
N・H さん(20代)択一式午前の部1位
“司法書士試験”という私的人生最高難度の登山を終えて…
主な受講講座 | 新15ヵ月合格コース<春生> |
---|---|
最終学歴 | 私大文系卒業 |
保有資格 | 宅建士、行政書士、日商簿記3級、日商簿記2級、FP3級 |
司法書士を目指した理由・きっかけ
学生時代に何か国家資格を取得しておきたいと思い宅建士の資格を取得しました。そのときに初めて法律の学習をし、その面白さと奥深さに魅了され、もっと法律の学習を続けて知識を深めたいという気持ちになりました。司法書士という資格の存在を知ったのはそこから少し時が経ってからのことになりますが、この資格ならば意欲的に学習ができそうだと思い、目指すことを決意しました。
LECを選んだ理由
宅建士の学習は学内講座を活用して行ったのですが、その講座がLECのものでした。そのときの講師の方の講義が大変面白く、法学部生でもなく全くの法律初学者であった私でもすんなりと理解できる素晴らしいものでした。LECならば質の高い講義を提供される講師の方が揃っているであろうという信頼感があり、各講師のおためし動画を視聴し、その中でも最も引き込まれる講義をされていた森山講師の講義を受講しました。
初学者向け講座についての感想や良かった点
新15ヵ月合格コースは、全体構造編にてこれから学習する各科目の概略を掴み、条文の読み方などの法律学習の基礎の基礎の部分からスタートするので、どんな人でも安心して学習を開始することのできるものです。不動産登記法と商業登記法は記述式の出題もあり、司法書士試験における要となる科目ですが、両科目ともにコマ数がしっかりと確保され、基礎講義が充実していたのが良かったです。特に不動産登記法は、ブレークスルーの中に雛形と、その申請が実行されたあとの登記記録のイメージが数多く掲載されており、どのような申請をすればどのように登記記録が書き換わっていくのかを逐一確認しながら学習を進めることができました。そのため、難しい文章だけをひたすらに追うという学習になることなく、非常にわかりやすかったです。ブレークスルーは全11科目分で膨大なページ数があり、初めは面食らいました。しかし、薄いテキストですとそれだけで本当に合格に十分な内容が記載されているのだろうか、と不安になってしまいます。このテキストさえ完璧にすれば怖いものは何もないだろうという安心感があり、他の教材などに手を出そうとも思わなかったのが良かったです。ブレークスルーの補助教材として森山講師のオリジナルレジュメも配布され、こちらにはテキストに記載されていないことや暗記のコツ・語呂合わせなども記載されており、学習に役立ちました。
模試についての感想や良かった点や学習への役立て方
試験中の時間配分が合格の肝となる司法書士試験において、模試は時間配分の練習の絶好の機会でした。私は司法書士試験の午後の部の時間制限の厳しさを学習開始後に知り、択一35問と記述式2題を3時間で解き切ることのあまりの厳しさに絶句しました。もともと物事を迅速に処理することがあまり得意なタイプではなく、じっくりゆっくりと取り組みたい性格であることに加え、文字を書くスピードも大変遅いため、この試験を攻略することは自分には一生かかっても無理なのではなかろうか…と絶望的な気持ちになった時期もありました。しかしながら、模試を通して実践的に午後の3時間の中で全ての問題を解き切る感覚を養っていき、結果的に試験本番では不動産登記記述の登録免許税1つを除いて全ての問題を解き切ることができました。また、模試に拘りすぎて普段の学習が疎かになるのも良くないので、模試の復習は次の日の半日程度で済ませるようにしていました。
直前期の学習として取り組んだ事
直前期だからといって特別変わったことはしませんでしたが、今年から記述式の配点が倍増したことに伴って、直前期は記述の学習時間を増やしました。6月の2週目あたりの時期から不動産登記・商業登記の記述に毎日触れるようになり、1日の学習時間の3分の2ほどを両科目の記述の学習に充てていました。それを2週間ほど続け、記述はだいぶ仕上がったので、その後は知識の抜けがちなマイナー科目の対策に注力しました。
基準点突破のために役立ったこと
基準点突破のためには、私は過去問題集などの問題形式のものは全く使わず、教材をブレークスルーのみに絞って学習しました。まとめノート作りなども時間がかかるので一切行わず、講義中の講師の口頭の説明は全てテキストに書き込むようにしていました。ブレークスルーに書いてあることで講義中に講師が触れなかった箇所以外のところは全て覚えてやろう、という勢いでとにかくテキストを回しました。
フォロー制度の利用方法についての感想や良かった点
自習室は明るく使いやすい空間でした。通信講座を利用しており自宅での学習が中心であった私にとって、自習室での学習は良い気分転換となっていました。自宅にてひとりで学習をしていると、とても孤独な気持ちになり、モチベーションが下がってしまうときもありました。しかし、自習室に入ってさまざまな資格に挑戦する人々の姿を実際に目の当たりにし、自分ももっと頑張らねば!と気持ちを強く持つことができました。
通信講座の利用方法やメリット・デメリット
通信講座を自宅PCから受講していました。通信講座のメリットは、自分で受講スケジュールを組み立てることができるので自由度が高い点と、通学の手間が省ける点です。時間の取れるときにまとめて受講することができるので、忙しい方でも受講が可能です。デメリットは、自分で受講スケジュールの管理をしなければならないので、受講を先延ばしにして講義を溜めてしまうとどんどん苦しくなっていってしまう点です。(笑)
森山講師のここが良かった!
森山講師の講義は毎回質が高く、どんなに難しい内容でもかみ砕いて丁寧に解説してくださるので、眠くなるようなこともなく集中して受講することができました。特に印象に残っているのが、民法の抵当権の処分についての解説です。抵当権の処分は計算問題も出題される難しい分野ですが、それまでの民法の学習経験の中でもサラッとしか触れてきておらずほぼ初めての学習でした。しかし、森山講師の、抵当権者や一般債権者間でラーメンを分け合うというイメージを使った解説が大変わかりやすく、すぐに理解することができ、計算問題にも対応できるようになりました。上記は一例ですが、他にもわかりやすい解説が数多くあり、そのたびにブレークスルーにイラストや文章で書き込みをして忘れないように残していました。森山講師は難しい内容でも難しいと感じさせない講義を展開してくださるので、受講が嫌になったことは一度もなかったです。
保有資格取得後、なぜ司法書士を目指そうと思ったか
宅建士と行政書士の資格を取得済みであったので、民法と憲法の学習はかなりスムーズに入ることができました。民法は法律初学者でも馴染みやすいほうの科目ではありますが、如何せん分量が膨大であるので、ゼロからのスタートですと少し心が折れそうになるかとも思います。その点、民法の学習の下地が既にあることは、長い長い司法書士試験合格へ向けた道のりの中でとても心強かったです。
これから司法書士合格を目指す方へのメッセージ
先輩合格者で同じようなことを言っている方は多いとは思いますが、自分がやり込む講座・教材をひとつ決め、その講座・教材をほぼ完璧と言えるレベルまでやり込むことが合格への何よりの近道だと思います。自分自身に最も合う講座・教材に出会い、それだけを信じて突き進んでください。LECの講師陣はどの講師の方も素晴らしい講義を展開しているので、サンプル講義を視聴して自分に合う講師を見極めると良いと思います。