更新日:2024年7月12日
- このページのまとめ
- 川口市役所では、埼玉県内第2の都市として中核市にも指定されており、県から保健衛生や福祉、環境分野等の業務に関する権限や財源が付与され、市民をあらゆる面からサポートすることができます。
- 川口市役所の行政職職員は、平均給与月額377,074円、平均年収6,148,000円、平均賞与1,623,000円、平均退職金24,768,000円となっています。地方公務員の平均給与月額360,949円、平均年収6,536,787円と比較しても、平均的な水準です。
- 川口市役所の採用試験では、第1次試験の教養試験は苦手とされがちな数的処理を中心に早期から対策が必要であり、第2次試験の面接試験は第三者から客観的に評価してもらいつつ実践的な練習ができる環境を準備しておくことが大切です。
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川口市役所で働くって?
川口市はこんな自治体
川口市は、埼玉県の南端に位置し、荒川を隔てて東京に接しており、市の大部分が都心から10〜20キロ圏内に含まれます。川口市は江戸時代から鋳物や植木などの産業が発展し、その後、首都東京と隣接しているという利便性を活かし、住宅都市化が進みました。1970年代のオイルショックにより川口駅周辺の中心市街地にあった鋳物工場の土地利用の転換が図られ、宅地開発が進みました。平坦な広い土地を開発できるため、跡地には、百貨店等の商業施設や中高層のマンションが建ち並び、それまでの景観を大きく変えています。超高層マンションが竣工し、現在も埼玉県内で最も高い建築物があるのも川口市です。
埼玉県の「中央地域」と呼ばれる県南東部のJR京浜東北線・高崎線沿線地域(旧北足立郡地域)のうち、南端に位置する市の一つで、交通の要衝として古くから発展した自治体です。川口市は平成30年4月1日に中核市及び保健所政令市に指定されています。人口は約60万人であり、埼玉県の県庁所在地であるさいたま市に次いで県内2位の自治体となっています。
川口市役所の仕事内容・魅力
川口市役所は、市民が快適な日常生活を送れるように、市民に対してあらゆる面でのサポートを行う業務を行います。例えば、「戸籍や住民票の手続きなどの窓口業務」、「社会福祉に関する相談対応や支援活動」、「洪水ハザードマップ作成などの地域防災・防犯業務」など住民に身近な仕事を行います。
また、川口市は、急速な少子高齢化の進展に的確に対応し、出生率の低下によって引き起こされる人口の減少に歯止めをかけるとともに、東京圏への人口の過度の集中を是正し、それぞれの地域で住みよい環境を確保して、将来にわたって活力のある日本社会を維持することを目的として、平成26年11月、「まち・ひと・しごと創生法」を策定し、同年12月に「まち・ひと・しごと創生長期ビジョン」(長期ビジョン)及び「まち・ひと・しごと創生総合戦略」(国総合戦略)を策定されました。この施策により、川口市が今後、より良いまちづくりを進めることができることも川口市役所で仕事をする魅力の一つです。
川口市役所のキャリア
川口市役所では、採用後概ね10年間は、様々な分野の職場に原則3か所異動します。そのため、入庁後、新規採用職員から部長職まで、それぞれの階層に応じて研修があります。まずは新規採用職員ですが、行政事務職の方は、入庁後の1年間に1〜2か月に1日程度、計9日間、市職員としての基礎知識(市長講話、コンプライアンス、人権問題、情報セキュリティ、市の財政、市税のしくみ、市の仕事のしくみ、総合計画、地方自治制度、地方公務員制度ほか)、社会人としてのマナー、接遇、政策形成(川口市魅力発見プロジェクト)、市の環境行政、防災基本研修などのカリキュラムを受講できます。
