清水 友紀子 さん(27)一発合格
一発合格に対する強い思いを持って、最後までやり抜いた受験勉強
受験回数 | 2回 ※お試し受験含む |
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出身大学・学部 | 津田塾大学 学芸学部情報科学科 |
主な受講講座 | 2017年新全日制本科コース |
司法書士を目指した理由
独立・開業できる資格が欲しいと思ったからです。様々な資格がある中で、司法書士は他の士業と比べ、独立・開業がしやすいと言われていること、また、女性の活躍の場も多く、結婚・出産など色々な転機が考えられる女性でも長く働くことができると思ったため、司法書士を目指すことを決めました。また、試験形式の面においても、司法書士試験は記述式の問題もありますが、論文形式ではなく、事例や別添の書類を読むとき、申請書を作成する形式である点も、文章を書くのが苦手な私にとっては魅力でした。
LECを選んだ理由
根本先生の全日制の講座があったため、他の予備校とは迷うことなくLECを選びました。私は既に前職を退職しており、専業で司法書士を目指そうと思っていたため、平日の3日間、朝から夕方の時間帯で行われる新全日制本科講座は、私にとってぴったりの講座でした。また、根本先生の動画を見たり、開講前の講座説明会に参加し、熱心で非常に丁寧に説明してくださる姿を見て、「この先生についていってみよう、お任せしよう」と強く思いました。
新全日制本科講座の感想
新全日制本科講座は、週3日間、1日6時間の講義でした。6時間で習う、私にとって全く新しい法律の知識は、毎回相当の分量で、その日のうちに復習し、次の日に関連する過去問や記述の練習帳をこなしていく日々は本当に大変でした。しかし、あらかじめ1週間のうち午前、午後、夜に何をすべきかを先生が提示してくださいますし、毎回講義の最後に、今日の復習で解くべき過去問を先生が指示してくださったり、逆に今は解かなくてもいい過去問の指示もあり、今何をすべきかを迷うことはありませんでした。また、定期的に確認テストもあるため、前に習った科目の復習も強制的にしなければならない状況で、既に習った科目の復習も効率よく進めることができました。そして、講義自体は本当に楽しく、先生の講義を聴くことに辛さを感じたことは一度もありませんでした。根本先生は、法律初学者にも分かりやすいよう、難しい内容もこれ以上ないほどにかみ砕いた表現で教えてくださいました。また、根本先生の名物である寸劇をまじえた講義は、笑いをこらえるのに必死になることも多々ありました。先生がモットーとされているように、まさに「記憶に残る講義」で、私自身、先生の最初の衝撃的な説明を大切にすることを心がけ、その記憶を最後まで残したまま、本試験を迎えられたように思います。
カリキュラムの良かった点
年内で全科目のインプットが終わるため、年明けからは2年目以降の受験生と同じように答練を受け、アウトプットの学習ができたことが良かったように思います。また、年内のインプットの講義も、新15ヵ月合格講座の約1.5倍の回数が設けられており、より丁寧な説明を受けることで、時間をかけて理解を深めることができ、初学者の私にとっては本当にありがたいカリキュラムでした。
ブレークスルーの良かった点
ブレークスルーは、合格するために必要な知識が網羅されており、最初に学習する時は、先生が講義で使われた部分を何度も読む、年明け以降は答練で出題された問題を通して、まだ読んでいない部分を読み進める、というように、徐々に読む範囲を広げていくことで、とても分厚いテキストではありますが、効率よく学習を進められました。また、暗記のために使える比較の図表や、イメージしやすいように図が多く載っていることも、とっつきにくい内容を理解するのにとても助けになりました。さらに、ページの両サイドに余白があり、たくさんメモできたことも良かったです。
フォローアップ制度の良かった点
私は基本的に通学で受講していましたが、講義を休むこともあったため、通学欠席フォロー制度はとても便利でした。講義が終わった当日の夜には動画がアップされていたため、翌日の朝早くから講義を聞き、次の講義にも遅れることなくついていくことができました。また、自習室では、勉強する他の受講生を見て、自分ももっと頑張らなくては!と良い刺激を受け、勉強に取り組むことができました。
