更新日:2024年8月23日
- このページのまとめ
- 那覇市役所では、市民が快適な日常生活を送れるように、市民に対してあらゆる面でのサポートを行う業務も行いつつ、那覇市ならではの文化・環境資源を活用した地域振興や産業支援に取り組むことができます。
- 那覇市役所の一般行政職職員の平均給料月額は298,324円で、これに各種手当を含めた平均給与月額は350,360円になっています。また、一般行政職の大卒の初任給は185,200円となっています。
- 那覇市役所の採用試験は、出題範囲が広く計画的な対策が必要です。公務員試験の情報収集とスケジュール管理が成功の鍵となります。また、他の自治体や国家公務員試験と併願することも考慮し、幅広い選択肢を検討しましょう。
- 監修者:熊井 遊 LEC専任講師
- 関西LEC各本校および大学の非常勤講師・学内講座を担当。科目対策にとどまらず、公務員試験情報、ES・面接対策など、マンツーマンで徹底的に受講生に寄り添う指導スタイル。
熊井 遊 LEC専任講師
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那覇市役所で働くって?
那覇市はこんな自治体
那覇市は、日本の沖縄県に位置する魅力的な自治体です。沖縄本島の中心に位置し、豊かな自然や独自の文化が広がっています。美しいビーチや歴史的な名所、地域特有の食文化が市の魅力となっています。また、那覇市内には首里城があり、琉球王国時代の歴史と文化を感じることができます。首里城は世界遺産にも登録されており、地域の誇りとなっています。那覇市は沖縄の文化や伝統が色濃く残る場所であり、地域の祭りやイベントが盛んです。エイサー祭りなどの伝統的な行事や、地元の料理や音楽、舞踊などを楽しむことができます。これらのイベントは観光客だけでなく、地元の人々にとっても大切な文化の継承となっています。
教育や産業面でも成長が見られ、大学や専門学校が存在し、学術研究や文化活動も盛んです。観光産業や飲食業、商業なども市の経済を支えており、地域全体の発展に貢献しています。那覇市は、自然の美しさと歴史的な価値、独自の文化を持つ魅力的な自治体です。観光、文化、教育、経済など多岐にわたる魅力が詰まっており、地域の魅力を広く発信しています。
那覇市役所の仕事内容・魅力
那覇市役所は、沖縄県の県庁所在地ですが、市民が快適な日常生活を送れるように、市民に対してあらゆる面でのサポートを行う業務も行います。例えば、「戸籍や住民票の手続きなどの窓口業務」、「社会福祉に関する相談対応や支援活動」、「洪水ハザードマップ作成などの地域防災・防犯業務」など住民に身近な仕事を行います。
地域振興や発展のためにも、市役所は様々なプロジェクトを推進しています。観光振興や文化イベントの運営、産業支援など、地域の特性を生かした取り組みを通じて、地域経済や文化の発展を支えています。那覇市役所での仕事の魅力は、市民の生活や地域社会に貢献できることです。市民との関わりを通じて、地域課題に対する解決策を考えることや、地域の未来を築くための政策を立案することができます。さらに、市民との協力や連携を通じて、市政をより良い方向に導く喜びを実感できる点も魅力です。那覇市役所での仕事は、地域社会への貢献感や成長の機会を提供しています。市民との関わりを通じて得られる達成感や喜びは、市役所で働く者にとって大きな魅力となっています。
那覇市役所のキャリア
