藤原 直己 さん(26)短期合格
諦めなかったことでつかめた合格
受験回数 | 4回 ※お試し受験含む |
---|---|
出身大学・学部 | 龍谷大学法学部法律学科 |
主な受講講座 | 2017年記述ボトムアップ合格パック 2016年実践力PowerUpオールインワンパック |
司法書士を目指した理由
もともと法律に興味があった私は大学で法学部に進学し法律を学んでいく中、自分の得た知識を生かした仕事に就きたいと考えるようになりました。それに加え、昔から何か専門性を生かした仕事がしたいという思いもあったので資格取得を目指すことにしました。数ある資格の中で司法書士を選んだのは、登記の専門家でありながら成年後見業務や簡裁訴訟代理業務等その仕事の幅が大きいことに魅力を感じたからです。
LECを選んだ理由
勉強を始めた1年目は他の予備校を利用していました。しかし、その予備校は地方に校舎がなく通信で一人黙々とするしかありませんでした。自分に甘い私は、自宅や図書館でする一人だけの学習ではいまひとつ集中力に欠けていて思うように進めることができませんでした。そこで、予備校を利用しようと思い、学生時代LECの公務員講座を利用していた友人がLECをとても推していたことを思い出し、講座の案内だけでも聞いてみようと思いひとまず見学に行きました。自習室を見学し、講座の説明を受けた結果「ここでもう一度頑張ろう」と思い受講することを決めました。
フォローアップ制度の良かった点
私は自宅での勉強ではなかなか集中できなかったので自習室を利用するようになりました。自習室では静かな環境で各々が自分の勉強をしています。そんな環境に自分を置くことで勉強にも身が入り適度な緊張感をもって勉強することができました。また、直前期には決まった人が、決まった時間、決まった席にいて何とも言えない一体感があり自分も頑張らないといけないなという気持ちにさせてくれます。これは私にとってモチベーションの維持にとても助かりました。
実践力PowerUp講座の良かった点
実践力PowerUp講座は基本論点から発展論点まで幅広く載っており、合格までの知識を得るのに十分なインプット教材だと感じました。理解・暗記しやすいように図表が多く載っており、ワンポイント解説や関連判例でプラスαの知識を関連付けて覚えることができるので暗記と同時に理解も深まりました。
その他、思い出に残っている講座の名称と良かった点
私はとにかく択一式が苦手で直前期ですら答練や模試の結果はD判定やE判定がほとんどでした。それでも諦めずにひたすら過去問、テキスト、答練を繰り返すことで合格することができました。その中でも直前期に開講される「択一出題予想論点総まとめ講座」はその年の出題可能性が高い論点と低い論点を指摘してくれるので、何をすべきか迷い悩む直前期に学習のメリハリをしっかりつけさせてくれたと思います。さらにこの講座では出題可能性が高い論点についてまとめの図表と一問一答が載っており、すき間時間の学習にとても使いやすかったことを覚えています。本試験当日もこの講座のテキストを持って行き休憩時間に見ていました。
答練の良かった点や学習への役立て方
直前期の答練は自分のモチベーションを維持し、ただひたすらに勉強に取り組む習慣を身に着けさせてくれました。年明けからは毎週答練があったので、「先週解けなかった科目は今週いい点取ってもっといい成績を出してやろう」という思いで普段の勉強に取り組むことができました。また、自分がどの問題に弱いのか、もしくはどの問題なら解けるのかを可視化することができて復習を重点的にすべき部分や知識があいまいだった部分を回を重ねるごとに把握することができるようになりました。他にも、答練を受けることによって過去問知識であってもその聞かれ方が異なった時に正確に答えられるようになる訓練ができるのではないかと思います。私の場合、本試験の過去問ばかりやっていた時期よりも本試験の過去問+答練の過去問を回していた時期のほうが知識量も増え成績も次第に上がっていきました。年明けからの答練は1回受けただけで終わるのではなく時間をおいてもう一度解いてみるのがいいかもしれません。私は本試験まで1ヶ月を切るぐらいの時期になると過去問は何となく答えを覚えてしまっている状態になっていたので、答練の解き直しをしてちゃんと知識として身についているかの確認や前回に比べてどれだけ正解が増やせたかをみてモチベーションの維持のためのツールとしても使っていました。
広島本校のここが良かった!
広島本校はスタッフの方がとても優しく、直前期の辛い時期にはその優しさに支えられたので本当に感謝しています。個人的な事情もあり直前2か月は地獄のような日々でしたが、スタッフの方と試験以外の他愛のない話をするだけで気がまぎれましたし、しんどそうにしているのが伝わって気を遣ってもらうこともありました。LECの広島本校にしてよかったなと思います。
模試の良かった点や学習への役立て方
公開模試は本試験と同様の問題数・時間で行われるので本番を意識して取り組むことができました。そのため、問題に関してどの科目から解き始めるかという順番、時間配分、あとは見直しがどの程度できるかを確認することができました。特に午後の試験は時間との戦いなので、記述式から先に解くのか、択一式に何分使うか、記述式は不動産と商業どちらから解くか等の本試験に向けての戦略を事前に立てておいて、実際にそれを試す場としても利用していました。また、公開模試は失敗ができる最後の場です。もちろんいい成績を取れるに越したことはありませんが、本試験と同じような環境の公開模試でミスをしておくことで反省する機会が得られ、本試験では同じようなミスによるもったいない失点を防げるかもしれません。
通信講座の利用方法やメリット・デメリット
通信講座のメリットは自分の時間に合わせて講義を進められることや、聞き返したい箇所があったり板書が必要な際に映像を止めたり戻したりすることができることです。また、スマホやタブレットでも講義を聞くことができるので勉強する場所を選ばないこともメリットかと思います。デメリットは、1度講義を溜めてしまうと追いつくのが時間的にも精神的にも大変な所と、自宅で受講される場合は一人孤独な戦いになってしまうことです。
これから司法書士試験合格を目指す方へのアドバイス
この試験は本当に過酷なものだと思います。合格するためには覚悟を決めて本試験までの期間必死に取り組みましょう。何年か勉強すれば受かるだろうという考えではいつまでたっても合格できないと思います。この試験ではよく、1番勉強した年が合格する年だと言われます。もちろんそうでない人もいますが、短期合格者の多くは当てはまるのではないかと思いますし、私もこの1年間が過去1番勉強した年だったので本当にその通りだなと感じます。ただ、必死に勉強しても試験科目が多すぎるせいで知識はそう簡単には定着するものではありません。勉強しているのに答練や模試の成績がなかなか上らず、実力が付いた気がしなくて不安になってくることもあるかと思います。それでも本試験が終わるまでは合格を諦めず全力で突っ走ってほしいです。たとえ答練や模試の成績が悪くても本試験の日に成績のピークをもっていけさえすればいいんです。私は年明けからの答練は1度か2度C判定を取った程度であとの10回以上はDかE判定でした。公開模擬試験も2回受けて2回ともE判定です。それでも、もう一年勉強するなんて考えたくなかったので諦めずひたすら勉強しました。結果、本試験3週間前にあるスーパー公開模擬試験の第1回でC判定、2週間前の第2回でA判定まで上げることができました。ここまで急激に成績が上がったのは、たとえそれまでの成績が悪くてもとにかく今年で終わらせたいという思いで直前期に高いモチベーションを持ち続けられたことと、その結果すべての科目で知識の定着を感じられることができたからだと思います。長く辛い試験勉強ではありますが、諦めず続けていけば本試験の日まで成績は上がっていくはずなので頑張ってください。