更新日:2024年7月10日
- このページのまとめ
- 熊本市役所では、「上質な生活都市」の実現にむけて熊本城天守閣の内部公開開始等の伝統文化のPR活動や、行政サービスのオンライン化を通した「デジタル市役所」へ向けた取り組みを行っており、身近な仕事から大規模な業務まで幅広く関わる事ができます。
- 熊本市役所の一般行政職職員の平均給料月額は321,700円で、これに各種手当を含めた平均給与月額は405,847円になっています。また、年収に関しては令和2年度普通会計決算のデータでは、期末・勤勉手当等含めた一人当たり年間給与は6,861,000円です。
- 熊本市役所の採用試験は、出題範囲が広く計画的な対策が必要です。公務員試験の情報収集とスケジュール管理が成功の鍵となります。また、他の自治体や国家公務員試験と併願することも考慮し、幅広い選択肢を検討しましょう。
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熊本市役所で働くって?
熊本市はこんな自治体
熊本市は、中心部にそびえる勇壮な熊本城や清らかな地下水、豊かな緑や美味しい農産物など、古くから育まれた歴史文化と自然の恵、そして、都市の利便性が調和した人口約74万人の政令指定都市です。
各区には独自の魅力があります。中央区は熊本市のシンボルの熊本城や西日本最大級のアーケード街があり、行政やビジネスの中心になっています。東区は国道57号や国体道路など主要幹線道路が走っており、都会の姿を見せる一方で、託麻三山や江津湖などの自然が広がっています。西区は金峰山や有明海など自然が豊かで海苔やみかんなど美味しい特産物が豊富です。南区は区域の半分を農地が占めており、ナスやトマトなどの農作物が有名で、他にも指定文化財や史跡が数多くあるなど、歴史的資源も豊富です。北区は5区の中で最大の面積を有しており、武蔵塚公園等の史跡や植木温泉などの観光資源があり、スイカの名産地としても有名です。他にも近年のサウナブームに伴い、「西のサウナの聖地」として中央区にある「湯らっくす」が注目を集めており、若者を中心に観光地として熊本市の注目度が高まっています。
熊本市役所の仕事内容・魅力
熊本市役所の職員の業務は多岐に渡ります。例えば、年金や健康保険など各種社会福祉に対する相談、手続きを行うことであったり、防災防犯への対策を含めた町内自治会との連携業務があります。これらの業務は市民に近い距離で行うことが出来ます。また、市民が住み続けたい、誰もが住んでみたくなる、訪れたくなるまち、「上質な生活都市」の実現にむけて、熊本城天守閣の内部公開開始などの伝統文化のPR活動や、行政サービスのオンライン化を通した「デジタル市役所」へ向けた取り組みを行っています。このように熊本市役所は地域の住民と距離の近い身近な仕事から規模の大きい業務まで幅広く関わる事ができる、大変魅力的な仕事と言えます。
熊本市役所のキャリア
熊本市役所では政令指定都市の職員にふさわしい、「自ら考え、自ら見直し、自ら行動する職員」の育成に向けて、時代の変化や市政の課題に、的確に対応できる知識や能力を習得出来るよう、自主性を重んじた各種研修が充実しています。最初の配属の後は、多様な職務を経験するため、概ね3〜5年のサイクルで人事異動があります。業務の適性や希望を基に、総合的な判断の下、職員の能力が最大限に活かせるような配属がなされます。また、私生活も充実させつつ、キャリアも積んでいけるよう、ワークライフバランスを重要視されています。男性の育児参加や産休・育休の取得を推進しており、それに向けた職員同士の協力体制も整っています。職員一人一人の理想のキャリア実現に向けて、万全のバックアップ体制が熊本市役所にはあるといえるでしょう。
熊本市役所の給料・年収
令和3年4月1日におけるデータによると、熊本市役所の一般行政職大学卒の初任給は190,500円となっています。また、一般行政職職員の平均給料月額は321,700円で、これに各種手当を含めた平均給与月額は405,847円になっています。また、年収に関しては令和2年度普通会計決算のデータでは、期末・勤勉手当等含めた一人当たり年間給与は6,861,000円です。国家公務員の給料月額を100としたときの地方公務員の給料月額を表したものに、ラスパイレス指数というものがありますが、それによると令和2年3月1日のデータで熊本市役所は100.0という数値で、国家公務員と同水準の高い水準になっていることがわかります。
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熊本市役所の採用試験について
熊本市役所採用試験の採用区分と受験資格・年齢制限
試験区分について
事務職、学校事務職、社会福祉職、心理相談員などの区分や、技術職(土木、建築、機械、電気、化学、農業、造園)、保健師、消防職の区分があります。
受験資格・年齢制限について
上級試験 事務職の受験資格は以下の通りです。
- <2024年度の場合>
- 平成4(1992)年4月2日から平成15(2003)年4月1日までに生まれた人
- 平成15(2003)年4月2日以降に生まれた人で、大学又は人事委員会がこれらと同等と認める学校等を卒業した人及び令和7(2025)年3月末日までに卒業する見込みの人
- 日本国籍を有する人、出入国管理及び難民認定法に定められている永住者、日本国との平和条約に基づき日本の国籍を離脱した者等の出入国管理に関する特例法に定められている特別永住者のいずれかに該当する人
熊本市役所採用試験の倍率・難易度・合格者推移
職種 | 採用予定者数 | 申込者数 | 1次受験者数 | 1次合格者数 | 最終合格者数 | 競争倍率 |
---|---|---|---|---|---|---|
事務職 | 63人程度 | 438人 | 277人 | 126人 | 63人 | 4.4倍 |
熊本市役所の採用試験の試験内容
試験科目 | 試験時間 | 内容 | 配点 | 第1次試験 | 教養試験 | 150分 | 択一式 大学卒業程度 一般的な知識及び知能について |
100点 |
---|---|---|---|---|---|
専門試験 | 120分 | 択一式 大学卒業程度 政治学、行政学、憲法、行政法、民法、刑法、労働法、経済学、財政学、社会政策、国際関係、経営学、教育学 等 |
100点 | ||
語学資格加点 | ― | 一定水準以上の語学資格を有する方に加点を実施 | 10点 | ||
第2次試験 | 論文 | 90分 | 課題に対する認識力、論理性、文章校正力についての筆記試験 (※論文試験は第1次試験日に実施するが、第1次試験合格者のみ第2次試験で採点) |
100点 | |
口述試験 | 集団討論 | − | 課題に対する討論形式による口述試験 | 50点 | |
個別面接 | ― | 個別面接による口述試験を同日2回実施 | 250点 |
熊本市役所の試験の特徴は個別面接試験に加え、集団討論試験が課される事が特徴です。また、TOTICのスコアなど、語学資格加点もあります。
熊本市役所の採用試験の日程について
第1次試験 | 6月16日(日) |
---|---|
第1次試験合格発表 | 7月10日(水) |
第2次試験(論文) | 6月16日(日) |
第2次試験(口述試験) | 7月27日(土)〜8月16日(金)の指定する日時 |
最終合格発表 | 8月23日(金) |
熊本市役所採用試験の試験対策
試験勉強のコツは?
