中野屋 太朗 さん
受験回数 | 2回 ※別途お試し受験1回 |
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主な受講講座 |
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司法書士を目指した理由・きっかけ
私は元々大学で政治学を学んでいました。そして、政治を学んでいく中で多重債務問題という社会問題が深刻化していることを知りました。職業を選択する上で、自分にはどのような社会貢献ができるだろうか?ということを常日頃考えていた私は、司法書士という仕事があることを知りました。司法書士になれば、債務整理等の業務を通して自分が望む社会貢献ができると思い、勉強を開始しました。
宅建資格と司法書士を目指した理由
学生だった私は、就職活動で有利になるために宅建資格の勉強をしていました。しかし、宅建を通して、民法の学習をしているうちに、法律の学習の楽しさを知りました。もっと法律を勉強したいという思いと、専門知識を駆使して仕事ができる「士業」への憧れがあったため、司法書士へのステップアップを決意しました。
LECを選んだ理由
様々な予備校と比較した結果、リーズナブルな価格や講師との相性の面において、もっともLECが自分にあっていると考えたからです。
講座の無料ガイダンスに行ったとき、初めて樋口講師とお会いしましたが、初学者の私の質問にも親切かつ丁寧に答えていただいたので、LECの受講を決めました。
新15ヶ月コースの全体的な感想
私は宅建を取得したものの、ほとんどの法律について初学者でした。しかし、新15ヵ月合格コースは初めて法律を学習される方向けの授業なので、私にもついていくことができました。日常生活に即した、くだけた説明が多かったので、楽しく学習することができました。
カリキュラムについて
まず主要4科目を学習し、その後マイナー科目を行うというカリキュラムは、基礎力完成の重視という点において最適だったと思います。また、インプット講義と並行して行われる精撰答練〈基礎力完成編〉は自分の実力の確認のためのツールとしてとても役立ちました。
ブレークスルーテキストについて
新15ヵ月コースで使用するブレークスルーテキストは司法書士試験において出題可能性のある知識を網羅した最良のテキストだと思います。
テキストには過去問番号が振ってあるため、過去に出題実績のある知識のみを読み込んでいくといった方法で使用することもできました。
フォロー制度について
樋口講師のクラス特有の制度かと思いますが、質問メール制度を利用しました。勉強を通して生じた疑問について樋口先生から直接回答していただけるため、疑問点の解消のみならず、モチベーション維持にもつながりました。
最も役に立った学習経験者向け講座
根本講師のパーフェクトローラー講座でした。理由として、テキストが非常に優れていることが挙げられます。特に登記法科目については、このテキストをマスターすれば全問正解も可能であるというレベルまで細かく知識が整理されています。
一年目、択一午前33問正解、午後33問正解、記述足切りという不本意な結果で不合格に終わった私にとって、さらなる択一知識の充実・記述の検討事項の確認がはかれるパーフェクトローラー講座は最適なものでした。
答練・公開模試の活用の仕方
2年目の私は答練や公開模試を自分の実力測定の機会だと思って受講しました。近年の本試験のレベルを考えると、LECの答練にはいわゆる「捨て問」は存在しないと私は思います。そして、常に自分の順位が、全受験生の中で何番にいるのかを注視し、順位が下がってしまったときは反省し、高得点をキープできるよう勉強量を増やしました。答練の順位は関係ないという意見があることも事実ですが、司法書士試験が競争試験である以上、自分の順位は現状で何位なのか?を把握し、現実を受け止めることは大切であると私は考えます。
学生の時に勉強を開始した点について
- 大学生活と勉強の両立のコツ
- 私は大学3年の時に司法書士試験の勉強を開始しましたが、学部が政治経済学部でしたので、授業は試験科目と無関係なことばかりです。そのため、大学の試験直前期は両立に苦労したこともありました。そんな中、私はなるべくレポート提出形式や教科書持ち込み可の試験形式の授業を選択し、授業のすき間時間は大学内の図書館にこもり司法書士の勉強をする等の対策を立てることによって乗り切りました。
