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2021年度合格
嶋谷 朋彦さんの合格体験記

合格者
一発合格

LECで効率的に学習し、一発合格!

嶋谷 朋彦さん

年齢 31歳
受験回数 1回
職業 会社員
出身校 神戸大学大学院 農学研究科 資源生命科学専攻
受講講座 1年合格ベーシックコース インプット+アウトプット一括
その他学習経験者向け講座

弁理士を目指した理由・きっかけ

まず第一に、私は企業の知財部に所属していますが、社内の弁理士資格保有者と比べて自分は明らかに知識が不足していると感じたからです。自分も弁理士資格を取ることで、少しでも近づけるのではないかと思いました。

第二に、自信をつけるためです。弁理士資格取得のための勉強を通じて自ずと実務力もつくと思いましたし、また、弁理士という肩書きがあることにより普段の業務で心情的に余裕が生まれるのではないかと考えました。

LECを選んだ理由

何よりも、一発合格者のほとんどがLECから出ていることです。講座を申し込む前に、LECの講座の詳細等はよく把握していませんでしたが、詳細を確認するまでもなくこのような実績には必ず裏付けがあると考え、一発合格に本気で挑戦するならばLEC以外に選択肢はないと思いました。 また、申込みをする前に宮口先生の初学者向けガイダンスに参加し、合格させることに対しての自信が漲っている姿を見て、「この先生を信じてついていけばなんとかなるのではないか」と感じたことも理由です。

主に受講したコースや講座の名称と受講した感想

1年合格ベーシックコースを受講しました。このコースは主に、入門講座、論文基礎力完成講座及び短答基礎力完成講座から構成されています。

入門講座では、全科目についてまずは浅く広く学習することで土台を作ります。この講座において、弁理士試験の全体像を把握することができました。
論文基礎力完成講座では、入門講座で学んだことについて、それぞれの条文の趣旨や要件といった本質的部分の理解に役立ちました。講義中で扱う問題としては本試験の論文問題のレベルからするとかなり易しいものです。私の実感としては、本講座は論文試験対策講座という位置付けよりも、入門講座ではまだ浅かった上四法の知識をしっかりと腹落ちさせ、活きた知識に昇華させるための講座であると感じました。
短答基礎力完成講座では、上記2講座では扱わなかった上四法の各条文の枝葉の部分を固めるといった印象です。短答試験ではかなりの細かい知識が必要とされますので、上記2講座では埋められていなかった穴を埋めるという感覚でした。下三法も、入門講座での知識をここで固めることになります。

これら3講座はそれぞれ別個で考えるのではなく、全てが有機的に繋がっており、これらを通しで受けて、弁理士試験合格のための体系だった能力が完成すると考えるのが良いと思います。

利用して良かったLECのテキスト・過去問集等の名称と具体的な感想

なんといっても、各講座についてる、宮口先生独自のレジュメである通称「宮レジ」が素晴らしいと思いました。宮レジではエッセンスとなる部分が書かれていますので、短答の知識面の骨格を作り上げるためには最も適していると感じました。

また、宮口先生が担当されている夏期特訓道場「宮口聡の知財HOT判例110+α」のテキストは素晴らしいと思います。実際の判決文はかなり長く内容も重いですが、このテキストでは弁理士試験で必要な判例がそれぞれ1ページで簡潔にまとめられており、判例として弁理士試験に必要十分な知識を頭に入れるのに最適でした。

受講した答練や模試の名称と受講した感想

答練は基本的に受講していません。論文については、論文基礎力完成講座の答練も半分程しか答案作成及び提出していませんし、論文合格答練や論文直前答練も当時余裕がなく手をつけませんでした。そのため、論文の採点の実感をほとんど得る事なく本番に臨んでしまったので、論文についてはしっかり答練を受けるべきであったと思いました。

模試については短答公開模試と口述模試を受講しました。LECの短答公開模試は本番より難しく感じました。私は短答公開模試を3度受け、最低で27点、最高で32点と記憶しています。しかし本番ではある程度点数に余裕をもって合格できましたので、あまり模試の点数にこだわる必要はないと思います。時間の感覚を掴むことには有用ですし、また、受験生の中での立ち位置を知る目的として利用するのに良いと思いました。

口述模試は、過去問の範囲外からも出題され、その場で考えて答えを出すことや、試験官の誘導に乗ることの練習ができ、非常に役立ちました。また受験特典として予想問題集が進呈されますので、直前期の知識の肉付けに役立ちました。

短答式試験対策で気をつけたこと

とにかく知識に触れる「回数」を意識しました。条文等の知識を定着させるには、時間よりも回数と私は考えます。そこで、短答基礎力完成講座の講義を初回は1.5倍速再生、2回目以降は全て2倍速再生することで回転効率を上げ、全講座につきそれぞれ最低10回は見たと思います。次に先生が何を言うか覚えるくらいまで見ました。講義の内容は試験に必要な範囲がほぼ網羅されていると考えますので、この方法は合理的なのではないかと思います。因みに、宮口先生は大きな声ではきはきと話されるので、倍速でも聞き取りやすく、この方法には最適と思います。