那覇市役所でのキャリア形成は、多様な職種や業務領域での成長と発展を追求する魅力的な機会を提供しています。まず、市役所は地域の中心的存在として、市民の生活や福祉に関わるさまざまな業務を担当しています。公務員としての専門性を磨きながら、行政業務、社会福祉、教育、環境、観光振興など、自身の興味やスキルに応じた職種で活躍することができます。市役所では職員のスキルアップと成長を支援するために、研修やセミナーが充実しています。行政の基礎知識やスキルを学ぶだけでなく、リーダーシップ力やコミュニケーションスキルを高めるトレーニングも提供されています。これにより、専門的な知識と共に、組織を牽引する能力を養うことができます。
さらに、市役所は地域の振興や発展にも関わる重要な役割を果たしています。地域の特性を生かしたプロジェクトやイベントの企画・推進に参加することで、地域経済や文化の成長に貢献するチャンスがあります。キャリア形成の過程で、自分の専門性を深めながらも、幅広い業務に取り組むことで新たなスキルを磨くことができます。市民と連携しながら、行政の効果的な運営や地域の課題解決に取り組むことで、自己成長と社会貢献の実感を得ることができるでしょう。市民の幸福と地域の発展に貢献するやりがいを感じながら、個人としての成長を追求することができる魅力的な環境です。
那覇市役所の給料・年収
那覇市役所の給料(令和4年4月1日現在)については、以下の通りです。
初任給(大学卒) | 185,200円 |
---|---|
平均年齢 | 40.7歳 |
平均給料月額 | 298,324円 |
平均給与月額 | 350,360円 |
【参考:沖縄県】平均給料月額 | 312,400円 |
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那覇市役所の採用試験について
那覇市役所採用試験の採用区分と受験資格・年齢制限
試験区分について
那覇市役所では行政職Ⅰ(上級・中級・初級)、行政職Ⅱ(職務経験者)、行政職Ⅲ(福祉A)、Ⅳ(福祉B)、行政職Ⅴ(法務)などの募集があります。
受験資格・年齢制限について
行政職Ⅰ(上級行政)の受験資格は以下の通りです。
- <2024年度の場合>
- 日本国籍を有する人
- 平成7年4月2日から平成15年4月1日までに生まれた人
(※平成15年4月2日以後に生まれた人で、 大学を卒業した人又は令和7年3月31日までに卒業見込みの人又はこれと同等以上の学力があると認められる人も受験可とする。)
那覇市役所採用試験の倍率・難易度・合格者数推移
試験区分 | 申込者数 | 一次試験 | 二次試験受験者数 | 最終合格者数 | 最終合格倍率 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
受験者数 | 合格者数 | 合格倍率 | |||||
行政Ⅰ (上級行政) |
500人 | 314人 | 80人 | 3.9倍 | 70人 | 28人 | 11.2倍 |
那覇市役所採用試験の試験内容
試験科目 | 試験時間 | 試験内容 | |
---|---|---|---|
第1次試験 | 教養試験 | 120分 |
|
専門試験 | 120分 |
|
|
第2次試験 | 適性検査 | ― | 択一式による性格適性検査(Web方式) ※口述試験の資料として使用 |
ケース記述試験 | ― | 与えられた状況設定(ケース)に対して、問題解決力、文章による表現力等についての筆記試験 | |
口述試験 | ― | 個別面接、集団討論 |
那覇市役所の採用試験の日程について
第1次試験 | 9月22日(日) |
---|---|
第1次試験合格発表 | 10月9日(水) |
第2次試験 | 11月2日(土)・3日(日) |
最終合格発表 | 12月中旬 |
那覇市役所採用試験の試験対策
試験勉強のコツは?
