更新日:2024年8月22日
- このページのまとめ
- 明石市は市民の快適な生活をサポートを担当しています。教育機関運営も行い、特色ある施策を展開しており、子ども養育支援や認知症対策、障害者コミュニケーション促進、犯罪被害者支援など、市民の多様なニーズに応えています。市民の暮らしに密着した政策を実行できる魅力的な職場です。
- 明石市の一般行政職職員は、大卒者の初任給188,700円、平均年齢44.6歳、平均給料月額334,602円、平均給与月額423,357円となっています。
- 明石市の事務職(Bコース(公務員専門試験コース))の採用試験は、1次試験で個人面接、2次試験で適性検査、公務員専門試験と個別面接、3次試験で個別面接が課されます。試験日程が被っていない他の自治体や国家公務員試験と併願が可能ですので幅広い選択肢を検討しましょう。
- 監修者:熊井 遊 LEC専任講師
- 関西LEC各本校および大学の非常勤講師・学内講座を担当。科目対策にとどまらず、公務員試験情報、ES・面接対策など、マンツーマンで徹底的に受講生に寄り添う指導スタイル。
熊井 遊 LEC専任講師
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明石市役所で働くって?
明石市はこんな自治体
明石市は、播磨灘に面し、美しい海岸線が広がる地域に位置しています。また、市内には山岳地帯も広がり、自然環境の豊かさがあります。明石市は、自然と都市の両方の魅力を持つ地域として知られています。明石市は交通の要所としての役割も果たしており、淡路島の玄関口としての機能を持っています。明石市は観光地としても魅力的で、明石城や明石海峡大橋、また、明石焼きや灘の魚介類を使った料理が地元の名物であり、食文化も楽しむことができます。海産物が豊富であるため、地域振興活動やイベントも盛んで、地元の文化やアートを楽しむ機会が多いです。地域の祭りや芸術祭、スポーツ大会などが市内で開催され、地域コミュニティを活性化させています。明石市は、自然の美しさ、歴史と文化、経済活動、観光、食文化、地域イベントなど、多彩な魅力を持つ自治体です。
明石市役所の仕事内容・魅力
明石市役所は、市民が快適な日常生活を送れるように、市民に対してあらゆる面でのサポートを行う業務を行います。例えば、「戸籍や住民票の手続きなどの窓口業務」、「社会福祉に関する相談対応や支援活動」、「洪水ハザードマップ作成などの地域防災・防犯業務」など住民に身近な仕事を行います。明石市内の学校や教育機関を運営し、教育環境の向上に努力します。教育委員会は市の教育政策を策定し、教職員の配置を管理します。学校を外から支える業務も明石市役所は担っています。明石市役所は特色のある施策を実施しています。例えば、「離婚後のこども養育支援」では、こどもの目線でこどもの権利を守ることに主眼をおいています。「認知症あんしんプロジェクト」では、認知症になっても安心して暮らせるまちづくりを考えています。「障害者のコミュニケーション促進を図る条例の制定」では、幅広いコミュニケーション手段の促進について定めた全国初の条例を行いました。「犯罪被害者等支援条例を改正」では、全国で初めて立替支援金制度を導入しています。「LGBTQ+/SOGIE施策」では、『ありのままが あたりまえのまちへ』を目標に施策を実施しています。これらの施策により、明石市が今後、より良いまちづくりを進めることができることも明石市役所で仕事をする魅力の一つです。
明石市役所のキャリア
新規採用職員は、市民と多く接する業務を担当する職場への配属が基本となり、また、民間企業経験者採用職員は、民間企業での経験を考慮した職場への配属が基本となりますが、採用後10年間で3つの職場を経験する「ジョブ・ローテーション」により、早い段階でより多くの経験を積むことができます。また、人事異動の際に自分が希望する職場を申告できる「自己申告制度」もあります。職員を大切な「宝、財産」として位置づけ、その持てる力を最大限に発揮できる制度の構築を図るため、「明石市人事制度改革基本計画」を策定し、計画的かつ効果的な人材育成、活用に取り組んでいます。「明石市人材育成基本方針」に基づき、職員自らが主体的に受講できる研修プログラムを展開しています。 専門的知識・技能習得のための実務研修や派遣研修(自治大学校、国土交通大学校、市町村アカデミーな ど)も実施しています。研修科目として、市長講話、コンプライアンス、人権問題、情報セキュリティ、市の財政、市税のしくみ、市の仕事のしくみ、総合計画、地方自治制度、地方公務員制度などが準備されています。働きやすい環境を作ることで、明石市民への価値の高いサービスを提供していく考えの自治体です。
