更新日:2024年7月31日
- このページのまとめ
- 柏市役所では、中核市として保健衛生や福祉、環境分野等の業務に関する権限や財源が県から付与されており、行政サービスを迅速で効率的に供給することで、市民をあらゆる面からサポートすることができます。
- 柏市役所の行政職職員は、平均給与月額394,304円、平均賞与1,415,000円、平均年収5,735,000円、平均退職金21,191,000円となっています。地方公務員の平均給与月額360,949円と比較しても、平均より高めの給与です。
- 柏市役所の採用試験では、第2次試験の筆記試験は苦手とされがちな数的処理を中心に早期から対策が必要であり、第3次試験の面接試験は第三者から客観的に評価してもらいつつ実践的な練習ができる環境を準備しておくことが大切です。
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柏市役所で働くって?
柏市はこんな自治体
柏市は、千葉県の北西部に位置し、鉄道は都心から放射状に常磐線及びつくばエクスプレス、南北には東武アーバンパークラインが通っています。地勢は概ね平坦であり、下総台地の広い台地上を中心に、市街地が形成されています。市の中心部は、柏の玄関口であるJR柏駅周辺地域で、ショッピングゾーンが集積しています。北部は、開山1200年を超える布施弁天や江戸時代後期に建てられた吉田家住宅歴史公園などの歴史的な文化財が残っています。西部は、平成17年に開業したつくばエクスプレス線の柏の葉キャンパス駅があります。東部は、かつて多くの文人・俳人を魅了した手賀沼に隣接しており、鎌倉時代末期創建の神明社や明治初期建造の旧手賀教会堂など、由緒ある社寺や史跡も数多く点在しています。南部は、柏レイソルのホームグラウンドである日立柏サッカー場を有しています。柏市は、中核市であり、人口は43万人です。
柏市役所の仕事内容・魅力
柏市役所は、千葉県の中核市ですが、市民が快適な日常生活を送れるように、市民に対してあらゆる面でのサポートを行う業務も行います。例えば、「戸籍や住民票の手続きなどの窓口業務」、「社会福祉に関する相談対応や支援活動」、「洪水ハザードマップ作成などの地域防災・防犯業務」など住民に身近な仕事を行います。それに加え、千葉県内では船橋市と同様に「中核市」としての機能をもち、一般の市では都道府県に任せている業務の一部を県から権限や財源が付与されます。保健、福祉、環境など、市民生活に密着した分野の事務の移譲により、事務処理期間が短縮され、迅速で効率的な市民サービスを担うことができることも柏市役所の仕事の魅力です。
柏市は商業都市としての活気とにぎわいに加え、Jリーグ柏レイソル及び柏で生まれたストリートミュージシャンの活躍などにより、全国的に知名度が高まるとともに、“若者を受け入れ、受け入れられるまち”、“時代に敏感で柔軟なまち”など新しいまちのイメージが定着しつつある柏市の未来を創造するまちづくりに貢献できるのも、柏市役所で働く大きな魅力です。
柏市役所のキャリア
柏市役所では、異なる職場で業務経験をすることで幅広い視野や能力を身につけるため、採用後概ね10年間は、様々な分野の職場に原則3か所異動します。採用10年経過後は、それまでのキャリアを重視して、異動を行います。職員研修は、柏市職員としての心構えや態度、基本的知識の習得するため新任職員研修を積極的に行っています。希望する職員が受講する研修で、必要な事務基礎能力の養成や、資質・能力の向上のための公募式で研修しています。
