更新日:2023年3月17日
「働いている中で自分のやりたい仕事が変わってきた」「親の介護で地元に帰らなくてはならなくなった」「今の仕事しんどい、何か他の仕事。でも公務員がいい。」など様々な事情から公務員から公務員への転職を考えておられる方必見です!「公務員から公務員に転職なんて無理なんじゃ…」「何を対策すればいいの?」そんな声に公務員試験転職のプロがお答えします!
- 目次
- 公務員から公務員に転職は可能?
- 公務員から公務員に転職する方法
- ① 通常の採用試験を受験
- ② 経験者採用枠で受験
- 公務員から公務員に転職するメリット・デメリット
- 民間企業の転職者より有利な点は?
- 民間企業の転職者より不利な点は?
- 転職を成功させるには?
- 公務員から公務員に転職を考える人のよくある質問
- 公務員への転職の採用面接を受けにいくと今の勤務先にばれたりしませんか?
- 今の仕事が忙しすぎます。公務員の他の職種に転職すると楽になりますか?
- 公務員から公務員に転職すると給料ってどうなりますか
- 公務員から公務員転職を目指すならLEC
- まとめ
公務員から公務員に転職は可能?
もちろん可能です。採用選考の際に不利に取り扱われることもありません。むしろ現場の実情を知っている分だけ民間企業経験者より有利であるともいえます。また公務員試験を経験していることで対策にかける時間が比較的少なく済むことから仕事との両立も図りやすいともいえるでしょう。
公務員から公務員に転職する方法
公務員へ転職するためには公務員試験に合格しなければなりません。大きく分けて「大卒程度枠」と「社会人経験者採用枠」の2つの試験枠があります。その中で概ねの自治体は「筆記試験」と「面接試験」を課しています。公務員試験合格経験者でも再度受験する必要があります。
① 通常の採用試験を受験
大卒程度枠と銘打たれていますが、年齢などの受験資格を満たしていれば、学歴に関係なく受験することが出来ます。採用人数が多くチャンスが大きいのが特徴です。しかし、自治体により専門試験を課すところもあり、勉強時間もある程度確保する必要があります。仕事をしながら勉強を続けるのか、一念発起し勉強に専念して時間を確保していくのか、自分の現在の状況を考慮して受験を検討していくことが必要です。
② 経験者採用枠で受験
民間企業や公務員などで経験を積まれた方向けの中途採用枠です。今までの仕事の経験を公務員の仕事にどう活かしていくのかが問われるため、専門試験を課される所は少なく、筆記は教養試験を採用している自治体が多いです。面接の内容もプレゼンテーションであったり、論文試験も政策課題解決論文など実践的な能力を重視した試験となっています。採用人数は大卒程度枠に比べ少なく倍率も高い傾向にあります。自身の強みをアピールしていくためにも公務員として現場で培ったものや自治体をより良くしていくことにどう貢献できるかご自身の経歴を基により具体性を求められるため自己分析の重要性は非常に高いといえるでしょう。
公務員から公務員に転職するメリット・デメリット
公務員試験を経験しているため勉強の見通しが立てやすくモチベーションも保ちやすいメリットがあります。デメリットとしては筋が通るような転職理由が中々一人では考えにくいことです。
民間企業の転職者より有利な点は?
何せ公務員という仕事を経験していることが非常に大きなメリットであると言えるでしょう。
公務員の文化であったり、各自治体の立ち位置であったり、民間企業も含めた社会全体の構図を実務を通して把握しているということは公務員経験者ならではです。この点、民間企業経験者に比べて大きなアドバンテージとなるでしょう。つまり「即戦力」として行政側は喜んで迎え入れたいと考えます。また試験対策においても一度合格経験があることで、計画も含めて合格へ見通しが立てやすく、モチベーションを保ちやすいことから継続しやすく、合格可能性を高めることが出来ます。
民間企業の転職者より不利な点は?
