LECにしてよかったと心から思ってます!
佐藤 快さん
年齢 | 26歳 |
---|---|
受験回数 | 1回 |
職業 | 特許技術者 |
出身校 | 東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻 |
受講講座 | 1年合格ベーシックコースWIDE インプット+アウトプット一括 |
選択科目 | 免除あり:修士 |
弁理士を目指した理由・きっかけ
1つには、知財業界に興味があり、知財にかかわる仕事がしたかったからです。
元々は、技術にかかわる仕事がしたいという思いがあり、研究開発の仕事をしていました。その中で、特許出願にかかわることがあり、技術を権利として保護していくという仕事に興味がわき、弁理士を志そうと思いました。
もう一つには、その道のプロフェッショナルとして仕事がしたいと思ったからです。
社会が変化していく中で、自分のキャリアをもう一度考えたとき、自分のスキル・知識で身を立てていける士業を志しました。
LECを選んだ理由
講師陣に実績があり、充実したカリキュラムがあると感じました。
法律の分野の勉強は全くしたことがなかったので、基礎から理解できる講座を受けたいと思っていました。LECの講座は、初歩的な部分から、深い部分まで学ぶことができると感じました。
また、早期合格をした友人が在籍していて、おすすめされたからです。
LECで受講した初学者向けコースとその担当講師について
まったくの知識0のところからでも、十分な知識を入れ込むことができた点が良かったと思います。
初心者でも、入門講座で、立法の経緯、出題例、関連する判例など、体系的に学ぶことができたと感じています。法律の条文を一度も読んだことがなかったので、条文の読み方から勉強できたのはありがたかったです。
また、WIDEコースは、短答、論文試験の対策として非常に良かったと思います。
短答WIDE講座は、全条文を網羅することができており、短答に限らず、全条文の解説講座として非常に重宝しました。テキスト自体の質も高く、青本の重要な内容まで掲載されているので、このテキストを周回すれば、知識で困ることはないと感じます。
私は、LECの講座と過去問、青本以外は全く触ることなく試験に臨みましたが、インプットが足りないと感じることはなく、短答試験も8割以上とることができました。論文WIDE講座も、出題される問題の解き方を、論理的に学ぶことができたので、対応力がついたと思います。単に何を書くかというのを、過去問から学ぶだけでなく、どこが論点なのか、どこを書くべきなのか、というのを考える思考力が身についたと思います。
広範な知識に基づく、体系的な講義がとても良いと感じました。
佐藤講師は、講義において、単なる知識を伝えるのではなく、論理的に説明していました。おかげで、条文や判例などが、なぜそうなっているかの理屈を理解することができました。
弁理士試験は、記憶するべきことが非常に多く、暗記するのが大変です。その点、単に詰め込むのではなく、理屈、なぜそのようになっているのか、ということを理解することができたので、点ではなく、ストーリーとして条文や判例の内容を記憶することができました。この結果、効率的に暗記することができたと思います。
また、単純な暗記だと、どうしてもモチベーションの維持が難しいところもあると思います。その点、この講義では、一つの学問としてとても面白く聞くことができ、興味深く勉強を続けることができたと思います。
また、自分で勉強するときも、判例の論理構成をしっかりと調べる癖がついたので、勉強の仕方も身に着けることができたと思います。特に、下3法について、体系的に学ぶことができたのは非常に貴重であったと思います。著作権法、不正競争防止法などは、地味にボリュームがある割に、論文試験でも出ないので、適当に流そうかなとも思っていましたが、WIDE講座を受けたことで、ある程度体系的に理解ができたと思います。過去問を何週もするよりも、結局はこのほうが効率的だったと思います。
弁理士試験の勉強をする上での考え方も参考になりました。
先生は、講義の中で、仮に試験に受かったとしても、あいまいな知識のままで弁理士として働き、クライアントからの質問に答えられないのはまずいということをおっしゃっていましたが、その通りだと思っています。実際に、あいまいな知識ではいけないという意識を持って勉強に臨んだので、結果的にモチベーションも向上したと思います。
LECで受講した答練・摸試について
- [受講答練・模試]論文公開模試 論文実戦答練 論文直前答練 論文合格答練 短答公開模試 短答実戦答練
-
問題の質が高く、演習としてとても重宝しました。問題演習としては、基本は過去問を解いていましたが、本番形式での演習に答練や模試はとても良かったです。私は講義スケジュールに遅れていたので、添削はあまり利用できませんでしたが、本番形式での練習ができたのは大きかったと思います。特に論文試験は時間が足りなくなりがちなので、時間配分などになれるという意味で、受けてよかったと思っています。
また、問題の質が高く、予想問題としてもクオリテぃは高いと思います。確か、著作権法の答練か模試で、今年出た難しめの枝を的中していたと記憶しています。プラスアルファのインプットとしてもよいと思います。
LECの教材や学習システムについて
私は、地方に住んでいたのもあり、通信で講義を受けていました。オンラインスタディSPは、どれだけ受けたかの進捗が分かりやすく、勉強の進捗の管理もしやすかったです。
