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2023年度合格
岡島 穂高さんの合格体験記

合格者
一発合格

LECはコストは高いですが、コスパはよかったです!

岡島 穂高さん

年齢 31歳
受験回数 1回
職業 会社員
出身校 東京工業大学大学院生命理工学研究科
受講講座 1年合格ベーシックコース インプット+アウトプット一括
選択科目 免除あり:理工Ⅳ(生物)

弁理士を目指した理由・きっかけ

前職では研究開発職として働いていたのですが、発明者として特許出願に携わる機会が何度かありました。その際の特許事務所の方との打ち合せや作成して頂いた明細書が印象に残っていたこともあり、現職の特許事務所に転職しました。そして、特許事務所でプロとしてお客様にサービスを提供する以上、弁理士くらい持ってないと格好がつかない!と思ったのが弁理士試験を目指したきっかけです。

LECを選んだ理由

特許事務所に内定を頂いたものの、知財未経験でしたので、「とにかく早く知識を身につけねば!」と焦っていました。お金を度外視し、最も実力を伸ばせそうな環境を探した結果、「初回受験合格者の5人に4人がLEC出身!」でお馴染みのLECにたどり着きました。また、内定が決まった6月頃から予備校を探し出したので出遅れた感で一杯だったのですが、LECに話を聞きに行った際にたまたまいらっしゃった宮口先生が「大丈夫。来年か再来年には受かる!」と声をかけてくださり、気づいた時にはカードを切っていました。

LECで受講した初学者向けコースとその担当講師について

LECの初学者向けコースは安くはないですが、講義・教材の量・質ともに充実しており、コスパはとてもいいと思います。年間スケジュールも実力を伸ばしやすいように綿密に計算されていると感じました。例えば、スケジュールの大半は座学が占めているのですが、演習が散りばめられています。私は座学が続くと講義に集中できなくなったり、復習が面倒になったりするのですが、演習があったおかげで、いい点を取れるように勉強しよう!とモチベーションを維持することができました。ちなみに、演習の問題は初学者用に難易度がしっかり調整されているので、ムダに難問に打ちのめされることもありません。また、私含め弁理士試験を挑戦する人の大半は知識がゼロの状態からスタートするため、いきなり本試験レベルのことを言われてもチンプンカンプンになってしまうと思いますが、入門講座という非常に平易な講座から始まるため、スムーズに勉強を始められます。独学だったとしたら、難解な条文やら青本やらと睨めっこするところから始まるのか、と思うとあまりの非効率さにゾッとします。1年間、モチベーションを維持できたのも、効率よく勉強できたもの、全て初学者向けコースあってのことだったと思います。

暗記科目が大の苦手だった私が一発合格できたのは宮口先生のおかげだと思います。宮口先生の講義は、知識を脳裏に焼き付けるためのテクニックをふんだんに使って展開されます。初学者のうちは初めて学ぶことばかりで背景知識がないため、覚えなきゃいけないこと何もかもが無味乾燥に感じると思います。もっと言うと、正直、合格した今でも頭の中は無味乾燥と感じる知識が多いです。弁理士試験の勉強では背景知識、関連知識等を学び知識を味わい深いものとして身につけていくことも大切ですが、全ての知識に味付けをしてる暇なんて(社会人が短期合格を目指すなら)無いと思います。そこで役立つのが宮口先生の語呂合わせです。宮口先生は日々語呂合わせの研究をしているとのことで、その量も質も充実しています。そのリズミカルな語呂合わせを一度聴いたら無味乾燥な知識でもすぐ覚えられます。「語呂合わせは邪道だ」という声も聞こえてきますが、つべこべ言わず、まず覚えてしまった方がその後の味付けも効率的になると実感しています。ちなみに、宮口先生は知識・実務経験も豊富でトークも面白いので、味付けもとても旨いです。ここではその他のテクニックは割愛しますが、宮口先生は弁理士試験に合格してからが本当の頑張りどころだから早く合格してしまうべき、というお考えを持っていて、かつ、そのためのノウハウを有しているので、上記お考えに共感される方は宮口先生はとてもおすすめです。

