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2022年度合格
M・Kさんの合格体験記

合格者
一発合格

渡辺クラスで一発合格!

M・Kさん

年齢 22歳
受験回数 1回
職業 会社員
出身校 京都大学 医学部 人間健康科学科
受講講座 1年ベーシックコース インプット+アウトプット一括
選択科目 免除あり(応用情報技術者)

弁理士を目指した理由・きっかけ

理系の知識を活かしつつ、法律に関わることができ、かつ英語力や文章力を活かせる職業であるという点で、弁理士に興味を持ちました。また、自分の強みを明確にし、仕事をする上で自分なりの武器を持っておきたいという気持ちもあったことから、弁理士資格の取得を目指すことにしました。コロナ禍になったことで、通常より勉強する時間が確保しやすいと感じたことも、勉強を始める後押しになったと思います。

LECを選んだ理由

受けるからには一発で合格したかったので、一発合格の実績が最も高いという理由でLECを選びました。また、渡辺先生のガイダンスに参加し、質問や相談をしやすい雰囲気や、先生の話し方や考え方が自分に合っていると感じたため、その場で受講を決めました。

LECで受講した初学者向けコースとその担当講師について

1年合格ベーシックコースは入門講座、論文基礎力完成講座、短答基礎力完成講座の順に講義が展開していくのが良かったです。最初は「論文の前に短答に合格しないと意味ないのだから、さっさと短基礎を始めたい」とばかり思っていました。しかし、入門講座と論文基礎力完成講座で法律全体を俯瞰してから短答基礎力完成講座を受けたことで、条文が使われる場面や条文同士の関連性が理解しやすかったように思います。また、短答基礎力完成講座の中でも論文で聞かれそうなポイントに気づくことができ、「短答を勉強しながら論文の勉強にもなっている」状態になり、一石二鳥だったと思います。こうした講義展開が、短答・論文のストレート合格に繋がったと思います。

また、講義の進む速さやスケジュールも適切で良かったです。私は毎週、土曜日に講義を受けて、日曜日に丸一日講義の復習を行い、平日に過去問や答練、前々回分までの復習をするというルーティーンでした。私は余裕があるとついサボってしまうので、講義1回で進む内容が「1週間必死でやらなければ終わらないけれど、ちゃんとやればこなせる」くらいの量でちょうど良かったです。

渡辺先生は、「誰が、どのような場面でその条文を使うか」を丁寧に説明してくださったのがとてもよかったです。また、例えば中用権を「まさか、39条をちゃんと見てくれていないことはないだろうという期待保証」というように、独特な言い回しで条文を印象的な一言で表すのが絶妙に上手な先生でした。渡辺先生の独特な表現や絵によって、無味乾燥な条文が血の通った意味のある条文に感じられるようになり、丸暗記に頼ることなく理解して覚えることができました。短答試験に一発で合格できたのは、間違いなく渡辺先生のおかげです。

渡辺クラスは、長時間ずっと先生の話を聞くだけの講義ではなく、頻繁に当てられたり、受講生同士での口述練習があったりと、講義内でのコミュニケーションの機会が多かったので、緊張感を持ち、かつ楽しんで講義に参加することができました。このようなインタラクティブな講義スタイルは、少人数クラスならではのものだったと思います。

また、渡辺先生のオリジナルレジュメの内容は、基本的にLECのテキストとかぶっておらず、かゆいところに手が届く感じでとても気に入っていました。後述しますが、論文用の論証集(レベル3)は、特に重宝しました。

渡辺先生は、どんなにしょうもない質問をしても、適当に答えることはなく、私が完全に理解するまで丁寧に説明してくださったのがとてもありがたかったです。それに、どの受講生にも公平に優しく接してくださったので、信頼感、安心感を持って講義に参加することができました。

LECで受講した答練について

短答実戦答練
短答実戦答練は、本試験と同様に60問で構成されており、時間配分を考えながら素早く問題を処理する良い練習になりました。内容も満遍なく出題されており、難易度も本試験に近くて良かったです。また、解説が詳しく、なお書きに書かれてある関連知識も大変役立ちました。

LECの教材や学習システムについて

短答アドヴァンステキストは、条文、青本、判例、審査基準、関連過去問がコンパクトにまとまっており、短答試験に必要な知識が全て集約されている非常に充実した教材だと思います。これを覚えたら絶対合格できるだろうと、強い信頼感を持って使用していました。最新の法改正にもちゃんと対応していて良かったです。1周目は講義の進捗に併せてインプット用として使い、2周目と3周目では問題集として使用していました。

短答式試験対策で気をつけたこと

弁理士試験は条文についての試験ですので、条文をしっかり理解し覚えることに重きを置いて勉強しました。ちなみに、青本や判例、審査基準等は、短答アドヴァンステキストに載っているもののみ四法対照に一元化して覚え、それ以外の部分はほとんど触れていませんでしたが、少なくとも短答はそれで十分だったと思います。

短答基礎力完成講座の期間は、短答アドヴァンステキストを使って、講義の進捗に沿って条文を1条から順に学んでいきました。講義で進んだ条文までは、次週の講義までに必ず理解し覚えきると決めていました。講義が進んでくると、1ヶ月位前にやったところを忘れそうになるので、毎日「今日は特許法1条から54条まで」「今日は121条から170条まで」というようにブロックを決めて復習を繰り返しました。月日の経過とともに復習する量が増えて大変そうですが、復習を繰り返すと、段々と自分の中で「当たり前」レベルの知識が増えていくので、意外と大丈夫でした。

また、苦手分野を作らないことは常に意識していました。苦手分野を作ってしまうと、問題をめくってその分野が出てきたときに焦ってしまいます。本番は、ただでさえ想定外の問題が出ると言われているので、出たら嫌だと思うところは予め積極的に潰しておくべきだと考えていました。私の場合は、当初審判が苦手だったのですが、2〜3日かけてじっくり整理した結果、むしろ得意分野になりました。