また、再生速度の選択ができるなど、使いやすいものだったと思います。
細かな点では、Webサイトで、今その資格の勉強をしている人数がリアルタイムで表示されているのですが、これもモチベーションの維持につながっていたかと思います。
短答式試験対策でやって良かったこと
LECの短答WIDE講座のテキストを何度も往復しつつ、過去問をひたすら解いていました。
WIDE講座は網羅性が高く、各条文の説明まで乗っているので、テキストに乗っていること以外のことは、ほぼインプットしなくてよいくらいに思い、繰り返し読んでいました。実際に、ほかの問題集などは特に利用しませんでしたが、不便を感じることはなかったです。
演習としては、とにかく過去問を解いていました。
体系別に過去問が掲載されている問題集を用いて、通勤中などひたすら解いていました。通勤中の時間を使ったことは時間の使い方としても非常に良かったと思います。短答試験は、結局過去問の反復をどれだけできるかにかかっているかと思います。
テキストは、例えば、条約などの問題を解いていて、複数のじょうぶんで内容を混同しているなと思ったときなどは、すぐにWIDEのテキストを開いて知識の確認をするというような使い方をしていました。模試や答練の問題も解きましたが、基本的には10年分の過去問がほぼ解けるようになれば良いと思います。
今年の論文試験や、口述試験を見るに、短答の知識をインプットしておくことが重要であると感じたので、論文試験は置いておいても、短答試験の対策を重点的にやるべきだと思います。
特に今年の口述試験は、短答試験で勉強していたことを覚えているか、もしくは覚えなおしていないと答えられないものだったと思う答えられないものだう意味でも、短答試験はしっかりと取り組むべきだと思います。
論文式試験対策でやって良かったこと
論文は、知識をインプットしたのち、論点ごとに答案作成を繰り返し行いました。
論文においては、定義や趣旨など、暗記部分があるので、それらはなるべく早めに暗記しました。この部分は覚えていないと書けないので、とにかく暗記をしていました。その後、過去問を使って、何が問われているのか、何を書くべきなのかを早く正確に整理する練習をしていました。実際の解答の文章を作るというのももちろん大事だと思いますが、そもそも書くべきことを整理できていないと、正しい解答にはなり得ないと思うので、この練習を繰り返し行うのが大事かと思います。
また、演習の時から、時間を意識していたことも重要であったと思います。実際、本番でも時間が足りなくなったので、早く正確に論点を書き出すというのを早く行えるようにしておくべきだと思います。
また、私は、スケジュールが遅れていたので添削はあまり活用できませんでしたが、可能であれば活用するべきだと思います。論文の書き方については、早い段階で人に見てもらい、様式から慣れておくことが重要であると思います。
口述試験対策でやって良かったこと
基本的にはLECの口述アドヴァンスをやっていました。あわせて、ほかの口述問題集もやっていました。今年の口述試験では、これまでに見たことない問題がかなり出ていたので、複数の問題集をやっていてよかったと思います。
インプットとしては、短答WIDEのテキストを読んだり、青本を読んでいました。短答の知識が問われる可能性があるので、論文試験後に、短答の知識をインプットし直しておくとよいかと思います。
あとは、口述のゼミなどで、お互いに問題を出し合うなどは有効だと思います。口述のゼミで仲良くなっている受験生も多く、少しうらやましかったです。
学習時間を捻出するために工夫したこと
一番良かったのは、通勤時間を利用したことだと思います。片道20分ですが、毎日40分の時間が捻出できるのは大きいと思います。通勤時間で短答の問題を解き続け、家では論文の対策をするというような形で進めましたが、進め方はよかったと思っています。
あとは、平日残業したとしても1時間でいいから仕事終わりにがんばることです。土日頼みになってしまうしんどくなるので、平日にも頑張るようにしていました。
通学、または通信での受講を選択して良かった点や反省点
私は住んでいる場所的に、通信を選択しました。新幹線の移動中など、細かい時間でも講義を受けることができたのはいいところだったと思います。
半面、自分でスケジュール管理をしなければならず、そこは苦労しました。
対面での講座や、ゼミでは、同じ受験生と仲良くなる機会があるのが魅力かと思います。モチベーションの維持という意味でも、受かった後のことを考えても、ほかの受験生と交流できるのはうらやましかったです。
今、合格して思うこと
とにかくうれしい気持ちです。口述試験が終わったときは、空が青く見えましたし、試験から解放された後、リラックスして、旅行に行ったりなどしています。
ただ、これからだなという思いもあります。周りの弁理士の方々を見ていると、やはりとても難しい仕事だと感じるので、これから実務面での成長をしていかないというプレッシャーもあります。正直、これから弁理士試験よりも難しい課題に取り組んでいくのだろうとも思っています。しかし、今回、弁理士試験に合格したという誇りと自信とを胸に、頑張っていこうという前向きな気持ちでいます。
そして、最後になりましたが、佐藤先生をはじめとしたLECの方々にお礼申し上げます。
皆様のおかげで、夢に一歩近づくことができました。本当にありがとうございました。これを読む方の少しでも助けになれば幸いです。