
家族や仲間、先生に感謝
山下 裕介さん
年齢 | 32歳 |
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受験回数 | 2回 |
職業 | 特許技術者 |
出身校 | 九州大学大学院システム情報科学府電気電子工学専攻 |
受講講座 | 短答&論文一気合格コース |
選択科目 | 免除あり:理工Ⅱ(数学・物理) |
弁理士を目指した理由・きっかけ
元々は開発職で、何度か特許の明細書を書いたことがありました。その時に言葉の書き方ひとつで権利範囲が大きく変わることに恐ろしさと面白さを感じて知財の世界に興味を持ち、特許事務所に転職しました。そして、せっかく特許事務所に勤めるのであれば弁理士資格を取得したいと考え、弁理士を目指すことにしました。
LECを選んだ理由
受講の決め手は実績です。多くの方がLECで合格しているので、多くの人が出来るのであればきっと私にもできるだろうという考えで決めました。また、自習室を利用できる校舎が家から近くの場所にあったため、自宅に勉強部屋がない自分にとって助かる場面がありそうと思ったところも理由の1つです。
なお、私は初めての受験の際には、他社の格安の通信講座を受講していました。2022年の秋に勉強を開始しましたが、2023年の短答試験まで半年ちょっとしか期間がなく、その短期間のためにLECの講座の受講料を払う勇気がなかったためです。結果、短答試験で落ちてしまい、次の試験までに1年の猶予ができたため、思い切ってLECの門を叩きました。
LECで受講した初学者向けコースとその担当講師について
短答&論文一気合格コース 納冨美和講師
LECに相談したところ、私は1年目の短答試験で商標足切りで落ちたものの、総合点としては40点を超える点数を取っていたため、中上級の講座を進められました。そこで、パンフレットやお試し講義を見て納冨先生の講座に決めました。
納冨先生の短答&論文一気合格コースでは、テキストが充実しており、試験に合格するための必要な情報が全て詰まっているところが良かったです。また、納冨先生は、短答試験および論文試験を一気に合格するためのスケジュールを作成してくださるとともに、条文を読む際に気を付ける点を記載したオリジナルの配布物(Nプロシート)をいただけるため、やるべきことが明確になっております。そのため、色んな情報に惑わされることなく、効率的に学習を進めることができました。
短答講座では、重要度に応じて濃淡をつけながら細かいところまで解説下さり、論文講座では、問題のどこに注目して読んでいるのか、どこを落としたらいけないのか、どのキーワードが大事であるのかをしっかり説明下さいました。結果として、短答試験は50点を超え、論文試験も60点を超える点数を取ることができました。大変感謝しております。
納冨先生は、論理的かつ端的で無駄のない講義をしてくださるところが良かったです。声も聞き取りやすく、通勤中に電車内で動画を視聴する場合にも耳に入りやすいと思います。
また、下手に生徒を励ましたりせずに、時には「今の時点でこれが分かってないようじゃダメ」、「1日2時間も勉強時間取れないようじゃ厳しい」といったような厳しいことをハッキリ言って下さるところも気が引き締まって良かったです。
また、納冨先生は最近の試験傾向について非常に詳しく分析をされております。試験委員の特性、書いた論文などから次の試験の傾向を予測されていて、受験生が勘で問題を予想するよりも確実に制度の高い予測をしてくださいます。そのため、納冨先生に任せておけば、問題の無駄な予想をすることなく、必要な勉強だけを進めることができるため良かったです。安心感もって勉強を進めることができました。
LECで受講した答練・摸試について
- [受講答練・模試]論文公開模試 論文実戦答練 論文集中答練 短答公開模試 短答実戦答練
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論文模試以外は通年のコースに付属していました。