過去問は「体系別短答過去問集」を3周ほどしたと思います。答えも条文もわかるものはA、答えはわかるが条文がわからないものはB、答えが怪しいものはC、答えがわからないものはDと分類して進めました。2周目以降は出来の悪いDから順に解いていきました。この方法で、基本的に全ての枝について条文番号付きで答えられるように(Aとなるように)しました。条文番号とともに答えられるようにすることで、問題自体の暗記ではなく、しっかりと根拠を持って理解したことになると思います。論文でも口述でも条文番号まで覚えておくほうがよいので、このやり方で正しかったと思います。

論文式試験対策で気をつけたこと

論文は論文基礎力完成講座の答案作成や論文合格答練等さえもまともにやっていないほどだったので、短答試験前にはほぼ手をつけておらず、短答試験が終わってから本格的に始動しました。ただし、宮口先生のゴールドWeb講座「論文ヤマゴロ講座」のみは試験前年に受講していました。今思えば、ヤマゴロを前年に受講していたことで、論文の型が頭に残っていたことがアドバンテージだったのだと思います。

短答試験が終わり合格がわかってすぐに、宮口先生のゴールドWeb講座である「『理想と現実』答案 論文過去問25年分」を受講しました。やることは本講座のみに絞り、さらにその中でも全年度分はやらず、過去15年分のみをやりました。過去15年分を3周から5周ほどやったと思います。1周目の際に答えがよくわからなかったものについては根本的に弱い部分と捉え、他より厚めに対策するよう4周目、5周目と他より多めに回しました。

1周目のやり方としては、講義を見る前にまずは自分で考えてみるようにしました。そうすることで、自分の思考プロセスと先生の思考プロセスを比較できるので、講義を見たときに解き方がより定着しやすいかと思います。ただし、自分で考えて全くわからない時は深追いせず、時間を使いすぎないようにしました。なお、全文書きはせず、答案構成作成のみとしました。

2周目以降も答案構成のみを繰り返しました。私の実感として、答案構成で骨格さえ導出できればあとの枝葉の部分は本番でも難なく書ける場合が多いのではないかと思います。また、仮にその枝葉の部分に問題があっても骨格さえあっていれば点数にはそこまで響かないのではないかと考えます。全文書きは、対策期間が短い場合には時間がもったいないと思い、最後の仕上げとして、前年度(令和2年)分を本試験直前に予行演習として本番形式で解く際にしただけで、それ以外はしませんでした。因みに、本番では時間が全く足りず、特に特実においては半分程度は答案構成作成をせずに直書きすることとなりましたが、結果としては上手く書くことができました。これは、おそらく練習で答案構成作成を繰り返ししていたことから、紙に書き出さなくとも書くべき事項が自然と頭の中で整理できたからだと思います。

口述試験対策で気をつけたこと

論文試験が終わり、手応えはあったものの、相対評価なことと、採点基準が不明なことから受かっている自信が持てず、口述試験の勉強に身が入りませんでした。そのため、論文試験後1ヶ月半は何もしませんでした。そのうち、会社の弁理士の上司から、前年度の合格者と本年度の受験生を集めて実施している口述試験の練習会を紹介いただき、週1回参加するようになったため、LECの「口述アドヴァンステキスト」をもとに勉強を開始しました。

今考えると、論文合格発表後からの勉強では間に合わなかったのではないかと思います。条文の青本記載の趣旨等については、論文試験までの勉強では普通の受験生ならばなんとなく理解している程度と思いますが、口述ではそれを口に出して言えるレベルまで正確にインプットしておく必要があり、また一味違う対策が必要だと思います。

口述模試はLECのものと会派のものを受講しました。インプットは専ら口述アドヴァンステキストでしたので、過去問以外から出題されて答えるという経験は模試でしか出来ず、非常に有意義だったと思います。本番では過去問の範囲からはほとんど出なかったので、このような新作問題をその場で誘導してもらいながら答える、という練習は本番での合格に大いに役立ったと思います。

あと、口述の合格率が例年90%を超えているからといって舐めない方がいいと思います。受験仲間も皆本気で口述対策していましたし、論文試験に合格した人達が本気で準備しても10%も落ちるというものですので、実はかなり難易度の高いものなのではないかと思います。

通学、または通信での受講のメリットとデメリット

通学で申込んでいましたが、新型コロナウイルスの影響もあり、結局一度も通学せず全て通信で受講しました。通信では講義を早送りして受けられることから、学習時間を短縮できることがメリットと感じます。実際私は初回の全ての講義を1.5倍速再生で受けました。この方法では、講義を溜め込んでしまったときもすぐに消化できますし、上記の通り、知識の定着は時間よりも回数と私は考えており、とりあえず何回も回すことを重視していましたので、自分にあったスタイルで進めることができたと思います。

