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2023年度合格
太田 紘一さんの合格体験記

合格者

LECの先生方の導きで掴んだ合格

太田 紘一さん

年齢 28歳
受験回数 2回
職業 弁理士事務所勤務
出身校 京都大学大学院 エネルギー科学研究科エネルギー基礎科学専攻
受講講座 1年合格ベーシックコース インプット+アウトプット一括 短答&論文一気合格コース
選択科目 免除あり:修士号取得

弁理士を目指した理由・きっかけ

弁理士事務所で、特許技術者として明細書作成や中間処理を担当しています。その中で、弁理士資格を取得することで、クライアントや海外の代理人からの信用を得ることができることを知りました。また、特許に関わる仕事をする以上、知的財産の確固な知識を身に付けたい、という思いがありました。

LECを選んだ理由

独学で短期合格することは簡単ではないと聞いていましたので、当初から予備校を利用して効率的に勉強を進めたいと思っていました。その中で、高い実績があり、弁理士試験のノウハウが豊富なLECに決めました。また、自宅からのアクセスが良く、通いやすいことも自分にとって決め手となりました。

LECで受講した初学者向けコースとその担当講師について

1年合格ベーシックコース 納冨美和講師

法律系出身でなくても弁理士に必要な知識が身に付くよう、法律特有の用語や概念について丁寧に説明されていた点が良かったです。弁理士試験の勉強では、日常生活と違う意味で用語が使われることが多く、これを勘違いして学習を進めると、知識の正確性が要求される短答試験を突破することが難しくなってしまいます。初学者向けコースでは、こうした法律特有の事項についても基礎の基礎から学ぶことができたので、法律の知識がなくても、正確な理解を深めることができました。
また、初学者向けコースでは、短答基礎力完成講座で条文を逐条的に学びつつ、その都度関連する過去問が取り上げられていたことが良かったです。この講座では、条文の知識そのものだけでなく、実際の問題を解くうえで、その知識をどのように活していくのかをあわせて学ぶことができ、実力向上につながったと思います。

短答基礎力完成講座で、四法対照条文に書き込む内容について指南していただいたところが良かったです。条文だけでは、インプットすべきポイントがあいまいになってしまい、また、条文外の事項、例えば青本や審査基準に書いてある事項が疎かになってしまいます。そこで、手軽に持ち運びができる四法対照条文にそのような事項を書きこみ、更に書き込んだものを何回も見ることで、必要な知識を漏れなく身につけることができました。
また、納冨先生のNプロシートもとても役に立ちました。Nプロシートでは、条文ごとに覚えるべきポイントが凝縮されていましたので、抜けや漏れをなくして知識を固めることができました。私は、このシートを四法対照条文と同じ大きさに印刷して、冊子にして四法対照条文に挟んで、外出時は常に持ち歩くようにしていました。

合格ナビゲートゼミについて、チューターの高橋先生による相談の機会があった点が良かったです。勉強の進め方だけでなく、モチベーションの維持方法などの相談にも乗ってくださり、初学者で右も左も分からない状態の私を精神的にもサポートしてくださいました。

LECで受講した学習経験者向けコース・講座とその担当講師について

短答&論文一気合格コース 納冨美和講師

短答と論文の両方の対策を同時並行で進めるカリキュラムが良かったです。短答知識完成講座で条文の知識を確実なものとしつつ、論文合格答案完成講座でその条文と他の条文とがどうつながっていくのかを確認することができ、点で知識を固めて、その点同士を結んでいくことで知識が線になっていくことを実感することができました。
また、短答・論文一気合格コースでは、短答の答練だけでなく、論文の答練もしっかり行うこともできたところが良かったと思います。2年目となると、焦りもあり短答試験への対策に注力しがちですが、論文の答練によって、論文の答案作成をある程度体が覚えている状態になっていたように思います。このことで、短答試験を突破した後、数カ月のブランクがある状態でも直前の論文対策にスムーズに移行できました。このことも、短答・論文の一気合格につながったと思います。