短答実戦答練は、聞き方や結論を変えた過去問ベースの問題に加え、細かい内容も出題され、良い腕試しになりました。毎回上位10%内に入るように頑張りました。
論文集中答練では、初めて論文を全文書きすることもあり、自分に合った答案構成方法や、時間の配分などを試す場として利用しました。形式的な注意点や、記載バランス、その他内容に関するアドバイスなど、的確に指摘していただけて助かりました。論文実戦答練では、本番同等以上の難易度の問題が出て、良い意味で焦らせてくれました。点数より周りの受験生の中での相対的な位置や、自分の記載の出来を意識していました。毎回上位30%内に入るように頑張りました。
LECで受講したスポット講座について
- [受講講座]納冨美和の論文最終ヤマ当て道場
- 論文最終ヤマ当て道場に関しては、これのおかげで論文受かったのかもな、と思うくらいには納冨先生のヤマ当てが的中しました。特に特実の問題は、納冨先生の講座中に「そんなの出るかなあ」って思っていた内容がバンバン出て、試験中ニヤニヤしそうでした。ちなみに嬉しくなって書きすぎて時間足りなくなりました。大反省。
LECの教材や学習システムについて
教材が非常に充実していました。大きく、詳しい内容まで記載しているテキストに加え、通勤中に使いやすいコンパクトなテキストも用意されており、非常に勉強し易かったです。あと紙の手触りが良い。また、判例や趣旨についてまとまったテキストがあり、特に論文前は毎日欠かさず読んでいました。
短答式試験対策でやって良かったこと
知識が不十分なところは、書き込みスペースが大きい四法対象整理ノートに、趣旨や個人的な注意点を全て書き込んで、オリジナルの一元化テキストを作ったことが良かったと思います。ただ、知識が薄いうちからこれを作ろうと思うと、無駄に時間がかかる上に完璧となった知識の内容に関する書き込みが多すぎて読みにくくなるため、ある程度勉強が進んでから作り始めることが好ましいと思います。
また、色んな知識を思い出しながら条文を読むこともよかったように思います。条文をただ漫然と最初から読むのではなく、読む前に、「この条文の要件(主体、客体、時期、手続)は何だったっけ、例外はどんな時だったっけ、似た制度あったっけ、どんな趣旨だったけ、他の法域ではどうだったっけ、過去問でどんな問題あったっけ、まだ問われてない聞かれ方あるっけ・・・」など、様々なことを考えて、答え合わせするように読んでいました。
あと、納冨先生はそこまで過去問をたくさん解く必要はないというスタンスでしたが、私は早とちりしやすく、知識があっても間違えることが多かったので、過去問も何度も解きました。「早とちりの凡ミスだし、次は間違えないだろう」という気持ちでは次も間違えます。
条約と著不については、あまり深入りしないように、過去問で出た論点周りの内容を短答用の講義テキストで都度確認しました。
4月ころになってもまだ間違えるor分からない問題については、間違えた問題ノートを数ページ作成し、絶対間違えない自信がつくまで毎日確認していました。
なお、当日は長丁場でお腹が空くので、試験直前に「大福」を食べました。腹持ちもよいし、糖分も取れるのでおススメです、美味しいし。名前も縁起が良いですよね。論文でも口述でも試験直前に食べました。
論文式試験対策でやって良かったこと
ひたすら答案構成をして、自信がないところだけ書いてみるという進め方が良かったように思います。全文書きは、答練、模試以外ではほとんどしませんでした。
納冨先生の講座では、過去問のうち重要な論点が聞かれている問題を体系別に並べたアウトプットテキストを用いて講義が進められます。秋~冬の間に、理解や記載が不十分だった問題について、出来るようになるまで何度も反復しました。また、テキストの最後の方にはオリジナル問題があることに加え、別途セレクト問題集という冊子がもらえるため、なかなかのボリュームがあります。全ての問題について秋~冬の間に1度は解くようにしていました。
