M・Kさん
最終合格先 |
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大学 | 北海道大学(在学) |
受講コース | 2020年合格目標 労働基準監督官専願コース |
受講形態 | 通学受講 |
私が合格・内定を獲得できた理由
確固たる目標設定ができていたから
労働基準監督官試験は、専門性の高さから、試験科目も特殊である。労働法や労働事情など、他の試験では問われない知識が専ら求められる。そのため、労働基準監督官を目指す場合、これを第一希望に据え、早期に学習を開始する必要がある。私が同試験で合格・内定を獲得できたのは、公務員試験対策を始めた頃から労働行政に関心を抱き、ひたすらに監督官を志望し続けたからであると考える。確かに視野が狭いとの見方もあろうが、しかし労働基準監督官を目指すならば、これに絞る程度の覚悟は不可欠であろう。
LECを選んだ理由
面接対策が充実していたから
私がLECを選択した理由は、面接対策制度が充実していたためである。労働基準監督官試験は、面接試験の難度が高いことで知られる。いわゆるコンピテンシー能力を問われる面接であるため、独学で乗り切ることは困難であろうと判断した。従って面接対策に強い予備校を探し、LECを選んだ。LECの担任相談制度では、担任講師との進路相談で、日常的に志望動機のブラッシュアップがなされた。面接対策期間においても、段階的な目標を個別に提示してもらえたり、面接対策への知識が深い講師からの評価を受けられたりといった、効率的な面接練習をすることができた。
私の勉強方法のポイント
労働法・労働事情に注力した
労働基準監督官試験において、専門択一試験と専門記述試験で出題される労働法と労働事情に注力すべきことは、配点を見ても明らかである。労働法の学習は、専門択一試験については、講義動画と過去問を中心に取り組めば十分である。専門記述試験においては、面倒ではあるが労働基準法の条文を覚えてしまうことが最短の攻略法であったと、今にして思う。加えて、労働法は流動的な法律なので、改正のあらましも押さえておきたい。労働事情の学習は、テキストを眺めるだけでなく、自分なりにまとめてみると理解が早い。特に記述試験については、例年通りならば労働経済白書のトピックから出題されるため、講義動画を参考にしながら自分なりに議論の流れをまとめたりすることをお勧めする。
私が公務員を目指した理由
過労問題に対処したいとの思いから
公務員(労基)を目指した理由は、関心のあった過労問題に取り組みたい、という思いである。過労問題を実効的に解決するには、公権力が不可欠であると考え、公務員として過労問題に取り組む選択をした。労基のほかにも、総合職や一般職の労働局という選択肢があった。だが、臨検監督などで現場の事業者・労働者と接することができるという点から、労基を選択した。これは余談かもしれないが、面接対策用に志望理由を考えている場合、親族などに職場環境や労基のことを尋ねてみると良いと思う。私は父親から、労基の臨検で職場環境が改善したという経験を聞き、これを軸に志望理由を構成した。
私の面接試験エピソード
採用希望地は決めておこう
労基は、二次試験(面接)の後に採用面接がある。これは、実際に採用を希望する都道府県へ赴いて受ける面接である。採用面接のスケジュールは極めてハードで、採用希望地が定まっていない場合、連続する3日で全国各地へ飛び、面接を受けなければならない。私は採用希望地の候補を二か所で想定して行動したが、大変だった。ゆえに、面接を受ける採用希望地の選択は、戦略的にすることをお勧めする。必ずしも自分とゆかりのある都道府県を選択する必要はないが、「なぜこの県なのか?」「親の介護とかあるけど、こんなに離れた県に来ても良いのか?」等、深く突っ込まれるので注意すべきである。