LECで受講した答練・摸試について

[受講答練・摸試]論文公開模試 論文直前答練 論文合格答練
短答公開模試 短答実戦答練
答練や模試は合格までのマイルストーンとして非常に役立ちました。初学者コースでは、年明け頃までには宮口先生の講義が終わり、答練や模試に切り替わります。答練や模試のみになってから短答試験までは短いようで長いので密度の濃い勉強を続けることが難しいと思うのですが、私はほぼ毎週ある答練や模試でいい点を取ることを目標に勉強することで、その期間で実力を高めることができたと感じています。また、答練や模試は、順位や偏差値が出るので、相対的な自分の位置を掴むことができるのもいいです。芳しくない結果であれば勉強方法を修正できるし、逆に良い結果であれば「今の調子でいいのか?」という不必要なストレスから解放されることができます。ちなみに、答練は、本試験に出題傾向も難易度も近いと個人的には思うので、結果を真摯に受け止めるといいと思います。

LECで受講したスポット講座について

[受講講座]宮口聡の理想と現実答案 宮口聡の論文ヤマゴロ講座
「青本」&「R3改正本」道場 知財判例ボルテージ130 新春宮口模試
私は基幹コース以外に、宮口先生の、「青本」&「R3改正本」道場、知財判例ボルテージ130、新春宮口模試、理想と現実、及び論文ヤマゴロを受講しました。個人的に1番おすすめしたいのは、「青本」&「R3改正本」道場です。この講座で配布される教材には青本及び改正本の大切なところがぎゅっと詰まっているので、趣旨等を非常に効率よく勉強できます。物理的にも青本と比べて遥かに軽いので毎日持ち歩いてました。論文試験、及び口述試験の勉強でとてもお世話になりました。私の青本及び改正本についての知識の8割以上は本教材から得たものと言っても過言ではありません。

LECの教材や学習システムについて

とにかく、教材がいいです。どの教材も恐るべき完成度で、何度も何度もアップデートして今の姿になったんだろうなと痛感させられます。例えば、初学者向けコースで夏の終わり頃から使う短答アドヴァンステキストは、逐条形式なのですが、条文毎にわかりやすい説明、青本・改正本の内容、関連する判例、関連する過去問等が綺麗にまとめられており、まさにオールインワンのテキストです。短答アドヴァンステキストを見れば、弁理士試験に必要な知識の全体像を把握しやすいので、勉強の指針を決めるのにも役立つと思います。

短答式試験対策でやって良かったこと

短答試験は一番最初の関門であり必要な知識量も多いので、予備校に通っているかどうか等で差が出やすいと思います。私は短答基礎力完成講座が終わるまで、すなわち実質宮口先生の全講義が終わるまで、講義についていけるよう復習していたことが非常によかったと思っています。短答試験を突破するためには、過去問を繰り返し解くことが必要不可欠だと思いますが、なんの知識もない状態では過去問は難しすぎるので、いきなり過去問に手をつけるのは非効率的です。一方で、宮口先生の講義では、基礎的な内容、頻出事項、初学者が躓きやすい事項等を重点的に学ぶことができるので、知識をゼロから過去問と戦えるレベル(解けなくとも解説を読めばわかるレベル)までスムーズに持っていくことができます。私は宮口先生の講義について行ったおかげで、特に躓くことなく短答試験の過去問の演習を進めることができたと思っています。また、短答試験の知識は論文試験や口述試験でも役立ちますので、十分に勉強することをおすすめします。私の周りの先輩一発合格者方はほとんどが8割を越えていましたので、私も8割を目指して勉強しました。結果は残念ながら45点と8割に届きませんでしたが…