主事・技師級の時の、法律講座(必修=地方自治法・地方公務員法、2科目選択=憲法、民法、行政法)は、3日間の講義の後、論文形式の効果測定があります。また、政策課題共同研究研修では、入庁後10年目前後の若手職員を対象に、5人前後のグループに分かれて、数か月をかけて政策を練り提案していただく研修もあります。また、自治大学校や国土交通大学校、全国建設研修センター、市町村職員中央研修所などの外部の研修機関への派遣も積極的に行っています。
川口市役所の給料・年収
川口市役所の初任給(令和4年4月1日現在)については、以下の通りです。大学卒程度:181,200円(地域手当に相当する額を含みます。)となっていますが、条例などの改正により変更されることがあります。なお職務の経歴(資格免許職は、資格免許取得後の職務の経歴)などにより加算される場合があります。さらに、諸手当として、扶養手当、地域手当、住居手当、管理職手当、単身赴任手当などの各種手当が支給されます。賞与は、年間4.55月分支給されますが、人事評価の結果によって支給月数が異なる場合があります。令和4年4月1日現在、川口市役所の行政職職員の平均年齢40歳、平均給与月額377,074円、平均年収6,148,000円、平均賞与1,623,000円、平均退職金(60歳定年)24,768,000円となっています。地方公務員の平均年齢42.1歳、平均給与月額360,949円、平均年収6,536,787円ということを考えると、平均的な水準となります。
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川口市役所の採用試験について
川口市役所採用試験の採用区分と受験資格・年齢制限
試験区分について
川口市役所の大学卒程度を想定した採用試験では、事務の他に、福祉、精神保健福祉士、土木、建築、電気、機械、造園、消防の区分があります。その他に、高卒、短大卒、民間企業等職務経験者、障害者対象の採用試験があります。それぞれの採用予定人数、試験内容、試験日程等に違いがありますので自分自身の該当する区分を確認しておく必要があります。
受験資格・年齢制限について
事務(大卒枠)の受験資格は以下の通りです。
- <2024年度の場合>
- 日本国籍を有する人
- 平成5年4月2日以降に生まれた人
- 大学を卒業した人または令和7年3月までに卒業見込みの人
川口市役所採用試験の倍率・難易度・合格者数推移
職種 | 申込者数 | 1次試験合格者数 | 2次試験受験者数 | 合格者数 |
---|---|---|---|---|
事務 | 533人 | 99人 | 86人 | 39人 |
川口市役所採用試験の試験内容
試験科目 | 試験時間 | 内容 | |
---|---|---|---|
第1次試験 | 個人面接 | 約10分 | 個別面接 |
教養試験 | 120分 | 択一式試験 一般知識及び知能について |
|
第2次試験 | 適性検査 | ― | 職務遂行上必要な資質及び適正についての検査 |
面接 | ― | 人物についての面接による試験 2回実施 |
川口市役所の採用試験の日程について
第1次試験(面接) | 5月7日〜5月11日、5月20日〜5月22日までの指定する日 |
---|---|
第1次試験(教養) | 6月2日(日) |
第1次試験合格発表 | 6月18日(火) |
第2次試験 | 7月上旬から8月上旬までの平日2日間 |
最終合格発表 | 8月中旬 |
川口市役所採用試験の試験対策
試験勉強のコツは?
