忙しい会社員でも短期合格できた!LECの講師陣のおかげです!
前田 賢謙さん
年齢 | 38歳 |
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受験回数 | 2回 |
職業 | 会社員 |
出身校 | 京都大学大学院 高分子化学専攻 |
受講講座 | 短答&論文一気合格コース |
選択科目 | 免除あり:大学院 |
弁理士を目指した理由・きっかけ
コロナ禍で家にいる時間が長くなり、その時間を使って将来役に立つ資格を取りたいと思いました。その中で会社の同期が弁理士資格を取得し、身近に弁理士がいたことで弁理士資格を意識するようになりました。また、仕事では研究開発に携わっており、出願を行う機会もあるため、仕事にも役に立つと思ったので弁理士を志しました。
LECを選んだ理由
私は2021年2月から勉強をスタートし、初年度は7月の短答試験までの時間が半年を切っていたことから、他社の格安講座で短答に絞って勉強を始めました。とにかく過去問を4周させて詰め込みましたが、初年度は合格点にとどかず38点。次はこんなヒヤヒヤした気分で試験を受けたくないと思い、実績に定評があるLECを選び確実に合格を目指すことにしました。
LECで受講した学習経験者向けコース・講座とその担当講師について
2021年の短答試験終了後、LECのガイダンスをうけ、35点以上で不合格だった人は学習経験者コースを、と勧めていたこともあり、納冨先生の短答&論文一気合格コースで学習をスタートさせました。
初年度の過去問で詰め込んだだけの知識には穴が多く、納冨先生の講義を聞くたびに新たな知識が増えていったため、こんなことも知らなかったのか…と思う一方で、新鮮な気分で講義を受けることができました。納冨先生の講義、レジュメで最もお世話になったのは論文合格答案完成講座の知識定着編で使用した「要点整理解説」です。コンパクトに趣旨、要件等がまとめられており、短答にしか出ないような細かい条文の知識はカットされていて、短答試験後から口述試験までのインプット面はとにかくこのレジュメを回して学習していました。
自分でも本当に運が良かったのは論文試験の意匠終了後、商標の試験前の休み時間でもこのレジュメを読んでいて、その中で損害賠償請求の要件5つを目にしていたため、今年度の商標の問題で要件を漏らさず書くことができました。そのおかげで論文試験の商標では答練でも取ったことのない良い点数をマークすることができたのだと思います。とにかくこの講義、レジュメには感謝しています。
納冨先生はここは押さえておくように、と重要なポイントを指示してくださるので効率よく勉強が進められたと思います。やはり、忙しい社会人からすると効率はかなり重要で、すべてを完璧にすることはできないので、出題されやすいポイントから重点的に押さえるように心がけました。特に、相対評価である論文試験において、みんなが書けるから差がつくポイント、みんな書けないから差がつかないポイントをそれぞれ明示してくれたことは学習する上で大変参考になりました。
また、学習ペースについてもスケジュール表や各講義で指示してくださっていたので通信生にとってペースメークに非常に役立ちました。実戦答練や直前答練の解説では、自分が間違ってはいけない論点を落としたりしたときに、納冨先生から「この時期にこんな問題落としてちゃ、うからない」と厳しい言葉もありましたが、自分の足りないところがわかってよかった、本番じゃなくてよかったとポジティブに受け止めて学習を進めるようにしていました。
LECで受講した答練について
- 論文実戦答練/論文直前答練/論文集中答練/短答実戦答練
- 論文直前答練では、毎回納冨先生の解説がつくので、絶対に落としてはいけないポイントを教えていただくことができました。また、直前期の添削がかなり早く、振り返りの時間が取れるのでありがたかったです。さらに、論文の優秀答案を見ることができるので、他の受験生の書き方や添削について参考になりました。自分が優秀答案に選ばれたときには、かなりのモチベーションにつながり、よかったです。
LECで受講したスポット講座について
- 宮口聡の論文ヤマゴロ講座/宮口聡の短答ゴロテクコンプリート/江口裕之のテーマ別!PCTと規則全体をエッセンスで学習する特訓道場道場
- LECの良いところは道場などでいろんな先生の講義を受講することができることだと思っています。私は自分が足りないなと思っている範囲の道場、ゴールドWeb講座を受講しました。PCTに不安があったので江口先生のPCT道場を受講したり、細かい条文の暗記に自信がなかったので、効率よく条文をインプットできるように宮口先生のゴロテクは短答、論文、口述すべて受講しました。短答は特実、不著が芳しくなかったのですが、PCT道場のおかげで条約で救われました。
LECの教材や学習システムについて
教材に関しては、ほぼこれだけやっていれば、合格レベルに達する、という充実した内容でした。勉強時間が限られていたので、レジュメをマスターすることに注力しました。購入した青本はほぼ未使用状態のままになりましたが、それでも合格レベルに達することができたのは充実した内容の教材があったからこそだと思います。
短答式試験対策で気をつけたこと
年内は短答講義の受講のみ、2022年1、2月は論文試験対策にほぼ100%費やしていたので、2022年3月頭より本格的に短答対策を始めました。結果的には40点でギリギリ合格できたからよかったものの、短答対策がかなりギリギリになってしまったのですこしペース配分を間違えたと思います。
