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2017年度合格
Y・Mさんの合格体験記

合格者

Y・M さん(28)短期合格

講師やスタッフの皆さま、講座、模試 LECの全てに感謝です

受験回数 4回 ※お試し受験含む
出身大学・学部 法学部卒
主な受講講座 2017年公開模擬試験パック
2016年公開模擬試験フルパック
2015年名古屋オリジナル中上級パック

司法書士を目指した理由

私が司法書士という仕事に興味を持ったのは、大学生の時です。学校に並べられていた司法書士試験の講座のパンフレットを見たり、司法書士の先生が話す大学の講義を受けたりするうちに、弁護士などとは違う角度から依頼者の法的問題に対処する仕事に魅力を感じるようになりました。大学と専門学校が提携して実施していた司法書士試験対策講座も受けてみましたが、その時は膨大な情報量のあまり、合格する気がしなかったこと、司法書士の仕事が実際どういうものなのかイメージ出来なかったことから、1回は受験したものの、受験はやめて一度働くことを選びました。 卒業後に不動産業で働く中で、司法書士の先生と関わることもあり、大学時代はいまひとつつかみどころのなかった司法書士の仕事をイメージ出来るようになりました。不動産業での仕事は楽しく、やりがいもありましたが、深夜まで働く日々が続くうちに、一生続けていけるような仕事ではないと思うようになりました。と同時に、会社などの組織を離れた自分を想像して、これからどういう働き方、生き方をしていきたいかを改めて真剣に考えた時期でもありました。手に職をつけたいと強く思ったときに思い浮かんだのは、一度は興味を持ったものの、頓挫していた司法書士試験に再チャレンジすること。仕事を通して出会った司法書士の先生方が、本当に親切で、たくさんのことを教えてくださったことも、再び目指す大きなきっかけになりました。 もう一度受験することを決めてから、残業のない法律事務所の事務員の仕事に変わり、裁判書類などを作成するうちに、自分も直接依頼者と関わって様々な問題を解決したいという気持ちがより一層強まりました。

LECを選んだ理由

大学の時に、他校の基礎講座を受けたことがあり、テキストなども持っていたので、当初は直前期の模試だけ申し込むつもりでLECに足を運びました。ただ、1人でやっていけるのか不安もありましたので、対応してくださったスタッフの方に色々と相談して講座の内容なども教えていただいているうちに、近々伊藤先生の公開講座があることを知り、参加しました。公開講座では、個人的な相談にも応じてもらえて、いままで誰に相談したらいいのかも分からなかった、勉強に対する不安などを伊藤先生に色々相談して、悩んでいたことがすんなり解決したので、ここでなら間違いなく頑張れると思いました。そして、基礎講座から数年のブランクがあり、会社法も変わる時期だったため、テキストなども新しくしてやり直した方が良いということで、中上級講座、答練、直前期の模試、そして、伊藤先生の記述対策講座がセットになった、名古屋駅前本校のオリジナル中上級パックを受講することに決めました。

実践力PowerUp講座の良かった点

実践力PowerUp講座は、一言でいうと楽しかったです。時々される海野先生の個人的な話が面白すぎて。仕事で日本中を駆け巡ったときの話や、お子様の話等々。DVDでの受講形態だったので、ライブよりも集中力が切れやすくならないか心配でしたが、そんな心配は無用でした。 判例や先例の説明が大変詳しいのも、印象的でした。テキストに簡潔に書かれているだけでは分かりにくいものや、何故そのような判断がなされたのか理解が難しいものなどは、特に細かく説明されて。裁判官の頭の中を理解することが大切だということで、その事件がどのようなものだったのか、裁判官がどちらを勝たせたかったのか、などの説明を聞いた後は、「そういうことだったのか!」と、テキストの内容が本当によく理解できたことに感動していました。テキストの内容がきちんと理解できると、単に暗記するだけよりも圧倒的に記憶に長期間残りやすく、その結果、過去問などの問題を解く段階で、すらすら解けるようになっており、好循環が生まれました。

