神奈川県庁で働くには？採用試験の難易度や倍率、試験日程について解説

このページのまとめ

神奈川県庁の業務は多岐に渡り、大規模な公共工事から児童相談所の設置、産業振興等、市町村の枠組みを超えて取り組む広域的な業務に携わることができます。県の中心として、国や市町村と連携しつつ、県民の豊かな暮らしに貢献できます。

神奈川県庁の一般行政職職員の平均給料月額は321,965円で、各種手当を含めた平均給与月額は429,304円です。

神奈川県庁の採用試験では、一次試験と二次試験の結果を総合して決定されますが、面接試験が全配点550点の内の300点を占めています。筆記択一試験対策に偏るのではなく、論文対策や面接対策をバランスよく行っていく必要があります。

目次

神奈川県庁で働くって？

神奈川県はこんな自治体

神奈川県庁の仕事内容・魅力

神奈川県庁のキャリア

神奈川県庁の給料・年収

神奈川県庁の採用試験について

神奈川県採用試験の採用区分と受験資格・年齢制限

採用区分について

受験資格・年齢制限について

神奈川県庁採用試験の倍率・難易度・合格者数推移

神奈川県庁採用試験の試験内容

神奈川県庁の採用試験の日程について

神奈川県庁採用試験の試験対策

試験勉強のコツは？

試験勉強時間の目安

併願について

よくある質問

まとめ

神奈川県庁で働くって？

神奈川県はこんな自治体

神奈川県は関東地方の南西部に位置する県で首都圏の一角を成し、人口は東京都に次ぐ約920万人です。県内の政令指定都市は全国で唯一の3市（横浜市・川崎市・相模原市）であり、関東の産業を支える重要な土地となっています。

新都心のみなとみらい21、赤レンガ倉庫、元町中華街といった都市部の観光地から、箱根、茅ヶ崎、江の島といった山や海の魅力を堪能できる観光地、鎌倉の鶴岡八幡宮や鎌倉大仏殿高徳院など歴史や文化を感じられる観光地まで様々な魅力を持っている事から日本全国から多くの観光客が訪れる県になっています。住むのに関しても、都内へのアクセスも良く、都会と自然が絶妙なバランスであるから住みやすいとの声が多数寄せられており、人気の居住地としても知られています。

神奈川県庁の仕事内容・魅力

神奈川県庁での業務は多岐に渡ります。道路や河川、空港などの大規模な公共工事や高校、大学や児童相談所の設置、雇用、産業振興など、市町村の枠組みを超えて取り組む必要がある広域的、大規模な業務に携わることができます。政策の企画や立案、条例の制定や改定など、都道府県の中心として、国や市町村と連絡・調整をとりながら、県民の安心安全、豊かな暮らしに貢献していく素晴らしい仕事です。

中でも神奈川県庁は新型コロナウイルス感染症の対応の際、県民の「いのち」と「暮らし」を守るため、新たな医療協力体制「神奈川モデル」を構築しました。県民を想う気持ちを形にすることへの情熱がとても強く感じられます。このように神奈川県庁は時代の流れを理解した先進的な取り組みにも力を入れつつ、様々な面から県民を支えることのできる魅力的な職場であるといえるでしょう。

神奈川県庁のキャリア

神奈川県庁では「行ってみたい、住んでみたい、人を引きつける魅力あふれる神奈川」の実現に向けて、幅広い分野に対応できる人材の育成に力をいれていらっしゃいます。時代の変化や県政の課題に、的確に対応できる知識や能力を習得出来るよう、自主性を重んじた各種研修が充実しています。最初の配属の後は、多様な職務を経験するため、概ね3〜4年のサイクルで人事異動があります。業務の適性や希望を基に、総合的な判断の下、職員の能力が最大限に活かせるような配属がなされます。「職員提案制度」の取り組みを進めており、職員の先進的なアイデアの取り入れを図っています。風通しが良い雰囲気が想像できますね。

また、私生活も充実させつつ、キャリアも積んでいけるよう、ワークライフバランスを重要視されています。男性の育児参加や産休・育休の取得を推進しており、それに向けた職員同士の協力体制も整っています。職員一人一人の理想のキャリア実現に向けて、万全のバックアップ体制が神奈川県庁にはあるといえるでしょう。

神奈川県庁の給料・年収

令和5年（2023年）4月1日現在の一般行政職における状況は以下の通りです。

神奈川県庁の採用試験について

神奈川県庁採用試験の採用区分と受験資格・年齢制限

試験区分について

Ⅰ種試験では行政の他に農政技術（農業）、農政技術（森林）、水産、総合土木、建設技術（建築）、環境技術、機械、電気の試験区分があります。
また免許資格職では福祉職、福祉職（児童心理）、司書A、管理栄養士、薬剤師、獣医師、保健師の採用も実施しております。

