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鹿児島県庁で働くには?採用試験の難易度や倍率、試験日程について解説

更新日:2024年7月10日

鹿児島県イメージ
このページのまとめ
鹿児島県庁では多岐にわたる業務に従事し、地域発展や安心な生活の推進に取り組んでいます。将来的な県民の活躍と安心な生活を目指し、「未来を拓く人づくり」、「暮らしやすい社会づくり」、「活力ある産業づくり」に注力しており、SDGsやカーボンニュートラルにも積極的に取り組むことで、時代の要請に先駆けたアプローチを展開しています。
給料面では、大学卒の初任給は185,700円で、平均年齢は41.8歳、平均給与月額は約347,950円です。各種手当も支給され、福利厚生が整備されています。
鹿児島県庁の採用試験には1次試験でエントリーシートの提出、教養試験、専門試験があり、2次試験では論文試験、個別面接、適性検査が課されます。試験日程は6月です。また、他の公務員試験と併願することも可能です。他の自治体や国家公務員試験も考慮し、幅広い選択肢を検討しましょう。
目次
鹿児島県庁で働くって?
鹿児島県はこんな自治体
鹿児島県庁の仕事内容・魅力
鹿児島県庁のキャリア
鹿児島県庁の給料・年収
鹿児島県庁の採用試験について
鹿児島県採用試験の採用区分と受験資格・年齢制限
採用区分について
受験資格・年齢制限について
鹿児島県庁採用試験の倍率・難易度・合格者数推移
鹿児島県庁の採用試験の試験内容
鹿児島県庁の採用試験の日程について
鹿児島県庁採用試験の試験対策
試験勉強のコツは?
試験勉強時間の目安
併願について
よくある質問
まとめ
吉田 幸司 LEC専任講師
監修者:吉田 幸司 LEC専任講師
大学卒業後、民間企業の勤務経験を経て講師業一本に絞る。多くの受験生が苦手意識を持ちやすい、数的処理や経済原論をはじめとした複数の科目を担当。「苦手を得意に、得意をさらに得意にする」
吉田 幸司 LEC専任講師
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鹿児島県庁で働くって?

鹿児島県はこんな自治体

鹿児島県は様々な魅力で溢れています。豊かな自然に恵まれ、農業産出額は国内トップクラスです。「安納芋」は上品な甘さを持ち、昨今のさつまいもブームと相まって多くのスイーツファンを唸らせています。「桜島だいこん」も有名ですね。黒豚も国内随一のブランド力を誇ります。アイスの「白熊」も鹿児島発祥で、ミルクの甘さと果物の酸味がたまりませんね。
もちろん食べ物以外にも魅力はたくさんあります。壮大な桜島を観に訪れる観光客は後を絶ちません。鶴丸城跡や日本初の近代工場群などの歴史的なものを巡るのもいいですね。また、温泉も有名で、なんと鹿児島市においてだけで約300の源泉が存在していると言われ、銭湯に入るだけで天然温泉を堪能できるほどです。こんな魅力溢れる鹿児島県は何度でも訪れたいまちと言えるでしょう。

鹿児島県庁の仕事内容・魅力

鹿児島県庁での業務は多岐に渡ります。道路や河川、空港などの大規模な公共工事や高校、大学や児童相談所の設置、雇用、産業振興など、市町村の枠組みを超えて取り組む必要がある広域的、大規模な業務に携わることができます。政策の企画や立案、条例の制定や改定など、都道府県の中心として、国や市町村と連絡・調整をとりながら、県民の安心安全、豊かな暮らしに貢献していく素晴らしい仕事です。
中でも鹿児島県では「誰もが安心して暮らし、活躍できる鹿児島」を合言葉に、将来にわたって全ての県民が生き生きと活躍し、安心して心豊かに暮らし続けられる鹿児島の実現に向け、「未来を拓く人づくり」、「暮らしやすい社会づくり」、「活力ある産業づくり」に取り組んでいらっしゃいます。このように鹿児島県庁はSDGsの推進やカーボンニュートラルの実現など時代の流れを理解した先進的な取り組みにも力を入れつつ、様々な面から県民を支えることのできる魅力的な職場であるといえるでしょう。

