大津市役所で働くには？採用試験の難易度や倍率、試験日程について

このページのまとめ

大津市役所では、滋賀県の県庁所在地として中核市にも指定されており、県から保健衛生や福祉、環境分野等の業務に関する権限や財源が付与され、市民をあらゆる面からサポートすることができます。

大津市役所の行政職職員は、平均給与月額429,496円、平均賞与166万円、平均退職金2,231万円となっています。地方公務員の平均給与月額360,949円ということを考えると、かなりの高水準です。

大津市役所の採用試験は、一次試験で基礎能力試験（SPI）が、二次試験以降で個別面接が課されます。SPI対策に関しては数多くの問題を短時間で解く必要があり、個別面接は、事前に自分の考えやエピソードをまとめるなどの準備が大切です。

目次

大津市役所で働くって？

大津市はこんな自治体

大津市役所の仕事内容・魅力

大津市役所のキャリア

大津市役所の給料・年収

大津市役所の採用試験について

大津市採用試験の採用区分と受験資格・年齢制限

採用区分について

受験資格・年齢制限について

大津市役所採用試験の倍率・難易度・合格者数推移

大津市役所採用試験の試験内容

大津市役所の採用試験の日程について

大津市役所採用試験の試験対策

試験勉強のコツは？

試験勉強時間の目安

併願について

よくある質問

まとめ

大津市役所で働くって？

大津市はこんな自治体

大津市は、滋賀県の南西部に位置し、滋賀県の県庁所在地及び最大の都市で、中核市です。西隣の京都市との境には比叡山が南北に走り、両市の中心部からの距離は約10kmしか離れていなく歴史的にも関係が深い自治体です。天智天皇が近江大津宮に遷都して以来、1350年以上を有する古都で、市町村単位での国指定文化財保有件数は、京都市、奈良市に次いで、全国で3番目に多い都市です。人口は、約34万人（令和4年4月1日現在）で、滋賀県の最大の人口を抱える都市ですが、政令指定都市である京都市と隣接しているため、京都市の衛星都市・ベットタウンのみならず、JR東海道線の交通網より、大阪を中と心とした関西圏のベットタウンとして発展しています。比叡山と琵琶湖に囲まれて自然と都市が融合し、都市近郊型リゾートを有し、夏はウォータースポーツ、冬はスキーなどアウトドアスポーツが盛んな自治体です。

大津市役所の仕事内容・魅力

大津市役所は、滋賀県の県庁所在地で中核市ですが、市民が快適な日常生活を送れるように、市民に対してあらゆる面でのサポートを行う業務も行います。例えば、「戸籍や住民票の手続きなどの窓口業務」、「社会福祉に関する相談対応や支援活動」、「洪水ハザードマップ作成などの地域防災・防犯業務」など住民に身近な仕事を行います。それに加え、「中核市」として、一般の市では都道府県に任せている業務の一部を県から権限や財源が付与されます。例えば、「飲食店営業等の許可」、「老人ホームの認可」、「屋外広告物の条例による設置制限」などです。「コンパクトで持続可能なまちへの変革」とし、大津市がよりよいまちになるように、まちづくりに関わることができることも大津市役所の仕事の魅力です。

大津市役所のキャリア

大津市役所に採用後、大津市民や大津の継続的な発展に貢献できるよう、「各々の職員が主体的な成長」と「市役所としての組織力の向上」の好循環を目指し、職員が「職場」や「仕事の現場」で仲間とともに成長していくOJT（職場において職員が互いに学び合いや指導を行うもの）研修を積極的に実施しています。新規採用職員には、同じ所属の先輩職員が、きめ細かな指導やアドアイスなどを行っています。人事異動は、概ね3〜5年程度のサイクルで行われます。人事配置は、職員の意欲、適性、能力などを考慮しています。また、職員の仕事と子育ての両立支援やキャリア形成を意識した人事配置など、ワーク・ライフ・バランスの実現を図り、働きやすい職場と働きがいのある職場づくりを推進している自治体です。

大津市役所の給料・年収

大津市役所の初任給（令和2年4月1日現在）については、以下の通りです。大学卒程度:188,700円／高校卒程度：154,900円（地域手当に相当する額を含みます。）となっていますが、条例などの改正により変更されることがあります。なお職務の経歴（資格免許職は、資格免許取得後の職務の経歴）などにより加算される場合があります。さらに、諸手当として、扶養手当、地域手当、住居手当、管理職手当、単身赴任手当などの各種手当が支給されます。賞与は、年間4.5月分支給されますが、人事評価の結果によって支給月数が異なる場合があります。令和2年4月1日現在、大津市役所の行政職職員の平均年齢42.2歳、平均給与月額429,496円、平均賞与166万円、平均退職金（60歳定年）2,231万円となっています。地方公務員の平均年齢42.1歳、平均給与月額360,949円ということを考えると、かなりの高水準であります。

大津市役所の採用試験について

大津市役所採用試験の採用区分と受験資格・年齢制限

試験区分について

大津市役所の行政事務職の採用区分は、大学卒業程度において、上級（22-28歳）区分、上級（緊急雇用対策）（23-40歳）区分、民間企業等職務経験者事務職（29-40歳）区分となっています。令和3年度の６月実施分では、上級（一般行政事務職）区分：45名程度、上級（一般行政事務職／緊急雇用対策）区分：5名程度です。9月実施分では、民間企業等職務経験者事務職（29-40歳）区分：10名程度です。