短答基礎力完成講座は、短答試験の合否を左右するとても大切な期間の講座だったと思います。私が一発合格できたのは、この期間にサボらず丁寧に条文を読み込んだことが大きいと思います。

論文式試験対策で気をつけたこと

論文の勉強には、渡辺先生のオリジナルレジュメである論証集(レベル3)を主に使用していました。この論証集は、覚えるべきことが簡潔にまとまっているだけでなく、論文の型のようなものも身に付けることができたので、非常に有用でした。LECの参考答案や再現答案で、良いと思った構成や表現は逐一自分の論証集に加えて取り入れていました。

また、答練や模試を受ける毎に、自分の間違えやすいポイントや忘れやすい項目がわかってくるので、一つのメモにまとめて、試験直前に確認するためのリストを作っておきました。

答案は、明瞭かつ簡潔に書くことを意識しました。一文は短くし、わかりやすい項目立てをし、何が言いたいか明快にわかるようにしました。論文というと自分の考えを長々と論述しなければならないように思いがちですが、必要十分な内容を、抑揚を付けることなく淡々と書く方が受かりやすいと思います。

選択科目については、弁理士試験の勉強開始前に、応用情報技術者試験に合格して免除を取っておきました。

蛇足ですが、私は年末〜年明けにかけて全文書きを沢山行った結果、右手が腱鞘炎になってしまい、その後の勉強や仕事に大きな支障をきたしました(本試験はシップとサポーターでなんとか乗り切りました)。これから勉強する皆様は、全文書きは手を痛めない程度にとどめておくこと、弱い力でも書けるペンを予め探しておくこと、少しでも違和感を感じたら書くのをやめること(答案構成だけでも十分)に留意していただければと思います。

口述試験対策で気をつけたこと

論文試験の手応えがなく、正直落ちたと思っていたので、論文試験後はほとんど勉強していませんでした。論文合格後は、口述アドヴァンステキストを1周したほか、各種模試や口述練習会を受けられる限り受けまくりました。私は論文まで青本をまともに読んでいなかったこともあり、この時期にはじめて出会った趣旨や(そんなことはないはずですが)、間違った捉え方をしていた条文もあり、「この調子では弁理士にはなれない」と、不安と焦りでいっぱいになりながら勉強していました。

口述試験は、短答や論文と比べると合格率は高いですが、一問でも答えられないと先へ進めませんから、決して油断できない試験です。短答と論文を乗り越えた上で必死で勉強してもまだ落ちる人がいる試験であると捉え、危機意識を強くもって勉強していました。

学習時間を捻出するために苦労したことや工夫したこと

私は大学4年生で試験勉強を開始したので、3月の卒業までは比較的勉強時間を確保しやすかったです。一方で、4月から社会人になったため、引越しや研修等でバタバタした上、住む場所や人間関係など環境が大きく変化したことにより、試験直前はあまり落ち着いて勉強することができませんでした。しかし、直前期にそのような状態になることは勉強を開始した時から覚悟していたため、3月までにほぼ知識を仕上げるつもりで計画的に取り組んでいました。

また、友人との遊びや飲み会は頻度を抑え、趣味や娯楽は基本的に断ち切っていました。一発で合格するなら、それなりに時間を確保する必要があるからです。人付き合いは試験以上に大切なことなので、ゼロにはしませんでしたが、1週間でやるべきことが翌週に持ち越されることが決してないよう、自分のキャパを考えた上で計画を立ててから遊ぶようにしていました。

隙間時間を有効に活用することは常に意識していました。具体的には、通勤中、犬の散歩中、入浴中等に条文や趣旨を頭の中で唱えることを習慣化していました。

通学、または通信での受講を選択して良かった点や反省点

通学して一番良かったと思うことは、受験仲間(といっても大先輩)ができたことです。勉強に対する姿勢は勿論、人としても本当に尊敬できる受験仲間の皆様に出会うことができて、それだけでも財産だったと思います。受験仲間に後れを取ることがないよう、常に適度な緊張感と焦りを持って毎回の講義に参加していました。また、度々論文の答案を共有したり、疑問点を議論したりしたことで、モチベーションの向上にもなっていました。論文から口述までは、精神的に辛い時期もあったのですが、受験仲間にたくさん支えていただいて、なんとか乗り越えることができました。受験仲間の皆様には本当に感謝しています。

今、合格して思うこと

無事に合格できて、とても嬉しいです。勉強前と勉強後では、ものの見方が大きく変わったと思いますし、何より、自分で決めた壁を努力して乗り越えたこの経験自体が、今後別の壁にぶち当たったときの自分を支えてくれるだろうと感じています。挑戦して本当に良かったです。

弁理士資格はあくまでも武器であって、それだけで何かができるというわけではありません。私は弁理士としても社会人としても、スタート地点に立ったばかりなので、これから実務経験をしっかりと積み、国内外で活躍できる一人前の弁理士になれるよう、日々精進していきたいと思います。

これから弁理士試験の受験を考えている方は、この試験の合格率の低さと平均受験回数の多さに圧倒されているのではないかと思います。私も最初はそうでした。しかし、LECからは必ず毎年、一発合格者が出ています。自分がその一人になるだけだと思い、先生の教えを信じて、そして自分を信じて頑張ってください。弁理士試験は、絶対に今年で合格するという強い意志を持った人のみが合格できる試験だと思います。

最後に、お世話になった渡辺先生、受験仲間の皆様、職場の皆様、友人、そして何より、いつも傍で応援し支えてくれた家族に心から感謝を伝えたいです。ありがとうございました。

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