3月からまず短答ゴロテクでポイントを押さえつつ短答答練、過去問に取り組みました。ゴールデンウィークまでに一周するのがやっと、試験までに過去問は3周(3周目は間違えた問題のみ)、答練は間違えた問題のみ復習をこなして試験に臨みました。2回の模試ではいずれも39点に届かず、かなり焦りましたが、答練は本試験より難易度が高いと言い聞かせて心を落ち着けていました。
細かい点としては、自分は答練、過去問学習で、文末のmustやcan、主語の長官なのか、審判長なのか、といったところのケアレスミスが多かったことから、まず問題を解くときに主語と文末にマーキングして、ケアレスミスをなくすようにこころがけました。
論文式試験対策で気をつけたこと
初年度は論文試験の勉強を全くしていなかったので、2021年内〜2022年3月上旬の実戦答練終了までは論文試験対策にウェイトを置いて学習していました。勉強時間も限られていたので、全文書きは答練以外では行わず、とにかく趣旨や判例など納冨先生が重要だとおっしゃっていたポイントをインプットと、配布されたアウトプットテキストの答案構成を一周させていろんな問題にあたることを心がけました。
一方で、2021年度は論文の勉強を全くしておらず、論文の書き方を何も知らないまま学習経験者向け論文講座を受けたため、ほとんど書き方について触れられていない学習経験者向け講座では、論文の書き方習得には大変苦労しました。論文答練では散々な結果を連発していましたが、その中でも自分なりに集中答練→実戦答練→直前答練→模試の模範解答、納冨先生のレジュメを通じていろいろな書き方を試し、自分に腹落ちする書き方を習得できたと思います。
短答終了後は、まだ過去問に手を付けられていなかったので、論文直前ライトパックに申し込み、過去問も7年分に絞って、やったところは確実に落とさないように学習しました。はじめの一週間で宮口先生のゴロテクで地盤をかため、残りは過去問7年分の答案構成を3周、模試、過去答練、模試の答案構成を1周するのがやっとでした。
2回の直前模試はLEC横浜本校で受験しましたが、試験と同じタイムスケジュールで問題を解く経験ができたのはよかったです。ただし、LECの模試は直前までレジュメを見ていられるのに対して、本試験では条文を回収、配布するのに結構時間がかかるので模試ほどレジュメを見ていられない点は注意してください。2回の模試で総合で合格点がつくことはありませんでしたが、科目ごとで見るとA判定もチラホラでてきていたのでその点は自信に繋がりました。
口述試験対策で気をつけたこと
8月末までは引っ越し、子の誕生等あり、全く勉強に手がついていませんでした。8月末から論文合格答案完成講座の知識定着編のレジュメで記憶を取り戻しながら、過去問を合格発表までに1周させました。
口述ゴロテク道場でこの受験生活で唯一の通学受講をしましたが、宮口先生の質問に対して他の受講生がバンバン条文番号をさらっと答えていて、条文番号を覚えていなかった私はすごく焦りを覚えました。
口述練習をする仲間もおらず、口述の演習量が全く足りなかった私は試験1週間前に口述6時間マンツーマン必勝講座を受講しました。中山先生との徹底的な問答でできるだけ条文に即した答え方をすること、趣旨などもきっちり青本に即した答え方をすることを指摘いただき、最後1週間のインプットで条文番号の暗記に走ろうとしていた私に対し、趣旨など、条文に載っていないことに注力すべきとのアドバイスをいただき、勉強方法を修正することができました。また、最後に本当にわからなくなったら「法目的に反する」といってみるのがよいと言われたアドバイスを受けていたことで本試験で救われました。
本試験で、特実で時間切れになっていた私は、背水の陣で臨んだ意匠で、最後に5条3号の趣旨を聞かれ、どうしても「産業発展を阻害する」のキーワードが出なかったときに、中山先生のアドバイスにあった「法目的に反するからです」と答えたことで、「意匠法1条の条文をくわしく言ってみて」と助け舟がでたので、意匠をクリアすることができました。本当に感謝しています。
学習時間を捻出するために苦労したことや工夫したこと
会社の中でも比較的忙しい部署にいたので、短答、論文、口述それぞれ一ヶ月前を除いて平日はほとんど勉強に時間を割けませんでした。その代わり、土日祝は集中して勉強するように心がけ、またお風呂の中でも講義動画を見るようにして少しでも知識が定着するように心がけていました。
通学、または通信での受講を選択して良かった点や反省点
神奈川県在住で、通勤も神奈川だったので、通学に時間を要することもあり、通信を選択しました。これは私にとっては良かったと思います。
通信講座は通学時間なく家で効率的に勉強することができ、理解できなかったところは理解できるまで何回でも聞けるところが利点でした。
一方で、合格するまで、受験生の話し相手がいなかったのでペースメークには苦労しました。この進度で本当に合格できるのだろうか、と何度も不安を感じましたが、納冨先生の講義でこのペースで大丈夫、と言われるペースについていくよう心がけました。
今、合格して思うこと
この一年半、家族には本当に迷惑をかけました。ささえてくれた家族には本当に感謝しています。他の受験生にくらべ勉強時間が取れてない中でなんとか合格できたのは少なからず運もありましたが、効率よく最短ルートで導いていただいたLECの先生方のおかげだと思います。本当に感謝しています。