明石市役所の給料・年収
2022年(令和4年)4月1日現在の一般行政職における状況は以下の通りです。
初任給(大学卒) | 188,700円 |
---|---|
平均年齢 | 44.6歳 |
平均給料月額 | 334,602円 |
平均給与月額 | 423,357円 |
【参考:兵庫県】平均給料月額 | 328,600円 |
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明石市役所の採用試験について
明石市役所採用試験の採用区分と受験資格・年齢制限
試験区分について
明石市の令和6年度募集正規職員については、事務職の他に、技術職、福祉職、保健師、総合技労職、獣医師、管理栄養士、保育教育職などがあります。
受験資格・年齢制限について
事務職(新卒・第2新卒)の場合、以下の条件を満たす方が受験できます。
- <2024年度の場合>
- 1996年(平成8年)4月2日以降に生まれた人(28歳以下)
- 高等学校以上の学校を卒業した人( 2025年3月31日までに大学・大学院を卒業する人を含む。)
- 日本国籍を有する人(外国人の受験資格については、永住許可を受けている人に限る。
明石市役所採用試験の倍率・難易度・合格者数推移
職種 | 応募者数 | 1次試験受験者数 | 1次試験合格者数 | 最終合格者数 | 倍率 |
---|---|---|---|---|---|
事務職 | 1,242人 | 813人 | 112人 | 20人 | 40.6倍 |
明石市役所採用試験の試験内容
試験科目 | 所要時間 | 内容 | 配点 | |
---|---|---|---|---|
1次試験 | 面接 | ― | 個別面接(原則、対面) | 100点 |
エントリー課題 | ― | 志望動機や過去の取り組み等を問うもの(エントリー時に入力) | 100点 | |
資格加点 | ― | 資格を有する受験者には、1次試験(エントリー課題)の得点に加点します。 | 5点 10点 |
|
2次試験 | 基礎能力試験 | 45分 | 文章読解能力、数的能力、推理判断能力(択一式試験SCOAを使用予定) | 100点 |
適性検査 | 35分 | 性格検査 ※得点化はせず、面接試験の参考資料とする。 |
― | |
集団討論 | ― | 与えられた課題に対して、受験者同士で討論し、グループとしての意見集約を行う。 | 100点 | |
面接 | ― | 個別面接(対面のみ) | 100点 | |
3次試験 | 面接 | ― | 個別面接(対面のみ) | 100点 |
試験科目 | 所要時間 | 内容 | 配点 | |
---|---|---|---|---|
1次試験 | 面接 | ― | 個別面接(原則、対面) | 100点 |
エントリー課題 | ― | 志望動機や過去の取り組み等を問うもの(エントリー時に入力) | 100点 | |
資格加点 | ― | 資格を有する受験者には、1次試験(エントリー課題)の得点に加点します。 | 5点 10点 |
|
2次試験 | 適性検査 | 35分 | 性格検査 ※得点化はせず、面接試験の参考資料とする。 |
― |
公務員専門試験 | 60分 | 法律や経済等の基礎知識の確認(択一式、20問) 【出題分野】憲法、民法、行政法、経済原論、政治学等 |
200点 | |
面接 | ― | 個別面接(対面のみ) | 100点 | |
3次試験 | 面接 | ― | 個別面接(対面のみ) | 100点 |
明石市役所の採用試験の日程について
第1次試験(エントリー課題) | 4月5日(金)〜5月7日(火)まで |
---|---|
第1次試験(エントリー課題)合格発表 | 5月下旬 |
第1次試験(個別面接) | 6月1日(土)〜6月3日(月)のいずれか1日 |
第1次試験(個別面接)合格発表 | 6月中旬 |
第2次試験 | 基礎能力試験、適性検査:6月下旬 集団討論、公務員専門試験、面接:7月5日(金)〜7月7日(日) |
第2次試験合格発表 | 7月中旬 |
第3次試験 | 8月3日(土)〜8月5日(月)のいずれか1日 |
最終合格者発表 | 8月下旬 |
明石市役所採用試験の試験対策
試験勉強のコツは?
