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2014年度合格
髙田 拡嗣さんの合格体験記

合格者
一発合格

挫けても何度も立ち上がって得た合格

髙田 拡嗣さん

年齢 32歳
受験回数 1回
職業 会社員
出身校 京都大学大学院 薬学研究科創薬科学専攻
受講講座 1年合格ベーシックコース+アウトプット完成コース、学習経験者向け講座
  • ※掲載年齢について…掲載している合格者の方々の年齢は、2014年度弁理士試験の最終合格発表日(2014/11/11)時点のものです。

弁理士を目指した理由

大学生の時、研究室の先輩が弁理士試験に合格され、弁理士の職務内容を聞いたことをきっかけに知的財産に関心を持ち始めました。そして、知的財産管理技能検定2級を取得したところで、弁理士試験の受験を考えました。しかし、試験ガイドの書籍を読むと勉強時間が最低でも1000時間とあり、やり切る決心ができず受験を断念しました。このことが尾を引いて、就職してからもなかなか受験勉強に踏み切れませんでした。

就職後、メーカーの知的財産部に配属されてから、担当先の研究者の方が弁理士受験に合格されたという話を聞いて、専門性をさらに高めて自分自身のレベルアップを図りたいと考えて、受験を決心しました。

LECを選んだ理由

受験をするに当たっては、時間とお金がかかることよりも1度失敗したら諦めてしまう自分が想像できたため、何としてでも1発で合格したいと思い、予備校を探し始めました。職場の弁理士資格保有者の受験時代のお話を聞いて、色んな予備校の情報を集めました。また、公開講座への参加や無料体験用のDVDの視聴を通じてのフィーリングと、一発合格者の人数を踏まえて、LECの納冨先生のクラスに決めました。御自身の受験時代及び今までの合格者の得手不得手を踏まえ、且つポイントの分かり易いシンプルな説明だったので、自分にはぴったりと感じたことが決め手でした。

入門講座のカリキュラム・テキスト・講師について

1年合格ベーシックコースは、入門講座、論文基礎力完成講座、短答基礎力完成講座と順に行われ、少なくとも3回、深さは違えども同様の内容が繰り返されます。講師の方もこの点を踏まえて各講座で繰り返して解説して下さるので自然と理解が深まりました。今思えば、特に入門講座はポイントが簡潔に纏められており、この講座を講師の方の指示通り入念に復習したことで、論文と短答の講座で知識と理解を深められました。

受験勉強を始めたころから、論文試験に関して受験経験者である学習経験者との差を不安に感じていました。すると、論文基礎力完成講座では、納冨先生がその点を講義でアドバイスして下さり、また、オリジナルレジュメ(「納冨レシピ」)を配布してくださり、学習経験者との差を埋めるコツを御教授頂けたのが本当に良かったです。
短答試験用テキストについては、「短答アドヴァンステキスト」をきちんとこなせば、きっちりと点数を稼ぐことができたので、青本や基本書を行ったり来たりする必要がなく、非常に効率的に学習することができました。

短答試験対策で気をつけたこと

私は捨て科目は作らず、7科目すべてバランスよく点数を取りたいと考えて臨んでいました。これを実現するには、講師の方の指示通りに講義の復習をこなすことが全てだったと思います。条文を読み、主体・客体・時期・手続きを理解し、過去問と類題を解き、理解度を確かめ、間違ったところは1週間以上の時間をおいてから再度理解度を確かめるということの繰り返しに尽きます。特に四法については、空き時間があれば四法対照法文集を読み込むようにしました。

私は暗記要素の強い商標法・条約・著作権法が苦手でした。商標法は内容的には面白く感じる一方、短答試験的には非常に苦手でした。これを踏まえて、短答的に苦手なところを一問一答集や短答実戦答練を通じて洗い出して、試験までに潰していくように心がけました。条約と著作権法は、GW(ゴールデンウィーク)になっても中々うまくいかず、悩んだ結果、江口先生の効率的選択学習の通信講座を受講しました。これが自分にぴったりの講座で、要点を押さえつつ肉付けするという形で、条約と著作権法を学習することができ、試験までぎりぎりでしたが条約と著作権法は武器と変化しました。

講師の方の1日1点上げることができるという言葉を信じて、苦手なところを見つけ、それを潰す方法を見つけて実行することを繰り返し取り組んだことが短答試験突破の鍵でした。

論文試験対策で気をつけたこと

まずは試験で定められた時間を気にせず、自分なりに答案構成をして全文を書き切るということを最初に慣れるように心がけました。しかし、実際には趣旨や判例の問題が出たりすると、中々実施できませんでした。慣れることができたのは、芦田先生のLゼミで、10〜20行程度の回答になる問題を繰り返し解くことを行い始めて2ヵ月経過した頃でした。これに加えて毎回宿題で論文の問題を解くことで、自分でも慣れていくのが実感できました。

次は答案構成で間違えない訓練を心がけました。一度解説を受けた問題を用いて1日1問は答案構成をするように努めました。これにより、読み間違いや読み飛ばしなどの自分のしやすいミスを把握することができ、再発を防止できるようになりました。私は答案構成で書きすぎる弱点があったので、時間節約の観点から、この訓練を通じて軽く書いておけば良いことなどを見出していきました。

私は趣旨の1行問題や判例などを知っていないとできない問題が、学習の全体像を見ることができず苦手でした。趣旨については、江口先生の趣旨大局講座を通信で受講し、繰り返し復習することでベースを築くように心がけました。その上で、論文直前期に納冨先生と宮口先生の青本講座を詰め込んで受講し、重要度の高いところを中心に押えて、キーワードだけは外さないように心がけて学習しました。

どの講師の方も口を揃えて仰っていた簡単に趣旨を書ける訓練は、理由づけにも使えるので特に意識して学習しました。判例は割り切って、模試や答練で出たものと解答に記載の他の判例に重点を置いて学習しました。

通学講座のメリット・デメリット

試験勉強は辛いので、仲間がいると緩和されます。通学講座によっては懇親会や自主勉強会も行われるため、勉強以外の日頃の悩み等も相談できたので非常に良かったです。何より、毎回顔を見る度に、この人たちに勝たなければ受からないと思い、危機感を自分にもたらすことができました。

仕事と勉強の両立の仕方

平日、場合によっては休日が仕事で纏まった時間をとることが困難なことがありました。事前に纏まった時間あったらやること、細切れの時間しかないときにやることを決めておくことが、効率的な学習につながります。私は纏まった時間がある休日には問題を解き復習することとして、1日12〜13時間ほど勉強しました。平日は仕事疲れなどで中々勉強できなかったので、昼休みと通勤などの移動時間に条文を読む・趣旨を覚えるということに絞って学習しました。

正直、毎日コツコツしっかり勉強することはできませんでした。1週間のうち自習時間が5時間もないことが何度もありました。その分、やるときは徹底的にやるように心がけていました。勉強が思い通りできなくて挫けても、講義だけは出席して何とかしてしがみ付こうと思っていました。

今、合格して思うこと

講師の方の解説される学習の「軽重」を見出すことが、一発合格につながりました。全てをきちんとは無理です。どこが合格にとって重要かを考えるように割り切れたことが良かったです。

これから弁理士を目指す方へのメッセージ

講師の方のアドバイス通りに学習し、挫けても諦めず、何とかしがみ付き、気持ちとタイミングのあった、ここぞという時に気が狂うほど熱心に勉強すれば突破できると思います。頑張って下さい。

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