川口市役所の採用試験は、他の公務員試験と併願がしやすい自治体です。第1次試験の筆記試験では、教養系科目は、公務員として必要な一般的知識及び知能についての問題です。苦手意識が強い数的推理を中心に早い時期から対策を立てる必要があります。また、文章理解(現代文・英文)は平均得点率が高くなるため、安定して得点を得られるようになった時期から、いかに短時間で正解を得られる学習に移行する事をおすすめします。他の自治体との併願を考えた場合は専門科目やSPIなどの対策が必要になってきますので、バランスが良い学習法を確立させましょう。
第1、2次試験の面接試験は、事前に自分の考えやエピソードをまとめ、面接試験の実践練習をできる環境を準備しておくことが大切です。第三者に客観的な評価をしてもらえる環境も必要となりますので、しっかりと対策を立てておきましょう。
試験勉強時間の目安
公務員試験合格に必要とされる試験勉強時間は、今までの学習量に大きく左右されますが、一般的には1,000〜1,200時間必要だとされています。大学3年生の春ごろから勉強をスタートさせる方が多いです。大学生活において、ゼミや部活動、社会活動、アルバイトなど学生ならではの様々な経験を積むことは、面接試験対策やエントリーシート作成時のエピソードに有効です。また、川口市役所などのように一次試験から面接がある自治体の場合は早い段階から面接試験対策をするのは効果的です。そのため、大学3年生の秋ごろまでは、学習ペースは週20〜30時間ほどの受験生が一般的です。概ね、年明けから、面接試験対策も加わり、学習時間が週40時間を超える事も通常です。ただ、これらの学習スケジュールはあくまでも一般的なものです。公務員試験勉強を開始するまでの今までの学習状況や置かれている学習環境などを踏まえ、勉強スケジュールを個別に調整する必要があります。また、近年、大学3年生の間に留学する学生も増え、十分な学習時間を確保できない事もありえます。そのため、個別に合った勉強カリキュラム及びスケジュールを作成する必要があります。
併願について
川口市役所の採用試験は、他の公務員試験と併願がしやすい試験となっています。日程的には、C日程に分類されるため、国家公務員総合職試験、国家公務員一般職試験、及び、国家専門職試験、裁判所事務官などとも併願が可能になります。地方公務員の地方上級試験、市役所試験A・B・D日程とは日程が重複しないため、受験が可能です。地方公務員の中には、A〜D日程以外に独自に日程を設ける自治体もありますので、スケジュールをしっかり調整して、数多くの併願先を検討することが公務員試験合格において大切です。また、民間企業と併願を考えている受験生は、準(みなし)公務員として、国立大学法人など、仕事内容や採用試験において、公務員と概ね同じ内容ですので、併願先として検討するのも良いでしょう。公務員試験合格は、学習面はもちろん、それ以外にも情報戦となりますので、是非一度、気軽に相談しに来てください。
よくある質問 ※2024年度の川口市 事務(大卒)
- Q.川口市の試験科目は?
- A.第1次試験は教養試験と人物についての個人面接が課されます。第2次試験は適性検査と人物についての面接試験2回です。
- Q.川口市の試験日程は?
- A.第1次試験の個人面接は5月上旬から5月下旬、教養試験は6月上旬、第2次試験日は7月上旬から8月上旬までの平日の2日間、最終合格発表日は8月中旬です。
- Q.川口市の受験資格(年齢)は?
- A.日本国籍を有する平成5年4月2日以降に生まれた人で、大学を卒業した人または令和7年3月までに卒業見込みの人が受験できます。
まとめ
近年の公務員試験は試験区分や日程、試験科目など様々で、情報戦です。採用スケジュールは年度によって変化しますし、受験案内も丁寧に告示してくれません。受験案内の情報収集が公務員試験の第0次試験と言っても過言ではありません。また、川口市役所を第一志望であっても、他の自治体や国家公務員などを併願するのが就職活動においては大切です。採用試験は既に働いている自治体の職員などが一緒に働きたいと思う人を採用します。したがって、筆記試験勉強のみに注力するのではなく、受験生の人柄を存分に発揮できるよう面接試験対策も早い段階から対策を立てていく必要があります。目指す自治体などや、受験生の置かれた環境がそれぞれに異なる事から、合格に効率的な戦略や日々の学習管理など相談してもらえる環境を確保することが大切になります。また、一緒に切磋琢磨できる仲間の存在が学習のモチベーション維持に大きく左右します。特に、仕事をしながら公務員試験にチャレンジされている方はモチベーション維持できる環境や方法を入手することも合否に大きく左右されます。川口市役所に勤務しようという熱い思いを決して絶やさず、勉強に集中していきましょう。
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