
短答に全振りしたら、最終合格まで進められました
松島 遼さん
年齢 | 28歳 |
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受験回数 | 2回 |
職業 | 特許事務所 |
出身校 | 東京工業大学大学院 |
受講講座 | 短答コンプリートコース インプット+アウトプット一括 |
選択科目 | 免除あり:修士の学位 |
弁理士を目指した理由・きっかけ
いわゆる理系版の司法試験のように評されていること、研究職以外の形で科学・技術などと接していられる仕事であること、文章を書く仕事に挑戦してみたかったこと、サラリーマン職ではなく、手に職をつけたいことなどの理由から、弁理士を目指し、弁理士試験に挑戦してみました。
LECを選んだ理由
最初に弁理士試験に挑戦してみようと思ったのが夏だったので、秋開講の講座を探していたらLECが最初にヒットしたため。また、自分的には対面形式で講義を受ける方が真剣に取り組めそうであると感じたため。予備校の中では少々値は張るものの、受講生(および合格者)の数が一番多そうだったので、十分な講義内容なのであろうと感じたため。
LECで受講した初学者向けコースとその担当講師について
勉強2年目に、短答コンプリートコースを受講しました。この講座では、「制度」に関する知識を、「条文」と結び付けられた点が良かったです。それまであまり条文自体に触れることなく学習を進めてしまっていたので、まず条文(文言)から始まり、条文の文言と実態が合わなかったり、文言が多義的であったりするから論点の話へと進む、という一貫した講義の進め方によりこれまでの勉強の仕方(意識)を改めることができました。講義では条文については改正の経緯(従来どこが問題だったのか)、論点については多数説と少数説など、判例については事案がどのようなものだったのか(事案の特殊性など)まで説明してくださり、なぜ現在の制度や判例の結論が妥当なのかということについて、難しいけれど非常に楽しく、腹落ちしながら学習を進めることができました。このように講義を進めていただけるので、まず条文、という意識を持つことができ、なんとなくですが「法律」を学ぶとはどういうことかわかったような気がします。また、下三法(条約、著作権、不正競争)の講義時間を多めにとってくださり、下三法についてもまず条文、次に改正の経緯など、これまで通りのスタイルで講義を進めてくださった点も良かったです。手薄になりがちと思われる下三法の勉強も本腰を入れて進めることができました。特に著作権法と条約については、この講義だからこそ理解できたという点が非常に多くありました。個人的には、休憩時間中など「今の受験生は勉強が足りない」と率直におっしゃってくださることが良かった点の一つでもあります。これにより素直に「もっと勉強しなきゃ」とモチベーションを維持することができました。
佐藤先生のおかげで法律・条文の学習というものに染まることができました。「初学者向けコースの良かった点」に記載した内容など、講義の中で非常に多くのことをお話ししてくださるので、講義自体の情報の密度が非常に高いのは言うまでもなく、講義を聞きながら自分の中の知識同士が網目のように結びついたり、あるいは整理されていくことが楽しかったです。また、都度勉強の進め方についてもアドバイスをしてくださり、そのアドバイスに従うことで最終合格まで進めることができました。
佐藤先生は、条文に対しても、制度に対しても、条約に対しても理由付けを重要視してくださっているので、単なる暗記が苦手な自分にとって相性が良かったのだと思います。
LECで受講した答練・摸試について
- [受講答練・模試]論文公開模試 論文実戦答練 論文直前答練 短答公開模試 短答実戦答練
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短答実践答練、短答公開模試は、10年より前の過去問なども含んでおり、それを機に自分の理解が不十分な点を発見することができ、改めて青本や審査基準を確認するなど、知識の補強に役立ちました。
論文直前答練、論文公開模試は、短答の知識をどう使うのかという点を学べて良かったです。個人的には、解答の書き方は勿論ですが、答案構成を記載してくださっているのが良かったです。この記載があったからこそ、論文本試験の直前期に答練・模試を使って何周も項目を挙げる練習をすることができたと思います。
LECの教材や学習システムについて
欠席Webフォロー制度は、講義を休んでしまった場合などに非常に助かりました。欠席Webフォローでは1.5倍速など、再生速度を変えられることもありがたかったです。また、音声ダウンロード機能も良かったです。講義の中で分からないことがあったときに、Webフォローで映像を見る時間が取れない場合などは、音声のみダウンロードして通勤中などに聞いていました。
