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2023年度合格
水谷 歩さんの合格体験記

合格者

楽しい受験生生活でした!

水谷 歩さん

年齢 29歳
受験回数 2回(別に試し受験を1回されています)
職業 会社員
出身校 兵庫県立大学大学院 生命理学研究科
受講講座 1年合格ベーシックコース インプット+アウトプット一括
選択科目 免除あり:修士

弁理士を目指した理由・きっかけ

大学時代の学内就活セミナーにて、大学OBの弁理士の先生に講演頂いた際に「弁理士」といった職業を初めて知り、理系の知識を活かしながら、新たな技術・発明等に触れることができる点、また、一線で活躍する発明者を後方から支援することができる点に魅力および社会貢献性を感じたことから弁理士の道に進みたいと考えておりました。しかし、上記セミナーを受講した時点では既に大学院進学が確定しており、難易度の高い資格であることもハードルとなって、その時点での弁理士試験の受験は諦め、新卒の就職活動時に自身の専門性を広げるためにも知財業界以外に進んだ上で、社会人生活を送る中で弁理士資格の取得を目指すこと決意いたしました。

LECを選んだ理由

LECから多くの合格者を輩出しているといった確かな実績からLECに惹かれ、その中で宮口先生の講義をお試し受講し、宮口先生の情熱が溢れる講義展開と一貫した指導方針に魅力を感じLECでお世話になろうと決断いたしました。
また、法律は無味乾燥でなかなか理系の私には馴染まないと考えていましたが、宮口先生のマーカー使いに魅了され、自身も条文を彩ることで法律に馴染めるのではないかと考え、受講を決断しました。

LECで受講した初学者向けコースとその担当講師について

入門講座に関しては、弁理士試験に必要な法律・条約の概要を掴む点で非常に役に立ちました。
私自身、理系であり法律を学んだことは一切なかったので、宮口先生の実例に基づきながらも体系的に解説頂ける講義は日々楽しみながら通信受講することができました。
論文基礎力完成講座は夏頃から開始される講座であり、論文式試験の概要も深く理解していない中での受講でしたが、必要とされる論文のエッセンスや宮口先生が推奨する見出し重視の簡潔答案を深く学ぶことができ、「論文式試験」に抵抗感を抱かずに学習を進めることができました。
本コースの中でも私が一番推したい講座は短答基礎力完成講座であり、使用テキストである短答アドヴァンステキストと短答基礎力完成講座の宮レジには試験の最後までお世話になっていました。
私は講義の復習として、講義中に宮口先生がマーカーを引いた通りに自身の法文集に同じ色のマーカーを引いていき、法文集内にコメントやメモを残すことで情報の一元化に努めました。少し時間が経過してからの復習は宮レジに記載された要点を再読しながら、法文集を参照していき、条文から離れない学習をしていく中で上記2つのテキストは学習のペースメーカーとして大変有用でした。
初学者向けコースなので、物足りないのではないかと感じる方もいらっしゃるかと思いますが、むしろ初学者向けコースだからこそ基本に忠実に条文を学習できたため、合格に辿り着いたと感じております。

LECの受講の決め手となった宮口先生の情熱が講義の様々な場面で垣間見れ、それは通信受講であっても我々聞き手に届いておりました。
毎週、配信日からすぐに宮口先生の講義を受講することで「弁理士になりたい」といったモチベーションを落とさず、学習を進めれたのも宮口先生の情熱溢れる講義であったからこそと感じております。
また、宮口先生が開発したゴロ合わせは何故か耳に残るフレーズであり、短答・論文・口述と全ての試験種でも大変有用で活用させて頂きました。
ここに私が愛して止まないゴロである「特許法139条」のゴロ合わせを記載したい気持ちが溢れているのですが、是非、そのゴロは宮口先生からご伝授頂ければと思います。

LECで受講した答練・摸試について

どの模試も問題の難易度が本試験と同等またはそれ以上と感じ、現状の知識の確認として非常に良い練習となりました。
いずれの模試も高得点を取ることはありませんでしたが、点数に対してネガティブになることなく、とにかく答練・模試で明確となった知識の穴を確認し、自分自身との闘いと思いながらひたすら復習をすることで、知識の穴を塞いでいくことに徹しました。

LECで受講したスポット講座について

「『理想と現実』答案 論文過去問」に関しては、タイトル通り宮口先生による現実答案と理想答案が用意されており、実際に記載する場合は現実答案を参考とし、知識や記載方法を深く学習する場合には理想答案を参考として過去問学習を進めていました。
合格年度の本試験では、過去に出題された論点から多く出題されていたこともあり、過去問学習の重要性をより一層感じ、しっかりリソゲンで学習しておいて良かったと本試験後に強く実感いたしました。

LECの教材や学習システムについて

教材は言わずもがな情報量と正確さで必要十分ですので、「LECのテキストで取り上げられていない論点は他の受験生も解けないだろう」と思いきることができ、深追いをしない学習することができました。
基幹講座のみでも十分な内容ですが、私は論文式試験が弁理士試験の天王山と認識していましたので、論文式試験対策のオプション講座を受講した点からも自身が必要とするオプション講座がLECでは充実している点が良かったと思います。

