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公務員試験の「集団討論」とは?対策や注意点は?勉強方法もご紹介

更新日:2023年3月28日

討論

目次
そもそも集団討論(グループディスカッション)とは
個別面接と集団討論の違い
集団討論の実施形態は?
集団討論は役割分担が重要
公務員試験における集団討論について
公務員試験の集団討論のコツやポイント
コツ&ポイント ①
コツ&ポイント ②
コツ&ポイント ③
コツ&ポイント ④
コツ&ポイント ⑤
公務員試験の集団討論における注意点
注意点 ①
注意点 ②
注意点 ③
集団討論の対策と勉強方法
集団討論の最適な練習方法とは?
練習方法 ①
練習方法 ②
練習方法 ③
まとめ

そもそも集団討論(グループディスカッション)とは

公務員試験の面接試験では通常の個別面接の他に集団討論(グループディスカッション)を行う場合があります。
集団討論は受験生同士で特定のテーマについて議論をさせます。コミュニケーション能力や協調性、積極性等を測るのが狙いです。そのため、自分の意見を積極的に発言しながら、様々の意見にも耳を傾け、最終的にグループとしての意見をまとめる協調性が求められます。最近では国家公務員や各自治体の採用試験で取り入れている面接試験です。

個別面接と集団討論の違い

個別面接では1人の受験生に多くの時間をさくことができます。細かく質問をすることにより、性格や志望動機、仕事の適性などを測ることができ、個人的な事柄を聞かれます。
集団討論は前で述べたように、コミュニケーション能力や協調性を図ることが狙いです。

集団討論の実施形態は?

通常1グループ5〜10人程度で与えられた1つのテーマについてディスカッションをさせる方法がとられます。
ディスカッション中に試験官が評価シートなどを使ってチェックしています。
時間は20分〜50分程度と幅広いですが、大体40〜50分程度が多いようです。
また、ディスカッションのテーマは、時事的な話題であったり、官庁や自治体が取り組んでいる事業や課題など様々です。このテーマは事前に通知される場合と、討論直前に知らされる場合があります。事前にテーマが分かる場合は、かならず事前に準備をしておきましょう。

集団討論は役割分担が重要

集団討論は基本的に、役割分担を決めてから始めます。役割としては、まず進行役が挙げられますが、進行役は、グループの意見を聞きながらスムーズに進めていく役割が求められます。その他には、タイムキーパーや書記などが代表的な役割として挙げられます。
なにか役割になれたからといって合格できるわけではありません。討論にグループ全員が参加できるような環境を作ったり、その他にも制限時間内に結果を出せるように議論をまとめるなど、討論をしながらできる様々な役割があります。

公務員試験における集団討論について

公務員試験は1次試験/2次試験と分かれており、1次試験が主に筆記試験となっており、ここを突破した方が次の試験(2次試験)に進むことができます。
2次試験は、主に面接試験を実施されることが多くなっています。個別面接、集団面接、集団討論、グループワークなど様々な試験が実施されています。
個別面接はエントリーシートなどをもとに面接を行うため対策はしやすいですが、集団討論となると一体どんなもので、どのように準備すべきかわからないという受験生も多いと思います。次からはどう対策していくか見ていきましょう。

公務員試験の集団討論のコツやポイント

ここからは、ちょっとした対策のコツをお教えします。

コツ&ポイント ①

〇 笑顔でメンバーの目を見ながら話をしましょう

集団討論は、グループのメンバー全員が合格する場合も、また反対にメンバー全員が落ちることもあります。つまり、最初からメンバーのうち半分を落とそうと決めて、メンバーの優劣をつけているわけではありません。したがって、笑顔でしっかりとメンバーと目を合わせながら討論に臨んでください。他の人が話している時にずっと下を向いてメモを取っている人が多いですが、しっかりと話している人の目を見て、話しを聞いているという姿勢を示しましょう。笑顔で話を聞いてくれる人がいたら、話しやすいですよね?周りのメンバーが話しやすい雰囲気をつくる、これも立派な加点ポイントです。普段、みなさんがサークルの話し合いなどでやっていることと同じです。