- 学生時代から学習してよかったと思う点
- 当然といえば当然のことですが、学生時代から学習を始めると、20代前半での合格が可能になります。これだけの難関資格を若いうちに取得することができれば、今後のキャリア形成において大きなアドバンテージを得ることができると思います。そして、自分の可能性が広がるとともに、合格によって自分の能力を客観的指標により証明することができます。さらに何よりも、若いうちに合格すればするほど、今後の人生において司法書士として活躍できる期間が長くなることが魅力です。
- 学生のうちに勉強を始める方へのアドバイス
- これは個人的意見ですが、学生の方が司法書士受験をするにあたって最も気をつけなければならないことは、遊びの誘惑に勝つことだと思います。
大学生活を送っていると、サークルやゼミ活動を通して、多くの友達ができます。日々の飲み会や長期休暇中の旅行等を満喫しながら司法書士を目指したいという方もいると思います。しかし、私の経験からお伝えしますと、司法書士試験はそんなに甘い試験ではありません。実際、私は勉強を開始してから合格に至るまで、飲み会をはじめとするあらゆる遊びの誘いを断り、卒業旅行等の行事にも参加していません。司法書士試験でより確実な合格を目指すためには、あらゆる誘惑を断ち切って勉強に向かう覚悟が必要となります。もちろん、人間ですからやる気が出ない日もありました。そんな時私は週2、3日のアルバイトをすることによって気分転換をしていました。しかし、司法書士という道を選んだからには、あくまでも勉強に没頭することをおすすめします。
これから司法書士試験合格を目指す方へのアドバイス
私が皆様に最もお伝えしたいことは、司法書士試験で合格するためには「正しい方法」と「強い意志」が必要となるということです。逆に言ってしまえば、それだけです。ぜひLECの講義で合格への最短距離となる勉強法を学び、復習や問題演習を高い意識のもとで行い、実力を伸ばしていってください。
そして、本音を申し上げますと、記述式問題については本試験における「問題との相性」に左右されることがあります。事実、私も今年の本試験の記述式問題において未知の論点に遭遇し、かなり頭を悩ませましたが、なんとか合格答案を書ききることが出来ました。未知の論点に遭遇しても諦めずに合格答案を仕上げる力、これも本試験現場では必要になると実感しました。
私が1位合格した理由
私は午前33問・午後35問正解(午後択一1位)・総合253.5点(総合14位)という成績で合格しました。問題の相性が良かったこともありますが、なぜこのような成績を収めることが出来たのか、勝因を自分なりに振り返ってみました。一つの学習方法として、参考にしていただければ幸いです。
第一に「択一を得意分野にしたこと」が挙げられます。より確実に合格するために、択一で得点を大きく稼ぎ、記述は基準点さえ超えれば合格という状況を作り出すという作戦を私は考えました。そこで択一の学習を誰にも負けないくらい徹底的に行おうと決心しました。具体的には条文・テキスト・LECの完全整理択一六法の徹底した反復作業です。登記法については登記「法」のみならず登記「規則」まで、会社法、民事訴訟法、民事執行・保全法についてはほぼ全条文、丁寧に条文を追いました。この方法は正直、テキストを丸暗記する方法と比べ非効率的であることは否めません。しかし、条文を丁寧に何回も読み返すことで、条文のつくりや構成が体に染み着き、結果的にはテキストを丸暗記するよりも、忘れにくく確実な記憶となっていきました。実際、私はこの方法で択一の実力を伸ばし、精撰答練〔実力養成編〕では全12回中7回は択一満点という成績を残すことが出来ました。
第二は「毎日が直前期だと思って生活したこと」です。一般的に4月から追い込む受験生が多い中、私はより確実に合格したいと思ったため、毎日が直前期だと思って勉強に取り組みました。必要最低限のアルバイトと食事・睡眠以外の時間は全て勉強すると心に誓いました。そして常日頃から自分自身に「自分は全受験生の中で上位2.8%に入ると自信をもって言えるだけの受験生活を送れているか?」と問いかけました。
ここまで高いモチベーションを維持することができたのは、いつも応援してくださった根本講師・鈴木講師・樋口講師のおかげです。