豊川 諒 さん(30)短期合格
合格体験記
受験回数 | 4回 ※お試し受験含む |
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出身大学・学部 | 岡山大学大学院社会文化科学研究科 |
主な受講講座 | 2017年パーフェクトローラー合格パック 2016年択一ターゲット攻略パック 2015年実践力PowerUp完全サポートパック |
司法書士を目指した理由
法学部だったため、授業の復習をかねて。もともと学習において、資格試験というのがわかりやすい到達点であったため、まず行政書士を取得して就職活動をしていた。しかし、行政書士単体よりはほかに資格があったほうが良いと教授に勧められたため、いくつかの選択肢の中から、教授のアドバイスもあり、司法書士を選択した。
LECを選んだ理由
行政書士講座を受けていたため、そのままお世話になろうと思った。講座は、岡山本校の職員の方に丁寧に説明を受け、自分の今の実力にあっていると思われるものを選択した。実践力、択一ターゲット、パーフェクトローラーと順調にステップアップできたと思っている。
フォローアップ制度の良かった点
通信教育がメインだったので教えてチューター制度を利用した。回答に一週間程度かかるけれど、詳しく説明をいただき、疑問点の解消に役立ったと思う。自習室も、遅くまで開放しており、駅前にある岡山本校の立地条件も併せてかなり助けになった。
パーフェクトローラー講座、実践力PowerUp講座、択一ターゲット攻略講座などについての感想や良かった点
[実践力PowerUp講座]テキストの記述が詳しく、全体を通して役にたった。パーフェクトローラー講座や択一ターゲット講座のテキストには記述がないものでも、実践力PowerUp講座には記述があることも多く、非常に助けられた。海野講師の説明もわかりやすく、付属のサブテキストに細かな事例も解説されており、重宝した。
[択一ターゲット講座]一問一答のドリル形式の講座で、個人的には知識の習得に一番役立ったと思う。実際、この講座を受けた時に択一式の点数がぐっと伸びて、基準点を超えられた。根本講師の熱い解説と、問題の解説が図表を使ってすぐ右のページに載っていたので、まさに記憶に残る講座、の本領が発揮されていた。また、問題も過去問等から厳選されており、効率よく知識の吸収ができた。
[パーフェクトローラー講座]マニアックな知識も図表中心にわかりやすく説明されていた。記述式のひな型や例題、復習用の問題なども細かく載っていて、まさに総仕上げの講座であったと思う。根本講師の講座に共通して言えることだが、小芝居や抑揚、アクションなど長い講義も飽きさせることなく聞くことができ、非常にやりやすかった。
その他、思い出に残っている講座の名称と良かった点
直前期に出る予想講座で、今年は海野講師の記述の予想論点最終チェック講座が、ぴたりと的中したため特に記憶に残っている。
答練の良かった点や学習への役立て方
毎週一回本試験に近い形式で問題を解くことができたのはありがたかった。特に時間配分の難しい、午後の試験の練習になったと思っている。解説も、さすがに全部の問題ではなかったが、時期に合わせてとれているべき問題や、落としても仕方のない問題もアナウンスがあり、自分のレベルを確認するのに役立った。また、毎週新しい記述問題に触れることもできたため、それだけでも記述式対策の基礎は十分なものが用意されていた。
秋から始まる答練の良かった点や学習への役立て方
合格発表を受けてからすぐに始まることで、不合格の悲しみや後悔を断ち切る役に立った。もちろん合格に近いほど引きずるのだが、一定のリズムで学習に引き戻されることにより、だんだんと体が勉強モードになっていったと思う。問題も記述式の基礎的な論点を集めたものであり、択一式知識の基礎確認も兼ねて進めることができた。
根本講師のここが良かった
根本講師は、多少極端な題材もあったが、授業の合間合間に小芝居を挟み、(おそらく意図してのものではないと思うが)大きなアクションがあり、飽きることなく授業を受けることができた。加えて、答練や中上級講座、直前期の講座と、同じ論点で小芝居が出てくるため「……この話は前に聞いたことがあるような?」と、自分の記憶が残っていることの確認にも役立った。そのように記憶に残る講義をしていただいたため、学習していても派生論点を思い出しやすく、「ここは確かこんな事例もあったような」と、いろいろな論点を思い出す機会は増えたと思う。
岡山本校のここが良かった!
