日本の司法書士制度は、2022年8月3日、150周年を迎えました。
LECでもそれを記念して幅広い分野でご活躍中の先生方を3週にわたってお招きしご講演頂き、多くのお客様にご参加頂きました。
参加できなかった方からのたくさんのご要望を頂き、イベントの一部をWebでも御覧頂けるようになりました。動画視聴の際は登録が必要となります。
イベントナビゲーター
- 海野 禎子LEC専任講師
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『司法書士制度150年の自治権獲得と業務権限拡大の歴史』
日本の司法書士制度は、2022年8月3日、150周年を迎えます。
明治新政府は近代的中央集権国家の基盤強化のため、政治権限は三権分立を確立しようとしました。当初の司法権は刑事裁判権を執ることに限られ、民事裁判権は、国家も地方も未だ行政側が担っていましたが、明治4年に司法省を設置し、刑事裁判権と民事裁判権を統合して司法省が掌ることとなり、明治5年8月3日太政官無号達布告の我が国最初の裁判所構成法とも言われる「司法職務定制」によって近代日本の司法制度がスタートしました。
その「司法職務定制」の中に、判事職、検事職の官職とは別に、民間職の證書人(現在の公証人)、代言人(現在の弁護士)、「代書人」の三職が定められたことにより現在の司法書士の端緒となる制度が誕生しました。その後、明治14年の登記制度の創設により、登記事務が裁判所が行うこととなった以降は、登記申請代理人として重要な役割を担うようになり、現在の不動産取引の真性担保機能は実質的に司法書士が果たしているといえます。
そこから150年の間で、先達による幾多の法改正により、大正8年の「司法代書人法」、昭和10年の「司法書士法」と職名称の改正とともに、自治権獲得、業務権限の獲得のいわば闘いの歴史があり、司法書士は法律家としての地位を確立し職域を大きく広げてきました。また、今後も、超高齢社会における大相続時代において、成年後見業務、遺産承継業務等の司法書士が担う役割は非常に増大していき、紛争を予防する法律家としてますます社会から期待される法律専門職として発展していきます。
今回の講演会では、平成14年の簡裁代理権が獲得された司法書士法の改正や、平成17年のオンライン化導入の不動産登記法大改正に、当時日本司法書士連合会の副会長、その後会長として直接関わった佐藤純通先生に、司法書士の歴史と、今後の将来展望についてお話頂きます。
講演者
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- 日本司法書士会連合会名誉会長/司法書士 佐藤 純通 先生
- 1947年北海道生まれ。
1981年司法書士登録。
1997〜2001年神奈川県司法書士会会長、2001〜2005年日本司法書士会連合会副会長として、司法書士法改正・不動産登記法改正・電子認証局構築等を担当。2005〜2007年司法書士総合研究所所長、日司連電子認証局局長、法務省登記識別情報制度研究会委員、オンライン申請利用促進プロジェクト委員等を歴任。2007〜2009年 日本司法書士会連合会会長。2013年黄綬褒章受章。
現在、日本司法書士会連合会名誉会長、神奈川県司法書士会名誉会長、一般社団法人商業登記倶楽部代表理事、司法書士法人横浜中央法務事務所代表。
横浜国立大学法科大学院開設から閉校まで非常勤講師、現在 中央大学法学部専門特別講座講師。
『勤務司法書士の素晴らしさ〜勤務司法書士のメリット・デメリットを教えます〜』
司法書士は独立して自分の事務所を持つイメージをお持ちの方が多いかもしれません。しかし司法書士は多様な働き方ができる資格です。
本講演会では現在勤務司法書士として活躍されているお二人の先生をお招きし、勤務司法書士のメリット・デメリットをぶっちゃけトークして頂きます。
合格後のビジョンとして、すぐに独立するのはちょっと抵抗がある、勤務司法書士がどのようなワークスタイルなのか気になる方はぜひ本講演会にご参加ください。
講演者
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- 司法書士法人鈴木総合事務所 岡本 明子 先生