コツ&ポイント ②

〇 求められているのは全員の意見をまとめること

集団討論はメンバー“全員”の意見を求めることが求められています。一般に集団討論の際には、8名くらいの人数で実施することが多いですが、そのうちの3〜4名が積極的に発言をして最終的に意見をまとめることが多いです。しかし、求められているのは全員の意見をまとめることです。以前には集団討論の後の個別面接で、3〜4名の意見をまとめただけのグループが面接官に怒られた、ということも聞いています。公務員の仕事は政策を立案する過程で、まず内部で合意を形成することはもちろん、実施にあたっても住民、国民の方々の合意を得ることは必要です。その手続きをできるかどうかということが見られているのですから、“全員”ということを意識しましょう。

コツ&ポイント ③

〇 傾聴とメンバーに敬意を払う

集団討論で見られているのは、いかに自分の意見をグループ全員に納得させることができるのか、ということではありません。メンバー全員の合意形成が求められているのですから、自分の意見だけをごり押しするのは不合格アルアルです。メンバーの意見をしっかり聴いて、そして、自分の意見と違う着眼点などがあった場合には、しっかりとそれを評価してください。「私にはなかった視点です、とてもいいですね」などです。また、近年は聴くだけでなく、しっかりと自分の意見を言えるのかどうか、という点にも注目が集まっています。その場合、合意形成に向けて、言い方は大事ですよね?今までの討論内容や、メンバーに敬意を払いつつ、丁寧に自分の意見を言うことも大切です。

コツ&ポイント ④

〇 合意形成のために意見を整理する

集団討論は、最初に与えられたテーマについて考える時間が与えられ、それぞれが自分の意見を言う時間があります。また、討論の過程でもいろいろな意見が出てくると思います。そうした意見を整理して、何をメンバーで話し合うのかを適宜示すことができるとよいです。その場合にも一方的に、独善的に「こうですよね」と決定していくのではなく、わからないことがあったらしっかりとメンバーに確認する、メンバー全員の合意を確認する、という手順を忘れないようにしましょう。近年は、最初に役割を立てても立てなくてもよい、または、立てないで、と言われることが多くなってきましたが、自分以外のメンバーが司会役をやってくれている場合には、当然、司会の方を立てながら提案しましょう。

コツ&ポイント ⑤

〇 論理的な思考能力を発揮しましょう

何について意見をまとめることが求められているのか、その場合、どのような論点があるのか、今メンバーとともに行っている議論は求められていることに向かっての討議になっているのか、など、常に考えながら全体の方向性をコントロールしましょう。集団討論においてはその人が論理的な思考ができるのかどうかも如実に現れます。最初のシンキングタイムで、与えられたテーマに対して何を討議すべきなのか、どのような意見がでることが想定できるのか、など、討論の全体の予想もしておくとスムースに討論を進めることができますね。ただ、ずれてしまっているなと感じても、軌道修正の仕方は上記のポイントをしっかり踏まえて、丁寧に行いましょう。

公務員試験の集団討論における注意点

コツを知ったところで、次は本番に注意すべき点を見ていきましょう。

注意点 ①

〇 自分の意見に固執しない

最初に提示した自分の意見に固執して、他の人を従わせようとしてはいけません。いかにメンバーを説得するか、ではなく、最初に提示した自分の意見は、メンバーとの討論の過程で、どんどん良いものにしていくことが求められているのです。メンバー全員から出てきた意見を踏まえて、集団としてより良い意見をまとめていきましょう。社会で求められているのは「対話力」です。自分の意見と異なる意見にもしっかりと耳を傾け、修正すべきは修正し、よりよいものを目指す、その姿勢が求められていることを忘れないようにしましょう。

注意点 ②

〇 市民の方々と接しているつもりで

集団討論のメンバーの中には、「えっ、なんかそれ、噛み合ってませんけど」と感じるような、様々な発言をする人がいるかもしれません。しかし、「何言っているの、こいつ?」というような顔をしたらどうですか?また、頭ごなしに否定するのもNGです。公務員として説明責任を果たすために公の場にでることもあるでしょう。その際に、どんな意見、どんな質問に対してもにこやかに対応することは非常に重要です。そうした力も試されていると考えてください。もちろん、態度だけではなく、常にメンバーに対して敬意をもって発言する姿勢が大事です。

