マイペースに合格
T・Kさん
年齢 | 28歳 |
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受験回数 | 1回 |
職業 | 特許技術者 |
出身校 | 東京大学薬学部 |
受講講座 | スマート攻略コース インプット+アウトプット一括 |
選択科目 | 免除あり:薬剤師 |
弁理士を目指した理由・きっかけ
新卒就活時に特許庁に内定した同期がいたことから知財業界に興味を持ち、情報収集を始めました。そして、調べていく中で、働き方に柔軟性がありそうで業務内容が自分の性格に合っていそうだと感じたため、事務所弁理士を将来的な転職先候補として考えるようになりました。この時点では具体的には考えていませんでしたが、資格を取得する場合には、ある程度の労力が必要そうでしたので、年々記憶力と集中力が低下していること、年齢が上がると試験勉強と仕事や家庭の両立が難しくなるだろうことを考慮し、20代のうちに弁理士資格を取得しようと思いました。
LECを選んだ理由
大手で実績もあるので信頼できそうだと思ったからです。また、通信講座であれば試しに勉強してみる程度の覚悟でも手の届く価格であったからです。
LECで受講した初学者向けコースとその担当講師について
スマート攻略コースは音声ダウンロードがあるので、配信期間外でも聞ける点が良かったです。講座を購入したときは、プライベートは犠牲にせず、気が向いたときに勉強して数年で受かれば良い、という考えだったのでとても助かりました。結局、2023年向けの講座を購入しましたが、2022年の夏から冬くらいに入門講座の次の講座を聞いた後は、しばらく勉強をやめ、2023年の10月から本腰を入れて勉強し、今年合格することができました。
受かるための最低限に絞ってテキストが構築されていたため、効率よく勉強できました。
また、講座内で雑談を入れている点も印象的でした。通信だと、集中力が持ちにくいところ、この雑談がリフレッシュになり、記憶の向上にもつながったと思います。Xで質問を受け付けてくださっているので、通信だとフォローが不安という方にも適していると思います。
LECで受講した答練・摸試について
- [受講答練・模試]論文公開模試 論文直前答練
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短答後に論文の勉強を始めたため、添削を受けられる貴重な機会として活用できました。また、受験者数が多いため、自分の相対的位置の把握に役立ちました。
(最後の模試の偏差値が特許35全体45でも、ある程度の余裕を持って受かりましたので、短答後勉強組は結果を気にし過ぎず、諦めずに最後まで勉強することが大事だと思います。)
LECで受講したスポット講座について
- [受講講座]納冨美和の短答特訓ゼミ 納冨美和の論文最終ヤマ当て道場
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短答特訓ゼミは、最新情報のキャッチアップとモチベーション維持のために準生クラスで受けましたが、振り返ると、このゼミで条文をどのレベルで読み込むべきか学べたことが今年の合格につながったと思います。また、受講者のレベルが高く刺激になりました。凖生クラスもあるので、そこまで勉強が間に合っていない方でも復習で追いつくつもりで受けてみても良いと思います。
また、短答、論文、口述前の納富先生の直前講座は全て受講しました。近年の傾向を分析した上で出題の可能性が高い項目を教えてくださったので、とても助かりました。仕事をしながら自分でできることは限られているので、受験のプロに頼るというのも大事だと思います。
LECの教材や学習システムについて
教材の質は高いと思います。特に、短答アドヴァンステキストには口述試験までお世話になりました。
短答式試験対策でやって良かったこと
短答特訓ゼミが始まる前はテキストや過去問をやりつつ、四法対照にマーカー・書き込みをしていきました。
ゼミ開始後は納冨先生から毎週勉強スケジュールが配布されていたので、基本的にはそれに従いました。ただ、ゼミ中で分からないところや覚えていない(が覚えるべきと言われている)ところがあっても、自分のキャパシティ的に今こなすのは無理だと思ったら、直前までにやれば良いと後回しにし、あまり気にし過ぎないようにしました。
4月くらいまでは過去問すらできていなかったので、過去問をやっていました。しかし、5月頭に初見で昨年の問題を解いたところ、商標3点、全体36点だったので、初見の問題に対応するだけの知識が足りていないと考え、短答アドヴァンステキストと条文の読み込みにシフトしました。模試は、自分の場合には、受けると落ち込むと思ったのと、模試を受ける時間で条文を読み込み、知識を満遍なく流し込んだほうが良いと考えたので受けませんでした。
論文式試験対策でやって良かったこと
短答後に、過去問を2周答案構成し、書きにくそうなものは部分的に全文書きしました。時間を計って通しで全文書きしたのは論文直前ライトパックのみでした。ただ、本番では特許で時間が足りず3問くらい一行解答になり、精神衛生上悪かったので(特許が一番最初の科目なので)、余裕があればもう少し全文書きを練習したほうが良いと思います。あまり時間がなかったので趣旨や判例、審査基準はテキストを軽く読み、答練や模試に出てきたものや、直前道場のレジュメはしっかり覚えました。条文については見ることができるので一言一句覚えずに、条文番号を覚えました。
口述試験対策でやって良かったこと
論文試験後は勉強をしていなかったので、四法対照を読み直すところから始めました。その後は、口述アドヴァンステキストと他社テキストの2冊に絞って勉強しました。
また、論文の勉強で趣旨をあまりやっていなかったので、趣旨集で改めて勉強しました。試験直前は条文の読み込みと条文番号の暗記に戻りましたが、今年はイレギュラーなところから出題されたので、やっていて良かったと思いました。
学習時間を捻出するために工夫したこと
勉強時間を記録できるアプリを用いて勉強時間を管理していました。
通学、または通信での受講を選択して良かった点や反省点
基幹講座は通信、ゼミは準生クラスで、通信の気楽さと通学の義務感をうまく活用しつつ進められたと思います。通学が向くか、通信が向くかは人によると思いますので、無理せず自分に合うものを選ぶのが良いと思います。
今、合格して思うこと
弁理士試験は根気のいる試験だと思いますので、受験を考えている方はなるべく若いうちに受けたほうが良いと思います。