中垣 良祐 さん
受験回数 | 3回 |
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主な受講講座 |
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司法書士を目指した理由・きっかけ
私は、大学院を卒業後、一般企業で働いていましたが、働いているうちに、自分の価値観が明確な形で分かるようになってきて、自分自身のことを深く理解するようになりました。そして、自分に合った満足度の高い人生や職業生活を模索する中で、高い自律性を持ちながら個人で活動できる職業を志向するようになりました。その後、一般企業を退職し、司法書士事務所の補助者の仕事に就いたのですが、その実務の現場を見る中で、司法書士になろうという決意が固まりました。
LECを選んだ理由、および講座を選んだ理由
LECの司法書士講座の内容は、王道を行く標準的な内容なので、そこを好感を持ちましました。勉強をするうえでは、セオリー通りの勉強をちゃんとやることが重要です。LECは、そういった堅実な指導内容の上に、講師の先生方の多彩な個性があり、安定感があるように見えました。
初学者向け講座について
今から当時を振り返って思うのは、新15ヵ月合格コースによって、骨太な基礎力を養うことができたということです。新15ヵ月合格コースは早期完成を狙う講座ではありますが、基本的な事柄については、これ以上ないというほどしっかり学べました。私は、そこで得た盤石な基礎力のおかげで、2年目以降、余裕を持って受験生の間で差がつくような論点にまで勉強を広げ、得点力を向上させることができました。
上記のカリキュラムについての感想や良かった点
インプット講座を修了した後に答練に臨むという流れは、かなり理にかなっているように思います。インプット講座は、理論と基礎を重視し、答練は実践と応用を重視するものですが、受験生の間で差がつくような論点ほど、個別的な事例として一個一個つぶしていかなくてはいけないようなものなので、答練という形と適合的です。そういった答練を試験慣れ目的を兼ねて最後に置くというのはよくできていると思います。
ブレークスルーなどのメインテキストについての感想や良かった点
合格に必要な最低限の知識はブレークスルーテキストで尽くされているのではないでしょうか。大体のことはブレークスルーに載っています。2年目以降は余り使いませんでしたが、分からないことなどを調べるのにちょくちょく戻っていました。
答練についての感想や良かった点や学習への役立て方
合格に必要な知識は、過去問知識などの絶対知っていなくてはいけない知識の部分(A論点)と受験生の間で差がつく知識の部分(B論点)に分けられると思います。そして、レベルアップしてくると、B論点の知識をどこから仕入れるかということが大事な問題になってきますが、答練は、それへの堅実で間違いのない王道だと思います。実際私は、2年目以降は、答練を受けたその日にやった問題を見直し、その日の答練の中で出てきた論点のうち、後日復習する価値のあるもの、知識として覚えておきたいものについては、問題の各肢に赤ペンでチェックをつけ、チェックをつけた問題のページは解答と共に、ファイルに綴じました。LECの答練では、各問題の頭に「03e」などという形で、問題分野ごとの整理番号がついているので、同じ分野の問題と一緒に綴じることができます。そして、それを続けていると、どのような市販の問題集をも凌駕する、自分に最適にカスタマイズされたB論点問題集が出来上がるのです。そしてその問題集を何度もやるのです。この答練ベースのオリジナル問題集の効果はぜひ強調しておきたい部分です。答練に出てくる論点は、普通に本試験にも出てきます。特に大事なことに、受験生の間で差がつく知識の部分として、どういうわけかLECの答練で出た論点がよく出ます(実体験)。そういう問題で、肢を一つでもより多く切れるようになっている状況がいかに強いものであるかは言うまでもないでしょう。
通信講座の利用方法やメリット・デメリット
私はWEB講座を受講していました。WEB講座の最大のメリットは、効率的な時間の使い方ができるところにあると思います。WEB講座は、自分の都合に合わせ好きな時に講義を見ることができますし、再生スピードを速めることもできますし、一瞬聞き逃した部分があってもすぐそこに戻ることもできるので、自由自在な時間の使い方ができます。また、校舎に行くまでの時間や交通費をカットすることもできます。さらには、自宅などでリラックスした状態で受講できるので、知識のインプットとしても効率的なのではないでしょうか。デメリットについては、私は特に感じませんでしたが、講師に直接質問する機会がない、仲間ができにくいといったことが挙げられるでしょうか。
これから司法書士試験合格を目指す方(学習を始める方)へのアドバイス
- 本試験前日の不眠に注意。
- 本試験までに虫歯は治しておこう。
- 自分が試験に合格することは(それが来年なのか今年なのかは別として)可能であるという事を勉強期間中いつでも根拠を挙げて自己説得しよう。
- PCのデスクトップの背景に暗記したい図表、文言などを使おう。部屋の壁やトイレの壁に、覚えたいことを書いた紙を張ろう。
- 記述を軽視することなかれ。良い解法にできるだけ早く出会うこと。
- 会社法、民事訴訟法、民法(できれば民執、民保も)は条文をちゃんと読もう。LECから出ている択一六法がおすすめ。