成澤 泰一 さん(40)短期合格
選択と集中
受験回数 | 2回 |
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出身大学 | 専修大学 経済学部経済学科 |
受講講座 | 2016年択一&記述パーフェクトローラー講座 2015年新15ヵ月合格コース<秋生> |
司法書士を目指した理由
会社員を続けながら、独立して自分でやりたいという思いがずっとありました。そんな中で自分を変えるために、2013年の6月にまずは宅建でも取ってみようかと勉強を始めたのがきっかけです。独学でテキストを1回読みLECのウォーク問を10回くらい繰り返したところ、無事に10月の試験に合格しました。その後、試験の翌週にLECの司法書士講座のガイダンスに行き、その場で申込みました。決め手は、佐々木ひろみ先生のおっしゃった、取って価値のある資格ということです。資格を選択するにあたり、簡単すぎても効果は薄いし、それ一本で独立できるとなると難しい資格でなければならないということです。よし自分もこいつを取って、いっちょ独立してやるかという気持ちになりました。
LECを選んだ理由
ネットなので色々調べてみると大手の会社がいくつかありました。たまたま受講する前に受けていた宅建の過去問題集がLECであったこともあり、ガイダンスに参加したことがきっかけです。当時、新宿エルタワー校の支店長が講座を受講するにあたり、色々なアドバイスを親身にしていただけました。通学、通信、答練をつける場合等、自分にあったアドバイスをいただけました。また、ブレークスルーという講座のテキストが素晴らしいという話もネットで聞いていましたのでまず第一候補にLECがあがりました。2年目についてはLECには複数の選択があり、迷っていたところ、1回目の本試験の後に受講相談に行ったところ、根本講師よりパーフェクトローラー講座をおすすめされましたので、受講することに決めました。LECの講師は受講生それぞれの状況にあわせて、勉強のアドバイスをいただけるので、これからの勉強方法がわからないときに凄く助かります。
パーフェクトローラー講座の良かった点
私は、2年目にパーフェクトローラー講座を受講しました。受講のきっかけは根本講師の受講相談によるものだったのですが、受けてみて感じたことは第一にテキストが本当に素晴らしいものだったということです。何が素晴らしいかというと、テキストには試験に必要な論点が全て書いてあり、全て書いてあるけれど冗長にならずにコンパクトに説明がされています。初級講座のブレークスルーでは長く説明されていたものが短くまとまっているのです。また、暗記や理解に必要な知識が全て図表にまとまっています。例えばある論点について20ページ程で解説がなされているのですが、最後には図表で1ページにまとまっています。最終的にはその図表1ページのみで20ページの論点を把握することができるようになります。そうすると何しろ試験範囲の膨大な司法書士試験において、繰り返しテキスト通読ができるようになることが大変重要になり、このテキストではそれが達成できるようになっているのです。具体的にテキストの通読は2回でしたが、図表の通読は14回くらい行っていました。図表のまとめ方が秀逸ですので、最終的に図表を確認するだけでテキスト通読と同様の効果が得られるのです。もう1点この講座の素晴らしいのが根本先生の講義です。中上級であるこの講座の講義自体は論点を絞って行われます。ただその絞り方が素晴らしく、受験生の苦手とする分野、わかりにくい分野に絞って講義がなされるのです。そしてその講義はわかりやすいだけでなく、ここがいちばん凄いところなのですが、記憶に残るのです。それはなぜか。理由付けはもとより、根本先生が体全体で寸劇を展開してくださるので、それがあまりにもわかりやすく面白く、衝撃的なので、後日忘れようもなくなるのです。
思い出に残っている講座
- 根本のA論点がっつり攻略講座
- テキストは左に肢別の過去問、右にまとめ図表。A論点に絞込み全11科目で5センチくらいの厚さなので回転力が抜群でした。4000肢の過去問も同時にこなすので過去問演習を繰り返したことにもなりました。このテキストとA論点に特化した根本先生の講義のおかげで初年度から基準点到達レベルを達成できました。
- 過去問絞込み講座
- 海野先生の講座です。初年度は過去問演習に手が回らなかったため、良質な過去問をおよそ9年分に絞り込んだこの講座を受講しました。絞り込んだ過去問集が大変役にたちました。またその中から海野先生がわかりにくい部分をピックアップして論点解説をしてくださるので、知識の再点検に役立ちました。
佐々木講師のここが良かった
佐々木先生の講義では、ときどき講義の休憩明けに勉強方法の話であるとか、合格後の研修の話、実務の話など講義とは別の気になる話をしていただけるので、大変参考になりました。またそのお話が講義の中でのアクセントになり、よしまたがんばるぞという気持ちになりました。
模試の良かった点・学習への役立て方
全部ではないのですが、一部外部会場受験というのがあったのが良かったです。本試験と同じ早稲田大学で受けられる模試というのは、本当の意味で模擬試験になりました。会場に行く時間から、休憩中の過ごし方など、まったく同じようにシミュレートできたことは、落ち着いて本番に望めたひとつの要因になったと思います。また、LECの模試の解答、解説冊子は大変丁寧に作られており、他校と比べてもダントツにわかりやすかったです。特に記述式の解説冊子は時系列、役員変更、論点解説等、パッと知りたいことが確認できるようになっているので復習も時間をかけずに行うことができました。また、記述式の回答用紙を余分にいただけるので、後日再度の問題演習が行いやすいのも助かりました。
通信講座のメリット・デメリット
視聴速度を変更できることがメリットです。私の場合、15ヵ月合格講座では1.4倍速、パーフェクトローラー講座では1.7倍速で視聴していました。倍速機能を利用することにより短時間で受講することができ、通常スピードよりも速いために注意深く講義を聴く必要があり、自然と講義に集中することができました。仮に聞き逃しても、すぐに戻って聴き直せます。
また、細切れに視聴ができることもメリットです。1回3時間の講義をまとめて聴くこともできますが、15ヵ月合格講座受講時は社会人でしたので、なかなか時間が取れませんでしたが、毎日1時間でも受講することにより、講義スケジュールに遅れることなく、最後まで聴くことができました。
宅建取得後になぜ司法書士を目指そうと思ったか
宅建取得後に上位資格を調べたときに、行政書士や司法書士という選択がありました。もともとは独立を目指して勉強を始めたのですが、それ一本で独立となると難易度の高い司法書士がより効果的であると思いました。
併行学習の仕方について
司法書士勉強中に行政書士を取得しました。行政書士については司法書士と重なる部分が多く、行政法と一般知識を除けば後は司法書士の勉強で足りました。一般知識は範囲が膨大なので、過去問から個人情報の分野に絞込みをかけました。そうするとほとんど時間を必要としません。また行政法については1ヶ月程前から司法書士試験の勉強を3分の2に減らし、後は行政法の市販テキスト1回読み、肢別過去問を7週くらいして合格することができました。
これから司法書士試験合格を目指す方へのアドバイス
司法書士試験の難しさは、その範囲の膨大さにあります。個々の論点はそれほど難しくありません。記述式についても論文を書くわけではなく、申請書の記載ができるようになればいいのです。では何をしたらいいのか。それは「選択と集中」です。膨大な範囲でも良く出るところ、出ないところがあります。そして試験ではよく出るところを絞り込み(選択)それを繰り返す(集中)ことがとても大切です。絞込み(選択)には大いにLECを活用しましょう。繰り返すこと(集中)、それはあなた次第です。がんばりましょう!