安井 さん(30代)午前の部1位合格
全くの素人から一念発起して挑んだ司法書士試験
受験回数 | 4回 ※おためし受験含む |
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出身校 | 高校卒業 |
主な受講講座 | 2020年精撰答練レギュラー強化パック 2019年公開模擬試験フルパック 2018年新15ヵ月合格コース<春生> |
司法書士を目指した理由・きっかけ
高校を卒業してから10年間近く飲食店のアルバイトをしながら、士業とはまるで無縁の生活をしていたのですが、司法書士事務所で補助者として長年働いていた父から、司法書士を目指してみないかと以前より時々勧められていました。その父が数年前に定年退職したこともあり、自身の将来について考え直した結果、一念発起して司法書士試験を受験することを決心しました。
LECを選んだ理由
父がかつて司法書士を目指していた時に受講していたのが同じくLECだったのもあり、以前から法律系の学校としてのLECという名前に信頼がありました。初学者向けの通学コースの存在は、それまで全く法律に触れてこなかった自分には心強いものでした。テキストの評価も非常に高く、択一も記述も答練が充実し、直前の模試もパックに同梱されていたので、どちらかといえば受動的である私にはおあつらえ向きでした。
初級講座についての感想や良かった点
自分の受講した新15ヵ月合格コースは初学者向けではありますが、アウトプットまでしっかりと取り組み、自分の中で効率よく消化していけば、十分に合格が狙える非常に優秀なものであると思います。教材のブレークスルーは、大判であるのがとにかく良いです。余白が多いので、講師のコメントや過去問・答練で出題された先例、問われ方など、ほとんど自由に書き込んでいくことができます。おかげでテキストを一本化することができ、記憶の根拠をブレークスルーの中に求めることで、新しい問題を解く時にそこから記憶をスッと取り出すことができました。また、原則として条文の順番に沿って解説されているので、法律という文章の性格、つくりに自然と親しんでいけるようになっていますが、関連する判例や用語などがある場合は本文の脇にその都度記載されていて、主幹・枝葉の理解をしっかりと分けて覚えられるようになっています。これもまた大判である強みであると思います。自分にとってブレークスルーは合格まで最大の友であり続けましたが、法律の学習書としてしっかりとした内容であるため、司法書士となった後もお世話になることがあるだろうと思っています。なお過去問の演習には合格ゾーンを使用しました。勉強をしていく上で解説・レイアウトが共通するLEC教材でインプットからアウトプットまで統一できたことは、スムーズに理解を深めるという点において非常に貢献したと思います。
直前期の答練についての感想や良かった点、学習への役立て方
精撰答練は過去問の肢・オリジナルの肢がバランスよく配置されていて、これを解いていくことで、これまでの復習、理解度の確認というアウトプットの本懐を果たしつつ、別の角度での問われ方や先例などの新たな知識も得ていくことができたと思います。また、本試験と同じ時間内で記述問題も同時に解くことができるので、本試験のペースメイクの練習として、回数の限られた模試を追完するという非常に重要な役割を果たしました。本試験と同形式で毎週一定の結果を得るということは、良い結果でも悪い結果でもそれぞれ自分の刺激になり、終盤のだれてしまいがちな勉強を続ける上での大きなモチベーションともなりました。また、今年度は民法に大改正が入ったこともあり、改正前から勉強していた自分としては、改正点がどう問われるかを問題という形で知りたかったので、改正を問う問題が潤沢に用意されていたのは非常にありがたく、重点的に復習に役立てました。
模試についての感想や良かった点や学習への役立て方
今年は元々は、雰囲気に慣れるために会場での受験を予定していましたが、時節柄残念ながら在宅での受験となりました。今後会場での受験ができそうであれば、受験生の方にはそちらをおすすめしたいです。しかし本試験が延期した分、試験問題を受け取ってから本試験まで時間が空いたので、例年なら直前期の模試は肢の復習まで手がなかなか回らないところを、模試の問題も復習のルーチンに組み込んで知識としていくことにしました。ただ例年でも、過去問の絶対数が少ないマイナー科目は、対応できる問題の幅を増やすためにもしっかり復習した方が良いかもしれません。また、答練と同じく改正を問う問題が潤沢にあったので、やはりそういう問題は特に重点的に復習しました。なお模試の申込特典としてマイナー科目等の小冊子がついてきましたが、これも非常によくまとまっていて、積極的に活用することができました。
LEC講師のここが良かった!
勉強初年度の新15ヵ月合格コースは通学で受講しました。それまで全く法律というものに触れてこなかった自分にも非常に分かりやすい講座で、丁寧に教えていただきました。法律の理解以外にも、色分けマーカーの利用、関連ページをリンクする書き込みなど、どんどんテキストに書き込んでいく方法を学びましたが、これは大判のブレークスルーに非常に相性の良い方法だったのだと思います。また、LEC本校のスタッフの方には受講生と講師の親睦会を主催していただき、お互いの境遇などを知ることができました。普段の司法書士としてのお仕事なども伺うことができ、非常に有意義なものでした。ここで受講生とのつながりを得たことは受験勉強をするにあたってとても意味のあるものとなりました。2年目以降は答練・模試のみの受講だったので、最後まで講師に教えていただいた通りに勉強して、合格することができました。
通学することのメリット・デメリット
通学のメリットはなんといっても人との交流ができることです。講師の方に疑問点を質問できるのはもちろん、同じ講座の受講生仲間が出来たことが、モチベーションの維持に非常に貢献しました。司法書士となった後も受験時の交流が役に立っていくだろうと思っています。デメリットは時間が決まっていることでしょうが、基本的に受講できなかった回も後で通信で受講することもできるので、そこまで気にしなくてもいいと思います。
学業、仕事、家庭などとの両立のコツ
私は飲食店のアルバイトをしながらの勉強でしたが、試験が近づくにつれてシフトは減らしていき、直前期にはほぼ休みにしてもらっていました。全体的には時間を都合できる方だったと思います。ただもっと集中して勉強すれば、もう少し仕事をしながらでも同じようにひたすら過去問や答練を回す勉強方法でいけたのかなとも思います。流石にフルタイムの仕事と両立させるなら、また別の勉強方法を選択することになったとは思います。
これから司法書士合格を目指す方へのメッセージ
1年に1度の試験で、年単位での取り組みになる司法書士試験では、モチベーションを維持することが大事だと思います。受験仲間を作ること、見える形で定期的に成績を知ること、理解を深めることに面白さを見出すことなど、いろいろ方法はあると思います。勉強方法については、その人の性格や勉強に当てられる時間によって変わると思うので、自分に合った勉強方法をしっかり考えて選び、修正していくことができれば良いと思います。
私の合格getアイテム
- 過去問等の正誤判断をひたすら書き込んでいったノートです。具体的な成長を知ることが出来ない中で、自分もこれだけ頑張ってきたんだという自信、今日はこれだけしか出来なかったという焦りを持つことができました。