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2019年度合格
M・Tさんの合格体験記

合格者
一発合格

全力投球、そして前進

M・Tさん

年齢 29歳
受験回数 1回
職業 公務員
出身校 首都大学東京 都市教養学部
受講講座 1年合格ベーシックコース インプット+アウトプット一括
その他学習経験者向け講座

弁理士を目指した理由・きっかけ

学生時代、本屋さんで資格のことを知ったことがきっかけです。理系を選択した私は、こんな選択肢があるのかと興味を持ちました。就職後数年が経ち、日々の業務をこなしながら、取得するなら今しかないと思いました。

LECを選んだ理由

やはり1番の合格実績があったことです。また、中でも宮口先生が最も多くの一発合格者を出していること、お試し動画の先生の話が面白くて気が付いたら終わっているくらい時間が短く感じたことから、宮口先生のガイダンスに行きました。

主に受講したコースや講座の名称と受講した感想

宮口先生の1年合格ベーシックコースを受講しました。私は12月の早い申し込みだったため、先取りWeb受講ができ、これで全体像がつかめたため、入門講座が始まってすぐに「宮口聡の論文ヤマゴロ講座2018条約過去問特訓PLUS」を受講することができました。

入門講座では必ず講義に出席し、復習としてもう一度Webで聞き直しながら先生の発言やメモ書きを四法対照整理ノート(PATECH企画)に書くということを毎回行いました。この法文集は情報をまとめたノートとして最後まで役に立ちました。講義に出ていたこともよかったと思います。講義で指されたことで、答えられなかったことはとても記憶に残りました。また、先生は休憩時間や講義時間外でいつも質問に対応してくださいました。先生への数えきれない質問、相談によって合格できたと思います。

利用して良かったLECのテキスト・過去問集等の名称と具体的な感想

宮口先生のゴールドWeb講座「『理想と現実』答案 論文過去問21年分」で、最初に解説講義を聞き、その後先生の答案2パターン(「理想の答案」「現実の答案」)を全文写しするという勉強をしました。年内はその勉強だけで終わってしまい、過去問で自分の答案を書いたのは短答合格後の直前期に入ってからですが、写経的な勉強でも十分に効果があるということがわかりました。

また、「『理想と現実』答案 論文過去問21年分」を受講している受験生仲間5名で、自主勉強会を週1回開催し、過去問をそれぞれ担当ごとに割り当て、各自作成した答案構成を解説するということをしていました。他人の解説を聞くことで、自分では見過ごしていた細かい部分に気づくことができました。

宮口先生の短答対策用のゴールドWeb講座の『短答REVOLUTION2019』も受講しました。この講座は、SpreadSheet(スプレッドシート)という過去問16年分の分析表がついおり、さらに枝(問題の選択肢)ごとに問題を解くことができるため、1枝ずつ正確な知識をつけることができます。また、出題数が薄いところは宮口先生のオリジナル問題や宮レジによりカバーされています。

年内に1周目、年明けに2周目と3週目、本番直前に4週目をしました。私は間違えた問題に×をつけていましたが、4週目以外は×が付いていない問題も含め、全問解きました。一度できた問題でも次は間違えるかもしれないと思ったことと、問題数を多くこなすことが大切だと思ったためです。条約(特にPCT規則)などの条文数が多いわりに総問題数が少ない科目は、SpreadSheet(スプレッドシート)を見て出題数が多いところを中心に勉強しました。

受講した答練や模試の名称と受講した感想

論文合格答練のオプションとして申し込める「宮口聡の[短論一気合格狙い]ハイブリッド道場」を受講しました。短答対策として先生オリジナルの問題100題を解けるとともに、論文合格答練で自分が書いた論文について先生の添削が受けられ、模範答案をもらうことができます。私には模範答案はとても長くて書けないと思ったため、宮口先生の答案を復習として毎回全文写しをしていました。

短答式試験対策で気をつけたこと

既に書いたように、『短答REVOLUTION2019』を年内に1周、年明けに2周以上行いました。合格後に振り返ってみると、短答試験がキーポイントだったと思います。

勉強が最もうまくいったのは条約でした。条約と著作権は条文数が多いのに問題数が少なく、最初はどう勉強するか困惑しましたが、過去問で間違えたことや講義で先生が解説したことを法文集に書き込むと、何度も聞かれている部分がわかります。また、PCTは先生が大事だとおっしゃったフロー図に情報を書き込みました。その結果、答練などでいつも上位を取ることができ、本番でも8点取ることができました。また、著不も満点を取ることができました。

上四法がそこまで点数が高くなかったため、下三法で高得点が取れたおかげで論文試験へ早期スタートできたと思っています。

論文式試験対策で気をつけたこと

論文は入門から直前までどの講義でも先生の模範答案を全文写しました。年内は論文試験のヤマ当てと語呂合わせを兼ねた「宮口聡の論文ヤマゴロ講座2018条約過去問特訓PLUS」、論文過去問対策講座の「宮口聡の『理想と現実』答案 論文過去問21年分」、論文基礎力完成講座の補助的オプション講座の「論文レベルアップゼミ」を受講し、年明けは「論文合格答練」、「論文サルベージファイナル道場」を受講し、短答後は平成16年から平成30年までの論文過去問の答案を自分で作成しました。

