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2019年度合格
末藤 直子さんの合格体験記

合格者
一発合格

スマートコースで頑張りました

末藤 直子さん

年齢 38歳
受験回数 1回
職業 会社員
出身校 広島大学大学院 先端物質科学研究科 分子生命機能科学専攻
受講講座 1年合格スマート攻略コース インプット+アウトプット一括
その他学習経験者向け講座

弁理士を目指した理由・きっかけ

私は企業の知財部で主に調査を担当しています。その中で、侵害可能性調査や無効調査をするにあたり、より法律的な知識を持って業務を行いたいと思い勉強を始めました。また、見解を述べる際に、弁理士の資格があることで社外の方々に安心感を与えられると考えたため、資格習得を目指すことにしました。

LECを選んだ理由

私は小学校低学年の子供がいるため、通学は選択肢に入れませんでした。YouTubeのガイダンス動画で「スマート攻略コース」の説明を聞き、通信でも質問しやすい環境であること、1コマ60分であることが決め手となり、受講することにしました。

主に受講したコースや講座の名称と受講した感想

「1年合格スマート攻略コース」を受講しました。通信専用なので、テキストの説明だけでなく、パワーポイントを使った図解やまとめが映し出されます。テキストだけだと単調な時も、視覚的に頭に入り、理解の助けになりました。重要条文を説明する際の馬場先生の例え話は、特に分かりやすいので、動画を一時停止してテキストに絵で書き込んでいました。このお陰で楽しく勉強出来ました。

通信というと質問できないことが一番のネックですが、馬場講師はツイッターで質問を受けてくださるので、疑問が浮かんだ瞬間に質問をすることが出来ます。これは、安心感がありました。皆が躓きそうな論点を質問したときは「ブログで回答しました」というお返事を頂き、ブログを見ると詳しく回答してくださっているので、とても嬉しかったです。また、受講の決め手となった1コマ60分である点は、集中力を保ちやすく、達成感が得られやすい上に、もう一度見たい部分を後から探しやすいメリットがあると思います。

利用して良かったLECのテキスト・過去問集等の名称と具体的な感想

1年合格スマート攻略コースで配布された馬場先生オリジナルの「短答これ問」が短答対策に最も役立ちました。年別の過去問は売られていますが、1枝1枝の根拠条文が異なるため知識がばらけがちだと感じていました。それに対して「短答これ問」は、「1つの条文、その下にその条文に関連する過去問の枝」という順番で、全ての条文についてこれが繰り返されています。全く同じ問題が出ることは稀ですが、「短答これ問」を見ていると、何度も同じ論点が出題されていることに気付けます。また、昔の過去問から直近の問題まで、全ての問題が収録されているため、沢山の問題から傾向をつかむことが出来ます。知識を入れる時期は「短答これ問」を使っての落とし込み作業が大変有効でした。

受講した答練や模試の名称と受講した感想

「短答実戦答練」は最後の総合回以外受けませんでした。知識的に完成していない時期には受けても復習まで手が回らないと考えたからです。総合回のみ、3月末に家で受験しました。時間配分を知る上で有効でしたし、出来ていない科目が明らかになるので今後の方針を講師に相談する際にも役立ちました。

「短答公開模試」は本試験の数日前に家で受けました。直前まで手が回らなかった下三法も完成してきて、自分の順位が上がっていることで自信が付きました。

「論文の答練」は受けても全然できないと思ったのでずっと受けなかったのですが、コースに含まれていた「論文直前答練(後期)」だけは絶対受けたほうがいいと言われてしぶしぶ受験しました。このお陰で特許は時間が足りないという状況を知ることができ、受けておいて本当に良かったです。また、半ばあきらめモードだった時に添削が戻り、とても前向きなコメントを頂けて、もしかしたら!という希望が出て再び頑張るきっかけとなりました。

短答式試験対策で気をつけたこと

分からないことはツイッターで質問したり、先生の講義がある日の空き時間に質問しに行ったりして、不明点を残さないように心がけました。とはいえ、完全に理解できていないと感じる部分もあります。そんな時は「そのうち分かるようになるさ」と考え、先に進むことも大切だったと思います。

スケジュールとしては、配信されるとすぐに受講する、というペースを守りつつ、馬場先生の教え通りに「落とし込み」や青本の色付け作業を並行して行っていました。

夏に「馬場信幸の短答・論文ステップアップゼミ」というゼミを受講してから日々の勉強に論文の全文書きを組み込んだところ、短答にかける時間が減ってしまいました。この間に短答の知識が抜けてしまい、11月末に短答の過去問を解こうとしたら遅々として進まなくなっていました。