短答式試験対策でやって良かったこと

短答式試験対策は2月頃から開始しました。LECの体系別過去問集で過去10年分の論点を自分で説明できるようになるまで繰り返し反復練習することに注力しました。
過去問演習⇔マーカーした法文集と宮レジの往復をひたすら繰り返し、宮口先生式の問題ランク付けでAまたはBとなるまで解き直すことで、知識を定着させることはもちろんのこと、「10年分は完璧に回答できる!」といった自信に繋げられたことは、本番までの精神安定剤として非常に良かったと感じました。
また、下手に多くの知識を学習しようとせず、短答式試験は条文の試験であることを強く意識することで、条文中心の学習で進めていました。
結果的に本試験では合計で8割を超える得点率であったため、条文を忠実に反復しながら学習する意識で良かったと感じています。

論文式試験対策でやって良かったこと

論文式試験対策は2月頃から短答式試験当日までは中断していたため、短答式試験後はまず、過去問の3年分程を全文書きし、論文の感覚を取り戻すことに集中しました。
その後の対策ですが、短答式試験後は条文力は高いまま論文式試験対策に移行することができると考え、基本的に趣旨や判例のインプット、リソゲンを用いて過去問中心の学習に注力し、時間を要する全文書きは答練や模試のみで行っていました。短答受験組の受験生は短答免除組の受験生とは異なり、論文対策の時間と知識に叶わない部分があることは自明でしたので、とにかく各設問に対して正答を導き出き、結論を間違わないことに注意していました。
結果的に本試験では過去問で出題されたことがある論点が出題されたこともあって、過去問中心の学習によってほぼ全ての設問に正答することができたため論文式試験合格に繋がったのではないかと実感しています。

口述試験対策でやって良かったこと

論文式試験の合格発表の1ヶ月ほど前から口述アドヴァンステキストを読み進め、口述試験の傾向を掴み始めました。
論文式試験の合格発表後から口述試験の前日まではほぼ毎日受験仲間とオンライン上で試問練習を行っていました。自身が試験員役として出題する時でも自身の知識チェックをすることができ、上手く誘導を出すためには質問の意図を深く理解しておく必要があるため、非常に有意義な時間で効率良く学習を進めることができました。
また、会派や予備校が開催している口述模試・練習は可能な限り参加し、初対面の方から試問される緊張感の中、質問された意図を理解し、簡潔に回答することができるように練習を積むことを心掛けていました。
受験生仲間と本番前日に予想した論点が本番で出題されたこともあったため、積極的に意見を交わせる受験生との練習を通じて自身の知識の穴や短答論文式試験とはことなり、模試等で偏差値が出ないので、他の受験生のレベル感を実感することは非常に大事なことであると感じました。
また、短答・論文式試験をは異なり、口頭で回答していく独特の難しさをかなり痛感しました。口述試験の合格率は高いですが、油断することなく、しっかりと早い段階から対策することをお勧めします(私自身口述試験が一番対策が難しく緊張する試験と感じました)。

学習時間を捻出するために工夫したこと

通勤時間が往復2時間程度でしたので、ひたすら通勤中はマーカー済みの法文集を繰り返し読み込んで一年間過ごしていました。
法文集を読み込む学習方法は泥臭い勉強法にも感じますが、日常的に条文に触れることは条文力を高めるのに一番最短かつ簡単な方法かと思います。
平日の学習時間も確保したかったため、残業を極力せず、日々の業務改善・効率化に努めることで、大きく疲労ををため込むことなく、学習時間を確保していきました。
日々の晩酌も一切辞め、ビールの代替品として炭酸水を愛飲することで、酔っ払うことを避け、短時間でも勉強の質を確保することを心掛けました。

通学、または通信での受講を選択して良かった点や反省点

遠方に住んでいたため、宮口先生の講義を受講することに関しては通信一択でしたが、答練や模試について通信で受講するとリラックスした状態で問題演習することとなり、緊張感やプレッシャーを感じながら演習することは難しいと考えたため、通学で受講しましたが、前述の通り、時間管理を他者に行ってもらうといったプレッシャーもあって今振り返っても良かったと感じております。
講義自体を通信受講で考えている受験生の皆様も可能な限り、近隣のLECで答練・模試は通学で受講することをお勧めします。

今、合格して思うこと

ようやく弁理士としての人生のスタートラインに立てたことが本当に嬉しいです。
また、社会人となってから自分自身が立てた目標に向かって必死に突き進み合格を掴み取った経験や自信は、何事にも代えられない人生の財産となりました。
弁理士登録後はクライアントに寄り添った提案ができる弁理士になれるよう日々努力していき、知財業界に貢献したいと考えております。
最後にこの場をお借りして、ずっと隣で応援していてくれた妻と陰から応援してくれた家族、そして合格まで導いてくれた宮口先生とLECに感謝の意を表します。
本当にありがとうございました。

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