- 兵庫県出身。高校時代の担任におだてられて国立大学の法学部に進学、司法試験か公務員試験の受験を目指そうとするが、法律の勉強が苦手すぎてドロップアウト。卒業後、政府系金融機関に総合職で就職するものの、今度は全国転勤があるためキャリア形成に疑問を持ち、手に職を持つべく司法書士事務所に転職、2年で司法書士試験に合格。
現在は司法書士法人鈴木総合事務所で不動産登記(決済、金融機関関係、相続)、商業登記を中心に地味に活動中。前職が前職なので、金融関係はちょっとだけ得意。
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- 司法書士法人リーガル・フェイス 穴山 知博 先生
- 法政大学法学部卒。大手コンサル企業入社後、業務の中で司法書士という仕事に出会い自ら挑戦するためスピード退職。
その後、司法書士法人リーガル・フェイスへアルバイトとして入社。同時期にLEC初学者コースへ入塾し海野講師に師事。
補助者として働きながら、2度目の令和2年度司法書士試験合格。
現在は勤務司法書士として年400件以上の決済を担当する傍ら、司法書士業界の魅力を発信している。
『市民に身近な司法書士を目指して 開業司法書士奮闘記』
司法書士は、市民の権利をまもるべく、高度な法律知識を持った「街の身近な法律家」です。
本講演会では「困っている誰かの役に立ちたい」という思いから司法書士を目指し、現在は開業。地域のため、社会のため全力で走り続け、ご家族のためにも働いている(川のほとり司法書士事務所)野 守道先生に開業司法書士としての奮闘記、そしてやりがいについてお話頂きます。
講演者
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- 川のほとり司法書士事務所 髙野 守道 先生
- 1975年1月13日生まれ
- 23歳 タクシーの運転手になる
- 34歳 個人タクシーの運転手になる
- 36歳 勉強を開始する(独学)
- 40歳 司法書士試験合格(4回目)
合格点+0.5! 合格者707人中700位くらい!? - 41歳 司法書士登録・自宅開業
リーガルサポート入会
東京公共嘱託登記司法書士協会入会 - 42歳 特別研修受講、簡裁訴訟代理認定取得
- 43歳 個人タクシー廃業
東京司法書士会法教育委員会講師登録 - 44歳 合同事務所開設
成年後見法学会入会
東京司法書士会調停センター調停実施者登録 - 45歳 合同事務所解散
川のほとり司法書士事務所開設
東京家庭裁判所家事調停委員就任 - 46歳 東京公共嘱託登記司法書士協会理事就任
日本財産管理協会入会
日本登記法学会入会 - 47歳 日本社会福祉学会入会
LECで講演
『成年後見・家族信託の専門家 司法書士』
司法書士の業務で成年後見を扱う案件の近年需要が増えています。それだけ社会的責任を伴う仕事を司法書士はになっています。
本講演会では成年後見制度に関する業務を多く扱い、啓蒙活動も積極的に行っている村山先生をお招きし、成年後見・家族信託の現状、今後についてお話を頂きます。
講演者
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- 司法書士村山澄江事務所 村山 澄江 先生
- 介護や相続の『まさか』をなくすことがミッション。おばあちゃんこだったことがきっかけで、高齢者家族のサポートに注力。
- ・1979年名古屋生まれ
- ・2003年司法書士試験合格
- ・2010年独立開業
- ・2018年「AI相続®」の立ち上げに参画
- ・2020年株式会社エラン(東証プライム上場)「キクミミ」監修者に就任
- ・認知症対策の相談数1300件以上
- ・家族信託・成年後見の専門家として活動中
メディア掲載等
・日本経済新聞・日経ヴェリタス・読売新聞・朝日新聞
・中央経済社「旬刊経理情報」
・早稲田学報
・週間現代
・週間エコノミスト etc.書籍
・「今日から成年後見人になりました」自由国民社
・「認知症に備える」自由国民社
動画視聴方法
上記4つのイベントの動画を下記登録フォームでご登録いただいた方限定でご覧いただけます。 【動画視聴期限:2022年9月30日(金)15:00まで】
受付終了いたしました。
【受付期間:2022年9月29日(木)23:59まで】
※動画は予告なく削除させて頂くこともございます。予めご了承のほどお願い申し上げます。