更新日:2024年10月22日
- このページのまとめ
- 千葉県庁では、千葉県内の地域レベルの課題に取り組むと同時に、総合的な都市開発計画や条例の策定等の市区町村の枠を超えた大きな仕事に取り組むこともでき、多様な側面から千葉の発展に貢献する業務を担います。
- 千葉県庁の行政職職員の初任給(大学卒)は191,700円、平均給与月額は405,893円となっています。
- 千葉県庁の採用試験は、出題範囲が広く計画的な対策が必要です。公務員試験の情報収集とスケジュール管理が成功の鍵となります。また、他の自治体や国家公務員試験と併願することも考慮し、幅広い選択肢を検討しましょう。
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千葉県庁で働くって?
千葉県はこんな自治体
千葉県は、関東地方南東側、東京都の東側に位置しています。千葉県の大部分を房総半島が占めています。千葉県内には、国際線旅客数・就航都市数・貿易額で首位の成田国際空港、日本三大港湾の東京港湾の一角の千葉港があります。また、集客施設来場者数日本一の東京ディズニーリゾートがあり、日本のみならず、世界各国から訪れる国際都市として発展し続けています。
平地の割合が大きく、可住地面積が広いことからも古くから住宅地開発が進んでいます。特に高度経済成長と都市部の過密化により、通勤五方面作戦にて複々線化を行った総武本線・常磐線や京成線沿線に位置する都市は繁華街も多く、大規模商圏による拠点性・集積性のある駅周辺の人口増加が著しいです。
県庁所在地は千葉市で、千葉県内には、政令指定都市である千葉市、中核市である船橋市・柏市があり、千葉県内の人口は628万人の規模です。
千葉県庁の仕事内容・魅力
千葉県職員は、さまざまな仕事を総合して行う「一般行政職」、道路や河川を担当する「土木職」、建築物の申請や検査などを行う「建築職」、社会福祉に携わる「福祉職」、他には、警察職の事務的な業務を行う「警察行政職」などがあります。
国家公務員に比べると、千葉県内の地域レベルの課題に取り組み、地域住民に接する機会も多いのが特徴です。一方で、市区町村レベルでは対応が難しい総合的な都市開発計画や、義務教育・社会福祉の維持、条例の策定など、市区町村の枠を超えた大きな仕事に取り組むことができるのが、千葉県職員の大きな魅力の一つです。また、まちづくりなどを通し街の魅力を発信したり、千葉県内の経済を発展させるのも重要な仕事の一つです。比較的規模の大きな課題に挑むことも多いため、長期的なプロジェクトに関わることも多く、結果を出すことを魅力に感じる人も多くなっています。成田空港をはじめとする、世界に開かれた国際的な千葉県において、千葉県職員は、千葉の発展に大きく貢献できる仕事としてたいへん魅力的な仕事です。
千葉県庁のキャリア
千葉県庁では、異なる職場で業務経験をすることで幅広い視野や能力を身につけるため、様々な分野の職場に異動します。新規採用職員は、本庁又は出先機関に配属されます。その後も、本庁と出先機関の両方を経験しながら、3〜5年程度で異動していきます。また、知事部局と公営企業や各種委員会事務局との人事交流も盛んに行われています。
行政職の異動ローテンションは、企業でいうと新たな企業に就職するようなものですが、勤務地や職務については、新規採用者の場合、意向確認の際に希望を伝えることができます。採用後は、年に一度全職員を対象に意向調査を行っており、その際に希望を申し出ることができます。また、職員のアイデアや知識・経験を業務に生かしていけるよう、庁内公募による人事配置も行っています。「目指すべき職員像」を実現するために、新採職員研修などの階層別研修やパワーアップ研修をはじめ、派遣研修、OJT(職場学習)など様々な研修が用意されています。
個人のスキルアップのみならず、部局が一緒になって向上していき、「千葉県民のため」に何ができるのかを考え職務に従事できる環境が千葉県庁には用意されています。
千葉県庁の給料・年収