論文は苦手意識があったため入門時期からずっと勉強をしていました。9月に「宮口聡の『理想と現実』答案 論文過去問21年分」に取り組む前に、「宮口聡の論文ヤマゴロ講座2018条約過去問特訓PLUS」で論文の型を身につけるのがお勧めです。なお、私は宮口先生と安西先生の教え通りの型を身につけたいと思ったため、2人以外からの採点は受けませんでした。

ちなみに、私は選択科目免除ではなかったのですが、12月のガイダンスの帰り際に安西先生に応用情報技術者の試験を勧められ、その日から勉強を始めました。その結果、入門講座がスタートする前の4月の受験で合格することができ、必修科目に集中することができました。

口述試験対策で気をつけたこと

宮口先生の「口述特訓道場」と「口述ゴロテク道場」を受講しましたが、それ以外では自主勉強会を中心に勉強しました。ヤマを張らないこと、堂々とすること、「わからない」と言わないこと、黙らないことなど知識以外の面もたくさんのことを教わりました。口述は実践あるのみだと思いました。

口述の勉強を始めると、自分が今までいかに曖昧に条文を覚えていたかを思い知らされました。その条文がどんなことを意味しているのかわかっても、先頭の言葉が出てこないということが何度もありました。論文試験後、できるだけ早く口述対策をスタートすることが大切だと思いました。

通学、または通信での受講のメリットとデメリット

オプション講座も含め、ほぼ全ての講座を通学で受けました。通学で通うことで自分の勉強ペースを保つことができ、気になったらすぐに質問をすることができる点がメリットだと思います。何気なく話していた受験仲間から情報をもらうこともあります。

もう一つのメリットは先生に講義中に指される点です。より記憶に残るとともに、口述試験の練習にもなります。

デメリットとしては、講義の開始時間・終了時間が決められている点です。1日3コマが続く日、終了時間が夜遅い日などは体力的にとても辛かったです。

受講したゼミや道場、単発講座の名称と受講した感想

安西先生の講義は全て受講し、良かったと思います。

論文レベルアップゼミは受講することで、条文を理解した上で答案を作成するということができるようになりました。このゼミでは判例をまとめた冊子がもらえます。判例の勉強が苦手で逃げていましたが、安西先生にこの冊子に出てくる判例くらいは覚えた方がいいと言われ、毎日冊子を持ち歩いて隙間時間に眺めました。

また短答直前には「安西悠の短答直前『マドプロ特例道場』」と「安西悠の短答直前『184道場』を受講しました。どちらも勉強がおろそかになりがちですが、先生の講義を受けるとその後はどんな問題でも解けるくらい自信がつきました。本番でもマドプロ特例の問題を迷うことなく正解することができました。

1月2日に実施された「宮口聡の新春宮口模試&法改正ダイジェスト道場」は年内までの勉強の成果を図ることができます。総合3位を取ることができたのですが、点数が低かったため、短答の勉強がまだまだ足りないというモチベーションになりました。

青本系の講座としては、宮口先生の「青本趣旨対策講座」を取りました。論文向けの一行問題対策講座ではありますが、口述の勉強にも非常に役に立ちました。それぞれレジュメが薄い冊子になっているため、持ち歩いて電車の中で読みました。

道場でとても印象に残っているのは、「論文最後の悪あがき道場」です。商標法で、「社会通念上同一の商標」と「50条による商標登録の取消しを免れるための使用は商標的な使用であることを要するか否か」の論点がズバリ的中しました。

仕事や学業、家庭と勉強の両立のコツ・時間活用術など

職場には早くから受験していることを伝えていました。受験について理解していただき、配慮・応援していただきました。家族も受験を応援してくれました。環境に恵まれたおかげで合格できたと思います。

通勤時間、休憩時間はなるべく勉強するようにしました。立っている間はテキストを読んだりWebの復習動画を見たりして、机に向かえる時は法文集への書き込み、論文の全文書きなどをしました。

今、合格して思うこと

合格でき、とても嬉しいですが、やっとスタートラインに立てたという気持ちです。宮口先生や安西先生をはじめとした先生方のご指導、周りの方の応援など感謝することばかりです。

振り返ると、とにかく前に進むこと、すぐ決断することが実を結んだのかなと思います。

これから弁理士を目指す方へのメッセージ

私にとっては精神的にも体力的にも時間的にも金銭的にも追いつめられる試験でした。苦しすぎて、試験の度に「ここで落ちたらやめよう」と思っていました。それでも先生方や先輩弁理士の教えを信じて前に進むことで結果につながったと思います。迷ったり悩んだりしたときは、積極的に相談することをおすすめします。

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