答練の良かった点や学習への役立て方

1月から始まる答練で良かった点は、毎週末答練を受けることで学習へのエンジンがかかることです。答練の結果が良くないと落ち込むだけなので、1週間目一杯勉強して、良い成績を出して、勝ち癖をつけるように言われていました。なので、1月からの集中力はその前とは格段に違ってきましたし、テキストの内容もどんどん記憶に残っていくように感じました。

通学していて伊藤講師のここが良かった

私は最初の公開講座で伊藤先生の話を聞いて、LECで受講することを決めました。先生は私の話を本当に丁寧に聞いてくださり、アドバイスも納得できるものばかりでした。間違った勉強方法や思考回路に行きそうになれば修正され、大丈夫なときは自信を持たせて下さる。先生の言葉はいつも信頼できるので、迷いや不安が消えて、伊藤先生が言うならそうしようって、すんなり入ってくるような。迷いに迷い、決められず、前に進めなくなる私にとって、この感覚はとても貴重なものです。 先生の講座をとっていなくても、毎月1回は会いに行って、悩み相談をしてもらっていた、という合格者の話も聞いたことがあります。勉強の面でも、精神的な面でも本当にお世話になりました。特に直前期、精神的に不安定になりやすかった私にとって、大きな支えでした。

模試の良かった点や学習への役立て方

017年度は、公開模試だけ自宅で受講していました。2016年度の本試験午後の部で、時間が足りなくなって混乱し、失敗したことの反省から、特に午後の部の時間配分の練習に使いました。また、テキストに記載されていることで理解があいまいな点がないかの確認にも。他校の模試と合わせて2017年度の模試は8回分。1度解いたことがあるものですが、2016年度の模試も8回分。全部で16回分の模試を使って練習しました。毎週末に模試をするというのは、調整がし辛いものがあったので、毎月末に何日かかけて何回か分まとめて、本番だと思って解くということをしました。決められたスケジュール通りではないので、回答の提出もしておらず、自分の成績は分かりません。記述式の採点をしてもらいたいと思うこともありましたが、結果を見て落ち込むことがあれば精神的にも良くないですし、自己採点で自分の大体の状態が把握できたので、出さなくても大丈夫と自分に言い聞かせました。2016年度の模試では、択一式で午前、午後ともに30問以上正解するということはあまりなかったのですが、2017年度では、ほとんど30問以上正解という状態になりました。「難しい」と思った回でもそれが変わることがなかったのは、本番ですごく役に立ちました。試験当日、「分からない、違うかも」と思っても、「きっといつもみたいに意外と正解している」と自分に言い聞かせて、模試で練習した時間配分通りに進めて行けたからです。模試でついた択一式への自信がなければ、前年と同じように、記述に行く前で心が折れてしまっていたかもしれません。

併行学習の仕方について

2015年度の本試験後に、行政書士試験を受験しました。この時の学習経験が、その後の勉強にすごく役立ちました。それまで私は、勉強のコツみたいなものがいまひとつつかめなかったのです。司法書士試験のテキストは、1冊読むのにも時間がかかり、それを全科目となるとかなりの時間を費やし、他の科目を読んでいる間に、別の科目の内容が忘れられていくのではないかという感覚が常にありました。自分が読んだ内容の記憶をどれくらい保っていられるのか分からなかったのです。特に直前期は速く全教科目を通さないと忘れてしまいそうで心配で、直前期は不安でしかたがなかったです。それで1年目は、速く全教科まわせるような、でも情報量がテキストと比べると全然足りていないような教材に走ってしまったりしました。そんな中での行政書士試験の勉強は、9月と10月の約2か月、行政法と一般教養を中心に行い、民法、憲法、会社法は、司法書士試験で勉強した記憶が頼りという状態でした。行政法や一般教養はLECで受けた講義が本当に分かりやすく、テキストと過去問を繰り返すうちに模試で点数が上がりました。その他の科目も記憶が保たれており点数が継続して安定している状態です。そして、本番も驚くほど良い点数で合格しました。この経験から、理解したテキストを読み込んで、過去問を解くという勉強方法がいかに効率的かということを実感するとともに、記憶というものは自分が思っていたほど残っているもので、それを信じられるようになりました。テキストをひたすら読むという勉強方法への不安が一掃された瞬間です。行政書士試験のためにしばらく司法書士試験の勉強を離れることが少し不安でしたが、この時行政書士試験を受験して本当に良かったです。