初任給(大学卒) | 191,700 円 |
---|---|
平均年齢 | 40.0歳 |
平均給料月額 | 303,122円 |
平均給与月額 | 405,893円 |
【参考:国】 平均給料月額 | 322,487円 |
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千葉県庁の採用試験について
千葉県庁採用試験の採用区分と受験資格・年齢制限
試験区分について
上級試験では一般行政の他に、心理、児童指導員、林業、水産、畜産、農業土木、土木、建築、化学、電気、機械などの職種の採用があります。
★2024年(令和6年)度より技術・免許資格職において教養試験が廃止されます。 令和6年度 千葉県職員採用試験(技術・資格免許職)の試験変更について
受験資格・年齢制限について
上級試験、一般行政職の受験資格は以下のいずれかに該当する人です。
- 【一般行政A】<2024年度の場合>
- 日本国籍を有する人
- 平成6年4月2日から平成15年4月1日までに生まれた人(学歴は問いません。)
- 平成15年4月2日以降に生まれた人で、大学を卒業した人及び令和7年3月までに卒業見込みの人、または千葉県人事委員会が同等の資格があると認める人
- 【一般行政B】<2024年度の場合>
- 日本国籍を有する人
- 平成元年4月2日から平成12年4月1日までに生まれた人(学歴は問いません。)
千葉県庁採用試験の倍率・難易度・合格者推移
採用予定数 | 申込者数 | 第1次 受験者数 |
第1次 合格者数 |
第2次 受験者数 |
最終 合格者数 |
合格倍率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
一般行政A | 95人 | 879人 | 635人 | 301人 | 232人 | 175人 | 3.6倍 |
一般行政B | 25人 | 142人 | 94人 | 94人 | 86人 | 41人 | 2.3倍 |
千葉県職員は一般行政B方式で受験した人の全員が一次試験を合格しており、最終的な合格倍率も高くないので、B方式での受験も考慮しましょう。
千葉県庁の採用試験の試験内容
試験科目 | 試験時間 | 内容 | 配点 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
第1次試験 | 教養試験 | 120分 |
|
100点 | ||
専門試験 | 120分 |
|
100点 | |||
論文試験 | 90分 |
記述式 1題出題 ※第2次試験として評価 |
100点 | |||
第2次試験 | 人物試験 | 口述試験 | 個別面接 | ― | 主として人柄・性向等についての個別面接 | 400点 |
適性検査 | ― | 職員として職務遂行上必要な素質・性格についての検査 |
試験科目 | 試験時間 | 内容 | 配点 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
第1次試験 | 教養試験 | 120分 |
|
100点 | ||
論文試験 | 90分 | 記述式 1題出題 ※第2次試験として評価 |
100点 | |||
自己アピールシート作成 | 120分 | 記述式 自らの能力・経験等についてのアピールシートを作成 |
― | |||
第2次試験 | 人物試験 | 口述試験 | 個別面接 | ― | 主として人柄・性向等についての個別面接 自己アピールシートを基にした5分程度のプレゼンテーションを含む。 |
400点 |
適性検査 | ― | 職員として職務遂行上必要な素質・性格についての検査 |
千葉県庁の採用試験の日程について
第1次試験 | 6月16日(日) |
---|---|
第1次試験合格発表 | 6月27日(木) |
第2次試験 | 令和6年7月10日(水)〜8月1日(木)のうち1日 |
最終合格発表 | 8月下旬 |
千葉県庁採用試験の試験対策
試験勉強のコツは?