合格点を取れる程度よりもさらに知識の完成度を高くすることを目指して、ときに厳しくご指導いただいた点が一番良かったです。このことで、私自身も「どんな状況でも確実に合格できるくらいに力をつけよう」との思いで学習を進めることができました。また、1年目の経験があるからという理由で、自分の実力を過信しそうになることもありましたが、その都度先生が戒めてくださり、最後まで油断なく知識を積み上げることができました。
スケジュール表を毎回の講義で出していただいたところも良かったです。一週間ごとにどの範囲について何をすべきかが決められていましたので、苦手な部分の勉強をつい疎かにしてしまったり、つい自分に甘い計画を立てしまったりすることを防ぐことができ、バランスよく計画的に勉強を進めることができました。

LECで受講した答練について

[受講答練・摸試] 論文公開模試 論文実戦答練 論文直前答練 論文集中答練 論文合格答練 短答公開模試 短答実戦答練
短答実戦答練について、毎回本番と同じ量の問題が出題されていたことが良かったです。このおかげで、本試験においても最後まで集中力を切らさずに問題に向き合えることができました。また、答練全体を通じて出題範囲のほぼすべての条文をカバーしていたので、網羅的に自分の知識を点検することができ、苦手な箇所や知識の穴を探すことができました。
論文実戦答練について、答練後すぐに講師の先生の解説があったところがとても良かったです。記憶がまだ新鮮なうちに、どのような作戦で答案を作成すべきだったのか、必要事項を書き漏らさないように何をチェックすべきだったのかを知ることができ、解答に必要な知識だけでなく、その知識を活かすための技術も磨くことができました。

LECで受講したスポット講座について

[受講講座]納冨美和の短答特訓ゼミ 高橋克宗の論文レベルアップゼミ
論文レベルアップゼミについて、初学者の10月という時期に、本試験と同じように答案を作成する経験を重ねることができた点が良かったです。初学者にとって、論文試験に対して何をしたらよいかわからず、対策が及び腰になりがちですが、このゼミでは、基礎知識がおおよそ固まった段階で、実践を通して解答への基本的な型を身につけることができます。このことで、短答対策に追われる前に、論文試験で何をすればいいのかが明確になり、その後の答練等の機会を最大限活かすことができたように思います。
短答特訓ゼミについて、毎週受講生に回答させるスタイルがとても良かったです。自分が質問に答えなければいけなかったので、自ずと緊張感を持つことができ、モチベーションの維持に繋がりました。また、口頭で答えることで、分かったつもりになっていたことが浮き彫りになって、知識の穴を埋めることができました。

LECの教材や学習システムについて

LECで学習を進めるうえで、Webフォロー制度が大変助けになりました。どうしても家族の都合や通院等で講義に出席できないときも、3日後にすぐ同じ内容の講義を受けることができたので、その後の進行に乗り遅れることなく、スムーズに学習を進めることができました。また、授業が夜遅くになる場合でも、Webフォロー制度があったおかげで、生活リズムを大きく崩すことなく学習を進めることができました。

短答式試験対策でやって良かったこと

インプットについては、(特に上四法では)とにかく条文(+α)をインプットすることに尽きます。私が受けた試験もそうだったのですが、本試験では、前の年から傾向が変わることがあり、過去問にない問題が出題されることもあります。しかし、条文から外れたことは出題されませんし、条文を中心に問題が作られていると思います。そのため、過去問ではなく、条文(+α)をきっちりインプットして臨むしかなく、「裏技」のようなものはないと割り切って地道に進めることが、結局は合格への近道ではないかと思います。+αの部分については、審査基準や青本等、LECで取り上げたもの以外には手を出さず、それよりも深く確実にインプットできるように心掛けました。
アウトプットについては、解いた問題の答え合わせをするとき、問題自体に正解できたかどうかではなく、「正しく」正解にたどり着けたかどうかを大事にするようにしていました。答えがたとえ合っていたとしても、例えば、「どの枝が×でどの枝が○か」、「どうしてこの枝を×にしたのか」、「×と判断した箇所が合っているか」、「その判断の根拠が正しいのか」というところまで見て、自分の知識にどのような穴があるかを把握するようにしていました。このことで、どのような聞かれ方をしたとしても確実に正解できることを目指していました。

