S・M さん
受験回数 | 3回 |
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主な受講講座 |
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司法書士を目指した理由・きっかけ
私は、前職は金融会社に勤務していましたが、業界全体の不振から将来に対する不安を覚え、景気に左右されず自分の力ひとつで勝負できる仕事に就きたいと考えるようになりました。そこで、司法書士の存在を知り、その広範な職務と社会的意義、何より独立開業の道が開かれている点に魅力を感じ、一念発起して受験することを決めました。
LECを選んだ理由、および講座を選んだ理由
受験することを決めてまず、独学で勉強するか予備校を利用するかを検討しました。私は、前職では企業の法務課に在籍していたものの、大学の法学部で学んだ経験もなく、法律知識はほぼ初学者に近いレベルでしたので、独学では難しいと考え予備校を利用することにしました。幾つかある予備校の中からLECを選んだ理由は、その高いネームバリューと確かな合格実績にあり、周りにLECを利用して資格を取得した先輩が何人かいたことも決め手となりました。講座の選択については、当時既に40歳手前で年齢的に遅くからのチャレンジであり、どうしても短期合格がしたい私には『スピードマスターコース』の一択でした。
初学者向け講座について
『スピードマスターコース』は9ヶ月での合格を目指す最短コースでありながら、全129回に及ぶ本論編の講義と合格までに必要な答練や模試等が1パックになっており、『新15ヶ月合格コース』と比べても遜色のないボリュームで、講座・教材とも充実しています。実際に受講してみた感想は、短期合格を目指すコースのため、学習範囲は翌年度の出題予想範囲を中心として極限まで絞り込まれており、合理的に学習を進めることができますが、それでも初学者にとってはかなりのボリュームであり、1日の勉強時間をたっぷり確保できる専業受験生に最適なコースだと思います。
上記のカリキュラムについての感想や良かった点
『スピードマスターコース』は、自分で学習スケジュールを立てなくてもカリキュラム通り学習を進めていけば必要な知識を身に付けることができる点や、膨大な試験範囲の中から講師の先生が頻出論点や出題予想論点を中心に講義を進めて下さるので、無駄のない学習ができる点が初学者に適していると思います。
ブレークスルーなどのメインテキストについての感想や良かった点
ブレークスルーテキストが届いた時にはその分厚さに面食らいましたが、その中身は図形や表が多用されていて読み易く、基本論点からマイナー論点まで幅広くカバーされており、六法とブレークスルーがあれば他の基本書は必要ないと思います。ただし、私も陥りましたが、ブレークスルーの隅から隅まで読み込もうとすると、膨大な情報量に押し潰されますので、講義の中で講師の先生が指摘された箇所を重点的に学習し、範囲を広げ過ぎず、講義ノートとブレークスルーを上手く併用して効率よく学習を進めることがポイントだと思います。
答練についての感想や良かった点や学習への役立て方
2年目以降は『精撰答練の点数もなかなか安定しなかったのですが、毎日欠かさず1問解くことを続けていると、ある時期から急に点数が安定するようになり、時間切れを起こすこともなくなりました。また、覚えにくい雛形や商業登記の長い書式も、繰り返し書いて解くことにより、頭でなく体で記憶し、雛形の記憶を頭の中で呼び起こす前にスラスラと手が動くようになりました。
通信講座の利用方法やメリット・デメリット
通信講座のメリットは、自宅学習が可能なため通学時間もかからず、多忙な受験生でも自分の都合で学習スケジュールを立てることが出来る点にあります。また、通信講座はライブ講座と違い、講義の途中で疑問を感じたらその場で巻き戻して何度でも聞き直すことができ、また講義スケジュールに追われることなく納得いくまで理解を深めてから次のコマに進むことができるため、じっくりマイペースで勉強に取り組める点も挙げられます。その反面、先にも述べましたが、自分一人で学習することは辛く、ついつい怠けがちになり、いかに高いモチベーションを維持し続けるかが重要な課題となります。私は、たまにLEC本校での無料講義や答練に参加したり、図書館やLEC本校の自習室を活用したりして、モチベーションの維持を図っていました。
これから司法書士試験合格を目指す方(学習を始める方)へのアドバイス
司法書士試験は、出題範囲が広く、合格率は毎年3%前後と低く、国家資格の中でも間違いなく難関です。しかし、司法書士試験は年齢、学歴、職業の差別なく門戸が開かれており、誰でも適切な方法で勉強すれば合格できるチャンスはあります。年齢や法律初学者であることは大したハンデではありません。司法書士試験の勉強は、学習すべき科目は多く、覚えるべき知識の量も膨大で、合格までの道のりは長く孤独な闘いであり、生半可な覚悟ではとても勉強を継続することができません。それでも、受験すると一度決めたからには、合格するまで絶対に諦めないで下さい。合格に必要な要素は、適切な勉強方法をとる事や、学習環境等色々と挙げられますが、一番重要なことは、たとえ何年かかっても合格するまで決して諦めない強い信念を持つことです。司法書士試験で勉強する法律の知識は、資格を取得しなければ、それを発揮する機会は(特定の職種でもない限り)そうそう訪れません。しかし、資格を取得すれば、独立開業等、夢は無限に広がります。将来の夢を糧として、モチベーションを高く保ち、合格までの試験勉強を乗り切ってください!!