これから司法書士試験合格を目指す方へのアドバイス

司法書士試験についての、勉強方法や精神論については、過去にも多くの方が参考になることを述べられています。そしてその中でよく言われていることや、王道と呼ばれているものは、やはり王道なのだと、受験生活の中で実感しました。例えば勉強方法ではテキストと過去問の繰り返しが王道だと言われます。テキストを理解する段階が難しいので、そこは講座などで理解するように努めて、過去問で問題傾向や自分の知識を確認して、後はテキストを何回も読み込む。地道で、時間がかかるように見えて、これが近道なのだと思います。精神的な面では、最後まであきらめないこと。この大切さも痛感しました。2016年の試験は、5点足りずに不合格でした。0.5点で不合格になる方もいるので、これは珍しいことではないのですが、商業登記の記述式が5点だったことに衝撃を受けました。模試でも本番でも、これほど低い点数を取ったことはありませんし、商業登記ですから書けばある程度までの点数にはなると思っていたのに。けれども思い返せば、結局きちんと書けていなかったのだと思います。午後の択一式でいつもより時間がかかり、その時は択一式に自信を持てず、不動産登記の記述も量が多くて時間がかかり、最後の商業登記ではすっかり心が折れてしまっていました。時間がないからといつもと違うやり方で問題文を読んで、勝手に焦って書きなぐったはいいものの、きっと、ほぼ解読不能な文字を書いていたと思います。全部は書けなくても、途中まででも落ち着いて書いていれば、なんとかなったのだろうに、と後になって思いました。それだけでなく、他にも色々な要素があっての不合格だと思いますが、模試の感触と違ったり、少し分からないことがあったりしたことで、集中力を切らしてしまったり、無意識のうちにあきらめモードになってしまったら、その時点で負けてしまいます。なので、学習が進んでいる方であれば、あきらめないことは、本当に大事なのです。

心の余裕の積み重ね

私は本格的に司法書士試験の受験を始めてから、3年目に合格しましたが、必要なことは1年目と2年目にほぼ終えていたように思います。合格した年は仕事が忙しかったこともあり、3月半ばまでほとんど勉強が出来ていない状態でした。その頃に他校で受けた、実力を確認するための模試は散々なもので、1年目よりひどい状態なのではないかと思うほど。その頃から仕事を辞めて受験に専念できたので、必死にテキストを読んで内容を思い出し、そこからさらに読み込んで記憶を定着させました。過去問は2週するのがやっとで、模試の問題も1回は本番通りの時間配分で、2回目は間違えたり気になったりした問題の復習に使うことで2回使いました。記述式は手元にある問題をひたすら解くなり読んで確認するなり、一日に1時間ほどは触れるように努めました。それで、4月〜6月はあっという間に過ぎていきます。新しい講座を受ける時間的余裕もなく、使う教材も、3年間同じです。けれども、使い慣れたテキストを読みながら、模試を解きながら、いつも、実践力PowerUp講座で海野先生が話していたことや、記述式の講座での伊藤先生の話を思い出していました。やっていたことや使っていた教材は、3年間ほぼ同じです。ただ、これまでの失敗などの経験から悔しさや覚悟、自分の勉強方法や記憶などへの信用が強くなっていたこと。不安や焦り、後悔、模試の自己採点が少し高めで浮かれる気持ちなど、受験勉強中に抱く様々な感情を冷静に受け入れて、勉強も本番も淡々と進められるようになっていたこと。精神状態が過去2回より良かったこと。勉強をやり切った感があって、前日は好きな映画を見たこと。当日の試験会場で試験官が優しい人に見えてラッキーなどと思う心の余裕があったこと、等々。そんなことが積み重なって、今年は合格できたように思います。

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