それに加え、高度な専門知識を備えた職員を育成するため、外部機関や大学等への派遣研修及び、OJT(職場学習)を実施しています。採用後は、年に一度全職員を対象に意向調査を行っており、その際に希望を申し出ることができます。職員一人ひとりが主体的に自己の能力開発に努めるとともに、研修と配属・異動・昇任を連携させながら、その能力を最大限に発揮できるようなサポートをしています。個人のスキルアップのみならず、柏市役所の各部署が一緒になって向上していき、「柏市民のため」に柏市職員が何ができるのかを考え職務に従事できる環境が柏市役所には用意されています。
柏市役所の給料・年収
柏市役所職員の初任給(令和4年4月1日現在)については、以下の通りです。一般行政職区分で大学卒程度: 188,700円となっていますが、条例などの改正により変更されることがあります。なお職務の経歴(資格免許職は、資格免許取得後の職務の経歴)などにより加算される場合があります。状況により扶養手当、通勤手当、住居手当等が支給されます。また、一定の職歴や上位の学歴がある人には、その経歴に応じて所定の金額が加算されます。柏市役所職員の行政職職員の平均年齢39.8歳、平均給与月額394,304円、平均賞与1,415,000円、平均年収5,735,000円、平均退職金(60歳定年)21,191,000円となっています。地方公務員の平均年齢42.1歳、平均給与月額360,949円ということを考えると平均的より高めの給与です。
柏市役所では、職員がいきいきと意欲的に職務に取り組むことができるよう、仕事と家庭の両立が可能な職場環境の整備に努めています。そのため、休暇制度を利用しやすい職場環境づくりや男性の育児休業取得促進を推進しています。
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柏市役所の採用試験について
柏市役所採用試験の採用区分と受験資格・年齢制限
試験区分について
上級試験の場合、募集職種は一般事務、土木技師、建築技師、電気技師、機械技師、化学技師、社会福祉士、心理相談員、保健師などの募集があります。
受験資格・年齢制限について
一般事務(上級)A・Bの場合、以下の通りです。
- <2024年度の場合>
- 日本国籍を有する人
- 平成10年4月2日以後に生まれた人(令和7年4月1日現在で27歳未満)で、大学を卒業した人又は令和7年3月までに大学を卒業する見込みの人、あるいは柏市がこれと同等の資格があると認める人
柏市役所採用試験の倍率・難易度・合格者数推移
職種 | 募集人数 | 応募人数 | 1次合格者数 | 2次受験者数 | 2次合格者数 | 3次受験者数 | 3次合格者数 | 4次受験者数 | 最終合格者数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
一般事務A | 20名程度 | 92人 | 79人 | 68人 | 49人 | 48人 | 31人 | 29人 | 20人 |
柏市役所採用試験の試験内容
試験科目 | 内容 | |
---|---|---|
1次試験 | エントリーシート | ― |
2次試験 | 教養試験 | 択一式 時事、社会・人文、自然に関する一般知識(20題) 文章理解、判断・数的推理、資料解釈に関する能力(20題 |
専門試験 | 択一式 憲法、行政法、民法、経済学、財政学、社会政策、政治学、行政学及び国際関係(40題) |
|
3次試験 | SPI3-P | 「SPI3」による総合適性検査(性格特徴のみを測定)※Webテスティング |
集団面接試験 | ― | 4次試験 | 個人面接試験 | ― |
柏市役所の採用試験の日程について
1次試験 | 5月1日〜5月17日の受験申込時 |
---|---|
1次試験合格発表 | 5月31日(金)まで |
2次試験 | 6月16日(日) |
3次試験 | 7月上旬 |
4次試験 | 8月上旬 |
最終合格発表 | 8月30日(金)まで |
柏市役所採用試験の試験対策
試験勉強のコツは?
