更新日:2024年11月18日
- このページのまとめ
- 滋賀県庁では、『変わる滋賀 続く幸せ〜Evolving SHIGA』という目標を掲げ、「経済」、「社会」、「環境」のバランスを図りつつSDGsを達成することを目指す等、先進的な取り組みにも力を入れつつ県民の安心安全で豊かな暮らしに貢献できます。
- 滋賀県庁の一般行政職職員の平均給料月額は314,715円で、これに各種手当を含めた平均給与月額は415,368円になっています。
- 滋賀県庁の採用試験は、出題範囲が広く計画的な対策が必要です。公務員試験の情報収集とスケジュール管理が成功の鍵となります。また、他の自治体や国家公務員試験と併願することも考慮し、幅広い選択肢を検討しましょう。
- 監修者:吉田 幸司 LEC専任講師
- 大学卒業後、民間企業の勤務経験を経て講師業一本に絞る。多くの受験生が苦手意識を持ちやすい、数的処理や経済原論をはじめとした複数の科目を担当。「苦手を得意に、得意をさらに得意にする」
吉田 幸司 LEC専任講師
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滋賀県庁で働くって?
滋賀県はこんな自治体
滋賀県は豊かな自然に恵まれている点が特徴的です。県土の約6分の1を占める日本最大の湖である琵琶湖があり、水と緑の豊かな自然に触れ合うことができ、「琵琶湖八景」、「近江八景」と呼ばれ、全国から来る観光客に癒しと感動を与えています。グルメとしてその琵琶湖で獲れる鮒や小鮎などが有名で、いわゆる「湖魚料理」を味わうことができ、他県には無い豊かな食文化も味わうことができます。近江牛、近江野菜も言及しないわけにはいきませんね。グルメ好きを唸らせる場所です。また、人気のゆるキャラ「ひこにゃん」で知られる、彦根城も有名で、比叡山延暦寺など歴史的、文化的な場所も多く存在しています。このように滋賀県には様々な魅力があります。何度でも訪れたくなるような魅力的なまちと言えるでしょう。
滋賀県庁の仕事内容・魅力
滋賀県庁での業務は多岐に渡ります。道路や河川、空港などの大規模な公共工事や高校、大学や児童相談所の設置、雇用、産業振興など、市町村の枠組みを超えて取り組む必要がある広域的、大規模な業務に携わることができます。政策の企画や立案、条例の制定や改定など、都道府県の中心として、国や市町村と連絡・調整をとりながら、県民の安心安全、豊かな暮らしに貢献していく素晴らしい仕事です。
中でも滋賀県では、『変わる滋賀 続く幸せ〜Evolving SHIGA』という目標を掲げ、自分らしい未来を描くことができる生き方と、その土台として、将来に渡り持続可能な滋賀の姿を描くとともに、「経済」、「社会」、「環境」のバランスを図る統合的な取り組みであるSDGsの達成に向けて取り組んでいらっしゃいます。このように滋賀県庁は時代の流れを理解した先進的な取り組みにも力を入れつつ、様々な面から県民を支えることのできる魅力的な職場であるといえるでしょう。
滋賀県庁のキャリア
滋賀県庁では、『滋賀県民のために働きたい』『滋賀県をよくしたい』という高い志を持ち、課題に粘り強く取り組む職員の育成に力を入れていらっしゃいます。時代の変化や県政の課題に、的確に対応できる知識や能力を習得出来るよう、自主性を重んじた各種研修が充実しています。派遣研修では大学院、自治大学校や中央省庁、民間企業などへの派遣による高度な能力養成を行い、県庁では経験できない業務に従事することで、能力の開発を図ります。
最初の配属の後は、多様な職務を経験するため、概ね3〜4年のサイクルで人事異動があります。業務の適性や希望を基に、総合的な判断の下、職員の能力が最大限に活かせるような配属がなされます。また、私生活も充実させつつ、キャリアも積んでいけるよう、ワークライフバランスを重要視されています。男性の育児参加や産休・育休の取得を推進しており、それに向けた職員同士の協力体制も整っています。職員一人一人の理想のキャリア実現に向けて、万全のバックアップ体制が大分県庁にはあるといえるでしょう。
滋賀県庁の給料・年収
2023年(令和5年)4月1日現在の一般行政職における状況は以下の通りです。