那覇市役所の採用試験は、他の公務員試験と併願がしやすい自治体です。第1次試験の筆記試験では、苦手意識が強い数的推理を中心に早い時期から対策を立てる必要があります。また、文章理解(現代文・英文)は平均得点率が高くなるため、安定して得点を得られるようになった時期から、いかに短時間で正解を得られる学習に移行する事をおすすめします。また、専門系科目では法律及び経済分野は、理解するのに時間がかかりますが、問題演習を通して理解を定着させる勉強法も大切となってきます。
第1次試験合格者を対象に実施される第2次試験ですが、面接試験は、事前に自分の考えやエピソードをまとめ、面接試験の実践練習をできる環境を準備しておくことが大切です。自分自身が、どのように見られているのか、第三者に客観的な評価をしてもらえる環境も必要となりますので、しっかりと対策を立てておきましょう。
試験勉強時間の目安
公務員試験合格に必要とされる試験勉強時間は、今までの学習量に大きく左右されますが、一般的には1,000〜1,200時間必要だとされています。大学3年生の春ごろから勉強をスタートさせる方が多いです。大学生活において、ゼミや部活動、社会活動、アルバイトなど学生ならではの様々な経験を積むことは、面接試験対策やエントリーシート作成時のエピソードに不可欠となります。そのため、大学3年生の秋ごろまでは、学習ペースは週20〜30時間ほどの受験生が一般的です。概ね、年明けから、面接試験対策も加わり、学習時間が週40時間を超える事も通常です。
ただ、これらの学習スケジュールはあくまでも一般的なものです。公務員試験勉強を開始するまでの今までの学習状況や置かれている学習環境などを踏まえ、勉強スケジュールを個別に調整する必要があります。また、近年、大学3年生の間に留学する学生も増え、十分な学習時間を確保できない事もありえます。そのため、個別に合った勉強カリキュラム及びスケジュールを作成し、必要であれば、大学2年生から勉強を前倒しする必要があります。なにか不明点があれば、一人で悩まずに気軽に相談してきてください。
併願について
那覇市役所の採用試験は、他の公務員試験と併願がしやすい試験となっています。日程的には、市役所C日程のため、地方上級・市役所A日程、国家公務員総合職試験、国家公務員一般職試験、国家専門職試験の国税専門官、財務専門官、労働基準監督官、及び、裁判所事務官などとも併願が可能になります。地方公務員のB日程、D日程とは日程が重複しないため、受験が可能です。地方公務員の中には、A〜D日程以外に独自に日程を設ける自治体もありますので、スケジュールをしっかり調整して、数多くの併願先を検討することが公務員試験合格において大切です。また、民間企業と併願を考えている受験生は、準(みなし)公務員として、琉球大学などの国立大学法人などにおいて、公務員と概ね同じ内容ですので、併願先として検討するのも良いでしょう。公務員試験合格は、学習面はもちろん、それ以外にも情報戦となりますので、是非一度、気軽に相談しに来てください。
よくある質問 ※2024年度の那覇市 行政職Ⅰ(上級)
- Q.那覇市の試験科目は?
- A.第1次試験は教養試験と専門試験が課されます。第2次試験は適性検査(WEB方式)、ケース記述試験、口述試験です。
- Q.那覇市の試験日程は?
- A.第1次試験日は9月下旬、第2次試験日は11月上旬、最終合格発表日は12月中旬です。
- Q.那覇市の受験資格(年齢)は?
- A.日本国籍を有する人で、平成7年4月2日から平成15年4月1日までに生まれた人、あるいは平成15年4月2日以後に生まれた人で大学を卒業した人又は令和7年3月31日までに卒業見込みの人又はこれと同等以上の学力があると認められる人が受験できます。
まとめ
公務員試験は情報戦です。採用スケジュールは年度によって変化しますし、受験案内も丁寧に告示してくれません。受験案内の情報収集が公務員試験の第0次試験と言っても過言ではありません。また、那覇市役所を第一志望であっても、他の自治体や国家公務員などを併願するのが就職活動においては大切です。採用試験は既に働いている自治体の職員などが一緒に働きたいと思う人を採用します。したがって、筆記試験勉強のみに注力するのではなく、受験生の人柄を存分に発揮できるよう面接試験対策も早い段階から対策を立てていく必要があります。目指す自治体などや、受験生の置かれた環境がそれぞれに異なる事から、合格に効率的な戦略や日々の学習管理など相談してもらえる環境を確保することが大切になります。また、一緒に切磋琢磨できる仲間の存在が学習のモチベーション維持に大きく左右します。特に、仕事をしながら公務員試験にチャレンジされている方はモチベーション維持できる環境や方法を入手することも合否に大きく左右されます。