柏市役所の採用試験は、他の公務員試験と併願がしやすい自治体です。2次試験の筆記試験では、教養系科目(択一式)では、苦手意識が強い数的推理を中心に早い時期から対策を立てる必要があります。また、文章理解(現代文・英文)は平均得点率が高くなるため、安定して得点を得られるようになった時期から、いかに短時間で正解を得られる学習に移行する事をおすすめします。また、専門系科目(択一式)では、法律及び経済分野は、理解するのに時間がかかりますが、問題演習を通して理解を定着させる勉強法も大切となってきます。
第2次試験合格者を対象に実施される第3,4次試験ですが、面接試験は、事前に自分の考えやエピソードをまとめ、面接試験の実践練習をできる環境を準備しておくことが大切です。自分自身が、どのように見られているのか、第三者に客観的な評価をしてもらえる環境も必要となりますので、しっかりと対策を立てておきましょう。
試験勉強時間の目安
公務員試験合格に必要とされる試験勉強時間は、今までの学習量に大きく左右されますが、一般的には1,000〜1,200時間必要だとされています。大学3年生の春ごろから勉強をスタートさせる方が多いです。大学生活において、ゼミや部活動、社会活動、アルバイトなど学生ならではの様々な経験を積むことは、面接試験対策やエントリーシート作成時のエピソードに不可欠となります。そのため、大学3年生の秋ごろまでは、学習ペースは週20〜30時間ほどの受験生が一般的です。概ね、年明けから、面接試験対策も加わり、学習時間が週40時間を超える事も通常です。ただ、これらの学習スケジュールはあくまでも一般的なものです。公務員試験勉強を開始するまでの今までの学習状況や置かれている学習環境などを踏まえ、勉強スケジュールを個別に調整する必要があります。また、近年、大学3年生の間に留学する学生も増え、十分な学習時間を確保できない事もありえます。そのため、個別に合った勉強カリキュラム及びスケジュールを作成し、必要であれば、大学2年生から勉強を前倒しする必要があります。なにか不明点があれば、一人で悩まずに気軽に相談してきてください。
併願について
柏市役所の採用試験は、他の公務員試験と併願がしやすい試験となっています。日程的には、地方上級(都道府県・政令指定都市の大卒程度試験)・市役所A日程に分類されるため、国家公務員総合職試験、国家公務員一般職試験、及び、国家専門職試験、裁判所職員などとも併願が可能になります。地方公務員のB日程、C日程、D日程とは日程が重複しないため、受験が可能です。地方公務員の中には、A〜D日程以外に独自に日程を設ける自治体もありますので、スケジュールをしっかり調整して、数多くの併願先を検討することが公務員試験合格において大切です。また、民間企業と併願を考えている受験生は、準(みなし)公務員として、国立大学法人など、仕事内容や採用試験において、公務員と概ね同じ内容ですので、併願先として検討するのも良いでしょう。公務員試験合格は、学習面はもちろん、それ以外にも情報戦となりますので、是非一度、気軽に相談しに来てください。
よくある質問 ※2024年度の柏市 一般事務(上級)A
- Q.柏市の試験科目は?
- A.第1次試験はエントリーシート、第2次試験は教養試験、専門試験が課されます。第3次試験はSPI試験(性格特徴のみ)、集団面接試験、第4次試験は個人面接試験です。
- Q.柏市の試験日程は?
- A.第1次試験は5月1日〜5月17日の受験申込時、第2次試験日は6月中旬、第3次試験日は7月上旬、第4次試験日は8月上旬、最終合格発表日は8月下旬です。
- Q.柏市の受験資格(年齢)は?
- A.日本国籍を有する人で平成10年4月2日以後に生まれた人(令和7年4月1日現在で27歳未満)、大学を卒業した人又は令和7年3月までに大学を卒業する見込みの人、あるいは柏市がこれと同等の資格があると認める人が受験できます。
まとめ
公務員試験は情報戦です。採用スケジュールは年度によって変化しますし、受験案内も丁寧に告示してくれません。受験案内の情報収集が公務員試験の第0次試験と言っても過言ではありません。また、柏市役所職員を第一志望であっても、他の自治体や国家公務員などを併願するのが就職活動においては大切です。採用試験は既に働いている自治体の職員などが一緒に働きたいと思う人を採用します。したがって、筆記試験勉強のみに注力するのではなく、受験生の人柄を存分に発揮できるよう面接試験対策も早い段階から対策を立てていく必要があります。目指す自治体などや、受験生の置かれた環境がそれぞれに異なる事から、合格に効率的な戦略や日々の学習管理など相談してもらえる環境を確保することが大切になります。また、一緒に切磋琢磨できる仲間の存在が学習のモチベーション維持に大きく左右します。
- 監修者:LEC実力派の講師陣
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