デメリットとしては、やはり家だと緊張感が欠け、平日の仕事後は特に眠くなる時があること、また、独りで闘っているという感覚があり孤独感があることが考えられます。私としてはこれらデメリットは特に問題とは考えませんでしたが、人によってはモチベーションにも関わる問題かと思いますので、自分にあった形態がどちらかよく考えるべきと思います。

どちらか迷った時は、通学と通信でそこまで金額に差はないことと、私のように通学でも通信的に利用できることから、とりあえず通学で申込みしておくことが良いのではないかと思います。

受講したゼミや道場、単発講座の名称と受講した感想

上記した「宮口聡の知財HOT判例110+α」、「論文ヤマゴロ講座」、「『理想と現実』答案 論文過去問25年分」に加え、「短答最後の悪あがき道場下三法編」を受講しました。

「宮口聡の知財HOT判例110+α」は、判例の知識は、短答、論文及び口述の各試験で必要ですので、これら全試験に横串を指すものとして本講座はお勧めしたいと思います。

「論文ヤマゴロ講座」は、例えば、特許法で特許出願に対する拒絶理由通知への対応は「意補分変優別放取」を検討する等、型を学ぶことができます。この型を身につけておくと、解答をスムーズに行うことができ、また項目落ちもしにくいので、確実に点数に結び付きます。

「『理想と現実』答案 論文過去問25年分」は、私にとっては論文合格には必須レベルで重要でした。論文試験過去問25年分について、理想答案と現実答案の両方が用意されています。理想答案は巷の問題集の解答にも用意されていると思いますが、受験生が現実問題として記載できるレベルである現実答案は、意外と他ではあまりないのではないかと思います。私はほぼこの現実答案しか見ませんでした。この現実答案はどのレベルで答案を作れば合格に十分なのかを把握することができ、答案作成の礎とする事ができました。

「短答最後の悪あがき道場下三法編」は、下三法が苦手だったことから、足きりが怖く受講しました。頻出箇所の確認ができ、また、あまり出ない部分まで網羅されていましたので、直前期の最終確認に役立ちました。

仕事や学業、家庭と勉強の両立のコツ・時間活用術など

仕事は幸い残業も少なく、また、コロナの影響で在宅勤務となっていましたので、平日の勉強時間も確保することができました。やはり仕事後は疲れ果てており、体力的に辛いこともありました。そのような時は、夕食を食べた後に無理せずにとりあえず30分ほど寝てから勉強すると眠気もなく集中することができました。

時間活用術としては、上記した通り、通信で受講して倍速再生を活用することです。また、講義以外でもやはり回数を重ねるということを基本スタンスとしていましたので、仮にわからない問題や、一つの問題から派生してどんどん気になることが出てきた場合でも、深追いはせずにとりあえず次に進めることを意識していました。不思議なことに、その時わからなくても、時間を置いて再度やると、なぜか理解できるようになっていることも多々ありました。人間の脳は不思議なものであり、その他経験を積んで再度その知識に触れたときに、周辺知識が積算されたことで理解レベルが上がり、以前分からなかったことも自然と理解できるようになっているのではないでしょうか。

因みに勉強時間としては、平日は約2.5時間、休日は約5〜6時間は確保していました。記録していませんでしたが、合計で約1700〜1800時間ほどなのではないかと思います。

今、合格して思うこと

挑戦してよかったなと思います。やはり弁理士の勉強を通じて得たたくさんの知識は、実務をやる上での土台になっていると感じます。よく、実務には関係ないという声も聞きますが、確かに深い部分にはあまり関連しないとは思うものの、条文やその趣旨といった基本を知っていることは、実務を何となくではなくしっかりと理解したうえで行うために役立ちますし、何より、深い部分を理解する際に、土台があることにより字面の表面的な理解ではなく、立体的に理解することができるのではないかと思います。

また、ホッとしたというのも正直な気持ちです。短答公開模試で最高32点しか取れなかったときは本当に焦りました。しかし、諦めず勉強し続け最終合格した今は、あの時に心折れることなく努力し続けてよかったと思います。

これから弁理士を目指す方へのメッセージ

宮口先生はよく「決断力」という言葉を口にされていましたが、まさにその通りだと思います。弁理士に真剣に興味を持ったのなら、その気持ちの熱いうちに決断して挑戦を始めるのが良いと思います。一度興味を持ったならば、その時挑戦しなくとも結局はいずれまた挑戦したいと思うことになると思います。

そして、挑戦することにしたのなら、覚悟を決めて短期合格を目指すべきと考えます。この試験は範囲も広く量も多いので、長期戦になると精神的にも辛いと思いますし、忘れる部分が出てきたりと全体としての効率は悪くなると感じます。それならば試験にかける努力や気合いを圧縮し、早期に受かりきることが最も楽だと思います。

最後に、弁理士試験においては、合格による弁理士資格取得だけでなく、努力で合格を掴み取ったという事実自体が今後の人生においても自分の財産になるのではないかと思います。この意味でも挑戦には意味があるのではないかと思います。

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