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2012年度合格
成田 友紀さんの合格体験記

合格者
一発合格

自己流を見極める

成田 友紀さん

年齢 29歳
受験回数 1回
職業 特許事務所勤務
出身校 慶應義塾大学大学院 総合デザイン工学専攻
受講講座 1年合格ベーシックコース+アウトプット完成コース、中上級者向け講座
  • ※掲載年齢について…掲載している合格者の方々の年齢は、2012年度弁理士試験の最終合格発表日(2012/11/9)時点のものです。

弁理士を目指した理由

私が弁理士を目指したのは、大学の進路指導の先生に、君には知財の仕事が向いているんじゃないか、と言われたのがきっかけでした。そう言われるまでは、知財の仕事について考えてみたこともなく、就職先の候補にもまったくありませんでした。ですが、言われてみて考え始めると段々と興味が湧いてきました。そうした後に、弁理士になろうと決心し、勉強を始めました。

LECを選んだ理由

LECを選んだのは、やはり勉強するなら大手が良いだろうと思ったからです。私が勉強を始めようと思ったのが7月の終わり頃だったので、ちょうどその頃から始まるコース(1年合格ベーシックコースの夏生)があったということもありました。

入門講座のカリキュラム・テキスト・講師等について

上記のような理由でLECを選んだのですが、講座を受けてみると、すぐに当たりだったと感じました。テキスト等の充実度についてもさることながら、納冨先生の教え方は非常に自分に合ったものでした。緻密に組み立てられたスケジュールや勉強方法は、毎日勉強をしていく中で、着実に自分の力が上がっていくことを実感できるものでした。記憶に頼らず趣旨から理解していくという点も非常に納得でき、必要な知識がすんなりと入ってくるようでした。

仕事と勉強の両立のコツ

私は横浜の方に住んでいるので、水道橋本校は結構遠く、片道1時間30分くらいかけて通っていました。ですから、通学時間は往復で3時間でしたし、平日夜の講義などは終わるのが遅いので、結構大変でした。ですが、通うことで勉強のリズムができますし、私の場合、あまり近いよりもやや遠い方が、絶対行かなければという感じで自分を頑張らせることができました。私は博士課程に在籍中から勉強していたのですが、その時すでに大学にはほぼ籍を置いているだけの状態でしたので、論文試験までは勉強に費やせる時間が多かったです。論文試験後から就職活動を始め、論文試験の合格発表前には特許事務所で働いていました。口述は働きながらの勉強となりましたが、行き来の電車、帰ってから寝るまでの時間など、細切れの時間を見つけて勉強していました。

短答試験対策で気をつけたこと

短答試験では、とにかく色々な法域や条文間での関連を意識することに気をつけました。単なる暗記にならないように、趣旨や意味を考えながら覚え、他の法域との関連を考えました。各事項を結びつけることで1つ記憶するだけで、2つ、3つ覚えたことと同じようになるようにしました。これは、短答試験の記憶だけの助けではなく、その後の論文試験、口述試験にも役立ったことだと思います。特に条約は当然関連が多いので、パリ条約にこの条文があるから、国内法令にこの条文がある、というように結びつけて覚えていました。後は、納冨先生のスケジュールに従って勉強し、四法対照条文への情報の一元化にも気を付けました。

論文試験対策で気をつけたこと

論文試験では、納冨先生の教え通り、システマチックに解くことに気をつけました。それから、同様に情報の一元化ということにも気をつけました。私の場合は、論文基礎テキストに答練等で重要だと思ったことなどを貼り付けました。論文では、細かい暗記よりも趣旨や理由を書けることに重点を置き覚えるようにしました。

意外と、論文時にネックだなと感じていたのは、意匠や商標の条文番号が最初なかなか出てこないことでした。四法対照条文で短答の勉強をしていると、どの法域にもある条文は特許の番号なら分かるが、他の法域の条文は分からない、という事態に陥りやすいです。もっとも、答練をたくさん受けるうちに最低限の条文は出てくるようになりますが、私は意識的に意匠や商標の条文番号を覚えるようなこともしていました。

私は論文試験がとにかく不安だったので、1年合格ベーシックコース以外にも論文の講座や答練をいくつか受講し、3月いっぱいくらいまでは、短答と論文の勉強を並行していました。短答直前には、さすがに短答だけに集中しましたが、その時やり残した問題などは、論文直前期にすべてやりました。

口述試験対策で気をつけたこと

弁理士試験は短答試験、論文試験、口述試験とそれぞれ性格が異なる試験ですが、突き詰めれば勉強の仕方はあまり違いが無いと思います。もちろん、勉強する範囲は異なってきますが、やり方自体はそんなに差がないと感じました。これは納冨先生もおっしゃっていたと思いますが、むしろ切り離して考えない方がいいと思います。短答の勉強は、論文・口述のために、論文の勉強は口述のために、というような感じで、先を見据えた勉強をするとよいと思います。短答には趣旨などは必要なく、ただでさえ覚えることが多いのに趣旨までなんて…、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、論文・口述の勉強で覚えなくてはならないですし、趣旨から覚えるということは、本質的な内容を理解しながら、ということになるので、覚えるのも早くなり、結果として効率的です。

これから弁理士を目指す方へのメッセージ

弁理士試験は、とても長い試験です。正直、何度心が折れそうになったか分かりません。一つの試験が終わるたびに、もう試験なんて受けたくないと思いながら、勉強していました。特に最後の口述試験の前は、論文試験から間が空いているということもあって、一番辛かったです(就職していたということもあります)。そんな中、私は極力息抜きをしっかりするようにしていました。あまり根を詰め過ぎてもいけないと私は思います。もちろん、最低限やることはやる必要があります。ですが、あまり何でもかんでも我慢して勉強しているとストレスがたまって効率も悪くなりますし、体にも良くありません。息抜きをするときと勉強をするときの切り替えをしっかりして、時には適度に自分に優しくすることも必要と思います。

それと、もう一つ。これは何についても言えることだとは思いますが、“自己流を見極める”ことが大切だと思います。よく自己流はいけない、みたいな話を聞くこともありますが、それはある意味では正しいですが、どんな場合にでも必ずあてはまるものではないと思います。本来勉強の仕方は人によって違うもの。誰かに教わったやり方が自分に合っているとは限らないのです。ですが、何も分からない所から“自己流”でやってしまうのは、やはり危険です。ですから、“見極める”必要があるのです。

LECの先生や合格者の話を聞きつつ、参考にしながら正しい自己流の勉強ができれば、とても効率的にできるはずです。私の場合は、最初のうちは、法律という今までほとんどやったことのない新しい勉強だったので右も左も分からず、とにかく納冨先生の言うように勉強していました。少しずつ慣れてきたあたりからは、納冨先生の言うことを中心にしつつ、自らのスタイルにアレンジを加えた自己流の勉強法へと移行していました。この自己流には、前記の息抜きの仕方も含まれます。もちろん、教えてもらった方法が自分に完全に合う場合もありますから、そういう場合は特にアレンジを加える必要もないと思います。それも含めて“見極めて”いただければよいかと思います。正しい自己流を見極めてぜひ合格を勝ち取ってください!

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