小関 智隆 さん(25)短期合格記述1位
必要なモノは強い意志と地道な努力
受験回数 | 4回 ※お試し受験含む |
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出身大学・学部 | 立教大学 法学部 |
主な受講講座 | 2017年パーフェクトローラー合格ライトパック等 |
司法書士を目指した理由
大学三年生の頃、まわりの同期たちが就職活動をはじめるなかで、自分を見つめ直したことがきっかけでした。自分のやりたいこと、得意なことが見つからず、学生時代になにかを成し遂げたわけでもなかったので悩んでいました。自分の強みになるような「何か」が欲しいと思いながら、色々な資格を調べているうちに、司法書士の資格をとろう、と思い立ちました。受験資格に制限が無い、筆記試験のみで合否を決める、というシンプルで自分の努力が100%反映される内容の試験に魅力を感じたからです。そのころには「就職に役立つから」よりも「自分の努力によって成し遂げた『結果』が欲しい」という理由の方が強くなったように思います。
LECを選んだ理由
司法書士を目指すにあたり自分なりに調べているとLECの講座を選んでおけば間違いないと感じました。「新15ヵ月合格講座」の体験講義をWebで視聴して海野講師のクラスを受講することに決めました。講義のわかりやすさはもちろん、海野講師のオリジナル教材である「セルフレクチャー」が復習に役立ちそうだと感じたことも理由の一つでした。
新15ヵ月合格コースの感想、良かった点
海野講師の講義は、非常にわかりやすく、合格に必要な知識を丁寧に教えてくれる素晴らしいものでした。この初級講座で得た知識や考え方が自分の核となっていると思います。DVD受講だったので家に教材が届き次第、受講を開始していました。特にスケジュールは決めず、受講して復習、それが終わったら次のDVDを受講、という生活をしていました。しかし、勉強のモチベーションが上がらず、教材がたまる一方でインプット講座が直前期までもつれこんでしまい、結果としては2015年の本試験では大失敗しました。通信やDVDは環境さえ整えばいつでも受講でき、時間がない時には再生速度を上げることもできることが非常に大きなメリットだと思いますが、自分のように横着な性格の人間にとっては「いつでも受講できる」ことで勉強が後手にまわってしまうこともあるため一長一短があると思います。
ブレークスルーの良かった点
最初にテキストが届いたときにあまりに膨大な量に心が折れそうになったのですが、実際は講義を受ける際、合格に必要な部分を抽出し、論点ごとに重要度をランク分けするため、メリハリのきいた勉強をすることができたと思います。初級講座の教材は合格した今年の勉強にもサブテキストとしてよく使用しました。
フォローアップ制度の良かった点
家からLEC本校が近かったので、自習室はよく利用させていただきました。様々な資格の勉強をしている方が利用されているので、モチベーションを維持するためには絶好の環境でした。
パーフェクトローラー講座の良かった点
前年の不合格を受けて、もう1度ちゃんと講義を受講し直した方が良いと感じ、年内に範囲を網羅することができるパーフェクトローラー講座を受講しました。根本先生の講義は過去、答練の解説などで拝見したことがあり、非常にわかりやすく、イメージしやすい講義だな、という印象を持っていたので不安はありませんでした。テキストについては他の教材と比べるとコンパクトに見えますが、情報量は非常に多く合格に必要な知識を凝縮したものであり、暗記すべき箇所については見やすく表にまとめられているし、混同しやすい知識については根本先生自作の「横断整理」としてテキストの本文とは別にまとめられている点も便利でした。
答練の良かった点や学習への役立て方
1月から3月にかけての精撰答練[実力養成編]では、毎週1回の範囲が指定されているものなので、勉強のペースメーカーとして非常に有用でした。月曜から土曜までその回の範囲を予習して、日曜に受験、その後に復習、というローテーションを3ヶ月続けて本試験に必要な知識を一通り学習することができました。またこの時期に行っていた勉強方法を4月以降もペースを速めつつ継続していたので、自分に合った勉強法の確立という意味で個人的にはとても大事な時期だったのかな、と思っています。答練、模試の問題のクオリティは高いと思います。[実力養成編]の問題は合格ゾーンとセットで問題集として日々の勉強に使用しました。また、今年の本試験では、答練で一度出題されたおかげで正解できた問題もありました。また、この時期に手薄になりがちな記述式の演習を毎週行える、という点も助かりました。答練、模試で間違えた論点、知識の不明瞭な論点については自分で記述ノートを作成しまとめていました。このノートは本試験の午後の部開始直前まで読み続けました。
通学していて根本講師のここが良かった
パーフェクトローラー講座は夏から年末にかけて週2〜3コマのペースで水道橋本校に通学しました。初級講座ではDVD受講で適宜スピードを変えつつ受講していたので、3時間の講義に集中力が持つか不安な気持ちもありました。しかし、根本先生の授業は非常にわかりやすく、かつ熱い講義で、土曜の2コマ連続でも苦痛に感じることは一度もありませんでした。特に前年まで過去問で「なんとなく」解いていた不動産登記法、商業登記法の総論分野は根本先生のおかげでイメージが明確になり苦手を克服することができました。
模試の良かった点や学習への役立て方
本試験と同じタイムスケジュールで受験することは必須なので、計4回の模試は有意義だったと思います。 もちろん、本試験までの知識のメンテナンスができる、という点でも有用でした。また、自分が受験した他の予備校の模試と比較すると、LECの模試は受験人数が多かったため、成績についての信頼度は高いと言えます。
通学することのメリット
インプット講座を通信で受講していた時と比べると、実際に先生に相対して受講することにより、良い意味で緊張感をもちつつ集中して講義を聴ける、という点は自分にとっては大きなメリットでした。また、講義を受けて、不明な点があった場合にすぐに質問できることもメリットの一つかと思います。通学講座は移動時間がネックとなる方は多いとは思いますが、自分の場合千葉から水道橋までの電車の中で復習することができたので日々の勉強に支障がでることはありませんでした。
これから司法書士試験合格を目指す方へのアドバイス
自分が複数回受験した理由はこの試験を甘く見ていた、という点に尽きると思っています。難しい試験ということは理解していても直前期に本気を出せば間に合うだろう、というあまりに甘い見通しで、付け焼き刃の勉強では基準点にすら到りませんでした。今年は、そこから心機一転して初学者の気持ちで講義を受講し、また答練や模試の結果が良くても絶対に慢心しないと意識しながら勉強を続けたことが合格に繋がったと思っています。要領の良い方であれば、少ない勉強時間でも合格できるかもしれませんが、ほとんどの方は地道な努力を積み上げる以外に方法は無いと思います。これから合格を目指す方は、ぜひ決心したその日から勉強を始めていただきたいと思います。