自習室は朝から夜まで空いており、また机が埋まるということもなかったため活用させてもらった。立地条件も駅前繁華街であるため勉強に詰まった時の気分転換や空腹を満たすための飲食店にも事欠かなかった。講座の申し込みの際は丁寧に話を聞いて、解説もしてくれた。特に直前講座の受講について、自分の状況を職員さんと話しながら整理することができ、また細かなおすすめの情報を教えてくれたので、取捨選択がしやすかった。直前期に毎週答練に行った際も、冗談交じりで会話にのってくれたり、差し入れの試供品やお菓子をくれたりなど、ストレスをため込むことなく通い続けることができた。岡山本校の担当の先生は、かなり細かく質問に対応してくれた。夜遅かったり、質問の内容がかなり抽象的であったりしても、翌日、遅くとも翌々日には回答をもらえた上、その内容も詳しく正確だったため、かなり勉強になった。また、勉強方針やモチベーションの維持など様々な場面で相談に乗っていただけたのは大変助かった。
模試の良かった点や学習への役立て方
本試験レベルの問題を直前期に説くことができたため、自分の知識量や正確性などの確認になった。また、受験生仲間での答え合わせの中で励ましあうこともできたし、勉強法や知識の抜け漏れ確認などコミュニケーションの題材にもなった。かつ本試験での予想順位や順位表など受験生の中での自分の位置確認ができた。相対的な試験であるため、自分がいまどの位置にいるか、というのは重要な情報であり、それによりモチベーションの維持にも貢献したと思う。
通信講座の利用方法やメリット・デメリット
好きな時間に講義を受けられることは間違いなく通信講座のメリットである。ただしこれがデメリットにもつながっていて、好きな時間に勉強できる、ということは、いつ始めるかが自分のやる気次第であるということでもある。日々やることが降ってわいてくる中でモチベーションの維持や予定の組み方が少し難しかった。私は、講義を一日必ずこれだけは見る、と決めて、それをこなした後はやる気があれば続きを、なければそこで終わり、という形で進めた。実際始めてさえしまえば終わりまでは何とか観続けることができ、積もり積もったものが合格につながったと思う。
仕事と勉強の両立のコツ
最終的には専業で学習したのでどこまで役に立つかはわからないが、両立させていた時は、終業後予備校にその足で通い、決まった時間は勉強に使う、と決めてしまうことだった。
家庭と勉強の両立のコツ
基本的に勉強を優先してもらった。話し合いが重要。あとは適宜監視や声掛けも協力してもらった。基本的に理解のある家族で助かったと思う。
これから司法書士試験合格を目指す方へのアドバイス
やればできる試験です、などと先生は言います。でも勉強している際はそんなこと信じられません。合格率3〜4%、基準点、記述式問題、無理な壁がたくさん立っているようにしか見えません。ただ結局、その壁は気が付いたら越えていました。運もあるかもしれません。でも、運も実力のうちです。越えた後だから言えますが実際越えられる壁でした。合格した同期の中には10年以上かけて合格した方もいました。10年かけて合格できずに諦めた知り合いもいました。その二人を分けたのは、試験を受けるのを諦めたかどうか、あきらめざるを得なかったかどうかだと私は思います。この試験は、とても「一発合格余裕ですぞ」などとは言えませんし、様々な事情で「今年受からなければもう来年は受験しない」と背水の陣で挑むことになる方もいると思います。ただ、その心持で挑むよりは、「まあ今回だめでも次があるし」といえる心持で挑むほうが、合格は早いと私は思います。何度折られても諦めなければ、それが何回後の試験になるかはわかりませんが、合格へたどり着けるのだと思います。だから先生方は言うのです。「司法書士試験はやればできる試験である」と。