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2022年度合格
A・Sさんの合格体験記

合格者

受かって良かったです

A・Sさん

年齢 37歳
受験回数 3回
職業 会社員
出身校 東北薬科大学薬学部衛生薬学科
受講講座 1年合格ベーシックコース インプット+アウトプット一括/Lゼミ
選択科目 免除あり:薬剤師免許

弁理士を目指した理由・きっかけ

受験開始当初、製薬会社で薬事申請の業務をしていました。特許権の存続期間延長登録の際、承認申請書の記載について、特許事務所の弁理士からの問い合わせに対応する機会がありました。そのときの女性の弁理士の方がとても格好良くて、自分も弁理士になりたいと思いました。

LECを選んだ理由

2018年11月頃に弁理士になりたい、と思い立ち、「弁理士試験 予備校」で検索したところ、LECが最初に出てきました。説明会にまず行ってみようと思い、説明会の日程が1番早いのが新宿エルタワー本校でしたので、説明会に出席しました。説明会で宮口先生が気さくに話しかけてくださったので、LEC新宿エルタワー本校で勉強しようと決心しました。

LECで受講した初学者向けコースとその担当講師について

私は法律の勉強をしたことがありませんでした。初学者の場合、最初から逐条的に勉強しても難しいと思うのですが、LECの入門講座のテキストは「発明とは?」「新規性とは?」などから始まり、法律や知的財産の知識がなくても理解しやすかったです。

入門講座が終わり、短答基礎力完成講座になると、短答アドヴァンステキストという分厚いテキストが送られてきて、入門講座より格段に難易度が上がり、ページをめくるだけで疲れました。しかし、短答アドヴァンステキストに書いてある知識は短答試験だけでなく、論文試験の勉強や口述試験の勉強にもとても役立ちました。論文試験の勉強をしていて「こんな論点知らなかった」ということも、ほとんどは短答アドヴァンステキストに載っていましたし、口述試験の前にも、知識の確認に使用していました。

宮口先生は、会うだけで元気になりますが、講義に出るともっと元気が出るのでおすすめです。宮口先生の1年合格ベーシックコースの講義では、趣旨や条文の覚え方のゴロテクをふんだんに教えていただきました。口述試験で「意匠法5条2号を条文通りに言ってください」と問われた際には自信を持って答えることができたと同時に、宮口先生の講義を受けてよかったと、とても感激しました。

宮口先生の講義では蛍光ペンを使用します。商標権の更新登録申請など、字で覚えてもすぐに忘れてしまいそうな内容も、「まずピンク、その次オレンジ、最後黄色」と、イラストのように色が記憶に残ることで、印象に残りやすく、勉強が少し楽になったと思います。

短答基礎力完成講座で使用する「宮口レジュメ(宮レジ)」は、要点が逐条的に簡潔にまとめられていて、最も使用頻度の高かったテキストです。私は宮レジに趣旨や、短答過去問、論文過去問や答練で間違えた論点などなんでも書き込みました。宮レジだけで勉強できるので、移動中等は宮レジを見ることが多かったです。宮レジも、口述試験前まで使用しました。他の人は触りたくないと思うくらい、手垢と書き込みだらけになりました。

LECで受講した学習経験者向けコース・講座とその担当講師について

LゼミSpecialでは、毎週LECに行き答案を書くことができましたので、現場で緊張感を持って書く機会が多いという点でアドバンテージになりました。私は自分に優しい人間ですので、家で論文の全部書きをしても、分からない趣旨はテキストを見て書いてしまうのです。しかし現場ではそういうわけにはいかないので、分からないなりにどう書くかという練習にもなったと思います。

実際、論文試験の商標法では「この条文に趣旨なんてあったか?」というくらいど忘れしていた趣旨が出題されてしまったのですが、LゼミSpecialで分からなくてもそれなりに何か書く練習をしていたのが功を奏したと思います。

宮口先生から簡潔答案を学ぶことができ、また安西先生から「これについて書くときはこう書く」という論文のお作法を学べてとてもためになりました。

宮口先生の講義では、日頃から項目立てがきちんとしてある簡潔答案を読みやすい字で書くよう指導をされ、私はたくさん書くのが苦手でしたが、「項目さえ立てればなんとかなる」と思え、たくさん書かなきゃ、というプレッシャーがなかったのは楽でした。ストレスが多い受験生活の中で、ストレスの一部緩和になり、良かったです。

安西先生の講義では、「時系列のときはこの書き方」、「商標法の取消し審判のときはこの書き方」など、状況に応じて書くべき内容を指導していただき、過去問でも答練でも、ブレなくいつも同じ質のものが書けるようになりました。また、安西先生の講義で使用する判例のテキストは、論文に出やすい判例が厳選され、答案に書くべきことが網羅されているので、一言一句暗記するよう努めました。

