長野市役所で働くには？採用試験の難易度や倍率、試験日程について

このページのまとめ

長野市役所では、市民に近い距離で行う業務を推進すると同時に、行政サービスを一から見直し、デジタルで変革していく行政DX推進に力を入れるなど、最新の技術を活用しつつ多様な側面から市民の豊かさに貢献できます。

長野市役所の一般行政職職員の平均給与月額（各種手当を含む）は418,435円になっています。年収に関しては令和3年度普通会計決算のデータでは、期末・勤勉手当等含めた一人当たり正規職員の年間給与は6,371,000円です。

長野市役所の採用試験は、出題範囲が広く計画的な対策が必要です。公務員試験の情報収集とスケジュール管理が成功の鍵となります。また、他の自治体や国家公務員試験と併願することも考慮し、幅広い選択肢を検討しましょう。

目次

長野市役所で働くって？

長野市はこんな自治体

長野市役所の仕事内容・魅力

長野市役所のキャリア

長野市役所の給料・年収

長野市役所の採用試験について

長野市採用試験の採用区分と受験資格・年齢制限

採用区分について

受験資格・年齢制限について

長野市役所採用試験の倍率・難易度・合格者数推移

長野市役所採用試験の試験内容

長野市役所の採用試験の日程について

長野市役所採用試験の試験対策

試験勉強のコツは？

試験勉強時間の目安

併願について

よくある質問

まとめ

長野市役所で働くって？

長野市はこんな自治体

長野市は人口約37万人であり、長野県の県庁所在地です。県庁の本庁舎は、標高362m地点にあり「日本で最も標高が高い県庁所在地」として知られています。県内において経済や教育、医療の中心となっており、県内で最も人口が多い中核都市です。そのような都心としての側面を持ちつつも、「飯縄山」や「妻女山」や「犀川」など、豊富な自然に恵まれ、天然の観光資源を多く有しています。観光地としても有名で、善光寺に代表される文化的名所も多数存在し、そばや野沢菜、リンゴ等名産物も豊富です。北部にはスキー場もあることから、観るものに事欠かない魅力的なまちといえるでしょう。

また、長野市は市民の方やこれから移住を考えられているが幸せに暮らしていくための取り組みに力を入れており、子育てや医療福祉、空いている素敵な住まいの情報共有など先進的な取り組みを行っています。このように長野市は自然と触れ合いつつも、都市としての機能も充実した、住みやすい、住みたくなるまちであるといえるでしょう。

長野市役所の仕事内容・魅力

長野市役所の職員の業務は多岐に渡ります。例えば、年金や健康保険など各種社会福祉に対する相談、手続きを行うことであったり、防災防犯への対策を含めた町内自治会との連携業務があります。これらの業務は市民に近い距離で行うことが出来ます。また、教育・文化、産業・経済、観光振興、都市整備など幅広い分野で、市民の皆さまの生活を支える様々な仕事をしています。

特に長野市役所では行政サービスを一から見直し、デジタルで変革していく行政DX推進に力を入れています。効率の良い行政サービス提供のため、住民の方ができるだけ市役所に来ることなく、スマートフォンなどを使ってオンラインで手続ができるように仕組みを整えることを実施しています。様々な事が変化していくこの時代において、若い皆さんの力が求められています。最新の技術を活用していくことを求められながらも人と人とのつながりを感じることのできる長野市役所のお仕事は非常に魅力的ですね。

長野市役所のキャリア

主な勤務場所は長野市役所本庁舎支所、保健所、保育園、消防署などの出先機関となり、最初の配属の後は、多様な職務を経験するため、概ね3〜5年のサイクルで人事異動があります。業務の適性や希望を基に、総合的な判断の下、職員の能力が最大限に活かせるような配属がなされます。各種研修も充実しており、自主研修では、夜間講座、通信教育講座等多様なプログラムの充実を図るとともに、大学等の教育機関等と協力し、職員が自主的に自己啓発に取り組めるような支援があります。また、キャリアの各段階に必要な知識・スキルを習得出来る研修があり、新規採用職員研修に始まり、キャリアデザイン研修や、政策法務研修等、幅広い内容の研修があります。また、私生活も充実させつつ、キャリアも積んでいけるよう、ワークライフバランスを重要視されています。男性の育児参加や産休・育休の取得を推進しており、令和7年度までに30パーセント以上の育児休業取得率を目指されています。それに向けた職員同士の協力体制も整っています。職員一人一人の理想のキャリア実現に向けて、万全のバックアップ体制が長野市役所にはあるといえるでしょう。

長野市役所の給料・年収

令和3年4月1日におけるデータによると、長野市役所の一般行政職大学卒の初任給は192,600円となっています。また、一般行政職職員の平均給与月額（各種手当を含む）は418,435円になっています。年収に関しては令和3年度普通会計決算のデータでは、期末・勤勉手当等含めた一人当たり正規職員の年間給与は6,371,000円です。国家公務員の給料月額を100としたときの地方公務員の給料月額を表したものに、ラスパイレス指数というものがありますが、それによると令和2年のデータで長野市役所は100.2という数値で、国家公務員と同水準の高い水準になっていることがわかります。