そこで、年始に馬場先生に相談したところ「今は穴がいっぱいある状態のようだから、1月中に重要項目攻略講座(短答アドヴァンスを用いた講座)を2回ずつ聴き直すように。その間は過去問はやらなくてもいい」とアドバイスされました。聴き直し始めると一度受講したにもかかわらず、初めて聞くような新鮮さがあることに愕然としました。頭に入ったつもりでもすぐ抜けてしまうことを見越して、もっと早くに聴き直しすべきでした。結果的にこの聴き直し作業により条文の理解が格段に高まり、条文の内容が図や絵のように浮かぶようになりました。

また、1月末から「馬場信幸の短答これだけゼミ」を受講しました。「帰れません」という名の小テストが講義終了後にありましたが、夜の講義で体力がもちません。毎回1番に提出して早く帰ることを目標にして、その範囲の過去問だけは全てに頭に入れて臨むようにしました。このおかげで瞬時に問題が解けるようになりました。

上四法の基礎が固まってきた2月にパリ条約、3月に入りTRIPS、中旬からPCTを本格的に開始しました。条約は理解に時間がかかり、せっかく覚えてもすぐ忘れてしまうので、余白に条文の内容のイラストを描いておいて、楽しく覚えられるように工夫しました。不競法と著作権法は本試直前の3、4月からのスタートになりましたが、こちらもイラストに助けられながら条文と過去問を全て理解して解ける状態に持ってゆきました。

5月に入ってからは1つの法域にかかる時間を測り、毎日必ず全法域に触れられるようにスケジューリングし、分刻みでこなしました。

論文式試験対策で気をつけたこと

短答式試験が終わった日の夜、合格体験記をすべて読み、論文合格のために私に必要なものは何かを分析しました。その結果、論文試験は「答案構成力」「特徴的なフレーズのインプット」「表現する力(論文の型)」の3つが必須であり、自分には「答案構成力」が足りないと分かりました。

「答案構成力」をレベルアップするために最適と思われた納冨先生のゴールドWeb講座「論文プラチナ31DAYS」を短答式試験の次の日からスタートしました。この講座では確かな答案構成力がつきました。どんな問題が出ても、この方法で解けば解ける、というブレない法則を教わりました。答案構成力を武器に、過去問の演習に取り掛かったところ、項目は殆ど上げることが出来るようになりました。

同時に、1年合格スマート攻略コースの論文の講座で「論文の解答は、問題文の言葉と条文の言葉で出来ている」ということを教えてもらっていたので、論文過去問の解答を、条文部、問題文部、特徴的なフレーズ部の3つに分けて色分けする作業(マッチング)をスタートしました。このおかげで解答の構成が理解でき、さらに「条文でも問題文でもない、特徴的なフレーズ」をピックアップできるようになったので、これを完全にインプットしました。

「表現する力(論文の型)」については、答練を受けたことがなかったせいで、添削で直される機会がありませんでした。ここで助けとなったのは、「変なことを書いても点数にならないだけだから、書いた方がいいと感じたことは迷わず書いて!」というゼミでの馬場先生の言葉でした。減点を恐れずに、自分の言葉でもいいから「自信をもって全て書く」ことを頭に置き、本試験でも実行しました。

本試験まで時間がなかったため全文書きは殆ど行わず、文字が多めの答案構成を平成14年から30年の過去問(古い過去問は1年合格スマート攻略コースの論文スキルアップ講座のテキストにありました)で3回ずつ行い、すべての問題に対応できるようにして、本試験に臨みました。

口述試験対策で気をつけたこと

義村先生の「口述対策講座1stフェーズ」を受講しました。口述試験はこれまでの試験と気を付けるべき点が異なるため、注意すべき点を重点的に教えて頂けてよかったです。また、この講座には自主ゼミがあり、土曜の日中に仲間で集まって練習ができ、初めての仲間との練習はとても刺激になり楽しかったです。

論文発表後は「口述対策講座2ndフェーズ」に加えて練習会になるべくたくさん参加したほうが良いと聞いたため申し込みましたが、インプットの時間が少なくなり、必然的にアウトプットの質が低く落ち込むことが多くなりました。これではいけないと「口述対策講座1stフェーズ」の音声を聞き直したり、出来ない部分を集めた口述アドヴァンスを作り、何度も口に出して練習しました。最後の方は細かい言い回しを再現できるかに注意が行くようになります。「又は、なのか、若しくは、なのか」ばかり気にするようになり、大きな理解が欠如してしまう気がしたため、論文基礎力完成講座のテキストを読み直し、初心に帰ることもしました。それでも口述練習会では過去問にないところが出て、言えないと「青本は読んでいるのか」と聞かれるため、本番3日前に青本を全て読み直しました。結局、この方法が功を奏したというわけではありませんでしたが、やることはすべてやったという達成感はありました。