初任給(大学卒) | 194,412円 |
---|---|
平均年齢 | 41.9歳 |
平均給料月額 | 314,715円 |
平均給与月額 | 415,368円 |
【参考:国】 平均給料月額 | 322,487円 |
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滋賀県庁の採用試験について
滋賀県庁採用試験の採用区分と受験資格・年齢制限
試験区分について
大学卒業程度の採用試験では行政(専門試験型)、行政(アピール型)、警察事務、環境行政、社会福祉、技術(化学、農業、林業、水産、建築、電気(電気工学)、機械、総合土木)などの試験区分があります。
受験資格・年齢制限について
大学卒業程度、受験資格は以下の通りです。
行政(専門試験型)
- <2024年度の場合>
- 平成2年4月2日から平成15年4月1日までに生まれた人(学歴不問)
- 平成15年4月2日以降に生まれた人で大学を卒業した人、または令和7年3月31日までに卒業する見込みの人、または滋賀県人事委員会がこれと同等の資格があると認める人
行政(アピール試験型)<
- <2024年度の場合>
- 平成10年4月2日から平成15年4月1日までに生まれた人(学歴不問)
- 平成15年4月2日以降に生まれた人で大学を卒業した人、または令和7年3月31日までに卒業する見込みの人、または滋賀県人事委員会がこれと同等の資格があると認める人
滋賀県庁採用試験の倍率・難易度・合格者推移
試験区分 | 採用予定人数 | 申込者数 | 第1次試験 | 第2次試験受験者数 | 最終合格者数 | 最終倍率 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
筆記試験受験者数 | 口述試験対象者数 | 合格者数 | ||||||
行政(専門試験型) | 60人程度 | 322人 | 237人 | 188人 | 132人 | 127人 | 75人 | 3.2倍 |
行政(アピール試験型) | 15人程度 | 183人 | 150人 | 60人 | 30人 | 27人 | 20人 | 7.5倍 |
滋賀県庁の採用試験の試験内容
試験科目 | 試験時間 | 内容 | 配点 | |
---|---|---|---|---|
第1次試験 | 教養試験 | 2時間 |
|
100点 |
専門試験 | 2時間 |
|
100点 | |
口述試験 | - | 人物についての個別面接による試験 | 100点 | |
第2次試験 | 論文試験 | 1時間30分 | 識見、思考力、表現力等についての筆記試験 | 100点 |
口述試験 | - | 人物についての個別面接および集団討論による検査 | 300点 | |
適性検査 | - | 公務員として必要な適性についての検査 | - |
試験科目 | 試験時間 | 内容 | 配点 | |
---|---|---|---|---|
第1次試験 | 能力検査 | 約1時間10分 |
|
100点 |
アピールシート | 1時間 |
|
100点 | |
口述試験 | - | 人物についての個別面接(冒頭3分間でアピールシートの内容についての自己アピールを含む)による試験 | 100点 | |
第2次試験 | 論文試験 | 1時間30分 | 識見、思考力、表現力等についての筆記試験 | 100点 |
口述試験 | - | 人物についての個別面接および集団討論による検査 | 300点 | |
適性検査 | - | 公務員として必要な適性についての検査 | - |
滋賀県庁の採用試験の日程について
第1次試験 | 筆記試験 6月16日(日) 口述試験 6月下旬〜7月上旬 |
---|---|
第1次試験合格発表 | 7月中旬 |
第2次試験 | 7月下旬 |
最終合格発表 | 8月中旬 |
第1次試験 | 筆記試験 6月2日(日) 口述試験 6月下旬〜7月上旬 |
---|---|
第1次試験合格発表 | 7月中旬 |
第2次試験 | 7月下旬 |
最終合格発表 | 8月中旬 |
滋賀県庁採用試験の試験対策
試験勉強のコツは?
