一途な気持ちで繰り返すことが大事♥
S・Mさん
年齢 | 31歳 |
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受験回数 | 1回 |
職業 | 特許事務所勤務 |
出身校 | 岩手大学大学院 農学研究科 農業生命科学専攻 |
受講講座 | 1年合格ベーシックコース+アウトプット完成コース、中上級者向け講座 |
- ※掲載年齢について…掲載している合格者の方々の年齢は、2014年度弁理士試験の最終合格発表日(2014/11/11)時点のものです。
弁理士を目指した理由
私は2年前に特許事務所へ転職し、外国事務の仕事をしています。発明を権利化するために懸命に仕事をする先生たちに刺激を受け、自分も弁理士として仕事をしてみたいと思うようになり、弁理士試験の受験を決意しました。
LECを選んだ理由
いくつか予備校を検討し事務所の先生方にも相談しましたが、LECを選ぶ人が多いと聞き、一番信頼できると思い選びました。たまたま受講前に宮口先生に相談する機会があり、宮口先生は話がとても面白く、苦手と感じていた法律の勉強への不安も解消したので、宮口先生の講義を受けようと決めました。
入門講座のカリキュラム・テキスト・講師について
仕事では外国事務しか担当したことがなく、日本の制度は全く知りませんでしたが、入門講座では全体構造編で大まかな概要を学んでから徐々に細かい部分を勉強できるよう構成されているので、私のような初学者でもついていけました。また、宮口先生の「宮レジ」は要点を簡潔に分かりやすくまとめてあるので、ポイントを暗記するのに重宝しました。
宮口先生の講義では蛍光ペンでテキストや条文を塗り分けますが、見た目からも記憶に残りやすく、覚えるのが楽しくなります。また、講義では毎回当てられるのが恥ずかしくて嫌でしたが、当てられて間違えると悔しくて、その部分は確実に覚えられたので、今思うと良かったと思います。
短答試験対策で気をつけたこと
12月頃、過去問を解く作業を始めたものの知識が定着しておらずほとんど解けない状態でした。こんな状態で過去問を解いても時間がかかるばかりで非効率だと思ったので、一旦過去問に取り組むのをやめ、DVDを活用し、入門講座と短答基礎力完成講座を集中して復習しました。数えきれない程何度も繰り返しインプット中心の勉強をした後、4月から過去問や溜めていた答練に一気に取り組みました。
LECの短答試験対策のテキストはこの一冊で十分なほど内容が充実しており、しかも簡潔にまとまっています。短答基礎力完成講座を繰り返すだけで、初めは手が付けられなかった過去問を短時間で解けるようになりました。結果的に勉強時間の短縮になったと思います。過去問も3度正解できるまで繰り返し解き、確実に知識を定着させました。
その一方で、下三法は時間をかけすぎないよう要点を絞って勉強する等、強弱をつけながら効率良く勉強することを心がけました。
論文試験対策で気をつけたこと
ずっと短答試験の勉強に集中していたので、短答試験が終わった時点で論文基礎力完成講座しか受講しておらず、焦っていたところ、宮口先生に勧められたのが論文対策専用の通信講座でした。その講座では、いろいろな種類の問題を解くことができたので、宮口先生が重視する「論文の型」を身につけるのにとても効果的でしたし、その後受けた模試でも、初めて見るような問題がなく、落ち着いて臨めました。難易度は本試験よりも易しめですが、ほとんど答練を受講していなかった私には取り組みやすく、とても良い練習になりました。
全文書きをする時間を十分に取れなかったので、本試験直前は答案構成のみを繰り返し行い、とにかく問題と答案のパターンを覚えることを徹底しました。答案構成の仕方がわかれば、知識の面は短答試験前に勉強したことを応用できるので、時間のない中、難しい答練をいくつも受けなくても成績を伸ばすことができました。
仕事と勉強の両立の仕方
早いうちに勉強のやり方を確立し、あれこれ迷わず一直線に取り組むことだと思います。私は勉強をしながら、どうすればもっと効率よくできるかということばかり考えていました。いろいろと勉強法を変えたりしたので、勉強法の確立が遅くなってしまったのですが、早く自分に合った勉強法を見つけることができれば、無駄な時間をかけず、仕事と勉強の両立も上手にできるのではないかと思います。
また、忙しくても、初めから2年以上かけて合格しようという計画は立てない方がいいと思います。論文試験も口述試験も、短答試験で勉強した知識がないと解くことができません。短答試験で勉強したことを忘れないうちに、一気に最終合格することを目指して計画を立ててほしいです。
今、合格して思うこと
私は論文試験で大きな失敗をしてしまい、試験後は落ちたと思っていました。そんな私に宮口先生は「答案が読みやすいから大丈夫、受かるよ」と、励ましてくださいました。その時は適当に励ましているだけだろうと思いましたが(先生ごめんなさい…)、実際に論文試験に合格したときは本当に驚き、全身が震えるほどでした。他にも、勉強中は気づかなくても、実際に試験を受けてみて、「あの時先生が仰っていたことは本当だった」と実感したことが多々あります。LECの講座と先生を信じて一途に頑張ってきて本当に良かったと思っています。
試験の直前には、先生は毎日のように夜遅くまで質問に答えて下さいましたし、新宿エルタワー本校のスタッフの方々にもとても親切にして頂きました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
これから弁理士を目指す方へのメッセージ
弁理士試験の勉強は大変ですが、とても楽しいものです。ゴールデンウィークには、ずっと家に引きこもって一言も言葉を発していないことに気づき、寂しくなったりもしましたが、一度も勉強を諦めたいと思ったことはありませんでした。私の周りの弁理士試験に合格した方たちも、皆さん勉強が本当に楽しかったと言っています。迷っている方は是非思い切って挑戦してほしいと思います。