長野市役所の採用試験について

長野市役所採用試験の採用区分と受験資格・年齢制限

試験区分について

大学卒業程度では、早期から選考が行われる行政C区分（チャレンジ枠）があります。こちらは従来の行政AB区分との併願は出来ません。他にも、土木、建築、電気、機械、化学、社会福祉士、学芸員、保育士、臨床検査技師、薬剤師、保健師、獣医師、消防、救急救命士の区分があります。

受験資格・年齢制限について

大学卒業程度行政A区分の受験資格は以下の通りです。

＜2024年度の場合＞

日本国籍を有する人

令和7年3月に短期大学（高等専門学校を含む）、大学又は大学院等を卒業する見込みであるか、令和6年4月1日時点で卒業後3年未満の人

長野市役所採用試験の倍率・難易度・合格者数推移

行政A区分ではおよそ5〜6倍の倍率となっており、10倍を超える市役所もある中で合格の可能性が高い市役所と言えるでしょう。

長野市役所採用試験の試験内容

長野市役所の採用試験の日程について

長野市役所採用試験の試験対策

試験勉強のコツは？

長野市役所の行政A区分一次筆記択一では教養試験として、SCOAの形式で出題されます。一般的に教養科目が課される公務員試験において、筆記試験で問題数が多い重要科目は文章理解と数的処理、社会科学と言われています。いわゆるこの公務員試験の教養試験の対策を行うことで、SCOAの出題範囲をカバーすることができます。SCOAには短時間で正確な解答力が求められるので、形式に慣れていくことが必要です。

また、専門科目で問題数が多い重要科目は憲法、民法、行政法、経済原論と言われています。これらを中心に学習を早期から進め、準主要科目と言われる学系科目（長野市役所では政治学、行政学、財政学等）に時間を割いていけるように、長期的なスケジュールを立てていきましょう。

面接は二次試験と三次試験で行われますが、長野市役所が行政C区分（チャレンジ枠）を設けていることからも人物重視の傾向が読み取れます。筆記試験と面接対策のバランスを図りながら、早期から試験対策に取り組むことをオススメします。

試験勉強時間の目安

一般的な公務員試験で教養試験のみを対策する場合には300〜500時間が必要と言われています。一方、国家公務員一般職試験などのいわゆる専門試験も課される試験を併願する場合には、概ね1000〜1200時間が必要とされています。つまり、専門試験も課される長野市役所の試験にあたっては、長期的な計画を立てつつ、効率的な学習が求められると言えるでしょう。学業や仕事をやりながら、筆記対策、論文対策、面接対策とやらなければいけない事が多岐に渡る中で、優先順位を見誤らない事が重要です。焦らずに、周りに頼りつつ、自分の事を客観的に分析しながら合格に向けて取り組んでいきましょう。

併願について

日程的には、いわゆる地方上級の日程に含まれるため、専門試験が課される長野市役所の対策をすることによって、国家公務員総合職試験、国家公務員一般職試験、国家専門職試験、裁判所職員試験とも併願が可能になります。また、例年5月に行われる東京都庁や特別区、7月や9月の市役所とも日程が重複していないため受験が可能です（筆記択一試験が教養試験のみ出題の自治体も含む）。さらに、国立大学法人等も可能になるため、考えられる併願先の数も充実しているといえます。

よくある質問 ※2024年度の長野市 行政Ａ

Q.長野市の試験科目は？

A.第1次試験は教養試験、専門試験、論文・作文試験、事務適性検査が課されます。第2次試験は個別面接と資格審査、第3次試験は個別面接です。

Q.長野市の試験日程は？

A.第1次試験日は6月中旬、第2次試験日は7月中旬から7月下旬、第3次試験は8月中旬から8月下旬、最終合格発表日は9月上旬から9月中旬です。

Q.長野市の受験資格（年齢）は？

A.日本国籍を有する人で、令和7年3月に短期大学（高等専門学校を含む）、大学又は大学院等を卒業する見込みであるか、令和6年4月1日時点で卒業後3年未満の人が受験できます。

まとめ

長野市役所は、長野に定住しつつ、市民のために働くことができる、非常にやりがいのある仕事です。その範囲は多岐にわたります。そして、育休や産休などの制度も充実しており、継続して働くことのできる職場であるといえます。長野市では　福祉、医療、介護、子育て、教育など、市民一人ひとりの生活に直結する課題につき変化を的確に捉え、きめ細かなサービスを提供していくための人材育成に力を入れています。市民の方が長野市を誇りに思ってもらえるような魅力的なまち、幸せ実感都市『ながの』の実現に向けて、全職員の皆さんは熱意をもって、全力で取り組んでいらっしゃいます。このようにやりがいを感じながら、幅広い業務に対応できるスキルを身に付けることが出来る長野市役所のお仕事は将来の皆さんの職業の一つとしてオススメ出来るものとなっています。