市役所から市役所など同じ規模感の自治体への転職の理由が作りにくいことがあげられます。
「それは転職する前の所でもできたのでは?」「うちにきても変わらないよ」などの指摘が飛んでくる可能性は大きいので綿密に準備しておく必要があります。筋の通った志望理由を考えることはで中々対策しづらいですね。反対に市役所から都道府県庁や国家公務員、都道府県庁や国家公務員から市役所など規模感が違う所への転職であるならば、業務内容や求められる能力も変わってくるので「そこでしかできない」「自分の能力を生かせる」など志望理由も考えやすいと言えるでしょう。
転職を成功させるには?
面接において採用側が納得できる一貫した志望理由を考えて対策にあたることです。
「この人うちにきてもまた辞めるんじゃないかな」「仕事に飽きてなんとなく気分変えるために受けにきたのかな」と思われないように、そもそもなぜ最初その転職前の公務員の職種を選んだのか、転職前の業務経験で何を培ってどう生かしていきたいのか、なにがきっかけで転職を考えたのか、そのストーリーをつくりあげなくてはなりません。今の仕事が嫌になったから転職を考えたのではなく、自分のやりたい仕事に関する価値観が変わっていく中で、自分の能力を生かしたいなど「前向き」な転職であることを伝えていくべきです。
公務員から公務員に転職を考える人のよくある質問
公務員への転職の採用面接を受けにいくと今の勤務先にばれたりしませんか?
結論まったくばれません。公務員の採用では個人のプライバシーが固く守られているため、情報が流出することはありません。自治体間の人事部門同士が話し合って、受験者にとって不利な情報が伝達されるなんてことは無いと考えてよいです。
今の仕事が忙しすぎます。公務員の他の職種に転職すると楽になりますか?
正直職種や部署、時期によっても変わってきます。繁忙期というのはどの職種でも少なからず存在しますし、仕事量が少なく楽な仕事を求めるスタンスはやめておいたほうがいいと思います。「住民と関わる事が多くてしんどい」「その他機関と関わることが多く外に出る機会が多くしんどい」など仕事内容ひとつとっても人によってしんどいかどうか受け取り方が変わってきますので、自分の適性で判断して欲しいと思っています。
公務員から公務員に転職すると給料ってどうなりますか
公務員の給与には職歴加算というシステムが存在します。これは採用前の経歴が給与に反映されるということです。採用先によって加算率は変わってきますし、採用先の職種が前職と似ている仕事かどうかにもよります。例えば前職が全然違う仕事(警察官から市役所事務など)なら10年働いていたら8年換算になるなどです。これはあくまで一例なので詳細は各自治体で審査され決定されます。前の公務員としての経験年数は反映されるということを押さえておきましょう。
公務員から公務員転職を目指すならLEC
「やりがいある仕事につきたい」「地元に根ざして働きたい」「親の近くで働きたい」「今の業務のしんどさが我慢できない」など転職理由は人によって様々だと思います。今まで経験された業務、その方の個性も様々でしょう。その中で自分にあった転職理由の伝え方、強みの伝え方を自分で考えていくのは中々労力がいることであると思います。仕事や家庭を抱えながら忙しい毎日の中で生活されていたり、心が疲れ果て人生に迷ってる方もいらっしゃるかもしれません。そういった方々一人一人の希望を形にするお手伝いをLECではさせて頂いております。一人一人の現状や考えをお聞かせ頂いて、個別にあった勉強計画や面接への戦略を立て合格へ導かせて頂きます。まずは今のホンネをお話頂くことから始めませんか。お待ちしております。
まとめ
公務員から公務員への転職は民間企業を経験されている方に比べて有利に働くことは間違いありません。ただ、転職理由の伝え方、自身の経験の伝え方次第で大きく変わってしまいます。そこには客観的な視点は欠かせないものだと思います。自分で考え込まず、まずは誰でもいいので相談してみる事が大事です。皆さんの素敵な人生をいつまでも祈っています。
- 監修者:LEC実力派の講師陣
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