J・T さん(31)
5回目の挑戦でやっと合格
受験回数 | 5回 |
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出身大学 | 大阪工業大学 工学部電子情報通信工学科 |
受講講座 | 2016年公開模擬試験パック 2015年パーフェクトローラー合格フルパック 2014年実践力PowerUp合格パック |
司法書士を目指した理由
司法書士の業務内容を調べてみたら、人の財産や権利を守るのに役立てる点でやりがいがありそうだと思いましたし、うまくいけば15ヵ月で合格できることを知り、挑戦してみることにしました。
LECを選んだ理由
大学在学時には公務員試験のための講座をLECで受講していたので、司法書士試験もLECでいいやという軽い考えでLECを選びました。実際に選んでみて、LECは様々なニーズを持ったたくさんの受講生が集まる大手の予備校なだけに講座はとても充実していました。担当講師も複数の講師のなかから自分に合う講師を選択できる点はとても良かったと思います。
新15ヵ月合格コースの感想
1年目は新15ヵ月合格コースを受講しました。その講座で森山和正講師は基本中の基本であるポイントから説明して下さり、法律初学者でも分かりやすい講義でした。
カリキュラムの良かった点
各科目のなかでも、試験によく出題される分野にはしっかりと時間をさき、試験にあまり出題されない分野はあっさりと短く終わらすといったメリハリがきちんとされていましたので、時間効率のいいカリキュラムになっていたと思います。
ブレークスルーテキストの良かった点
ブレークスルーテキストは特に商業登記法が良かったです。商業登記法は手続きモデルが図としてしっかりと書かれていて、どの論点ではどのような思考回路で考えればよいかという点がとてもイメージしやすかったです。この手続きモデルは択一でも記述でも重宝しました。黒と青の2色刷りですので見た目もとてもきれいです。
フォローアップ制度の良かった点
初級講座は通信で受講していました。通信でのデメリットは生講義と違って講師にすぐに質問するということがしづらいことです。そのデメリットを補って下さったのが、「教えてチューター」の制度です。テキストや過去問でどうしても分からないことがあれば教えてチューターを使って、インターネットを使って質問していました。そのおかげで家にいながら多くの疑問点を解消することができました。
実践力PowerUp講座・パーフェクトローラー講座の良かった点
実践力PowerUp講座のテキストは、結論部分のすぐ近くに短い文章で的確に理由付けが記載されています。それにより効率よく理論的に情報を整理しながら勉強を進めていくのに向いているテキストでした。パーフェクトローラー講座のテキストは図表がとても多いのが僕にはとても合っていました。特に重要な図表には「暗記」のマークが書かれています。その暗記のマークが書かれている図表では、一番左側の部分と一番上側の部分以外は下敷きなどを使って隠して見えない状態にして、何が書かれていたかがすぐに言い当てられる状態にする練習をしていました。このように、テキストを使ってのアウトプットがとてもやりやすかったです。このテキストを使ってのアウトプットを繰り返せば、図表にある論点においては、ただマルかバツかを考えればいい過去問があまり難しく感じなくなりました。図表を使うことにより、例えば留置権と同時履行の抗弁権のような、似ているけど違うものを分かりやすく比較できるので、頭の中が整理しやすかったです。この講座は受験生の間で差がつく論点を中心に講義していきますので基礎知識、ベーシック知識は自分で勉強できる上級者にはすごく効率よく実力を伸ばしてくれる講座です。
思い出に残っている講座
短期間で私の記述の得点力向上に劇的に大きな影響を与えた講座があります。その講座の名称は根本講師が担当する「答案構成用紙をほぼ使わない!根本の解法手順」です。この講座を受講するまでは、記述の問題を解くにあたって答案構成用紙にたくさんの情報を書き込みながら解く解き方をしていました。ですがこの講座を受講してからは答案構成用紙に書く量は圧倒的に少なくなりました。答案構成用紙でなく登記簿にこれから登記する内容を書き込むようにしました。それにより記述の解くスピードが格段に速くなりました。記述の解くスピードが遅いことで悩んでいる受験生には大変お勧めの講座です。
答練の良かった点・学習への役立て方
この試験に合格するのに必要なのは過去問知識+αと言われています。つまり過去問知識だけでは合格できません。LECの答練は過去問知識だけでなく、過去問にはないけどこれから出題される可能性の高い論点もたくさん出題されていますので、この+αを身につけるのにはもってこいだと思います。答練で間違えた肢であってもテキストに載っていなかったり、赤松講師がCランクに指定した論点は積極的に覚えようとはせずに、スルーしていました。答練に出題された肢の論点をすべて覚えようとすれば、覚えるべき情報が膨大になりすぎて、必ず破綻すると思ったからです。答練で間違えた肢のなかから、テキストに載っていない論点の肢とCランクの論点の肢を除いた肢にはすべて付箋を貼っておきました。付箋を貼った肢はその答練の1週間後、数か月後、直前期のタイミングで繰り返し解きなおして記憶の維持に努めていました。
通学していて赤松講師のここが良かった
実践力PowerUp講座では赤松講師の講座を生クラスで受講していました。講義の終了後にはよく赤松講師に質問しに行っていました。全く嫌がらずに丁寧に質問に答えて下さいました。そのおかげで疑問点をすぐに解消できました。赤松講師は論点毎にAランク、B+、B−、Cランクの四つのランクを使って重要度を明示して下さいました。このことにより、時間効率の良いメリハリのある勉強ができました。
通信受講していて根本講師のここが良かった
根本講師の寸劇をまじえた講義はとても分かりやすく、印象に残りましたので、講義の後でも話していた内容がしっかりと頭に残りやすかったです。とても熱血タイプな先生ですので情熱がこもった講義をして下さり、気合が入りました。
梅田駅前本校のここが良かった!
