前川 修司 さん(23)一発合格
おわりはじまり
受験回数 | 2回 ※お試し受験含む |
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出身大学 | 関西学院大学 法学部 |
受講講座 | 2016年新15ヵ月合格コース<秋生> |
司法書士を目指した理由
私が司法書士になろうと思ったのは、私の親族が代々司法書士を生業にして、業界で働く姿を見て、憧れを抱いたからです。小さい頃は、ただワープロで書類を作って、判子をポンポン押し、書類に目を通しているだけの仕事、それくらいの印象でしたが、大きくなるにつれて、その仕事の難しさや重要さを知るようになりました。国民の権利の保護に寄与する司法書士、それに精を出す父や祖父たちの背中を見て、自分の力によって少しでも社会に役立てるのならば、そのような仕事に私も就きたいなと思うようになりました。
LECを選んだ理由と講座を選んだ理由
私はLECを訪問する前に他の予備校さんの説明会などに参加しました。大々的な説明会もあれば、一対一の説明も受けました。でも、どこか自分にしっくりくるものを感じることができませんでした。それが具体的に何だったのかは説明できないのですが、「ここではないな」という感想でした。そこで最後に訪れたのがLEC。体験授業を受けたり、本当に親身になって話を聞いてくれたスタッフの方がいました。「ここだ」と思いました。自分が信頼できるところでしがみついていこうと決めていたので、LECを受講することを決めました。
次にどのコースを受講するかです。私はこの時、大学3年生の夏でした。選択肢としては、15ヵ月コース、全日制、既に開講している来年度向けの15ヵ月コースに割り入るかの三択でした。大学のゼミの教授からは絶対来年受けろ、だから来年合格のカリキュラムに入った方がいいよ、と再三言われていました。ただ、一年未満で合格レベルに達する自信は僕にはありませんでした。「教授、申し訳ありません」と心で詫びて却下。となると15ヵ月か全日制。本当に悩みました。父は自分が受験生の時は全日制のクラスを受講していたらしく、「それが普通ちゃうの」という態度。母も週一回の15ヵ月コースに対して不安を抱いているようでした。私も当初は「全日制でいいかな」と思っていました。ただ、全日制のクラスは週3回もあり、進むペースがかなり速い、とのこと。スタッフの方や、講師の説明を聞けば聞くほど、ついていけるかな、復習ちゃんとできるかな、という心配が募ってきました。それよりも復習をきっちりできる15ヵ月コースの方がいいのではないか、という思いが増してきました。最後は自分で決めるしかないので、親の反対を押し切って15ヵ月コースを受講することにしました。
新15ヵ月合格コースの感想
コースの全体的感想としては、あまりディープでマイナーな論点には触れず、広く浅く学習する、といったところです。
カリキュラムの良かった点
私が受講した15ヵ月コースは毎週土曜日10時から17時までの2コマが内容となってました。1週間のうち、授業が1日だけであとは自習のみというのは、長所と短所があると思います。じっくり復習ができる面と、だれてしまう面です。どうしても日曜日や月曜日は、まだ次の授業まで時間があるので、気が緩んでしまいがちです。そこでいかに自分を律するかが難しかったです。生講義は本試験5ヶ月ほど前に終了します。正直、もっと直前まで面倒みてほしいな、という思いはありました。
ブレークスルーテキストの良かった点
私は他の予備校さんの講義を受講したことがないので、比較できるモノサシを持ち合わせていないのですが、ブレークスルーは本当によくまとまったテキストだな、と感心していました。それは私の担当講師の高橋講師もおっしゃっていました。初学者にもわかりやすい文体、そして比較の表などもたくさん掲載されていて、とても役に立ちました。講師のオリジナルテキストも、ブレークスルーではあまり詳しく書かれていない論点が詳しく書かれていたので、理解の促進に繋がりました。司法書士になってからもお世話になること間違いなしです。
自習室の良かった点
私は家では全くと言っていいほど勉強することができないタイプの人間です。家は心を休めるための空間だ、と自分で位置づけていました。なので、必ずLECの自習室で勉強するようにしていました。最初の方は昼からだとか、晩御飯前には帰るだとかしていましたが、勉強が進むにつれて、反復する量も莫大に増えたため、最後は朝イチから最後閉まるくらいまで利用していました。自習室には司法書士以外の資格を目指して勉強してらっしゃる方もいます。目指す資格は違えど、合格、という同じ目標に向かっている方達と同じ空間で勉強できるのは、1人で勉強しているだけでは感じることのできない緊張感があります。少しよたってしまいそうになった時でも、あの人まだ頑張ってるから自分もまだまだこれからや!と奮い立たせることができ、利用して良かったと思っています。ただ、土日は教室利用の関係上、自習室を使える時間が制限されることが多々ありました。そこは少し改善していただけたら嬉しいなと思っていました。
