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2022年度合格
N・Tさんの合格体験記

合格者

通信でも充実した受験生活!

N・Tさん

年齢 29歳
受験回数 2回
職業 会社員
出身校 京都大学大学院 薬学研究科 薬科学専攻
受講講座 論文トリニティコース
選択科目 免除あり:修士号

弁理士を目指した理由・きっかけ

会社で自らの職務発明について特許出願をする機会があり、特許制度に興味を持ちました。理系出身ですがもともと法律の分野にも興味があったので、より深く知財に関わってみたいと思うようになりました。

それまでは弁理士という職業を知りませんでしたが、調べるうちに、専門性の高さと、難易度の高さから、成長の一つとして働きながら弁理士を目指すことにしました。

LECを選んだ理由

一年目は他社の教材を用い、短答式に合格しましたが、短答式に一極集中していたため、その年の論文式試験では全く力を発揮できませんでした。論文式試験に合格するには膨大な知識量と経験が必要なのに加えて、相対評価であるがゆえに周囲と比べて遜色ないかそれ以上の回答法が重要であると考え、実績も高く、受講生も多いLECの講座を受けることにしました。

LECで受講した学習経験者向けコース・講座とその担当講師について

一年目の論文式試験の本試験では、経験不足と知識不足により、ほとんどの科目で答案を埋めることができず、とても悔しい思いをしました。宮口先生の講座は、「短く、賢く書く」というコンセプトに惹かれて受講しました。前半は趣旨や小事例のインプットとなっており、短答用の知識だけでは不足していた細かい趣旨、判例、審査基準などを、発展的な内容も踏まえて学習することができました。もちろん、インプットだけでなく練習問題とその解説もあり、インプット時期にもバランスよくアウトプットの最初の練習ができました。後半は、インプットを踏まえて、重要な論点のアウトプットが身につくように、事例を交えた答案構成の演習と解説のサイクルを繰り返すことができました。

宮口先生の講座では、正確でハイレベルな知識をインプットすることを前提としたうえで、上述したように、試験時間内に書き切ることができるようにコンパクトにまとめたアウトプット表現を教えてくださいました。これは、初めから簡潔な知識で継続するのとは異なり、深い知識が身につくからこそ、必要な部分だけを『引き出し』から出して使うことができるということで、問題文の問われ方や時間配分に合わせて応用が利く勉強法であると感じました。

また、論文式試験では項目を落とさないようにあらかじめ検討項目を挙げられるようにすることが重要ですが、宮口先生おなじみのゴロやリズムに合わせた覚え方により、複数項目の個数やキーワードの頭出しがスムーズにアウトプットされるようになりました。さらに、知らず知らずのうちに、瞬発力が求められる口述試験においても条文や趣旨がスムーズに出るようになっていました。

LECで受講した答練について

論文実戦答練/論文完成答練/論文集中答練
論文集中答練、論文実戦答練、論文完成答練はコースに含まれており、絶え間なく答練の機会がやってくるため、圧倒的な経験数を踏むことができました。特に、論文実戦答練は、模範解答のほかに講師の解答とその解説動画がついており、一人の講師による一貫した型を身につけるのに役立ったほか、模範解答と解釈が割れる点についての解説もあり、様々な場面に応用できる力が身につきました。

LECで受講したスポット講座について

判例論点攻略講座
判例論点攻略講座のテキストと音声は、教材到着から本番前日まで、最も重宝した教材の一つです。判例は、条文と異なり、試験中に参照することもできませんし、条文趣旨と異なり、必ずしも条文とセットで学習するとは限りません。判例はその内容を知らなければ答えることができず、答練で登場しない限りは、膨大な裁判例の中からどれを選んで学習してよいかなかなかわからないと思います。数多くの重要判例に触れることができたので自信に繋がり、実際にこの内容に近いことが本試験に出た年もあるようなので、この講座で経験を積んでいるかどうかによって、書けるかどうかが変わることもあるかもしれないと思いました。

