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2023年度合格
K・Sさんの合格体験記

合格者
一発合格

知財未経験でも合格できました!

K・Sさん

年齢 27歳
受験回数 1回
職業 会社員
出身校 京都大学大学院 農学研究科 食品生物科学専攻
受講講座 1年合格ベーシックコース インプット+アウトプット一括
選択科目 免除あり:修士

弁理士を目指した理由・きっかけ

技術職から営業職に異動になり、営業としてやっていけるか不安に思ったのがきっかけです。キャリアチェンジをしつつ、この先のキャリアをある程度自分でコントロールしたいと思い、資格取得を決意しました。技術系のバックグラウンドを活かせる資格として、以前より気になっていた弁理士に挑戦しました。

LECを選んだ理由

最初は独学を検討しましたが、試験範囲があまりに広いため、予備校に通う選択をしました。なるべく短期で合格したかったため、一発合格を多数輩出しているLECは魅力的でした。納冨先生のガイダンスに出席した際に、先生の話がすっと入ってくる感覚があり、「この先生なら難しい内容でも分かりやすく解説してもらえそう」とそのまま申込をしました。

LECで受講した初学者向けコースとその担当講師について

知財に関する知識が無い状態で1年合格ベーシックコースの受講を開始しましたが、基本的な考え方や、重要な規定からじっくり教えて頂けるので、問題はありませんでした。
講義の進行はとても速いですが、その分中身が濃く、このコースで受験対策が一気に進みます。試験科目となる法域を全てカバーしつつ、主要科目については繰り返し学習することで理解が進みました。また、インプットとアウトプットが一括で含まれており、適切なタイミング・難易度で必要な量をこなすことができました。総合して内容のバランスが良いので、初学者に適していると思います。
納冨先生はよく「本試験の出題内容の8割はベーシックコースの内容」と仰っておられました。本試験は基本が重要であり、このコースはそれをカバーできるよう上手く作っておられるのだと感じます。
コースが終了し、短答、論文、口述と試験が進む中でも、分からなくなったらベーシックコースのテキストに立ち返って学び直しました。私の受験勉強においては、このコースが支柱となったと思います。

納冨先生は、まず、論理的に話してくださる点が、私に合っていました。
次に、指導力の高さです。学習内容について「ここは頻出だから早めに理解すべき」「ここは直前期でも大丈夫」というように取捨選択を明確にしてくださるので、限られた時間で重点を押さえることができました。他にも、講義や道場の中で「この問題なら△△点取ってほしい」といった、習熟度の目安を提示されることがあります。直前期に模試を受けるまでは実力を試す機会は少ないので、それまでの学習ペース管理に役立ちました。
最後に、試験に対し深く分析しておられる点です。過去問や周辺情報をもとに本試で出題されそうな箇所を導き出し、随所でご指摘いただけます。実際本試を受けてみて、的中箇所が多かったです。

LECで受講した答練・摸試について

[受講答練・摸試]論文公開模試 論文実戦答練 論文直前答練 短答公開模試
短答実戦答練
試験結果は得点とともに受験者の中での位置や全体のボリュームゾーンが分かるので、モチベーション維持に役立ちました。結果を見て落ち込むことも多かったですが、何とか取り返そうと真剣に勉強するきっかけになりました。
また、LECオリジナルの問題が多いため、初見の問題に慌てず対処する練習になりました。過去問ベースの演習だけでは、何となく答えを知っていながら解く状態に陥りやすいと思います。初見の問題に対しては緊張感をもって挑むことができ、より本試に近い感覚がありました。

LECで受講したスポット講座について

[受講講座]納冨美和の短答特訓ゼミ 高橋克宗の論文レベルアップゼミ
ベーシックコースと並行して、高橋先生の論文レベルアップゼミを受講していました。私の場合、このゼミを受講していなければ、論文対策が間に合わず、一発合格は叶わなかったはずです。
短答試験の免除が無い場合、短答試験終了から2か月で、論文の仕上げをすることになります。この期間は新しく覚えることも多く、とにかく時間がありませんでした。このゼミを通じ予めある程度書き方を理解しておくことで、論文対策の貯金ができるイメージです。
論文の勉強では自分の答案にどの程度の評価がつくか分かりにくいため、個別で添削を受ける機会が必要だと思います。このゼミは、集団講義でありながら、一人一人に向き合ってご指導いただけるのが特長です。そして高橋先生は貴重な添削の機会を最大限活かすべく、採点表や優秀答案の配布など、手を尽くしてくださりました。また先生は開講中だけでなく、本試験終了まで受講生と並走してくださって、とても心強かったです。