思い出に残っている講座
私が15ヵ月コース以外に受講したのは根本講師の本試験直前期に開講される「択一出題予想論点総まとめ講座」です。毎年、定評のある講座だとお聞きして、受講することにしました。根本講師の突如始まる寸劇が良いスパイスとなり、とても実りあるものになりました。本試験会場へも、そのとき使ったテキストを持っていきました。根本講師の出題予想も結構当たっていて受験中びっくりしたのを覚えています。
答練の学習への役立て方
答練の問題は少しマイナーな論点が多いイメージでした。なので、そこまで復習に力を入れずに、基本事項の確認に徹していました。成績もあまり良くなかったので、順位などは気にしないようにしていました。
通学していて講師のここが良かった
私の受講していたクラスの先生は、難しい内容の話でも、簡単な具体例を挙げて、初学者にも理解しやすいように講義を進めてくださる点が嬉しかったです。そして、先生はお昼の休憩時間もずっと教室にいてくれたので、質問とかがすぐにできたので、そこも嬉しかったです。また、1コマ3時間と言う長丁場のため、ずっと集中して聴き続けると言うのは非常に困難を要するものです。これは好みがはっきりわかれるところかもしれませんが、私は先生がちょいちょい挟む雑談が、いいアクセントになって講義全体を充実させることができました。
梅田駅前本校のここが良かった!
梅田駅前本校は駅から近くにあるので、アクセスは抜群にいいです。スタッフさんもたくさんいらっしゃるので、混雑時も比較的スムーズに対応していただけました。中でも特にお世話になった山本さん(現神戸本校支店長)と金さんはいつも励ましていただいて、本当に力になりました。ありがとうございました。
模試の良かった点・学習への役立て方
模試はかなり精錬された問題が多かったので、復習のやり甲斐がありました。記述問題も解き直したりしました。解説が読みやすく、とても使いやすかったです。この辺りから成績も徐々に上がりだして、順位も気にするようにしました。
通学のメリット・デメリット
通学受講の最大のメリットは臨場感ある生講義を聞けることです。同じ授業でも生で聞くのと、ネットで聞くのとでは全然違います。私は生講義の方が身が入るタイプなので、迷わず通学受講を選択しました。更に、疑問に思った点をすぐに講師に質問できます。そこもかなり大きなポイントだと思います。疑問に思ったところはすぐに解決するように意識していました。デメリットは強いて言うなら通学にかかる時間とお金です。私は予備校まで1時間かけて通っていました。その時間もうまく活用したいなと思い、六法を読んだりしていました。
学生生活と勉強の両立のコツ
私が司法書士に憧れを抱いたのは高校から大学に入るくらいのことでした。学生の間に受かったらいいな、そんな気持ちでいました。いざ大学に入ると、サークルにバイトに色々と忙しくなり、ウダウダしている間に時は経ち、結局私がLECに入ったのは、大学3年生の夏でした。その時、大学の単位はほとんど取り終えていたので、司法書士の勉強に専念することができました。ただ、周りの友人たちのほとんどが、いわゆる就職活動をして、内定をもらい、卒業旅行に行ったりしている状況の中、自分はただただ、毎日予備校に通い、机と向き合っている日々の繰り返しという状況が本当に辛かったです。そして彼らは私より一足先に社会に出たことによって、自分だけ取り残されたような疎外感も感じるようになりました。そこでLECに行くときは携帯を家に置いていくようにしました。携帯を持ち歩いていると、ついつい開いてしまいがちになるので、LECにいるときは勉強だけに集中しようと意識していました。人と違う道を選ぶことはそれだけの決意が必要なのだな、と身を以て痛感しました。
学生時代から学習して良かったと思う点
大学生活は忙しいようで暇なようで、複雑なものです。つまり、どう過ごすかは自分次第です。周りの誘惑が多いですが、在学時の方が働きながらの受験よりも合格しやすいと私は思います。学生でこの試験を考えてらっしゃる方は、ぜひ学生の間が絶好のチャンスだと思います。
これから司法書士試験合格を目指す方へのアドバイス
合格率が極めて低いこの試験ですが、自分の可能性を信じて、最後まで走り切ってください。合格への近道は信じる力にあると僕は思っています。