論文式試験対策でやって良かったこと

短答試験ではあまり必要のない趣旨・判例等の勉強を早いうちから始めていたこと、及び十分だが過剰ではない答案を書くことを目指したことが良かったと思います。前者については、短答試験から論文試験までは約1ヶ月間しかなく、また、社会人には色々なしがらみがあるものなので、その期間だけで必要な趣旨・判例を身に付けるのは少し厳しいと思います。私は年明けくらいから趣旨を覚え始めていたのですが、そのおかげで知識量の面で論文試験の勉強をスムーズに進めることができたと思います。しかし、いくら知識があっても答案が上手く書けないと受からないのが論文試験の怖いところであり、逆に、初学者にとっては知識が豊富なベテラン受験生に付け入るスキです。そこで、冒頭の後者についてですが、宮口先生クラス(及び、「理想と現実」)では、模範答案・理想の答案とは別に、現実的な答案・合格者の再現答案を見ることができました。私は、模範答案ではなく現実的な答案を書けるように勉強しました。それは、特定の論点のときだけ70点を取れるようにするよりも、どんな論点でも60点を取れるようにする方がいいと考えたからです。現実的な答案を勉強することで、どんな問われ方をしたときに、何を、どのくらいの深さで、どのように記載すれば60点くらいを取れるようになるのかを少しづつ掴んでいきました。それを掴んでからは、効率的に勉強を進められたと思ってます。

口述試験対策でやって良かったこと

口述アドヴァンステキスト(過去問)をメインに、サブでザッと総復習したことが良かったと思います。口述試験は合格率が高く、ハードルは高くないと思われがちですが、一問でも答えられない問題があると合格点がつかないという点で、短答試験及び論文試験とは違った難しさを感じました。しかも、論文試験や短答試験ではあまり勉強しないことも出題される場合があり、どこまで勉強すれば良いのかとても悩みました。率直に、短答試験及び論文試験は、受かるべくして受かったと言えるように勉強したと自負しておりますが、口述試験に関しては最後まで攻略法があまり見えて来ず、「不思議の勝ち」を掴んだ気分でした(もっとも、合格率が高いので不思議の勝ちとなる確率も高いと思いますが)。ただ振り返ると、過去問と近い内容が出題されていたなと思うので、口述アドヴァンステキストをしっかり勉強していて正解だったなと事後的に思いました。

学習時間を捻出するために工夫したこと

私には3歳の息子と1歳の娘がいますので育児をどうするのか、が問題でした。賛否両論あると思いますが、私は育児を妻と母親にお願いして、土日の勉強時間を確保しました。また、上述のように転職してから弁理士の勉強に臨んだのですが、転職により平日は7:30に家を出て21:00頃には家に着け、しかも家で仕事しなくて良い、というなかなか恵まれた生活スタイルを送ることができていたので、それも大きいです。仕事が忙しく且つ転職する予定がある場合は、まず転職して忙しくなる前に勉強して合格してしまう、という方法はオススメです。とにかく、社会人は何かとしがらみが多いので、それらを守りながら数年かけるのか、それらを断ち切って一発合格を目指すのか、を最初に考えるべきかもしれません。

通学、または通信での受講を選択して良かった点や反省点

通学でよかったことは、通学日が固定されているため、それに合わせて勉強のペースを保てたことです。もし通信だったら、「復習が終わってないから次の講義動画を見るのはもっと先にしよう」等として勉強が遅れていくことになっていたかもしれません。また、通学だと宮口先生が目の前で講義してくださるので、音声が悪いこともなく、画質が悪いことももちろんない点もいいです。画面越しで見るより生の講義の方が集中力も高まりやすいと思います。通学を選択したことについての反省点は特にありません。

今、合格して思うこと

合格と確信した瞬間(口述の意匠で雑談に入った瞬間)、とても嬉しかったです。1年間の勉強が無駄にならなかったこと、また、もう1年同じことをする必要がなくなったことに喜びを感じました。もう少し弁理士の勉強が長引くことは覚悟してましたが、その必要は無くなったので、早く一人前の弁理士になれるよう自己研鑽を続けていきます。宮口先生もよくおっしゃっていましたが、弁理士試験合格は始まりであって、そこで燃え尽きてしまっては意味がないと思うので、LECや宮口先生の力を借りる等して、上手く効率的に弁理士試験を突破できるよう頑張ってください!

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