その他、思い出に残っている講座の名称と良かった点
年明けから始まった、全科目択一過去問コンプリート講座と、記述レベルアップ講座です。全科目択一過去問コンプリート講座は、基本的で重要な論点が入った問題と、応用論点が含まれていて、なかなか理由付けまで自分で理解するのは難しい問題を、根本先生が肢ごとにピックアップしてくださり、それを自分で解き、図表などを用いた解説を聴き、Web受講で進めていく講座です。年内にも過去問は解いていましたが、この講座で先生の解説を聞くことで、理由付けまで一つ一つきちんとおさえながら過去問をつぶしていくようになりました。また、私はこの講座の音声をiPhoneに入れて何度も聞いていました。年明け以降は、過去問を何度もまわしていたため、先生の音声だけでも、「これはあの表の説明だな」とか「これはあの過去問のあの肢だな」と分かるようになっていたため、とても役立ちました。逆に、「この話何だっけ?」と思うものは、テキストに戻ったり、過去問を確認するようにして知識を定着させることができました。この講座は、初級のインプットの講座よりも、重要論点や図表の説明がコンパクトにおさまっているので、多くの論点を短時間に触れることができ、移動時間などに音声で勉強する教材として活用できたことも私には良かったと思います。記述レベルアップ講座は、年明けから始まる通学講義で、一つの記述式問題を根本先生がどのように解き進めたか、いわゆる実況中継のような形で講義してくださいます。年内の記述式対策としては、ひな形をしっかり覚えることに徹していたため、本試験と同じ形式の記述式問題を解くのはこれが初めてでした。最初は、大量の添付書類をどう処理していけばいいのか全く分からず、お手上げ状態でしたが、先生が、この文章の中で重要な部分はどこか、この表現がきたら何を確認すべきか、何を疑うか…など、重要な論点の説明も交えながら、記述式の問題を解いていくことで、記述の解き方が随分と身についていくのを実感できました。先生の、明解でスピード感のある解法は衝撃的で非常に分かりやすく、何より授業を受けていてとても楽しかったです。1回目の授業の後、「早くこの講座全部受けたい!」と思ったことをよく覚えています(笑)
答練の良かった点や学習への役立て方
年明けから精撰答練[実力養成編]が始まってからは、試験範囲の予習、答練を受ける、復習する、というサイクルで過ごしました。1月から3月で全科目をひと通り復習できたことが良かったと思います。答練を受けることで、自分の中であやふやな論点を把握できたり、まだ知らない知識を入れていく作業を、しっかり時間をかけて取り組めたと思います。また、肢ごとで復習の重要度が三段階に分かれていたため、メリハリをつけて復習できたことも良かったです。
通学していて根本講師のここが良かった
根本先生は、寸劇が名物で、法律初学者にも分かりやすく、かつ記憶に残る授業をされる先生であることは先述の通りなのですが、先生は、とにかく熱く、温かい先生でした。3月の中旬で通学の講義が終わり、本試験までの残りの日々は、毎週答練を受け、自分で勉強していく日々でした。私は、通学の講義が終わってからも、答練の次の日は先生がいらっしゃる新宿エルタワー本校に行き、点数を報告し、勉強方法の相談や、1週間分の質問をさせていただいておりました。質問が大量になることも多々ありましたが、ブレークスルーの記載箇所や、類似の過去問を示してくださったり、事例や図を書くなどして、一つ一つ本当に丁寧に答えてくださいました。また、答練の点数がなかなか伸びず、このままで本当に間に合うんだろうか…と不安で、毎週お恥ずかしいぐらいぐだぐだなテンションだったのですが、先生と話した後は、「また1週間頑張ろう!」と、気持ちを切り替え、また机に向かうことができました。いつも力強い言葉をかけてくださり、最後まで私を引っ張ってくださった根本先生に本当に感謝しています。また、海野先生には答練の解説講義や、記述の予想最終チェック講座、直前期の勉強方法を相談させていただいたりと大変お世話になりました。初級講座で私は先生に教わっていないにも関わらず、私の悩みに対しとても親身になって答えてくださいました。そして、海野先生の生徒に対するさばさばした気さくな姿は、いつも本当にかっこよく、素敵だな〜と思っていつも見惚れておりました(笑)
渋谷駅前本校のここが良かった!