一般的に専門科目が課される公務員試験において、筆記試験で問題数が多い重要科目は教養科目で文章理解と数的処理、専門科目で憲法、民法、行政法、経済原論と言われています。重要科目を中心に学習を進め、自分の得意分野に合わせて科目の学習にメリハリをつける戦略を取ることにより、得点力の向上が見込めます。また、近年の公務員試験において、教養科目の知識分野(人文科学、自然科学、社会科学)や専門科目の準主要科目と言われる学系科目(政治学、行政学、財政学、経営学等)の得点力の重要性が高まっています。熊本市役所もこの例に漏れません。主要な科目の早めのマスターを心掛けて、準じて重要な科目にいかに時間を割けるかがカギです。
しかし、筆記択一試験対策にだけ特化する形ではいけません。熊本市役所は最終合格者の決定は2次試験の結果により決定する、いわゆるリセット方式を採用していますので、筆記択一試験対策に偏るのではなく、論文対策や面接対策(熊本市役所は集団討論もあります。)をバランスよく行っていく必要があります。
試験勉強時間の目安
一般的な公務員試験で教養試験のみを対策する場合には300〜500時間が必要と言われています。一方、国家公務員一般職試験などのいわゆる専門試験も課される試験を併願する場合には、概ね1000〜1200時間が必要とされています。
つまり、熊本市役所の試験にあたっては、長期的な計画を立てつつ、効率的な学習が求められると言えるでしょう。学業や仕事をやりながら、筆記対策、論文対策、面接対策とやらなければいけない事が多岐に渡る中で、優先順位を見誤らない事が重要です。焦らずに、周りに頼りつつ、自分の事を客観的に分析しながら合格に向けて取り組んでいきましょう。
併願について
日程的には、いわゆる地方上級の日程に含まれるため、専門試験が課される熊本市役所の対策をすることによって、国家公務員総合職試験、国家公務員一般職試験、国家専門職試験,裁判所事務官採用試験とも併願が可能になります。また、例年5月に行われる東京都庁や特別区、7月や9月の市役所とも日程が重複していないため受験が可能です(筆記択一試験が教養試験のみ出題の自治体も含む)。さらに、国立大学法人等も可能になるため、考えられる併願先の数も充実しているといえます。
よくある質問 ※2024年度の熊本市大卒事務職
- Q.熊本市の試験科目は?
- A.第1次試験は教養試験、専門試験が課されます。第2次試験は論文試験(第1次試験日に実施)と口述試験で人物についての個別面接2回と集団討論です。
- Q.熊本市の試験日程は?
- A.第1次試験日は6月中旬、第2次試験日は論文試験が第1次試験日と同日、口述試験が7月下旬から8月中旬までの間で指定する1日です。最終合格発表日は8月下旬です。
- Q.熊本市の受験資格(年齢)は?
- A.日本国籍を有する人、出入国管理及び難民認定法に定められている永住者、日本国との平和条約に基づき日本の国籍を離脱した者等の出入国管理に関する特例法に定められている特別永住者のいずれかに該当する人で、平成4(1992)年4月2日から平成15(2003)年4月1日までに生まれた人、平成15(2003)年4月2日以降に生まれた人で大学又は人事委員会がこれらと同等と認める学校等を卒業した人及び令和7(2025)年3月末日までに卒業する見込みの人が受験できます。
まとめ
熊本市役所は、熊本に定住しつつ、市民のために働くことができる、非常にやりがいのある仕事です。その範囲は多岐にわたります。そして、育休や産休などの制度も充実しており、継続して働くことのできる職場であるといえます。熊本市では 福祉、医療、介護、子育て、教育など、市民一人ひとりの生活に直結する課題につき変化を的確に捉え、きめ細かなサービスを提供していくための人材育成に力を入れています。市民が住み続けたい、誰もが住んでみたくなる、訪れたくなるまち、「上質な生活都市」の実現に向けて、全職員の皆さんは熱意をもって、全力で取り組んでいらっしゃいます。このようにやりがいを感じながら、幅広い業務に対応できるスキルを身に付けることが出来る熊本市役所のお仕事は将来の皆さんの職業の一つとしてオススメ出来るものとなっています。
- 監修者:LEC実力派の講師陣
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