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大塚裕史の刑法通信

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刑法コラム第108回

『応用刑法Ⅱ各論』の読み方!?

刑法各論

2024.04.05

この度『応用刑法Ⅱ各論』(日本評論社)が刊行された。本書は、既刊の『応用刑法Ⅰ総論』と共に、判例実務の立場からみた重要論点の解説本であり、論点における見解対立の本質がどこにあるのかを解明している点に最大の特徴がある。本質論が理解できれば答案に何を書けばよいのかが自ずとわかるはずである。また、各論の答案では「当てはめ」の部分が特に重要であり、それを的確に論述するには、事例分析のための考慮要素を十分に使いこなせることが不可欠である。本書が考慮要素の使い方を随所で説明している点は類書にない特徴であるといってよい。読者の中には、「まだ基本刑法すら理解できていないので、応用刑法までは手が回らない」と思っている方も少なくない。しかし、応用刑法の「応用」とは、基本的知識を試験で使える形に変えるという応用力を意味しており、ハイレベルの発展的な内容を扱うものではない。むしろ、基本刑法で十分な説明できなかった基本的な事柄を掘り下げて説明することによって、基本的知識の理解を深め、それを答案に書ける力に高めることにその狙いがある。応用刑法は、教科書ではないから、1頁から順に読む必要はなく、理解を深めたいと思う講から適宜読み始めればよい。応用刑法を読んでから基本刑法の論点解説の部分を読むと理解が深まるはずである。応用刑法を座右の書としていつでも辞典のように参照するという使い方をお勧めしたい。

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