論文式試験対策でやって良かったこと

論文試験については、答練や模試で、実際に答案を書く時間をしっかりと設けることができた点が良かったです。答案構成ができたとしても、答案構成から文章に起こすときに、うまく文章がまとまらず、結局時間を多くかけてしまうことがよくありました。答練等で本番と同じ時間、同じ問題用紙、同じ解答用紙で毎週のように演習していましたので、どのように答案構成をすれば、書き直しをしないで効率的に答案を書くことができるのかを考え、試行錯誤をすることができました。これを繰り返すうちに、自分にとって最適なスタイルが確立されていき、無駄を減らして解答することができるようになったように思います。
また、論文で出題される論点についてまとめたノートを作成したことが、論文突破に繋がったと思いました。例えば、特許侵害の認定について、文言侵害か、直接侵害か、抗弁事由があるか、間接侵害か、特許権の及ばない範囲であるか、といった検討ステップを一通り挙げ、それぞれのステップごとに、関連する規定の趣旨、要件、効果、例外を答案での書き方で書き出して、まとめを作成していました。このノートがあったおかげで、論文の答案構成の際に検討事項の抜けや漏れを防ぐことができ、かつ時間を短縮することができるようになりました。

口述試験対策でやって良かったこと

論文試験が終わった夏から、義村先生の口述対策講座を通じて、四法を網羅して知識を確認することができたことが良かったです。論文試験が終わった後は、どうしても気が抜けやすくなりますが、その中でも毎週LECに通うことで、勉強の習慣を維持しながら、今まで身につけてきた知識の確認と維持を進めることができました。おかげさまで、論文試験合格後に慌てることなくスムーズに口述模試等の実戦段階に移行することができました。
また、受験生同士の自主ゼミに参加したことが良かったと思います。他の受験生とお互い問題を出し合うことで、他の人にチェックされている意識が得られ、自分一人での勉強も進めることができました。また、弁理士の各会派の練習会等の情報も交換することができ、更に演習を重ねることで落ち着いて本番に臨むことができたと思います。

学習時間を捻出するために工夫したこと

納冨先生のNプロジェクトシートを小さい紙に印刷した冊子を四法対照条文に挟んで常に持ち歩いていました。通勤時間、待ち時間といったあらゆる隙間時間で、この四法対照条文とNプロジェクトシートを照らし合わせて、どんな日でも毎日必ず条文に触れるようにしていました。
また、休日の講義が無い日は、LEC池袋本校の自習室に通うようにしていました。どうしても自宅にいると誘惑が多く、結局勉強ができずにストレスも溜まるということが多くあったので、できる限り周囲の緊張がある状況に身を置くことで、学習習慣とペースが崩れないようにしていました。

通学、または通信での受講を選択して良かった点や反省点

通学で良かった点としては、講義で疑問に思ったことを先生にすぐ質問することができる点と、他の受講生の様子を伺い知ることができた点です。自分の周りに弁理士を目指す人がほとんどいなかったため、孤独な戦いとならず、先生や他の受講生と一体になって合格に向かって進んでいる、という実感が得られとても心強く感じられました。
反省点としては、1年目で休日に集中して勉強する環境の確保ができず、LECのカリキュラムをこなすのに精一杯で、受け身で勉強するようになってしまったことです。このことは、1年目の短答試験の大きな敗因だったと思います。この反省から、2年目では、毎週休日はLEC池袋校の自習室に通うようにし、朝から夕方まで一日中いるようにしていました。このことで、仕事が忙しい時期でもスケジュール通りに学習を進めることができ、最終合格までつなげることができました。

今、合格して思うこと

自分が弁理士試験を2年で突破できるとは思っていなかったので、とても驚いています。2年目では勉強内容に新鮮さがなくなり、1年目よりモチベーションの維持が大変でした。難関と言われる弁理士試験で短期合格に至れたのは、LECの先生方の導きがあったからこそだと思います。
弁理士試験を突破するには、自分一人で努力を積み重ねることはもちろん必要ですが、講座やゼミを通じて同じ目標を持つ仲間を見つけることがモチベーションの向上につながるように思いました。合格までの道のりは、決して楽なものではありませんが、自分は一人ではないという気持ちを持って頑張ってください!

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