明石市役所の採用試験では、第1次試験では、面接試験です。第2次試験の基礎能力試験では、苦手意識が強い数的処理を中心に早い時期から対策を立てる必要があります。SPI対策に関しては、難易度の高い問題をじっくり解くのではなく、数多くの問題を短時間で解く必要があります。公務員専門試験で公務員試験対策を併用して学習している方は、数的処理を中心に問題演習をしましょう。言語分野に関しては、多くの問題演習を通して体系的にまとめていくことが大切です。文章理解の英文では、大学入試から時間が立っている方などは、英文に触れる機会を多くとりましょう。多読することで読解スピードが飛躍的にアップします。
口述試験は、事前に自分の考えやエピソードをまとめ、面接試験の実践練習をできる環境を準備しておくことが大切です。自分自身が、どのように見られているのか、第三者に客観的な評価をしてもらえる環境も必要となりますので、しっかりと対策を立てておきましょう。自分の考えを発する場が得にくい場合は、動画を作成して振り返るのも良い学習方法です。
試験勉強時間の目安
公務員試験合格に必要とされる試験勉強時間は、今までの学習量に大きく左右されますが、一般的には1,000〜1,200時間必要だとされています。大学3年生の春ごろから勉強をスタートさせる方が多いです。大学生活において、ゼミや部活動、社会活動、アルバイトなど学生ならではの様々な経験を積むことは、面接試験対策やエントリーシート作成時のエピソードに不可欠となります。そのため、大学3年生の秋ごろまでは、学習ペースは週20〜30時間ほどの受験生が一般的です。概ね、年明けから、面接試験対策も加わり、学習時間が週40時間を超える事も通常です。ただ、これらの学習スケジュールはあくまでも一般的なものです。公務員試験勉強を開始するまでの今までの学習状況や置かれている学習環境などを踏まえ、勉強スケジュールを個別に調整する必要があります。また、近年、大学3年生の間に留学する学生も増え、十分な学習時間を確保できない事もありえます。そのため、個別に合った勉強カリキュラム及びスケジュールを作成し、必要であれば、大学2年生から勉強を前倒しする必要があります。なにか不明点があれば、一人で悩まずに気軽に相談してきてください。
併願について
明石市役所の採用試験は、他の公務員試験や民間企業と併願がしやすい試験となっています。地方公務員の市役所A日程で実施されるため、4月実施の自治体及び市役所B日程の試験を受験できます。また、国家公務員総合職試験、国家公務員一般職試験、及び、国家専門職試験も併願が可能になります。市役所C日程、D日程とは日程が重複しないため、受験が可能です。地方公務員の中には、A〜D日程以外に独自に日程を設ける自治体もありますので、スケジュールをしっかり調整して、数多くの併願先を検討することが公務員試験合格において大切です。日程が重なっていなければ受験はできます。また、民間企業と併願を考えている受験生は、準(みなし)公務員として、国立大学法人など、仕事内容や採用試験において、公務員と概ね同じ内容ですので、併願先として検討するのも良いでしょう。公務員試験合格は、学習面はもちろん、それ以外にも情報戦となりますので、是非一度、気軽に相談しに来てください。
よくある質問
※2024年度の明石市事務職(Bコース(公務員専門試験コース))
- Q.明石市の試験科目は?
- A.第1次試験はエントリー課題と個別面接、第2次試験は適性検査、公務員専門試験と個別面接、第3次試験は個別面接が行われます。
- Q.明石市の試験日程は?
- A.第1次試験のエントリー課題は4月上旬から5月上旬、個別面接は6月上旬、第2次試験は適性検査が6月下旬、公務員専門試験と面接が7月上旬、第3次試験は8月上旬、最終合格発表は8月下旬です。
- Q.明石市の受験資格(年齢)は?
- A.1996年(平成8年)4月2日以降に生まれた人(28歳以下)で、高等学校以上の学校を卒業した人( 2025年3月31日までに大学・大学院を卒業する人を含む。)、日本国籍を有する人(外国人の受験資格については、永住許可を受けている人に限る。)が受験できます。
まとめ
公務員試験は情報戦です。採用スケジュールは年度によって変化しますし、受験案内も丁寧に告示してくれません。受験案内の情報収集が公務員試験の第0次試験と言っても過言ではありません。また、明石市役所を第一志望であっても、他の自治体や国家公務員などを併願するのが就職活動においては大切です。採用試験は既に働いている自治体の職員などが一緒に働きたいと思う人を採用します。したがって、筆記試験勉強のみに注力するのではなく、受験生の人柄を存分に発揮できるよう面接試験対策も早い段階から対策を立てていく必要があります。目指す自治体などや、受験生の置かれた環境がそれぞれに異なる事から、合格に効率的な戦略や日々の学習管理など相談してもらえる環境を確保することが大切になります。また、一緒に切磋琢磨できる仲間の存在が学習のモチベーション維持に大きく左右します。特に、仕事をしながら公務員試験にチャレンジされている方はモチベーション維持できる環境や方法を入手することも合否に大きく左右されます。