LECの教材や学習システムについて

私はゼミなどをとらず、一貫して講座を通信で受講しました。Web受講の画面では、倍速再生により効率的な学習をすることができ、10秒ごとに戻ることもできるので聞き逃したところを何度も細かく視聴することができたのが便利でした。講義中の手書きレジュメもPDFでアップロードされていたので安心でした。また、論文の添削では挙げるべき項目ごとに配点が参照でき、何ができていて何ができていないのか、強みと弱みを知るのに役立ちました。添削の返却スピードは想定よりも早く、復習がしやすくてとても助かりました。

論文式試験対策で気をつけたこと

論文式試験では、「とりあえず選ぶ」などということができないため、自分の書いた答案がそのまま点数になります。つまり、本試験の答案用紙に文字を書かなければ絶対に点数はもらえません。

私は一年目は対策不足により、答案構成の時間と記述時間の配分を誤り、答案用紙を全く埋めることができずに終了してしまい、50点を大きく下回る点数でした。どれだけ完璧な答案構成を作ったとしても、残念ながら採点の対象にはなりません。

論文式試験の本番はボールペンで手書き一発勝負なので、しっかり下書きして清書に臨みたくなる気持ちもわかりますが、答案構成はナンバリングと目次を書く程度の気持ちで、文字を減らして「内容の正確さ」を充実させ、それを見ながら頭の中から趣旨や判例を呼び起こして直接記載するようにすることで時間を節約しました。これはすぐにできるようになるものでなく、答練や過去問の書き起こしによる入念なトレーニングが必要となりますが、今年の本試験の意匠法と商標法は納得のいく内容で裏表一杯に文字を埋めることができ、相応の点数をいただくこともできたと思っています。このようなトレーニングには、基幹講座の練習問題、答練や過去問を、頭と腕に染みつくまで何度も「書く」練習をするのが効果的だと思います。

口述試験対策で気をつけたこと

口述対策では、8月頭から早めに、かつ重点的にアウトプットの対策をしました。口述試験も上四法のほぼ全範囲が出題範囲になるので広範であり、論文終了後から口述試験まで3か月あると言っても、条文、青本、審査基準をすべて読み切って身につけるのは困難です。まずは、過去問で何を聞かれて、何を、どれくらい答えればいいのか、という点から把握し、それに合う広さ・深さでインプットを行いました。また、論文合格後の直前期はさらにアウトプットを強化し、模試や練習会の情報を逃さないようにして多めの練習に臨みました。

学習時間を捻出するために苦労したことや工夫したこと

集中力や本番力を発揮するには、健康を維持することも重要であるため、食事には気を使い、宅配の食品のサブスクリプションなども利用することで、時間が無いながらも栄養管理を心がけました。また、勉強時間をアプリで管理することによって、貯金のように自分の努力が可視化され、勉強時間を確保するモチベーションアップにつながりました。

通学、または通信での受講を選択して良かった点や反省点

私は模試以外は通信で学習しましたが、自分には通信が合っていたと思います。スキマ勉強が苦手だったので、移動時間を節約でき、一日中集中して一つの場所で勉強に取り組むことができました。ただ、顔見知りのゼミ仲間が一人もいなかったので、簡単な疑問の解消、進捗の共有や口述練習の相手探しに苦労しました。しかし、周囲の点数と比較して落ち込んだりすることなく、自分の努力量を信じて突き進むことができたというメリットもありました。特に地方受験生の方は、都市部の受験生に比べて不利なのではないか、と感じてしまう場合もあるかもしれませんが、勉強のペースさえしっかり作れるきっかけが別途あれば、通信でも充実した講座の内容を吸収することができると思います。

今、合格して思うこと

約2年の受験期間は辛いことも多かったですが、打ち込むことがあってとても充実した期間でした。仕事で辛いことがあっても、資格が自分の強みになるに違いないと信じれば逆に仕事も資格もうまく付き合えるようになっていました。

みなさん、それぞれなりたい姿があって試験勉強に取り組んでいると思うので、なりたい自分を想像して、時には合格体験記に書きたいことや合格を報告したい人をリストアップするなど、楽しみを膨らませてもいいかもしれません。私も今ここに立てる日が来るとは全く想像もつきませんでしたが、必ずその時は平等にやってきます。前を向いて、がんばってください。

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