受験資格・年齢制限について

大津市役所の受験資格・年齢制限については、上級区分は以下の通りです。
事務職：22-28歳。学歴の制限はありません。

大津市役所採用試験の倍率・難易度・合格者数推移

大津市役所の試験内容

大津市役所の採用試験の日程について

大津市役所試験の試験対策

試験勉強のコツは？

大津市役所の採用試験では、第1次試験では、会場で受験する基礎能力検査（SPI）と適性検査です。第1次試験の基礎能力試験では、苦手意識が強い数的処理を中心に早い時期から対策を立てる必要があります。SPI対策に関しては、難易度の高い問題をじっくり解くのではなく、数多くの問題を短時間で解く必要があります。併願先で公務員試験対策を併用して学習している方は、数的処理を中心に問題演習をしましょう。言語分野に関しては、多くの問題演習を通して体系的にまとめていくことが大切です。口述試験は、事前に自分の考えやエピソードをまとめ、面接試験の実践練習をできる環境を準備しておくことが大切です。自分自身が、どのように見られているのか、第三者に客観的な評価をしてもらえる環境も必要となりますので、しっかりと対策を立てておきましょう。

試験勉強時間の目安

公務員試験合格に必要とされる試験勉強時間は、今までの学習量に大きく左右されますが、一般的には1,000〜1,200時間必要だとされています。大学3年生の春ごろから勉強をスタートさせる方が多いです。大学生活において、ゼミや部活動、社会活動、アルバイトなど学生ならではの様々な経験を積むことは、面接試験対策やエントリーシート作成時のエピソードに不可欠となります。そのため、大学3年生の秋ごろまでは、学習ペースは週20〜30時間ほどの受験生が一般的です。概ね、年明けから、面接試験対策も加わり、学習時間が週40時間を超える事も通常です。ただ、これらの学習スケジュールはあくまでも一般的なものです。公務員試験勉強を開始するまでの今までの学習状況や置かれている学習環境などを踏まえ、勉強スケジュールを個別に調整する必要があります。また、近年、大学3年生の間に留学する学生も増え、十分な学習時間を確保できない事もありえます。そのため、個別に合った勉強カリキュラム及びスケジュールを作成し、必要であれば、大学2年生から勉強を前倒しする必要があります。なにか不明点があれば、一人で悩まずに気軽に相談してきてください。

併願について

大津市役所の採用試験は、他の公務員試験や民間企業と併願がしやすい試験となっています。地方公務員のB日程(7月第2週)で実施されるため、4月実施、及びA日程(6月第4週)地方上級（都道府県・政令指定都市の大卒程度試験）の試験を受験できます。また、国家公務員総合職試験、国家公務員一般職試験、及び、国家専門職試験も併願が可能になります。C日程(9月第3週)、D日程(10月第3週)とは日程が重複しないため、受験が可能です。地方公務員の中には、A〜D日程以外に独自に日程を設ける自治体もありますので、スケジュールをしっかり調整して、数多くの併願先を検討することが公務員試験合格において大切です。また、民間企業と併願を考えている受験生は、準（みなし）公務員として、国立大学法人（7月第1週）、など、仕事内容や採用試験において、公務員と概ね同じ内容ですので、併願先として検討するのも良いでしょう。公務員試験合格は、学習面はもちろん、それ以外にも情報戦となりますので、是非一度、気軽に相談しに来てください。

よくある質問 ※2023年度の大津市 上級事務職

Q.大津市の試験科目は？

A.第1次試験はSPI試験と適性検査が課されます。第2次試験は個人面接、第3次試験は個人面接と集団討論、第4次試験は個人面接です。

Q.大津市の試験日程は？

A.第1次試験日は7月中旬、第2次試験日は8月上旬、第3次試験日は9月中旬、第4次試験日は10月下旬、最終合格発表日は10月下旬です。

Q.大津市の受験資格（年齢）は？

A.21歳〜28歳までの日本国籍を有する人、もしくは法令により永住が認められている人が受験できます。

まとめ

公務員試験は情報戦です。採用スケジュールは年度によって変化しますし、受験案内も丁寧に告示してくれません。受験案内の情報収集が公務員試験の第０次試験と言っても過言ではありません。また、大津市役所を第一志望であっても、他の自治体や国家公務員などを併願するのが就職活動においては大切です。採用試験は既に働いている自治体の職員などが一緒に働きたいと思う人を採用します。したがって、筆記試験勉強のみに注力するのではなく、受験生の人柄を存分に発揮できるよう面接試験対策も早い段階から対策を立てていく必要があります。目指す自治体などや、受験生の置かれた環境がそれぞれに異なる事から、合格に効率的な戦略や日々の学習管理など相談してもらえる環境を確保することが大切になります。また、一緒に切磋琢磨できる仲間の存在が学習のモチベーション維持に大きく左右します。特に、仕事をしながら公務員試験にチャレンジされている方はモチベーション維持できる環境や方法を入手することも合否に大きく左右されます。