LECの教材や学習システムについて

教材は概ねコースに含まれるものを使用するため別途購入する場面があまり無く、楽で良かったです。内容も充実していて、使いやすいものが多かった印象です。
通学講座のWebフォローでは講義がアップロードされるため、欠席した日の内容確認や、復習に利用しました。再生速度の調整が可能ですので、復習時は倍速で流し、分からない箇所があれば再生速度を落として聞くことで、時間の節約になりました。

短答式試験対策でやって良かったこと

納冨クラスで配布される「Nプロジェクトシート」での練習です。これは、各条文について覚えておくべき要件がまとまったもので、自分に必要な知識が備わっているかを確認することができます。試験直前期には苦手なところを中心に5周して、知識の穴を埋めました。
ここからは反省になりますが、私はベーシックコース開講からの数か月間、復習を疎かにしていたため、後々遅れをとり苦しい思いをしました。ちょっと油断している間にも講義が進むので、とにかくついていくことが大切です。
大幅な遅れを自覚した12月に納冨先生に相談し、短答・論文に割く時間のバランスや、科目の優先順位についてアドバイスを頂きました。今振り返ると、このタイミングでアドバイスを頂きその通り実行したことが、ギリギリ合格するための分岐点だったと思います。

論文式試験対策でやって良かったこと

受験前年の9月から翌年1月まで、「高橋先生の論文レベルアップゼミ」を受講し、基本的な論文の書き方を学びました。論文の成績は決して良くなかったですが、それ以上に短答の出来が悪かったため、ゼミ終了後は短答合格まで、論文の勉強はしませんでした。
短答試験終了後は、論文試験のために新たに覚えなくてはならない事項のインプットに努めました。一番効果があったと感じたのは、「納冨美和の論文最終ヤマ当て道場」の受講です。タイトルの通り、試験直前に今年のヤマを教えて頂ける道場です。これが見事に的中で、直接的に得点に繋がったと感じました。

口述試験対策でやって良かったこと

論文試験の合格発表後から勉強開始しており、受験生の中では出遅れた方だと思います。口述対策の初めは思ったより知識が抜けていて焦りました。口述試験当日までに、義村先生の口述対策講座1stフェーズのオンライン受講、口述対策講座2ndフェーズ受講と答えられなかった箇所のインプット、口述アドヴァンステキストを3周、LEC等の模試を受験しました。 口述対策講座1stフェーズは本来論文試験受験後から合格発表までに取り組む講座であり、出遅れた私は受講するか悩みました。時間がかかることが懸念点でしたが、かえって短時間で知識の総復習ができたため、受講して良かったと思います。

学習時間を捻出するために工夫したこと

まとまった時間でこなす課題と、スキマ時間でこなす課題を区別して取り組みました。
まとまった時間を確保するために、フレックスを活用して早めに出社し、退勤後は図書館で勉強していました。この時間は、時間を計って問題を解いたり、込み入った内容の理解に充てました。
通勤電車や職場の昼休憩といったスキマ時間では、復習や「Nプロジェクトシート」の周回をメインにしていました。

通学、または通信での受講を選択して良かった点や反省点

通学を選択して良かった点は、モチベーションの維持です。私のように自宅で勉強ができない自覚がある方は、やはり通学がおススメです。もし通信を選択していたら、気持ちが続かず断念していたと思います。仕事などで講義に出席できない日があるのが懸念点でしたが、配信版を視聴できるため、穴をあけることなく進めることができました。

今、合格して思うこと

一発合格という結果には自分が一番驚いています。正直、実力より運で合格できたようなものだと思っています。そして運良くチャンスを掴みとれたのはLECでご指導いただいたおかげです。本当に感謝しております。
私は異業界・異職種からの挑戦だったこともあり、受験期間は現職との両立や転職についての悩みが多かったです。その点、納冨先生と高橋先生の講座では、講義終了後にキャリア相談をしたり、直近の合格者の方をお招きして体験談を伺う機会がありました。私にとっては貴重な情報源であり、そのような機会で少し心が軽くなったことを覚えています。
知財に縁がない方にとっては特に、弁理士試験の受験は勇気がいる選択だと思います。LECの皆様は未経験者・初学者の指導や対応に慣れていらっしゃいますし、上記のようなサポート含め温かく迎えてくださると思います。不安に思うことなく挑戦してみてください。

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