短答式試験対策でやって良かったこと
佐藤先生のXでのポストを見て始めたのですが、夏~秋から毎日15~20問の短答過去問を解いていたことが効果的だったと思います。LECの過去問集は法律毎、かつ、分野毎にまとめられているので、問題集に掲載された順番に沿って解いているのでは飽きてしまうし、全分野を1周するまでに時間がかかり過ぎると思ったので、自分は過去問集を裁断して年度別にまとめ直し、基本的には3日で1年分を解くように進めていました(特実の日、意匠・商標の日、条約・著作不競の日の3日を1サイクルとして、このサイクルをひたすら繰り返していました)。3日で1年分なので、大体ひと月で10年分を解いていました。このやり方のおかげか、自分の中に問題のストックが溜まっていき、最初は20問解くのに1時間程度かかっていたのが、3,4カ月すると20問が30分~45分程度で解けるようになりました。この方法に従い、10年分の短答過去問は合計7~9周くらいは解いたのだと思います。
あとは他の人と同様、通勤時に講義の復習をしたり、条文の素読をしたりしていました。佐藤先生の、条文(条毎ではなく、項毎)と問題がセットで記載されている講義資料を通勤時ひたすら眺めていました。個人的にはこの資料のおかげで、知識を短答合格レベルまで持っていけたように思います(特に条約と著作・不競法で効果的でした)。この資料を用いると、条文側からの視点と、問題側からの視点とを結びつけやすいので、非常に効率的に勉強ができました。条文の素読は、条文を読みながら、こういう問題が出題されていたな、とか、ここの文言が論点になっていたな、とかを意識的に思い出すようにしながら行いました。また、佐藤先生がよく講義でおっしゃっていた、条文の順番も意識していました。
論文式試験対策でやって良かったこと
短答試験から論文試験まで時間がない一方で、それまで本格的な論文の勉強をしたことがなく、答案も1,2枚しか書いたことがありませんでした。そのような状況で佐藤先生に相談に行くと、10年分の論文過去問と、LECおよび他の予備校の論文直前答練および模試をひたすら解く(今からでは時間が無いので、答案は書かずに項目のみをあげる)、問題文は段落ごとに読む、設問から解答を推測して、その後で問題文を読む、というような内容をアドバイスされました。実際には家で数枚程度は答案を書く練習をしましたが、基本的には上記アドバイスに従う形で勉強を進めました。10年分の過去問は合計3~4周、答練および模試は合計2周程度解いたと思います。
趣旨や定義、判例はLECの論文テキストを用いて正確に暗記するようにしました。基礎講座の中で何度も趣旨をお話ししてくださっていたので、なんとなくの趣旨のイメージは持てる一方、文章として表現できるほどではなかったので、文章に起こすことを意識しながら暗記を進めました。判例については、無駄な失点はしたくなかったので、できる限り原文のままの言葉遣いで暗記を進めました。
口述試験対策でやって良かったこと
とりあえず口述アドヴァンステキストを2,3周確認して、自分が暗記すべきポイントをチェックした後、暗記を進めつつ、LECや他の予備校、各会派が開いている口述模試に参加して足りない部分を補うように勉強を進めました。LECや他の予備校では想定問答集がもらえるので、それもひたすらやりこみました。
学習時間を捻出するために工夫したこと
学習時間をルーチン化していました。朝起きてから30分、および夜30分は短答過去問を解き、その他の通勤時間や在宅勤務時の始業前・終業後は講義の復習、条文の素読をすると決めていました。あとは今年は友人と遊ぶ機会などを減らし、勉強に専念するぞ、と決めていました。
通学、または通信での受講を選択して良かった点や反省点
自分には通学の受講形態が合っていました。LECの教室に行くことで講義に集中できるし、気になった点は先生方に直接質問できるため、学習密度を高められました。また、教室の他の受講生の雰囲気を感じられるので、モチベーションアップにもなったと思います。
今、合格して思うこと
合格発表を受けて、嬉しい気持ちと、安堵の気持ちと、周囲への感謝の気持ちがまざりあっています。社会人としての受験は、自分一人の力ではなく、周りの人の助けや気遣いがあって初めてできるものなのだとひしひしと感じました。特に新婚にもかかわらず勉強を優先させてくれた妻には、多くのことを我慢させてしまったと思います。これからは妻となるべく一緒に過ごせるよう、家族との時間を大切にしていきたいです。