夏から通信受講でも一発合格!
小林 佑衣さん
年齢 | 28歳 |
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受験回数 | 1回 |
職業 | 特許技術者 |
出身校 | 慶應義塾大学大学院 |
受講講座 | 1年合格ベーシックコース インプット+アウトプット一括 |
選択科目 | 免除あり:電気通信主任技術者 |
弁理士を目指した理由・きっかけ
新卒で入社した通信キャリアでネットワークエンジニアとして働いていましたが、弁理士の業務は、広範な技術に関わることができ、また、様々な分野で研究・開発している方々の発明に対する熱量を感じることができるのではと思い、弁理士の業務に興味を持ちました。その後、特許事務所に転職し弁理士試験合格を目指し始めました。
LECを選んだ理由
合格実績が高いこと、知り合いが数年前に宮口先生の講座を受けて一発合格したと聞いていたことが決め手です。実際にYoutubeで宮口先生の授業の様子を拝見した際は、癖が強い授業だなと感じましたが、逆に通信でも飽きずに勉強していけそうだと思い、LECに決めました。
LECで受講した初学者向けコースとその担当講師について
初学者でしたが、1年合格ベーシックコースでは入門講座で大枠を学習し、その後短答基礎力完成講座で知識を深めていくことができました。知識の土台となる幹の部分を固めることで、枝葉の知識も抜け落ちにくくなるようなカリキュラムになっていると感じました。
入門講座と短答基礎力完成講座では、それぞれ学習した知識の深さに沿った問題や答練が都度用意されているため、インプットとアウトプットを繰り返しができ、知識が定着しやすかったです。また、早い段階で論文の演習が始まり、論文対策を早期開始することができたことも良かったです。答案を自ら能動的に書くことで理解できている内容とできていない内容とが明確になり、知識の整理にもなりました。
私は通信での受講でしたが、宮口先生の授業は視覚的に印象に残るだけでなく、語呂合わせも面白いため聴覚的にも印象的で記憶しやすかったです。また、ある一つの条文を学習している際に関連する他の条文や条約の条文について問題が飛び交うので、点であった知識同士が線としてつながりやすかったです。
お忙しい中質問対応していただくことも多かったのですが、いつも親身に答えてくださり、お会いする度に試験へのモチベーションが上がりました。
LECで受講した答練・摸試について
- 短答実戦練、短答プレ模試、短答公開模試はそれまでの答練より難易度が高く、知識のさらなるブラッシュアップが必要であることを痛感させられ、試験勉強へのギアを一段上げることができました。また、口述模試では条文を丸めておおまかに当てはめてしまう癖をフィードバックしていただき、本番までに暗記の精度を上げることができました。
LECで受講したスポット講座について
理想と現実答案では、100点の答案でなく、合格するために必要な点数を満たす答案が記載されているため、最低限何をどのように書くべきかを具体的に学習することができました。
論文ヤマゴロ+は短答試験合格後に受講しましたが、必須の型の確認だけでなく、判例や改正対策についても最終確認することができました。
口述最後の悪あがきは、テキストの内容が充実しており、最後の最後、本番直前までテキストの内容を確認することでどんな趣旨が聞かれても大丈夫という安心感をもって本番に臨むことができました。
LECの教材や学習システムについて
講義の内容を繰り返し何回も視聴できるため、移動時間や家事の間はラジオのように講義を聴いて復習することができました。特に短基礎の講義については、短答試験直前に朝目覚ましが鳴った瞬間にイヤホンを耳にさして倍速で聴くルーティーンだったので、計4周はしたと思います。全て聴いているつもりでも、聴き落としている内容はあるので、繰り返し視聴できて良かったです。
短答式試験対策でやって良かったこと
とにかく短基礎の短答アドヴァンステキストを繰り返しました。短答アドヴァンステキストに載っている問題は何周したかわかりません。ミスした問題にチェックをつけて、チェックのついた問題のみを反復し、それでも間違える問題は新たなチェックをつけて...の繰り返しでした。しばらくすると、チェック有無に関わらず全体を解き、チェックをつけなかった問題についても忘れていないか確認する、ということを行なっていました。
この勉強方法は論文・口述試験対策でも行ないました。
論文式試験対策でやって良かったこと
上述した短答試験の勉強方法と大差はなく、『理想と現実答案』の反復を行ないました。毎回しっかり答案を書くと時間的にも余裕がなくなってしまうので、項目を立てる練習をしていました。
論基礎内で教わった「論文の型」でも十分解けると思いますが、本番直前で受講した論文ヤマゴロで、最後に型の確認と判例の確認ができたのも安心材料になりました。
口述試験対策でやって良かったこと
上述した短答試験の勉強方法と大差はありません。使用した問題集は、口述最後の悪あがきのテキスト、口述アドヴァンス、他の予備校の模試でもらった問題集で、加えて重要な法文を最後に暗記しました。口述試験の特徴は、瞬発的に声に出して答えなければならないところなので、声に出して上述の問題集を練習しました。
また、様々な弁理士の会派が練習会を開催してくださるため、できる限り参加して場慣れしたのも良かったです。
学習時間を捻出するために工夫したこと
仕事しながらの勉強で、私は朝型だったこともあり、毎日仕事前に勉強の時間を作るようにしていました。基本的には朝3時間ほど勉強してから出社し、移動時間や仕事の昼休みも何らかの勉強はするようにしていました(一説によると移動時間の暗記は脳に残りやすいらしいです)。
上述したように、講義はスマホがあればラジオのようにどこでも聴くことができるので、歩いているときや湯船につかりながらも聴いていました。ただ、集中力には限界があるので、必ず自分の好きな事(私の場合は身体を動かすこと)を合間合間に入れつつ勉強していました。好きなことで息抜きする時間を捻出するためにも、土日にまとめて勉強するというより、平日にコツコツ勉強して、土日は力を抜く、というリズムが私には合っていました。
通学、または通信での受講を選択して良かった点や反省点
私は夏から試験勉強を開始したため、通学コースのペースの追いつくために通信を選択しました。通信を選択して良かったことは、周りのペースに惑わされず自分のペースで勉強できる点です。周囲の状況がわからないことは一見不利なようにも思いますが、通学コースのペースは把握していましたし、先生が授業中に出す問題に答えられるかどうかでも、自分の学習進度は測れたため、通信で問題ありませんでした。
「理想と現実答案」を受講していたため、宮口先生に質問する機会もあり、通信であることへの不満はありませんでした。
今、合格して思うこと
もちろん一発合格を目指してはいたものの、自分ができるとは思っていなかったので素直に嬉しい気持ちと信じられない気持ちです。
これから実務経験を積み、お客様が困ったときに名前や顔が浮かぶような弁理士を目指します。
受験勉強中は、自分の性格や自分に合っている生活スタイル、様々な人に支えられていることなど、産業財産法に関する知識以上に大事なことにも気づくことができたように思います。自分を見つけ直すかけがえのない時間になると思うので、日々を大切に最後まで頑張ってください!