梅田駅前本校はやはり利便性がいい場所ですので、たくさんの受講生が集まります。自習室や実践力パワーアップ講座の赤松講師の生クラスの教室などでも多くの受講生と知り合い、協力しあいながら受講できたことはすごく良かったです。
模試の良かった点・学習への役立て方
LECは大手なだけあって、模試の受験者数が多いところはとても強みだと思います。今現在、受講生のうちどのあたりの実力なのかという点が客観的に把握しやすかったです。LECの模試で出題された論点からも本試験で多く出題されています。模試の復習も答練の復習と同様に間違った肢でのうち覚えるべき肢に付箋を貼っておき、後日付箋を貼った肢を解きなおしていました。
模試を外部会場で受験して良かった点
LECの模試を外部会場である関西大学で受験したことがあります。LECの模試をLECの慣れ親しんだ本校で慣れ親しんだ仲間達と受験しても、本試験ならではの緊張感は体験しづらいと思います。その点では本試験に近い緊張感を体験できたのは良かったと思います。
通学のメリット・デメリット
通学することにより、多くの受験仲間と話ができるためモチベーションを維持したり、情報交換をしやすいです。講義の後に直接講師にすぐ質問できる点もすごく良かったです。その反面、通学するのに手間や交通費がかかります。
通信講座のメリット
通信のWeb受講でしたら1.5倍速や2倍速での受講ができますので時間の短縮ができます。講義を聞いていて説明を理解できない箇所があったときに60秒戻しボタンを押して、すぐにもう一度聞き直すことができる点も良かったです。
記述対策
- 1.間違いデータの作成
- 記述で間違ったポイントはパソコンに打ち込んでデータ化していました。記述においては、間違いノートならぬ、間違いデータを作っていました。間違いデータを作成するにあたっては、例えば、募集株式の発行、取締役、代表取締役といった項目ごとに分けてどのようなミスをしてしまったのかを記入することにより、見やすくて頭の中を整理しやすくなるように工夫しました。たまにプリントアウトして記述で同じミスを極力繰り返さないように繰り返し読み込んでいました。
- 2.直前期の勉強
- この試験勉強は覚えていくスピードと忘却のスピードの追いかけっこゲームだと思います。1年目の受験生の合格がとても困難な理由は、忘却のスピードに勝てないからだと思います。直前期は特にテキストを読み進めるスピード、過去問解き進めるスピードなど、とにかくスピードを意識するべきです。古くなってしまったあいまいな記憶では試験で戦いにくいです。忘却のスピードを上回るスピードで知識を詰め込み、なるべく多くの情報を記憶の新しい状態にして本試験会場へ行くことができれば合格が待っていると思います。
これから司法書士試験合格を目指す方へのアドバイス
私は1年目の初学者向け講座受講後に受験した本試験では、午前の部は35問中12問しか正解できませんでした。専業受験生としておよそ16ヵ月も一生懸命に勉強しての結果です。そのときはさすがに司法書士に向いてないのかなと本気で悩みました。そんなありさまでしたが、5回目の挑戦でなんとか合格できました。1年目とはいえ35問中12問しか取れなかった私にたいした法律家としての才能があるとは思えません。私の場合は努力で補いました。この試験は努力で才能を補える試験です。私にできたのですからみなさんも出来ます。みなさんもぜひ合格を勝ち取って下さい。