もっと早くやっておけばよかったと思ったのは、条文の解析です。口述試験は条文の言葉で答えるよう要求されます。条文の内容は分かっているのに、「あの条文の冒頭は、何から始まっていたっけ?」と考えるだけで分からなくなって上手に言葉にならず、悔しい思いを何度もしました。その対策として、口述対策講座1stフェーズで義村先生に習った通り条文を区分けして、何がどこにどの順番で書いてあるのか解析しました。それを口に出して練習することで、完全に再現出来なくても、要所は正しく再現できるようになります。条文の文言が再現出来るようになると、事例問題の説明がスムーズにでき、力を発揮できるようになりますので、条文の解析は早めにやっておくことをおススメします。

通学、または通信での受講のメリットとデメリット

通信は、通学時間がないため勉強時間が増えますし、体力温存の点でも最高でした。配信に合わせて勉強を進めてゆくため配信がペースメーカーになりますし、1年合格スマート攻略コースがスタートしたときに配られた「週間学習シート」というノートを毎日つけることにより、勉強の進度を常に把握することが出来ました。

1年合格スマート攻略コースはツイッターによる質問も受けて頂けます。質問の行列が出来てしまう通学よりもむしろ手厚いのではないかと思うほどです。仲間が必要な口述試験の練習は通学することをお勧めしますが、それ以外は全て通信でカバーできたと思っています。

受講したゼミや道場、単発講座の名称と受講した感想

安西先生の「短答直前『184道場』」はお気に入りの講座でした。全然イメージがわかなかった184の条文が、一瞬にしてとても良く分かるようになり得意科目になりました。安西先生の教え方はとても上手でわかりやすかったです。

納冨先生の「口述試験パネル問題攻略道場」も勉強になりました。口述のゼミでは自己流に答えていても、仲間同士だと許されてしまうこともあったのですが、納冨先生の道場では、正しい答え方を求められました。「あーこうやって答えればいいのか!」というお手本を手に入れた感じがしました。納冨先生の受講生さんもとてもきれいな回答をするため、良い見本を沢山知ることが出来て有益でした。

仕事や学業、家庭と勉強の両立のコツ・時間活用術など

この試験はある程度の時間が確保できないと難しい試験だと思います。私の場合は家庭と勉強の両立が最も気がかりでした。長時間家を空けることは避けたかったので、通信の受講も自宅でイヤホンをつけて家族の横でやっていました。何かあればすぐに対応できますし、私が全く家に居ないよりは家族の負担が少なかったようです。土日は子供の習い事と組み合わせてお出かけしてもらい、勉強時間を確保させてもらいました。家族には常に負担をかけている申し訳なさをいつも抱えていましたが、頑張る力にもつながりました。

今、合格して思うこと

これまで沢山の方々に支えられました。勉強法に悩んだとき、通年を通して馬場先生、論文では納冨先生、184道場で安西先生に相談にのって頂き、そのたびに大変的確なアドバイスを頂きました。お陰様で、大きく迷って勉強の手が止まってしまうことなく、試験日まで頑張り切ることが出来ました。またLEC水道橋本校のスタッフだった中島さん(現大宮本校勤務)にも、必要な講座を一緒に考えてくださっていつも励ましていただいたこと、とても感謝しています。そして、勉強時間を私にくれて応援してくれた家族、どんな時にも私の合格を信じて支えてくれた職場の方々、応援してくれた全ての方にありがとうの気持ちでいっぱいです。今後も勉強を続け精進してゆきたいと思います。

これから弁理士を目指す方へのメッセージ

周りの進度と違うからといって絶対ダメとは限りません。いろいろあって、勉強が思うように進まなくても絶望しないで走り続けてほしいと思います。私は答練をほとんど受けませんでしたし、皆が過去問を回している1月に、ひたすら講座を聞いて基礎を固めていました。「絶対間に合わないからもう無理!」と投げ出したくなる時もありましたが、それでも諦めないで自分に必要な勉強をやり続けて本当に良かったと思っています。

また、長丁場になりますから、体力に自信がない方は「自分が潰れてしまわないギリギリのライン」を早めに見極めて、無理をしすぎないことをお勧めします。私は飛ばしすぎて、体調を崩したり、秋には帯状疱疹になったりして勉強時間を奪われました。通学で申し込んだ講座でもWebで受講することもできますから、体調が芳しくないな、と思ったら上手にツールを使って乗り切ってください。応援しています。

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