一般的に専門科目が課される公務員試験において、筆記試験で問題数が多い重要科目は教養科目で文章理解と数的処理、専門科目で憲法、民法、行政法、経済原論と言われています。重要科目を中心に学習を進め、自分の得意分野に合わせて科目の学習にメリハリをつける戦略を取ることにより、得点力の向上が見込めます。また、近年の公務員試験において、教養科目の知識分野(人文科学、自然科学、社会科学)や専門科目の準主要科目と言われる学系科目(政治学、行政学、財政学、経営学等)の得点力の重要性が高まっています。滋賀県庁もこの例に漏れません。主要な科目の早めのマスターを心掛けて、準じて重要な科目にいかに時間を割けるかがカギです。
しかし、筆記択一試験対策にだけ特化する形ではいけません。滋賀県庁は最終合格者の決定は一次試験と二次試験の結果を総合して決定されますが、面接試験(集団討論含む)が全配点700点の半分以上の400点を占めています。筆記択一試験対策に偏るのではなく、論文対策や面接対策をバランスよく行っていく必要があります。
試験勉強時間の目安
一般的な公務員試験で教養試験のみを対策する場合には300〜500時間が必要と言われています。一方、国家公務員一般職試験などのいわゆる専門試験も課される試験を併願する場合には、概ね1000〜1200時間が必要とされています。つまり、滋賀県庁の試験にあたっては、長期的な計画を立てつつ、効率的な学習が求められると言えるでしょう。学業や仕事をやりながら、筆記対策、論文対策、面接対策とやらなければいけない事が多岐に渡る中で、優先順位を見誤らない事が重要です。焦らずに、周りに頼りつつ、自分の事を客観的に分析しながら合格に向けて取り組んでいきましょう。
併願について
日程的には、いわゆる地方上級の日程に含まれるため、専門試験が課される滋賀県庁の対策をすることによって、国家公務員総合職試験、国家公務員一般職試験、国税専門官や財務専門官や労働基準監督官などの国家専門職試験、裁判所事務官とも併願が可能になります。また、例年5月に行われる東京都庁や特別区、7月や9月の市役所とも日程が重複していないため受験が可能です(筆記択一試験が教養試験のみ出題の自治体も含む)。さらに、国立大学法人等も可能になるため、考えられる併願先の数も充実しているといえます。
よくある質問 ※2024年度の滋賀県大卒行政(専門試験型)
- Q.滋賀県の試験科目は?
- A.第1次試験は教養試験、専門試験、口述試験で人物についての個別面接が課されます。第2次試験は論文試験、適性検査、個別面接と集団討論です。
- Q.滋賀県の試験日程は?
- A.第1次試験日は筆記試験が6月中旬、口述試験が6月下旬〜7月上旬、第2次試験日は7月下旬です。最終合格発表日は8月中旬です。
- Q.滋賀県の受験資格(年齢)は?
- A.平成2年4月2日から平成15年4月1日までに生まれた人、 平成15年4月2日以降に生まれた人で大学を卒業した人または令和7年3月31日までに卒業する見込みの人、または人事委員会がこれと同等の資格があると認める人が受験できます。
まとめ
滋賀県庁は、滋賀県に定住しつつ、県民のために働くことができる、非常にやりがいのある仕事です。そして、育休や産休などの制度も充実しており、継続して働くことのできる職場であるといえます。滋賀県庁では 福祉、医療、介護、子育て、教育など、県民一人ひとりの生活に直結する課題につき変化を的確に捉え、きめ細かなサービスを提供していくための人材育成に力を入れています。『幸せや豊かさを実感できる滋賀』を実現するため、熱い気持ちを持って、全職員の皆さんは全力で取り組んでいらっしゃいます。このようにやりがいを感じながら、幅広い業務に対応できるスキルを身に付けることが出来る滋賀県庁のお仕事は将来の皆さんの職業の一つとしてオススメ出来るものとなっています。