受験資格・年齢制限について

行政の試験区分の受験資格は次のいずれかに該当する人になります。

＜2024年度の場合＞

外国籍の人も受験できます。

平成6(1994)年4月2日から平成15(2003)年4月1日までに生まれた人

平成15(2003)年4月2日以降に生まれた人で、大学を卒業した人または令和7(2025)年3月までに卒業見込みの人、または人事委員会が同等の資格があると認める人

神奈川県庁採用試験の倍率・難易度・合格者数推移

神奈川県職員採用情報ホームページ

神奈川県庁採用試験の試験内容

神奈川県職員採用情報ホームページ

神奈川県職員採用情報ホームページ

神奈川県庁の採用試験の日程について

神奈川県職員採用情報ホームページ

神奈川県庁採用試験の試験対策

試験勉強のコツは？

一般的に専門科目が課される公務員試験において、筆記試験で問題数が多い重要科目は教養科目で文章理解と数的処理、専門科目で憲法、民法、行政法、経済原論と言われています。重要科目を中心に学習を進め、自分の得意分野に合わせて科目の学習にメリハリをつける戦略を取ることにより、得点力の向上が見込めます。

また、近年の公務員試験において、教養科目の知識分野（人文科学、自然科学、社会科学）や専門科目の準主要科目と言われる学系科目（政治学、行政学、財政学、経営学等）の得点力の重要性が高まっています。神奈川県庁もこの例に漏れません。主要な科目の早めのマスターを心掛けて、準じて重要な科目にいかに時間を割けるかがカギです。しかし、筆記択一試験対策にだけ特化する形ではいけません。

神奈川県庁（行政Ⅰ）は最終合格者の決定は1次試験と2次試験の結果を総合して決定されますが、面接試験が全配点550点の内の300点を占めています。筆記択一試験対策に偏るのではなく、論文対策や面接対策をバランスよく行っていく必要があります。

試験勉強時間の目安

一般的な公務員試験で教養試験のみを対策する場合には300〜500時間が必要と言われています。一方、国家公務員一般職試験などのいわゆる専門試験も課される試験を併願する場合には、概ね1000〜1200時間が必要とされています。つまり、神奈川県庁の試験にあたっては、長期的な計画を立てつつ、効率的な学習が求められると言えるでしょう。学業や仕事をやりながら、筆記対策、論文対策、面接対策とやらなければいけない事が多岐に渡る中で、優先順位を見誤らない事が重要です。焦らずに、周りに頼りつつ、自分の事を客観的に分析しながら合格に向けて取り組んでいきましょう。

併願について

日程的には、いわゆる地方上級の日程に含まれるため、専門試験が課される神奈川県庁の対策をすることによって、国家公務員総合職試験、国家公務員一般職試験、国税専門官、財務専門官、労働基準監督官などの国家専門職試験、裁判所職員採用試験とも併願が可能になります。また、例年5月に行われる東京都庁や特別区、7月や9月の市役所とも日程が重複していないため受験が可能です（筆記択一試験が教養試験のみ出題の自治体も含む）。さらに、国立大学法人等も可能になるため、考えられる併願先の数も充実しているといえます。

よくある質問 ※2024年度の神奈川県�T種（行政）

Q.神奈川県の試験科目は？

A.第1次試験は教養試験と専門試験が、第2次試験はグループワークと2回の個別面接、論文試験が行われます。

Q.神奈川県の試験日程は？

A.第1次試験と第2次試験の論文は6月中旬、1回目の面接は7月上旬から中旬、グループワーク及び2回目の面接は7月下旬から8月中旬に、合格発表は8月下旬です。

Q.神奈川県の受験資格（年齢）は？

A.平成6(1994)年4月2日から平成15(2003)年4月1日までに生まれた人、平成15(2003)年4月2日以降に生まれた人で大学を卒業した人または令和7(2025)年3月までに卒業見込みの人、または人事委員会が同等の資格があると認める人が受験できます。

まとめ

神奈川県庁は、神奈川県に定住しつつ、県民のために働くことができる、非常にやりがいのある仕事です。そして、育休や産休などの制度も充実しており、継続して働くことのできる職場であるといえます。神奈川県庁では　福祉、医療、介護、子育て、教育など、県民一人ひとりの生活に直結する課題につき変化を的確に捉え、きめ細かなサービスを提供していくための人材育成に力を入れています。「行ってみたい、住んでみたい、人を引きつける魅力あふれる神奈川」の実現に向けて、全職員の皆さんは熱意をもって、全力で取り組んでいらっしゃいます。このようにやりがいを感じながら、幅広い業務に対応できるスキルを身に付けることが出来る神奈川県庁のお仕事は将来の皆さんの職業の一つとしてオススメ出来るものとなっています。