鹿児島県庁のキャリア

鹿児島県庁では県民の豊かな暮らしのために、「好奇心をパワー」に、行動・挑戦・創造・継続しながら、あらゆる課題に粘り強く取り組む職員の育成に力を入れていらっしゃいます。時代の変化や県政の課題に、的確に対応できる知識や能力を習得出来るよう、自主性を重んじた各種研修が充実しています。派遣研修では大学院、自治大学校や中央省庁、民間企業などへの派遣による高度な能力養成を行い、県庁では経験できない業務に従事することで、能力の開発を図ります。最初の配属の後は、多様な職務を経験するため、概ね3〜4年のサイクルで人事異動があります。 業務の適性や希望を基に、総合的な判断の下、職員の能力が最大限に活かせるような配属がなされます。また、私生活も充実させつつ、キャリアも積んでいけるよう、ワークライフバランスを重要視されています。男性の育児参加や産休・育休の取得を推進しており、それに向けた職員同士の協力体制も整っています。職員一人一人の理想のキャリア実現に向けて、万全のバックアップ体制が鹿児島県庁にはあるといえるでしょう。

鹿児島県庁の給料・年収

2022年(令和4年)4月1日現在の一般行政職における状況は以下の通りです。
初任給(大学卒) 185,700円
平均年齢 41.8歳
平均給料月額 314,501円
平均給与月額 347,950円
【参考:国】 平均給料月額 323,711円
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鹿児島県庁の採用試験について

鹿児島県庁採用試験の採用区分と受験資格・年齢制限

試験区分について

大学卒程度を想定した上級試験では行政の他に、警察事務、心理、福祉、農業、畜産、農業土木、林業、水産、土木、建築、電気、化学T、化学U、栄養士、保健師の区分があります。

受験資格・年齢制限について

上級試験、行政の受験資格は以下の通りです。

<2024年度の場合>
日本国籍を有する人
平成7年4月2日から平成15年4月1日までに生まれた人
平成15年4月2日以降に生まれた人で大学を卒業した人若しくは令和7年3月31日までに卒業見込みの人又はこれらと同等の資格があると人事委員会が認める人

鹿児島県庁採用試験の倍率・難易度・合格者推移

令和5年(2023年)度採用試験 上級試験 行政の場合
試験区分 採用予定数 申込者数 第1次試験受験者数 第1次試験合格者数 第2次試験受験者数 最終合格者数 倍率
行政 25人 266人 213人 101人 94人 44人 4.8

行政区分ではおよそ6〜7倍の倍率となっており、都道府県庁の中では標準的な倍率であると言えるでしょう。

鹿児島県庁の採用試験の試験内容

令和6年(2024年)度採用試験 上級試験 行政の場合
試験科目 試験時間 内容 配点
第1次試験 エントリーシート - 事前に作成したものを第1次試験時に提出。第2次試験の面接試験において使用。 -
教養試験 150分
50問択一式
社会、人文、自然、文章理解、判断推理、数的推理、資料解釈
100点
専門試験 120分 40問必須解答型と選択解答型のどちらかを選んで解答。
40問必須解答型
択一式(12分野40問必須解答)
選択解答型
択一式(12分野40問出題の中から30問選択解答と10分野40問出題の中から10問選択解答)
政治学、行政学、憲法、行政法、民法、刑法、労働法、経済学、経営学、財政学、社会政策、国際関係
※選択解答型は、一般心理学、応用心理学、統計学、社会福祉概論、社会学概論、心理学概論、社会調査、教育学、数学・物理、情報・通信工学
150点
第2次試験 論文試験 90分 一般知識、理解力、構成力、表現力等について記述式(1000字以内)により実施。 100点
面接試験 - 人物について個別面接(同日中2回)を実施。 400点
適性検査 - 職務遂行に必要な適性について検査を実施。 -

行政区分では専門試験が40問必答型か12分野40問出題の中から30問、10分野40問出題の中から10問選択解答になっていることが特徴です。教養試験が50問出題。2次試験は個別面接が2回課されます。

鹿児島県庁の採用試験の日程について

令和6年(2024年)度採用試験 上級試験 行政の場合
第1次試験日 6月16日(日)
第1次試験合格発表 6月25日(火)
第2次試験日 7月9日(火)〜7月25日(木)
最終合格発表 8月上旬

日程的には、いわゆる地方上級の日程に含まれるため、県庁や政令都市の試験、および同一日程で実施される市役所A日程の試験は併願することができません。

鹿児島県庁採用試験の試験対策

試験勉強のコツは?

