公務員試験の、各試験内容について解説します。
各試験とも科目数が大変多いので、勉強を始める前に重要な科目を見きわめて、バランスを考えた学習を進めることが大切です。
教養試験
教養試験は大きく「知能分野」「知識分野」の2つに分けられます。
知能分野
「数的処理」「文章理解」の2分野があります。
これらの科目は、演習を通じて力をつけていく「演習系の科目」です。
- 数的処理
-
一般的な問題発見能力・処理能力をみる、知能検査のようなものです。 民間企業の就職試験でも「SPI」のような知能問題が出題されていますが、公務員試験の数的処理の方が問題レベルはかなり高くなっています。
出題数がかなり多く、最重要の科目の一つです。 「数的推理」「判断推理」「図形問題」「資料解釈」の4分野からなります。
- 数的推理
- つるかめ算 / 水槽算 など
- 判断推理
- 暗号 / 対応関係 など
- 図形問題
- 図形の展開図 / 回転させた時の軌跡 など
- 資料解釈
- 資料から読み取れる傾向
- 文章理解
- 「現代文」「古文・漢文」「英文」があります。
現代文は文章に対する「内容把握」「要旨把握」の形式のものがほとんどです。
古文・漢文は出題されている職種はごくわずかで出題数も非常に少ないです。
知識分野
「社会科学」「人文科学」「自然科学」の3分野からなり、誰もが高校までに学んだ科目です。
知能分野の科目が「演習系」なのに対して、こちらは「暗記系の科目」と言えます。
- 社会科学
- 政治・経済 / 社会時事
- 人文科学
- 日本史 / 世界史 / 地理 / 思想 / 文学・芸術
- 自然科学
- 物理 / 化学 / 生物 / 地学 / 数学
専門試験
職種による試験区分ごとに出題内容が異なっています。 最も一般的な行政職(事務職)では、「法律系科目」「経済系科目」「行政系科目」の3系統の科目が主に出題されます。
法律系科目
- ほとんどの職種で出題される
- 憲法 / 民法 / 行政法
- いくつかの職種で出題される
- 刑法 / 労働法 など
経済系科目
- ほとんどの職種で出題される
- 経済原論 / 財政学 / 経済事情
- いくつかの職種で出題される
- 経営学 / 経済史 / 会計学 など
行政系科目
- ほとんどの職種で出題される
- 政治学 / 行政学
- いくつかの職種で出題される
- 社会学 / 国際関係 / 社会政策 など
論文試験
専門記述式試験と区別するために教養記述式試験とも呼ばれます。いわゆる作文試験です。
課題としては「少子化対策」「地方分権」「市町村合併」といった、社会の問題について述べるものが多いです。
専門記述式試験
専門試験の出題科目である憲法、民法、経済学、政治学などについての論述試験で、ごく限られた試験種でのみ、この専門記述式試験が課されています。
面接試験
面接試験は、1次の筆記試験の合格者を対象に実施されます。
近年は「人物重視」方針が強まっており、選抜も大変厳しいものになっています。
よくある質問としては「志望動機」「(学生ならば)学生時代に力を入れたこと」「(既卒ならば)企業で働いて学んだこと」などです。
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