LECで受講した答練について

論文実戦答練
私は3年目に論文試験に合格しましたが、論文実戦答練は1年目から3年目まで毎年受講しました。1年目は、そもそも知識がないので全く歯が立たず、いつも最下位に近い点数でした。3年目では上位10位以内に入ることも増えました。論文実戦答練は、「現場に行ってみんなと一緒に集中して書く」ということと、「マイナーだと思い真剣に覚えていなかった趣旨が出題されることがあるので、書けなかった趣旨は真面目に覚え直す」ということを目的に受講していました。

LECで受講したスポット講座について

宮口聡の理想と現実答案
論文試験は、過去問から出題されることも多いので、模試や答練よりも過去問対策に重きを置きました。市販の過去問の模範答案は「こんなの書けないよ」という感じのものが多く、本番での再現性が低いと思います。「宮口聡の理想と現実」の現実答案は、本番での再現性も高いと思いましたので、繰り返し答案構成と現実答案の読み込みの復習をしました。
宮口聡の論文ヤマゴロ講座
1年目の5月と、3年目の論文試験の直前に受講しました。宮口先生はよく、「型は知識より早し」とおっしゃいますので、初学者で知識がないうちに型だけでも身につけることができたのは、自己流のクセがついた後に修正するより効率がよかったかなと思います。3年目は、論文試験直前に色々なパターンの型の最終確認をするのに役立ちました。
宮口聡のスーパーチャージド判例
判例は、短答アドヴァンステキストや答練などで場当たり的に学習しても、似たような判例と混同したり、答案に書くべき重要キーワードが分からなかったりすると思います。この講座では答案に書くべきキーワードを教えていただけ、関連する判例や、類似した判例などは一緒に教えていただけて、効率よく学習できました。
青本趣旨対策講座
判例同様、趣旨もまとめて勉強する機会があまりありませんでした。1年目で論文に不合格となったときに、趣旨を覚えていないというよりはむしろ最初から知らないということに気付き、2年目は論文試験だけでしたので、趣旨を習得するために受講しました。ゴロテクもですが、「こうやって覚えるとテンポよく覚えられるよ」というコツも教えていただき、本来趣旨を覚えるのは自分にとって嫌気がさす作業でしたが、楽しく学習することができました。
安西悠の特184&実48道場/安西悠のマドプロ特例道場
特許法184条シリーズや商標法のマドプロ特例は、イメージがしにくく、暗記することも多く思え、短答試験では諦めようと思っていました。しかし、短答試験直前に道場を受講し、安西先生のレジュメのおかげで視覚的に理解することができ、自信を持って短答試験を受験することができました。

LECの教材や学習システムについて

受講形態は、基本的には通学で受講しました。残念ながら受験仲間はできませんでしたが、疑問点を宮口先生や安西先生に講義後直接質問できるのは、とても有り難かったです。先生と顔見知りになってくると、勉強や仕事の状況なども気にかけて声を掛けてくださることもあり、さらに勉強へのモチベーションが上がりました。

また、道場などは平日に開催されることもあり、仕事との関係で当日出席できないこともしばしばありましたが、欠席Webフォローで後日配信を視聴することができるので、予定を気にせず安心して道場を申し込むことができました。

短答式試験対策で気をつけたこと

短答試験は1年目に合格することができました。問題に慣れるために、過去問を何周もしました。「宮口聡の短答Revolution」を受講していたので、まずは短レボを普通に3周しました。短レボでは、解き方のコツなども教えていただけましたので、受講して良かったです。

しかし短レボを繰り返していると、問題が多すぎてちょっぴり気が滅入りそうになりました。なので、普通に短レボを全部解くのを3周したあとは、LECの体系別の短答試験の過去問を年度ごとにファイルし直し、「今日は平成○年の特実」のように、年度ごとに解いていきました。こちらは10年分を普通に全部解くのを3周しました。その後、苦手な分野は短レボに戻って重点的に学習しました。

また、短レボでは条文ごとに出題年が記載されたシートが付属されているのですが、毎年のように出題される条文については得意になるように繰り返し過去問を解きました。また、いつも過去問を解くのと併せて宮レジで周辺の知識を確認する作業もしていましたので、時間がかかって大変でしたが、知識は付いたのではないかと思います。

論文式試験対策で気をつけたこと

論文試験は、1年目と2年目は落ちてしまいました。3年目に三振しそうになりお尻に火がつき、なんとか合格することができました。

1年目は、短答試験が気がかりで、論文試験の勉強まではあまり手が回りませんでした。それでも論文試験の結果は52点台でしたので、「あと少しで合格だったのか」と思ってしまい、2年目はLゼミSpecialを受講していたものの、その復習と論文の過去問をたまに解くくらいの勉強しかせず、2年目は47点位しかとれずに落ちてしまいました。

