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2019年度合格
樋口 剣聖さんの合格体験記

合格者

樋口 剣聖 さん(20代)一発合格

他でもない自分自身を大切にすること

受験回数 2回 ※おためし受験含む
主な受講講座 2019年新15ヵ月合格コース<秋生>
保有資格 宅建士、行政書士

司法書士を目指した理由・きっかけ

司法書士を目指した理由は2つあります。1つは難しいことに挑戦したかったから。もう一つは純粋に知的好奇心をそそられたからです。以前までの私は勉強に意味を見いだせず、自ら何かを学びたいと思うことがありませんでした。社会人になり日々仕事に追われるうちにそれまでの目的の無い人生に対する危機感を覚え、自分が本当に求めているものは何かということを考えた末、何故か法律系の資格の勉強に惹かれたという次第です。

LECを選んだ理由

司法書士の学習を始める以前に行政書士の講座をLECで受講していた為、そのままの流れで選びました。校舎の立地・構内の設備・講師の質・スタッフの方の対応など、良いと思う箇所を挙げれば枚挙にいとまがありませんが、要するに勉強をする場所として相応しい環境だと感じたのが最も大きな理由です。

初級講座についての感想や良かった点

私は海野講師の元で新15ヵ月合格コースを受講しました。本講座の良かった点についてですが大きく分けて3つあります。1.主要科目を基礎・応用論点に分けて2回転したこと 2.海野講師の作成した講義ノート・セルフレクチャーの使い勝手が極めて良かったこと 3.15ヵ月間という長すぎず短すぎない学習の期間設定により、焦らず着実に学びを続けられたこと これらの中でも特に大きな効果を感じたのが、1つ目に挙げた主要科目2回転方式の講座形態です。本講座のメリットは何といっても早い段階で主要科目の全体像を俯瞰することが出来る点だと思います。それにより連動的に記述式の学習も早期のうちから行うことが出来る為、長期に渡って苦手論点の把握及び克服をすることが可能となりました。また、一回し目では基本的な事項しか学習をしない為、些末な論点に惑わされる可能性は限りなく低くなると共に、最優先で理解すべき範囲というものが明確になります。学習初期の段階で論点毎に濃淡を付けて復習等を行うことは中々至難の業ですが、本講座では受講生の側で意識せずともそのことが可能になります。これらが相まったことで、一回し目においての精神的な負担感というものが少なかったことから学習を継続するという観点においても好ましい方法論だと感じています。

直前期の答練についての感想や良かった点や学習への役立て方

答練の問題はやや難解な問題が多く、点数に伸び悩むことが多かった覚えがあります。恐らく初級コースを受講されている方は殆ど全員が直面する問題でしょうから、予め惨憺たる結果が出る心づもりをして頂く方がいいと思います。海野講師からもその手のアナウンスが耳にタコが出来る程あったのですが、いざ答練が始まると頭では分かっていても不安が脳裏をよぎるものです。とはいえ、答練で良い点数を取る為に学習しているわけではありませんし、ましてや初学者の方は学習期間が短いですから相対的に学習期間の長い中上級者の方と比較されれば、思うような結果が出ないのは不思議なことではありません。それらを踏まえると、問題演習を通じて自分の理解が及んでいない基礎事項を発見することや、未知の問題に対する自分なりの向き合い方などを模索するツールとして活用すれば非常に有用なものだと思います。

模試についての感想や良かった点や学習への役立て方

私の場合は直前期の可処分時間と他にやると決めたことの量とを照らし合わせた結果、自分の中で模擬試験の優先順位は相対的に低くなってしまいました。その為、択一式の問題に関しては一切解くことなく本試験を迎えました。ただし、記述式は問題演習の素材ないしヤマ当ての素材として重宝していたので、複数回解いた記憶があります。皆さんに私のようなやり方を推奨しているわけでは毛頭ありませんが、お仕事で日々忙しい方などは、特に直前期はやることを大胆に絞るという観点で物事を考えるのは大事だと思います。無論、私のように自己判断でやるべきことの範囲を絞るというのは賢い方法とは言えません。折角予備校を利用しているのですから、担当の講師や担当外の講師なども含めて相談してみて下さると良いかと思います。

海野講師のここが良かった!

海野講師の素晴らしいと思う点はそれこそ星の数ほどあるのですが、その中でも特筆すべきは【声のトーン・話すテンポ・間の取り方】だと思います。聞き手がもう一度繰り返して欲しいと思った矢先に、念を押して話して下さったり、言い淀むことなく語尾を言い切る点に非常に好感が持てました。講師が堂々としていることが、受講生が安心して学習する上でどれだけ大事かというのを強く感じます。また、前述の通り講義の度にいくつも質問を投げかける私に対して嫌な顔一つ見せず丁寧に一つ一つ解答して下さったことも印象的です。私は決して理解力が良い方ではありませんが、海野講師の説明で一度で理解出来なかったことは数える程しかなかった為、難解な論点で理解が及ばないという形で辛い思いをすることが殆どないまま受験生活を終えることが出来ました。

フォロー制度の利用方法についての感想や良かった点

フォロー制度に関してですが、通学コースの場合は通学専用欠席Webフォローという制度があり、仮に諸事情で講義に出ることが出来なくても翌日には講義録が閲覧出来た為、仕事が忙しい時期などにおいても大きくペースを乱すことなく学習を継続出来ました。また、私の通っている校舎では直前期に専用の自習室を設置してくださっていた為、一回し目講義終了後の試験日の前によく利用しておりました。

通学することのメリット・デメリット

通学における最大のメリットは、前回の講義後ないし当日の講義直後に生じた疑問点を即座に解消できる点だと思います。私の場合は、大体1講義辺り2・3個は腑に落ちない箇所が出ていた覚えがあるので、教えてチューターで質問した場合は通学に比べて回答までに時間差を生む分だけ、雪だるま式に保留の質問事項が増えてしまっていた可能性が否めません。

保有資格取得後、なぜ司法書士を目指そうと思ったか

宅建士・行政書士と学習を積み重ねてきたため、既に学習していた科目における優位性は少なからずあったと思います。これは人によって評価が分かれるところだと思いますが、こと憲法においては行政書士の取得に際して学習した事項の方が量も多く、内容も高度だったと感じています。したがって新たに知識を取得する箇所は非常に少なかった為、完全な初学者の方に比べて他の科目に余分に時間を割くことが出来たと思います。

仕事との両立のコツ

正直、自分の場合仕事との両立が出来ていたかというと怪しかったと思います。通学をしていた兼ね合いで講義の日は帰宅が遅くなり、就寝時刻が日付を跨ぐことも多々あり、元来起床時間が極めて早い自分にとっては肉体的な負担が大きく体調を崩したことが何度かあったからです。私がここで言うまでもありませんが、忙しい時ほど栄養や休息を多めに取り、健康第一で両立を目指す姿勢が欠かせないのではないでしょうか。

これから司法書士合格を目指す方へのメッセージ

このようなことを合格者の私が言うのは倫理違反かもしれませんが、合格者のいうことを真摯に受け止め過ぎないで欲しいと思います。合格の為に歩むべき道は一本道ではありません。時と場合によりますが、単一の人格しか持たない個人が、極めて個人的な経験則から導き出せる成功論というのは疑う余地が多分にあると思います。

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