第1次試験の筆記試験の教養科目では苦手意識が強い数的推理を中心に早い時期から対策を立てる必要があります。また、文章理解(現代文・英文)は平均得点率が高くなるため、安定して得点を得られるようになった時期から、いかに短時間で正解を得られる学習に移行する事をおすすめします。また、専門系科目では法律及び経済分野は、理解するのに時間がかかりますが、問題演習を通して理解を定着させる勉強法も大切となってきます。
第1次試験合格者を対象に実施される第2次試験ですが、面接試験は、事前に自分の考えやエピソードをまとめ、面接試験の実践練習をできる環境を準備しておくことが大切です。自分自身が、どのように見られているのか、第三者に客観的な評価をしてもらえる環境も必要となりますので、しっかりと対策を立てておきましょう。
試験勉強時間の目安
公務員試験合格に必要とされる試験勉強時間は、今までの学習量に大きく左右されますが、一般的には1,000〜1,200時間必要だとされています。大学3年生の春ごろから勉強をスタートさせる方が多いです。大学生活において、ゼミや部活動、社会活動、アルバイトなど学生ならではの様々な経験を積むことは、面接試験対策やエントリーシート作成時のエピソードに不可欠となります。そのため、大学3年生の秋ごろまでは、学習ペースは週20〜30時間ほどの受験生が一般的です。概ね、年明けから、面接試験対策も加わり、学習時間が週40時間を超える事も通常です。ただ、これらの学習スケジュールはあくまでも一般的なものです。公務員試験勉強を開始するまでの今までの学習状況や置かれている学習環境などを踏まえ、勉強スケジュールを個別に調整する必要があります。また、近年、大学3年生の間に留学する学生も増え、十分な学習時間を確保できない事もありえます。そのため、個別に合った勉強カリキュラム及びスケジュールを作成し、必要であれば、大学2年生から勉強を前倒しする必要があります。なにか不明点があれば、一人で悩まずに気軽に相談してきてください。
併願について
千葉県庁の採用試験は、他の公務員試験と併願がしやすい試験となっています。
日程的には、A日程地方上級(都道府県・政令指定都市の大卒程度試験)に分類されるため、国家公務員総合職試験、国家公務員一般職試験、及び、国家専門職試験、裁判所職員などとも併願が可能になります。地方公務員のB日程、C日程、D日程とは日程が重複しないため、受験が可能です。地方公務員の中には、A〜D日程以外に独自に日程を設ける自治体もありますので、スケジュールをしっかり調整して、数多くの併願先を検討することが公務員試験合格において大切です。
また、民間企業と併願を考えている受験生は、準(みなし)公務員として、国立大学法人など、仕事内容や採用試験において、公務員と概ね同じ内容ですので、併願先として検討するのも良いでしょう。公務員試験合格は、学習面はもちろん、それ以外にも情報戦となりますので、是非一度、気軽に相談しに来てください。
よくある質問 ※2024年度の千葉県一般行政A
- Q.千葉県の試験科目は?
- A.第1次試験は教養試験と専門試験、論文試験が、第2次試験は個別面接と適性検査が行われます。
- Q.千葉県の試験日程は?
- A.第1次試験日は6月中旬、第2次試験日は7月中旬から8月上旬、合格発表は8月下旬です。
- Q.千葉県の受験資格(年齢)は?
- A.日本国籍を有する人で、平成6年4月2日から平成15年4月1日までに生まれた人、または平成15年4月2日以降に生まれた人で大学を卒業した人もしくは令和7年3月までに卒業見込みの人、または人事委員会が同等の資格があると認める人が受験できます。
まとめ
公務員試験は情報戦です。採用スケジュールは年度によって変化しますし、受験案内も丁寧に告示してくれません。受験案内の情報収集が公務員試験の第0次試験と言っても過言ではありません。また、千葉県庁職員を第一志望であっても、他の自治体や国家公務員などを併願するのが就職活動においては大切です。採用試験は既に働いている自治体の職員などが一緒に働きたいと思う人を採用します。したがって、筆記試験勉強のみに注力するのではなく、受験生の人柄を存分に発揮できるよう面接試験対策も早い段階から対策を立てていく必要があります。目指す自治体などや、受験生の置かれた環境がそれぞれに異なる事から、合格に効率的な戦略や日々の学習管理など相談してもらえる環境を確保することが大切になります。また、一緒に切磋琢磨できる仲間の存在が学習のモチベーション維持に大きく左右します。
- 監修者:LEC実力派の講師陣
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