3年目になり、三振してまた短答試験から始めることが頭にチラつき始めると、ようやく気合いが入りました。宮口先生に質問に行った際に、短答試験の知識が大幅に抜け落ちていることに気付かされ、2021年の年末から年明けの3月頃までは、LECの体系別の短答試験の過去問を年度別にしたものをひたすら解いて、周辺の知識を短答アドヴァンステキストや短答宮レジで確認する作業を来る日も来る日も行いました。

この間は、論文実戦答練とLゼミSpecialは受講しましたが、それ以外の論文の勉強はしませんでした。しかし、知識が充実したおかげか、論文実戦答練で結論を間違えて大減点されることが減ったので、短答試験が免除であっても短答試験的な勉強をすることは効果があったと思います。4月頃からは論文試験的な勉強と短答試験的な勉強を半々位にして、短答試験が終わった頃から、短答試験を受けた人たちと同じタイミングで論文試験的な勉強に集中しました。

3年目が、1番気合いを入れて勉強したように思います。平日でも4時間程度勉強時間を確保し、土日は合計15時間になるようになんとか時間を作り必死に勉強しました。要領の良い人や生まれつき頭脳が明晰な人は、こんなに勉強しなくても大丈夫だと思いますが、私は「宮口聡の論文サルベージゼミ」で過去問をそのまま出題されても過去問と気付かず新鮮な気持ちで解いてしまうような忘れっぽさなので、他の人よりも時間をかける必要がありました。

口述試験対策で気をつけたこと

口述試験対策は、主に口述アドヴァンステキストと、宮口先生の青本趣旨対策講座のテキストを使用しました。と言っても、論文試験後、仕事が忙しくなったことと、9月の後半の2週間はヨーロッパに出張があり、その準備などでも忙しく、論文試験後7月〜9月はほとんど勉強ができませんでした。

また、出張中の9月26日に論文試験の合格発表がありましたので、出張先に弁理士試験の受験票を持っていったつもりだったのですが、誤ってTOEICの受験票を持っていってしまい、出張先で合否の確認をすることができませんでした。10月1日に帰国し、合否を確認すると受かっており、かなり焦りました。出張先でも毎日仕事後美術館にいったりバーに行って飲んだりして遊んでいて、まったく勉強をしていなかったからです。LECの口述模試はとっくに定員となり早い段階で締め切られていたため、模試の申込みもできず、途方に暮れました。

さらに悪いことには、時差ボケが2週間くらい続き、気合いをいれて勉強ができるコンディションではなかったので、今年の最終合格を少し諦めかけていました。それでも、口述アドヴァンステキストと宮口先生の青本趣旨対策講座のテキストだけは完璧にしようと思い、「これで最後にしてやる!」と最後の力を振り絞りました。

幸いなことに、まだ募集している会派の練習会に参加することができ、練習をすることができたので、とても助かりました。本番は、あまり緊張せずいつも通りの調子で受けることができました。宮口先生の講義では普段から当てられて人前で答える機会が多かったので、それで鍛えられていたからだと思います。

学習時間を捻出するために苦労したことや工夫したこと

同居の家族もおらず、コロナ禍で100%在宅勤務でしたので、比較的勉強時間の確保はしやすかったと思います。少しでも時間の無駄をなくすため、テレビはクローゼットにしまい、ダラダラくだらない番組を観るのをやめました。

覚えたいページをコピーしてラミネート加工をして、入浴中に眺める勉強もよくしていました。宮レジのPCTの一連の流れのページや、特許無効審判の流れのページをよく眺めていました。安西先生の国際出願法の道場のレジュメも、ラミネート加工をして短答試験前はよく見ていました。

通学での受講を選択して良かった点や反省点

私は基本的には通学で受講しました。LEC新宿エルタワー本校は自宅から通いやすかったですし、自宅で講義を視聴しているとどうしても集中力がもたないので、通学のほうが自分には向いていました。また通学していると、講座や道場の開催の情報もチラシの配布等で漏れなくキャッチできるので、講座の取り忘れもなく、良かったと思います。

今、合格して思うこと

自分が受かる日なんてくるのだろうか、と思っていましたので、合格して嬉しいとかホッとした、というよりは、「どうして合格できたのだろう?」と疑問に思う気持ちでいます。また、喉元過ぎれば熱さを忘れるという通り、「合格できるほど頑張ったんだっけ?」とも思いましたが、友人や周りの方が、「おめでとう、すごく頑張っていたもんね!」と口々に言うので、周りに伝わるくらいすごく頑張ったんだと思います。

現在は製薬会社で薬価交渉の仕事をしており、この仕事が向いていると思っているし、現在所属する会社に知財部はありませんが、そのうち知財部を立ち上げて知財部長になりたいと思っています。

これから弁理士試験を受ける方へのメッセージですが、合格すると、こんなに難関な弁理士試験に受かったのだと、自信が付きます。メンタル面もかなり強くなると思います。

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