注意点 ③

〇 わからないことはそのままにしない

その場で与えられたテーマについて、正直あまりよくわからないということもあるでしょう。もちろん、集団討論のテーマは、教養論文のテーマになるようなことも多いので、まったく知りません、では評価が下がることは避けられません。しかし、その場で黙って下を向いていても確実に落ちます。仕事をする上で、知らないことをそのままにして独断で勝手に進める人というのは、採用する側としては絶対に採りたくない人材です。したがって、あまりよくわからないテーマであった場合は、思い切ってメンバーに尋ねてみるのもよいでしょう。その上で積極的に討論に参加して加点をもらいましょう。

集団討論の対策と勉強方法

集団討論のテーマはどのようなものが多いのでしょうか。多くの自治体では集団討論のテーマも公表していますから、過年度のテーマを確認しましょう。一般的には教養論文で出題されるようなテーマが多く出題されています。志望自治体をよくするため方策やそれに向けての課題などもよく聞かれています。また、意見が二つに割れそうなテーマをあえて選んでいるところもあります。したがって、集団討論の経験を積むことに加えて、公務員の仕事や志望自治体の課題を理解すること、そして自分なりの意見をしっかり持つことが大切です。近年、教養論文を課さない自治体も増えていますが、仕事理解、仕事研究という視点からは、教養論文の勉強は非常に役立ちます。

集団討論の最適な練習方法とは?

では、集団討論の攻略に向けて、どのような準備や練習をしたらよいでしょうか。

練習方法 ①

民間企業でも集団討論を課すところが多いですから、学校のキャリアセンターなどでも対策をしてくれるところも多いでしょう。しかし、民間企業を目指している人と、公務員を目指している人では、やはりタイプが異なります。民間企業を志望している人との集団討論の練習に参加した後、公務員志望者との集団討論に参加してみて、驚く人も多いです。民間企業を志望する人との集団討論では、自分の意見をそれほど言わなくても議論がそこそこまとまっていくのに、公務員志望者の場合は、みんなが下を向いていて話さない、自分がなんとかしなくては、という感じですかね。本番のように公務員志望者と練習をすることが大切です。

練習方法 ②

求められているのはメンバー全員の合意形成であり、合意形成に向けて役割を果たすことができるのか、どうかということです。メンバー全員の合意形成が求められる場面というのは、日常的にもありませんか?その際にメンバーの意見を聴く、自分の意見をみんなに受け入れてもらえるように話す、あまり意見を言えないメンバーに配慮する、など、実は日頃からできることがたくさんあります。チームでの経験が民間でも公務員でも面接時に求められるのは、そうした経験をしたことがあるかどうかを見たいからです。なんとなく参加していた話し合いを集団討論の場と考えて、練習してみましょう。

練習方法 ③

公務員で課せられる集団討論は、教養論文で課せられるテーマと同じように、現在、行政が解決しなければならない問題をテーマとすることが多いです。したがって、行政が解決すべき課題を、志望自治体に沿った形で理解し、また、解決に向けて何ができるのかを調べ、考えることが大切です。志望自治体の総合計画を参照するのはもちろん、他の自治体では何をしているのか、施策を実施する効果はどのようなことが見込めるのか、当事者意識をもってしっかり考えること、その過程こそが練習になります。志望先だけでなく、他の自治体の集団討論のテーマを参照して、どのような議論がありうるのかをシミュレーションするとよいでしょう。

まとめ

集団討論はどう振舞えばよいのか、不安に思っている人も多いでしょう。基本はみなさんが普段やっているありのままを見せてくることが大切です。逆にいうと、集団討論やグループワークの場を取り繕うとしても、日ごろのみなさんがどのように振舞っているのか、ちょっとしたところで露呈します。仕事をしていく上での適性を当然見ているわけですから、多様な意見を尊重しつつ、自分の意見をしっかりと述べる、また、誰ひとり取り残さないという視点、知らないことをごまかさないなど、日ごろから意識して行動してみてください。また、公務員に関する情報をしっかり入手していただくことも大事ですね。情報があればむやみやたらを恐れることはありません。何をしたらよいのかも明確になります。一緒にLECで公務員を目指してがんばりませんか?

森葉子LEC専任講師
監修者:森葉子LEC専任講師
LEC講師歴15年以上。
世界史を主に担当し論文・面接など公務員試験対策全般を指導している。
森葉子LEC専任講師

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