渋谷駅前本校は、支店長をはじめ、スタッフの方が明るく接してくださり、自習に来た時も「お疲れ様です」など声をかけてくださって、気持ちよく勉強できました。また、雨にぬれずに教室に行けたことも、常に荷物が多かった私にはありがたかったです。
模試の良かった点や学習への役立て方
直前期の公開模試で良かったことは、本番のシミュレーションができたことです。直前期の公開模試は、本試験同様、1日かけて行われますし、問題の難易度も本試験と同程度であるため、本番で自分がどのように時間を使って解くかの時間配分や、深く悩んではいけない問題などを判断する訓練ができました。また、お昼休みの時間の使い方についても、本番を想定して過ごすようにしました。あとは、せっかくの機会なので、色々な座席で受験するようにしていました。一番前の席や、窓側の日の当たる席など、敢えてストレスをかけることで、何が起こるかわからない本番で少しでも緊張や動揺が解消されるなら、と色々試しました。また、模試を受けるたびに、最後まで諦めないことの大切さを感じ、本試験でも最後の最後まで諦めることなく問題に向き合うことができました。
通学することのメリット
通学講座のメリットは、先生に直接質問できることです。根本先生は、講義の20分前には教室に来てくださり、質問の対応をしてくださったため、前日に分からないことがあっても、自分で深く悩まず、次の日に先生に質問できるという安心感がありました。その他のメリットとしては、同じクラスの受講生と交流が持てることだと思います。自習の合間に受講生の方と一緒にランチに行き情報交換したり、答練の後に、記述式でひっかかった箇所を話したりするなど、同じ状況で頑張る受講生とお話しすることは、受験勉強中ほとんど誰とも話さず過ごしていた私にとって良い息抜きとなり、何よりも励みになりました。
これから司法書士試験合格を目指す方へのアドバイス
合格したい理由をしっかり考えてみることが良いのかなと思います。新全日制本科講座の全体構造編の第1回目の講義の時に、根本先生から与えられた宿題が、「合格したい理由を徹底的に考える」というものでした。私の話で恐縮ですが、私はこれまで生きてきた中で誇れることも特になく、必死で頑張ったことは正直一度もありませんでした。頑張らずにどうにかしてきたか、頑張ることから逃げてきたように思います。色々な場面での後悔がたくさんある中で、何か一度本気で頑張ってみたい、今までの自分を変えたい、その思いが、私が一発合格を目指す強いモチベーションになり、幸い、結果もついてきてくれたのだと思います。年内のインプット講座を受けている時、まだまだ先が長いのに、すでにキャパオーバーだった私は、最初に決めた「合格したい理由」を書いた自分のメモを見返し、涙を流しながらでも勉強することができました。年明けからの、毎週の答練続きの辛い日々も、毎日泣きながらでしたが何とか前に進むことができました。一発合格に対する強い思いは、自分を苦しめた面もあったように思いますが、この強い思いがあったからこそ、途中で逃げ出すことなく、やり抜くことができました。受験勉強は、本当に孤独で、今までに感じたことのない寂しさや不安な気持ちを抱えて勉強する日々となり、辛いこともたくさんあると思いますが、自分で決めた「合格したい理由」を貫くことで、何とか最後まで頑張り切れるのではないかと思います。