短答試験後については、問題を解くための知識が十分についており、問題文を正しく読めれば結論を間違えることはほとんどなくなりました。そのため、題意把握ミスをしないことを意識して答案構成していました。また、秋~冬に行っていた勉強に加えて、過去問を年度ごとに答案構成していました。
趣旨判例については、納冨先生の講座で使用するテキストを用いて、キーワード中心に「ざっくり」覚えました。あまり趣旨判例を完璧にすることに時間を使うのは得策でないように思います。なお、短答試験後は、テキストを裁断、電子化して、大きな画面のiPadに取り込み、通勤中もiPadで答案構成をしていました。
また、模試も最後の1回を受験しました。会場で、周りに受験生がいる中で朝から夕方までの長時間問題を解く、という経験は本試験前に一度体験しておいてよかったと思います。
口述試験対策でやって良かったこと
オンラインで受験生仲間と練習会をやったことが良かったように思います。
盆明け~論文試験の合格発表までは、練習日と練習内容(口述アドヴァンステキストの範囲)を決めて、練習日までに決まった範囲だけでも完璧にする、ということを繰り返しました。論文の合格発表まではなかなかやる気が出ないのですが、「他の受験生に練習させてもらうんだし、ある程度準備しておかなければ…」という義務的な気持ちのおかげで勉強を継続できました。
また、論文試験の合格発表後は、口述アドヴァンステキストの全範囲、その他の内容も受験生間で問題を出し合うことにより、様々な人から様々な問題を出されるシチュエーションを体験できたので、模試や本番でも緊張せず受験することができました。
学習時間を捻出するために工夫したこと
小さな子供がいる受験生あるあるとは思いますが、朝に勉強することです。私は、仕事して帰ってきて子供が寝るまで相手したら、夜は疲れすぎて寝落ちしてしまったり、起きたとしても集中力が落ちてしまったりと、夜の勉強が捗りませんでした。そのため、夜は諦めて子供とともに寝て、朝は4時過ぎに起きて勉強していました。
また、通勤時間や昼休みもなるべく勉強するようにしていました。家には自分の机がなく、勉強の度にリビングの隅においた段ボールから教材を探すという無駄作業があったため、途中からはテキストを裁断、電子化して、iPadで勉強していました。大きい画面のiPadであれば、通勤中も答案構成をしやすくて良かったです。
休みの日は、勉強させてもらえる日と、家族の時間を過ごす日とで勉強時間にムラが生じるため、平日にコンスタントに勉強を続けたことが良かったと思います。
通学、または通信での受講を選択して良かった点や反省点
通信の強みは、やはり好きなタイミングで受講できることに尽きると思います。毎週休日の片方を勉強に捧げることが難しい家庭の人には大変ありがたい存在です。
ただ、モチベーションの観点では、周りに受験生がたくさんいて、先生とも直接話すことが可能な通学の人の方が有利だとは思います。私は、通信でしたが、ありがたいことにSNSを通して受験仲間がたくさんできたので、モチベーションを維持することができました。
今、合格して思うこと
<合格発表後の率直な気持ち>
弁理士になるための一歩を踏み出せたという嬉しさと、資格のための勉強から解放される嬉しさを感じます。支えてくれた家族や仲間、指導してくださった先生に感謝しております。
<これから弁理士試験合格を目指す方へ>
受験期間は、勉強していると休みたくなりますし、休んでいると勉強せねば…という気持ちになって、心があまり休まらないと思います。家庭や体調の都合であまり勉強時間を取れなかったり、思うように成績が上がらない中で他人が好成績を取ったりすると、ネガティブな気持ちにもなることもあると思います。たまたま本試験で自分が苦手な問題が出され、運悪く失敗することだってあるかもしれません。
ただ、この試験に受かる人は誰しもが見えないところでたくさんの苦労と努力をしていると思います。「なんで自分だけ…」という気持ちは出ることもあるかもしれませんが、心を強く勉強を続けるしかありません。勉強を続けて力がつくと、不運を引く確率も小さくできます。
自分と先生を信じて、気合入れて頑張りましょう!