一般的に専門科目が課される公務員試験において、筆記試験で問題数が多い重要科目は教養科目で文章理解と数的処理、専門科目で憲法、民法、行政法、経済原論と言われています。重要科目を中心に学習を進め、自分の得意分野に合わせて科目の学習にメリハリをつける戦略を取ることにより、得点力の向上が見込めます。また、近年の公務員試験において、教養科目の知識分野(人文科学、自然科学、社会科学)や専門科目の準主要科目と言われる学系科目(政治学、行政学、財政学、経営学等)の得点力の重要性が高まっています。鹿児島県庁もこの例に漏れません。主要な科目の早めのマスターを心掛けて、準じて重要な科目にいかに時間を割けるかがカギです。
しかし、筆記択一試験対策にだけ特化する形ではいけません。鹿児島県庁は最終合格者の決定は二次試験の結果により決定されるいわゆる「リセット方式」を採用しています。二次試験500点の配点の内400点を面接試験が占めます。よって、筆記択一試験対策に偏るのではなく、論文対策や面接対策をバランスよく行っていく必要があります。

試験勉強時間の目安

一般的な公務員試験で教養試験のみを対策する場合には300〜500時間が必要と言われています。一方、国家公務員一般職試験などのいわゆる専門試験も課される試験を併願する場合には、概ね1000〜1200時間が必要とされています。つまり、鹿児島県庁の試験にあたっては、長期的な計画を立てつつ、効率的な学習が求められると言えるでしょう。学業や仕事をやりながら、筆記対策、論文対策、面接対策とやらなければいけない事が多岐に渡る中で、優先順位を見誤らない事が重要です。焦らずに、周りに頼りつつ、自分の事を客観的に分析しながら合格に向けて取り組んでいきましょう。

併願について

日程的には、いわゆる地方上級の日程に含まれるため、専門試験が課される鹿児島県庁の対策をすることによって、国家公務員総合職試験、国家公務員一般職試験、国税専門官、財務専門官、労働基準監督官などの国家専門職試験、裁判所職員採用試験(裁判所事務官)とも併願が可能になります。また、例年5月に行われる東京都庁や特別区、7月や9月の市役所とも日程が重複していないため受験が可能です(筆記択一試験が教養試験のみ出題の自治体も含む)。さらに、国立大学法人等も可能になるため、考えられる併願先の数も充実しているといえます。

よくある質問 ※2024年度の鹿児島県職員大卒程度 行政

Q.鹿児島県の試験科目は?
A.第1次試験は教養試験、専門試験が課されます。第2次試験は論文試験、適性検査、口述試験で人物についての個別面接が2回です。
Q.鹿児島県の試験日程は?
A.第1次試験日は6月中旬、第2次試験日は7月上旬から下旬、合格発表は8月上旬です。
Q.鹿児島県の受験資格(年齢)は?
A.日本国籍を有する人で、平成7年4月2日から平成15年4月1日までに生まれた人、平成15年4月2日以降に生まれた人で大学を卒業した人若しくは令和7年3月31日までに卒業見込みの人又はこれらと同等の資格があると人事委員会が認める人が受験できます。

まとめ

鹿児島県庁は、鹿児島県に定住しつつ、県民のために働くことができる、非常にやりがいのある仕事です。そして、育休や産休などの制度も充実しており、継続して働くことのできる職場であるといえます。鹿児島県庁では 福祉、医療、介護、子育て、教育など、県民一人ひとりの生活に直結する課題につき変化を的確に捉え、きめ細かなサービスを提供していくための人材育成に力を入れています。「未来を拓く人づくり」、「暮らしやすい社会づくり」、「活力ある産業づくり」を実現するため、熱い気持ちを持って、全職員の皆さんは全力で取り組んでいらっしゃいます。このようにやりがいを感じながら、幅広い業務に対応できるスキルを身に付けることが出来る鹿児島県庁のお仕事は将来の皆さんの職業の一つとしてオススメ出来るものとなっています。

LECが選ばれる理由

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